落第騎士と白雪姫の英雄譚   作:蛙竜

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初投稿です。よろしくお願いします。


設定&プロローグ

人物設定

 

オレアリア・ヴァーミリオン 16歳

〈比翼〉エーデルワイスの妹、10歳の時にエーデルワイスからヴァーミリオン家に預けられて、第二皇女となった。家族仲はとても良好。

容姿

エーデルワイスにそっくりだが、彼女より胸が大きく、目が薄い水色で、髪が長くうっすらと水色がかった銀髪。

 

プロフィール

所属:破軍学園一年一組

伐刀者ランク:A

身体能力:S

運:A

攻撃力:S

防御力:A

魔力量:A

魔力制御:S

 

固有霊装:〈精霊の聖剣〉(デュランダル)

一対の西洋剣。透き通る様な白。

 

二つ名:『白雪姫』(ホワイトプリンセス)

 

伐刀絶技

氷の息吹(ホワイトブレス)

氷の竜を生み出し、ブレスで攻撃する。

「氷竜よ、そなたの息吹を貸しておくれ」

 

白雪(ホワイト・スノー)

自身の体を大量の雪の結晶にして、攻撃を躱したり、姿をくらましたりする技。高い魔力量と、魔力制御のおかげでいつでも発動できる。だが、元の姿に戻る時に10秒ほど掛かる。

 

降雪(フォール・スノー)

雪を降らせる技。相手の動きを鈍くする事ができる。白雪と併用する事で白雪の効果を高める事ができる。

 

雪化粧(アイスメイク)

氷で様々な動物を作り出して、攻撃する。

「氷の子、そなたの力を貸しておくれ。」

 

白雪の羽衣(ホワイト・ローブ)

魔力で作った雪の羽衣で、相手の攻撃を防ぐ技。常時発動させておける。

 

白雪の繭(ホワイト・コークン)

雪で繭を作り出して、相手の攻撃を防ぐ防御用の技。

 

氷結地獄(ブリザード・ヘル)

氷結を12回発生させる技。

「地獄の氷よ、そなたの冷気を貸しておくれ」

 

氷女神の翼(ヴィーナス・ウィング)

氷で白い翼を作り出して、空を飛ぶ能力。

 

氷剣舞(アイスソード・ダンス)

氷の剣を大量に作り出して操り、相手を攻撃する。

 

白き氷精霊(ホワイト・エレメンタル)

自身の異能、氷を司る精霊の力を引き出す。髪に、雪の結晶の模様が1つ浮かび上がる。

「我、白を望むものなり」

 

白雪人形(スノードール)

自身の身代わり人形を作り出して、相手を惑わす技。白雪と併用するとより有効。

 

万物凍り尽かせる天界の氷(コキュートス)

自分以外では絶対に溶かせなく、破壊出来ない氷で相手を凍らせるせる技。氷は自分では操作出来る。

「我、世界を白一色に染め上げよう、全ての熱を奪いつくそう」

 

エーデルワイス・ヴァーミリオン

世間からは犯罪者扱いされているので、ほとんど帰ってこないし、公表もできないが、ヴァーミリオン家の立派な家族。シスコンである。

 

黒鉄一輝

破軍で授業を受けさせてもらえなかった一年間オレアリアに修行の相手をしてもらっていたため、原作より強くなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロローグ

 

破軍学園入学試験当日

 

ヴァーミリオン皇国第二皇女 オレアリア・ヴァーミリオンは()()()()()()試験を受けにはるばるヴァーミリオン皇国から日本に来ていた。

(やれやれ、来年入学してくるステラのためにと思ってお父様にお願いして一般人として戸籍をつくっていただいたのはいいけれど、一年間隠し通せるかしら…… ついうっかり魔力を出しすぎてもダメなのだし……)

そうこう考えていると、第六試験会場に着いた。

「ごほっ……はい、それでは試験を始めます。試験官を務める折木有里です。これからみんなの力を試させてもらいます。名前を呼ばれた人から順に自分の能力を自由にアピールしてください」

