転生者が好き勝手に過ごすそうですよ?inハイスクールD×D   作:焼き鳥食べたい

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前回からそこそこ忙しく書ける時間がなかなか出来ませんでしたがちょくちょく書いていたのが出来たので投稿しました。
そういえば、友人のFate/GOの垢が乗っ取られてしまったそうです。皆さんも気をつけてくださいね。
乳上、モードレッド、はよ来て


第伍話

 

さて、久しぶりだな。俺だ、霊門龍法だよ。曹操の馬鹿の勧誘を蹴ってからはや数ヶ月たち、俺は三年生となり所属している部活動で部長になっていた。

で、俺が三年生となったという事はつまり、一年下である兵藤一誠が二年生となったって事だ。ようは原作が開始するのは今年ってわけだ。

 

「やれやれ、面倒な事だ」

「何がなんですか先輩?」

 

俺は始まる原作の事を思いながら溜息をつきながら呟くと、俺の前に座って弁当を食べていた後輩がそれに反応した。

俺は後輩を少し睨みながら唐揚げを食べると、後輩は何か言われるのかと思ったのか少し顔を強ばらせつつ、ザ・普通の玉子焼きを口に入れる。

 

「別に気にするな。これから面倒な事が始まるだけで関係ないだろう、お前には」

「そ、そうですよねー……あ、あははは…………」

 

乾いた笑みで笑う後輩をなんとなくだが改めて見てみる。美少女と呼べる顔立ちに少し短めのポニーテールをした金髪の少女。禮爾乃蕾姫、二年生の後輩だ。

まあ、原作にいないから転生者か?と初めて会ったときは思ったがそもそも原作で名前でてる一般人とか松田やら元浜とかぐらいなんだし、コイツもそうなんだろう。

で、コイツとは一年の最後ら辺、だいたい去年の三月末か?その頃にまあ、典型的なチンピラに絡まれていたから助けた。その後、二年生になって部活動の新入生見学で再開俺がいる剣道部に入部しそれから世話を焼いていたら、いつの間にかというか世話を焼いてだいたい二週間で何故か懐かれて、こうして昼休みとかに共に食堂で飯を食べている。

「な、なんですか、先輩?私が可愛いからってそんなに見つめないでくださいよ」

「黙れ、馬鹿娘」

 

時折、こうして調子に乗るのが玉に瑕と言うべきか……だがまあ、実際の所コイツは美少女の部類だからな、否定はしない。

それにしてもアストルフォもそうだがこの世界と転生前とを比べると一般的な女子の見た目が違い過ぎるな。それに日本人としてありえない色でもなんら不思議がられていないし。塔城の白髪はわかるが禮爾乃、木場お前ら日本名なのに金髪で何故不思議がられていない。いや、木場が外人なのは知ってるいるがな。

 

「酷くないですか!?」

「酷くない、事実だ」

「ワフン!?」

馬鹿にチョップをかましながらそう言って、食べ終わった弁当を片付け午後の授業の用意の為に教室へと向かっていく。

ああ、曹操らとは今でも連絡を取り合っている。まあ、電話でのやり取り程度だがな。

 

 

 

ーー■▼■ーー

 

 

時と場所は変わって放課後、俺は部室近くの自動販売機で飲料水を買っていた。何時もならこの時間は部活に出ている筈なんだが今月は少し早めに帰らせてもらっている。理由は原作開始の把握だ。

原作開始と言ったら兵藤が堕天使レイナーレこと天野夕麻に告白される頃。そして、これは余計だが兵藤ら変態三人組がうちの剣道部女子の更衣室を覗く頃だ。前者はともかく後者の方は普通に部活に出てたら確認する事は出来ないため、こうして早めに帰らせてもらっている。

まあ、普通なら他の転生者である友人にその辺を頼むべきだろう。そして、レイナーレの告白に関しては俺の知り合いであるとあるエクソシストから聞けば良いのだが…………やはり、人に聞くより自分で確認した方が安心できる。

 

「とりあえず、剣道部の更衣室の近くか旧校舎の近くにでも行って探すか」

 

買ったお茶を片手に俺は歩いていく。そういえば、この数ヶ月の間に俺は何人かの転生者と会うことが出来た。今年度から転校してきた鰻とか弓道部の顧問とか吸血鬼の姫兼友人1とか俺のスポンサー兼友人2とか。

