ゲームに描写のあったような気がするオリジナル設定多数あります。
食材や衣料品、その他日用品は、シャイニング事務所の持つ広大な敷地内にあるスーパーや商店街に軒を連ねる商店で購入しなければならない。
入学時に支給されたプリペイドカードをシャイニング事務所直営店で使えば10%引きになるとはいえども、お金は減るものである。
お金に余裕のある家の生徒はそのような生活費もろもろは仕送りで賄っているようだが、全ての生徒がそのようなお金のやりくりをしているわけではない。
私も自分の生活費は自分で稼ぐ生徒の一人である。
山奥にある早乙女学園でお金を稼ぐにはどうするのか。
一ノ瀬くんのように敷地の外でバイトをする人は実は少数派である。
下山する暇があるのなら勉強していたほうがいいからだ。
アイドルコースの友人から聞いた一般的な資金調達方法はこうらしい。
その1。学園、学生寮から程近いシャイニング事務所の持つ敷地内にあるテーマパークの飲食店のホールスタッフ、売店の売り子。その他にテーマパークの近くにある私達も利用する商店街のお店で売り子をする。
このようなホールスタッフや売り子のアルバイトには制限があるそうだ。
勉強すべきことの多い早乙女学園の生徒である。バイトに浮つかれても困るのだろう。
バイトに入れる日は完全に休みである日曜日のみ。
月3回で、日時は学園から決められる。
時間は休憩なしの4時間までだ。
なぜこんなしっかり決められているのか。
ある日なんとなくシャイニング事務所の公式HPを覗いていたら、その謎は一気に解決した。
どうやらこのように日にちを指定することで、ファン達にどの店、テーマパークのどこに行けばアイドルの卵の自然な様子を見に行けるかがわかるように掲載しているのだ。
ははぁん、なるほどな。すごい商売だ。
ずるいんだか賢いんだかなんだかフクザツな気分になったので、アルバイトをしている友人には黙っておくことにした。
しかしこのようなアルバイトは社会に出た時のホウレンソウなどのコミュニケーション能力が育てられるため、などと銘打って学園側は大いに推奨している。
職員室前の掲示板には常に求人の紙が掲示されているのだ。
このようないわゆるフツーのアルバイトでは実は生活費を工面するのにはほんの少し足りない。
質素な生活を続ければ問題ないだが、そんな生活ではせっかくの勉強の機会であるコンサート等に行く回数を減らさざるをえないのだ。
その2。テーマパークでのバックダンサーや、アトラクションのクルーを務める。
こちらは一人月1回までだが、時間の拘束が少なく、実習の点数にもなる。
いやらしい話だが、出来がいいほどお金が出るらしい。
練習や研修が必要になるがその全てが勉強になるので、アイドルコースほぼ全員が応募する人気のアルバイトだ。
そして、この情報ももちろんシャイニング事務所公式HPに掲載されるので、アイドルマニアも嬉しいという素晴らしい関係だ。
その3。シャイニング事務所の敷地内やインターネット上のストリーミング放送で見ることのできる「早乙女TV」という番組や、テーマパークの新アトラクションが完成した際に製作されるナビゲーションビデオなど限定的な各種メディアへの出演。
アイドル候補生が出演する番組は隔週で放送される。月ごとに担当MCが代わり、アイドル候補生だけでバラエティやコントに挑戦するのだ。
その初々しさからシャイニング事務所のコアなファンから大好評である。
毎週のようにオーディション、ロケ、撮影があり、ゲストに事務所に所属している先輩アイドルを招くので、現場はピリっとした空気が張り詰める。
実習の点数にも反映され、現場体験もでき、お金もそこそこな額が入るのでこちらも大人気のアルバイトである。
新アトラクションのナビゲーションビデオは機会がかなり限られている。
しかし、よっぽどのことがなければ、半永久的に使用されるので、一回の出演でそこそこのお金が入るそうだ。
他にもテーマパークの各種アナウンス、ラジオの日替わりDJ、商店街でのイベント出演などなど、アイドルコースの生徒たちはこのように普段の生活費を稼いでいるのだ。
なるほど、このシャイニング事務所というのは中々ずる賢い。
生徒の育成を兼ねて自社のPRもしているのだから。