そして、各々が自分の能力をを使ってアピールしていく。

風を使い空を飛ぶものもいれば、炎を使い鉄材を武器で切る者や、水を操り動物の形にする者もいる。

(うーん。とくにめぼしい子はいないなあー……)

ほとんどがEランク、良くてDランク。破軍では割とよくあることだが、教師としても、騎士としても、やはり残念という気持ちはある。だが、そういう気持ちを悟られてはいけない。

(他のグループに期待かなあ)

「では次、オレアリアさん。前に来てください」(家名が無いだなんて複雑な事情がある子なんだろうなあ……)

「はい」

凛とよく通る声が会場に響く。そして、腰ほどまであるさらさらなうっすらと水色がかった銀髪、綺麗な薄い水色の目、そして抜群のスタイルをもった少女が来た。

(うわあ。綺麗な子だなあ)

「?」

首をかしげて不思議そうにする少女を見て折木は、はっとなり慌てて書類に目を通し、今までと同じ対応をする。

「では、自由に自分の能力をアピールしてください。」

そういいつつも折木は少し残念に思った。オレアリアから感じる魔力が少なすぎたからだ。

(残念だけどこの子は不合格かなあ。別の道で頑張ってくれることを祈ろう)

「では、私はあなたに勝てます」

そう言い放つオレアリアに、会場の受験生はざわめきを起こす。

『おい、今あの子は先生に勝てるって言ったのか!?破軍の先生って事は魔道騎士なんだぞ!?』

『まじかよ……』

『あの子からはあまり魔力を感じないわよ!?』

『正気かよ!?』

「オレアリアさん。あなたは私と決闘をするということかな?わたしは魔道騎士なんだよ?」

「はい。私はあなたに決闘を申し込みます」

「ちょっと君!一体何を言い出すんだ!」

脇から男性の警備員が前に出てきて、止めに入る。試験で試験官と受験生が戦って勝つこということは、魔道騎士に学生騎士が勝つということだからだ。そんなこと、できるわけがない。

「待って下さい警備員さん」

「ですが!いいんですか?」

「大丈夫です。これくらい自分でできます」

「オレアリアさん。確かに私たちには幻想形態という相手を傷つけない攻撃方法もある。でもね、受ける痛みは無くならないんだよ?別に決闘じゃなくてもいいんじゃないかな?」

再度、やめるように促す

「ですが、確実に合格するにはあなたに勝つのがいちばんでしょう?」

そう言うオレアリアの瞳には確かな決意が宿っていた。

(引いてくれないか……でも、彼女は確かな決意と覚悟を持っている。なら私は騎士として、正々堂々と受けるのみ!)

「いいでしょう、ですが最後に一つなぜ私を選んだの?警備員さんだって魔道騎士だよ?」

暗に、私が弱そうに見えたのか?と、問いかける。

「何故って、試験官はあなたですから」

と、不思議そうに返す。

(ありゃりゃ、この子ちょっと天然だな。)

「まあいいでしょう。では、決闘を始めましょう」

そう言った瞬間、とてつもない剣気が折木を襲い、折木がぺたんと座り込む。そして、警備員や受験生が次々倒れていく。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。

「ッーーーーーーーーーー!?」

「ッッ!?」

会場で言葉にならない叫び声が、()()上がる。一つは折木、もう一つは唯一受験生の中で耐えられた黒鉄一輝の物だ。

(この子一体何なの!?殺気も敵意も全く感じない!!それなのに体が竦んで動けない!一体たった15年間でどんな人生を歩んできたというの!?)