そんな事を考えてたら段々と聞こえてきた。女子たちの声と恐らく逃げているだろう男子らの声が

 

「「「「コラァァァァ!!こぉのぉ変態三人組がァァ!!」」」」

「「「に、逃げろぉぉぉぉオオオオッ!!??」」」

「…………」

 

目の前を通り過ぎていく変態三人組と剣道部の女子たち。なんというか、アレだな。呆れすぎて言うことなんて何も無いんだが…………。

苦笑しつつ俺は変態三人組と女子たちの後を追いかけていくことにした。

 

にしても、もう原作が始まるがついこの前どの勢力に属するか悩んでいたんだが俺以外の転生者にあってそいつらとは一緒にいる事に決めた。だから、グレモリーの仲間にはなる気は無いし、支取とは…………そうだなこれからも友人として接するとしよう。

そう思いつつ、少し走る。ーーーー少し、と言っても普通の人間からすれば全力疾走に近いのだが……周囲に生徒や教師などがいなかった事が幸運だろうーーーーあっという間に兵藤ら変態三人組と女子たちの許に辿り着き…………

 

「まったくお前らはいい加減にしろ、と何度も言ってるだろうに」

「「「「あ」」」」

「ぐぅぎぃ!?」

「ゲジュタボォ!?」

「せんぺぇぁい!?」

 

背後から松田、元浜、兵藤の順に手刀を振り下ろしていく。最後にした兵藤は途中逃げようとしていたので右足で足を逃げられないように軽く踏んでおいてやった。にしてもコイツら変な声で沈みやがったな。松田と兵藤はともかく元浜よ、何故にゲシュタポなんだ…………俺はハイドリヒ卿じゃないんだが。

と、そんな事はどうでもいい。俺は女子たちの方を向き。

 

「さて、後は任せて早く部活の方に行くといい」

「え、あ、ありがとうございます霊門先輩」

「「「ありがとうございました」」」

「ああ、気にするな」

 

女子たちを部活に行かせて改めて俺はこの変態三人組を見下ろす。本当にコイツらは懲りない。いや、そういう奴らなのはわかっているつもりなんだがな。…………しかし、少し強めにやってしまったな。起きる前に帰るか?

 

「…………ん?」

 

ふと、視線を感じて顔を上げる。何の偶然か、ここは旧校舎裏であった。旧校舎で視線、つまりそういう事だ。

不躾な視線の持ち主と目が合った。紅い髪の女、俺と同級生である紅髪の悪魔。リアス・グレモリー………『ハイスクールD×D』においてあまり好きではない人物だ。貴族らしく我が儘な部分がある。同じ悪魔で貴族、魔王の妹である支取とは比べ物にならんな。もう少し、脳筋な部分や我が儘な部分が無ければ好ましく思えたんだがな…………。

俺はそう思いながら帰宅と夕食の買い物の為に校門へ向かって脚を運んでいった。無論、変態三人組の事は無視して。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーああ、そういえば俺が早めに帰るって言ってあの馬鹿娘が小躍りしていたな。よし、終わったら稽古付けてやろう。

 

 

 

「ヒッ!?(ブルリッ)な、なんだか、た、大変な目にあいそうな気しかしないんですが!?」

 





禮爾乃 蕾姫ーーーーレイソノ レキ
性別ーー女
種族ーー人間

龍法の後輩である少女。龍法が一年生の時に受験が終わり友人らと喫茶店で息抜きした直後にチンピラに絡まれた所を龍法に助けられた。入学後、恩人である龍法が小学生からやっている剣道部に入っていたのに若干ながら運命を感じ、アタックしたが瞬時に理想を砕かれ庭先で飼っている仔犬のような立ち位置に調Kーー教育されてしまった。
家はそこそこの金持ちだが、家の方針で中学二年から大学卒業までは家を離れて暮らしている。
それなりに勘が良いのか『騎士』の力を使った木場に竹刀を掠らせる事が出来る。
容姿はDies Iraeよりベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン。


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感想、誤字脱字、意見お待ちしております。
次回は出来る限り早めに投稿したいと思います

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