(直接僕に向けられてるわけじゃないのに、凄まじい剣気だ!世界は広いな…一度手合わせしてみたい)

「私の勝ち、ということでよろしいでしょうか?」

「うん。おめでとう。オレアリアさん。文句なしの合格だよ。」

「ありがとうございます。」

(よし!とりあえず第一関門は突破ね。)

会場に満ちていたオレアリアの剣気が消える。

(じゃあ、気を取り直して。)

「では次、黒鉄君。前に来て下さい」

そう言って、折木はあることに気付く。

(黒鉄なんて珍しい苗字だからまさかとは思っていたけど、やっぱり!〈英雄〉サムライ・リョーマの家系。〈鉄血〉黒鉄厳の息子で、〈風の剣帝〉黒鉄王馬の弟がいたなんて、知らなかったなあ)

「はい。」

凛とした一輝の声が会場によく響く。そのこえに折木は聞き覚えがあった。

(へえ、先生以外にもさっきの剣気に耐えていたものがいたのね。)

「あっ、きみはさっきの」

そう。折木は試験開始前、道で倒れていたところを助けてもらったのだ。

「はい。さっきぶりです」

「さっきはありがとうね。おかげで間に合ったよお」

「いえいえ」

「さて。では自分の能力を自由にアピールしてください」

(でも、申し訳ないけど、この子は不合格かな。感じる魔力がさっきの子よりも少ない。まあ、あの剣気に耐えているんだしアピール次第か。)

そう。あの剣気に耐えているということは、一輝もかなりの実力者なのだ。《《武術だけ》》なら。

「では、僕もあなたに決闘を申し込みます。彼女だけが特別というわけではないでしょう?」

一輝の目は武人の目になっていた。

「いいでしょう。ルールは、幻想形態を使用。相手を戦闘不能にするか、降参させたほうの勝ち。構わないかな?」

「ええ」

「では最後に一つだけ。私を舐めてもらっては困るよ?」

直後。一輝とオレアリアを痛みが襲う。その原因は折木の左手に握られているカットラス型の固有霊装にあった。

(これはまた変わった能力ね。ほかの受験生の子たちは気絶していて幸せだったわ。)

「わたしの能力、血染めの野原(ヴァイオレットベイン)》能力の範囲内の全ての人に、私の感じる痛みを強制的に相手に与えるの」

しかも、折木はかかっていない病気のほうが少ないと言われているくらいだ。その痛みはとてつもない。

「だけど、我慢できるのはあなただけじゃない」

「来てくれ、陰鉄」

額に汗を流しながら、一輝は構え、折木に向かって走る。一輝が右から切りかかる。折木が防ぎ、下段から一輝に切り上げる。一輝が防ぎ、また折木に切りかかる。そんな攻防が数分続く。

「さて、そろそろ終わりにしましょう。僕の特技お見せしますよ。一刀修羅!」

一輝に青白い焔が纏われる。リミッターを解除して、魔力、体力共に使い切る伐刀絶技(ノウブルアーツ)一刀修羅。

「私と同じ構え!?」(しかも、なんてめちゃくちゃな魔力の使い方をしてるの!?)

そう、一輝のとった構えは折木の構えと同じものだった。

(でも、そんな小手先の術では、私は倒せないよっ!)

一輝と折木が激突する。

「私より早い!?」

「この数分間の攻防であなたの剣術を盗み、進化させ、最適化しました。これが僕の特技、剣技模倣(ブレイドスティール)です。」

そして、次の瞬間折木が地面に倒れ伏す。

「おめでとう…黒鉄君、合格だよ。でも、とても厳しい道だよ」

「ええ、それでもこの道を進むと僕は決めましたから」

「そっか……」

そして、一輝も倒れる。一刀修羅は一分間経つと動けなくなってしまう諸刃の剣なのだ。

「えー……」

試験官、警備員、受験生と全員が倒れてしまい、一人取り残されたオレアリアは、少し困っていた。

(これはどうしたらいいのかしら……とりあえず気絶しているだけの警備員さんと受験生は放っておいて、消耗している折木先生と黒鉄君を保健室にでも届けて帰りましょうか。)

 

 

 




お読みいただき、ありがとうございました。いずれヴァーミリオン家の家族になった経緯も書くつもりです。
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