空の淵から〜skyrm冒険記   作:名状しがたい魔王

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唐突な修行!勇者の討伐!彼の旅行はいつになったら出来るのか!


声の道!?

吹雪が激しく吹き荒れる山中、その中を歩く人影は一人。

 

「何で、俺だけ・・・。」

 

《私もいますよ?》

 

ケールムであった。

事は、イヴァルステッドに着いた二日前に遡る。

 

 

「おはよう。」

 

「おはようございます!何なんですか!昨日のは!?」

 

《おはようございます。》

 

「ム〜。」

 

あの後、アルヴァクを還し、普通に村に入っていき宿屋に泊まり日を跨いだ。

そして、それはその日の朝、朝食をとっている時だった。

 

『『『『コール、ドヴァキーン!!!!』』』』

 

雷鳴のようなけたたましい音が響いた。

 

「ウェア!?」

 

「よく響きますね。」

 

《ほかの、ドラゴンボーンへの呼びかけでしょうか?》

 

「いや〜?多分ケールムへのだと思うよ〜?」

 

何故か断定するアウラ。曰く、マジカやシャウトに乗ったスウームの方向がこの村だという。

 

「うわー、行きたくねー。」

 

「行ってきてくださいよ。これから毎日あんな呼びかけが来たら煩いです。」

 

《然し、この山の上ですか。こんなにも洗練されたシャウトを人間が使っているのは何だか複雑です。》

 

「まあ、いってきなよ〜、私とリーシャはここら辺を観光してるからさ〜。」

 

そう言われて、山に登り始め一度テントを張り、今に至る訳である。

 

「後、どれ位だ?」

 

《そうですね〜、昨日テントで地図や道のナビゲート機能を導入されましたから?わかりますけど?こんなにも美しい竜である私を斬り刻み、あまつさえ本にした上、体を弄ぶような主人には、教えてあげません。》

 

「いや、昨日はノリノリだったじゃん!好みの機能も頑張ってつけたじゃん?許してくれよ〜。流石にこの前も見えない中を、距離も判らず歩いて行くのは厳しい物が有るんだ。」

 

《そうですね〜。後一歩ですかね。》

 

「へ?」

 

言われるのが先か、足が出たのが先か判らないが、その空間に足を踏み入れた瞬間吹雪は嘘のように無くなり、代わりに黒く輝く石で作られた無骨な建物が目に飛び込んで来た。

 

《どうやら、試されていた様ですよ?》

 

「という事は、試さ無ければならない様な何かが有ったって事か?」

 

ケールムの推測に、ミルムルニルも同意している様で更に意見を補足する。

 

《ええ、そうでしょうね。グレイビアードが来る前から試練をあたえてくるなど聞いたことがありません。それに、ここまでなら一般人でもこれる所のはずです。》

 

そうやって話していると、扉が開き彼等を招く人影が見えた。

 

「我らは、グレイビアード、私はその一人アーンゲールという者だ、試す様な真似をして悪かった。これも、本物と偽物を選り分けるための致し方ない行為だったのだ。」

 

人影は、彼等が近ずくとそう言って頭を下げた。そして、更にこの寺院の中に入れさせてもらった。

中に入ると・・・

 

破壊されていた。

 

本来、もっと静かであったであろう瞑想場所は、剣や弓、拳による打撃様々な 物によって瓦礫と血に塗れてしまっている。

 

「一体、何が有ったんですか?」

 

《そうです、それに此処ではあらゆる戦闘や戦争による影響を受けない不可侵の場では無かったのですか?》

 

二人はアーンゲールに尋ねた、返ってきたのは疲れと自嘲の混じった言葉だった。

 

「嗚呼、その本の言う通り此処は不可侵の場所であった。少なくともこのスカイリムに住む者にとっては、然し、異界のドラゴンボーン達には不可侵の誓約は無意味であった。我々はシャウトを封じられ、彼等は寺院を破壊した。」

 

うつ向けていた顔を上げ更に続けた。

 

「理由は簡単だ、帝国に与しないかった事、そして、ドラゴンボーン達へ道を示せなかった事だ。」

 

「どういう事だ?道が示せなかった?」

 

《シャウトの才能、つまりドラゴンボーン達はドラゴンボーンたるスゥームを持ちあわせていなかった、という事でしょうか?》

 

ミルムルニルの言葉に頷くアーンゲール。

 

「如何にも。彼奴らはドラゴンボーンであってドラゴンボーンでは無かったのだ。そして、シャウトを教えられないと言うと・・・・」

 

「この状態になったと、理解した、取り敢えず怪我人は治療しよう、居るんでしょう?」

 

「有り難う、感謝する。こちらの部屋だ。」

 

倒れていたのは三人、それぞれボッリ師、アイナース師、そしてウルフガー師である。

マジカが空になるまで治療したお陰か全員立てる位にまでは回復した様だ。そして、倒れていながら何故、ケールムを呼んだのかについて説明が始まった。

 

「此処に君を呼んだのは、とある神からの啓示だったからなのだ。」

 

「ほう?」

 

《アカトシュ、ですかね?》

 

またかよ、とケールムは思ったがアーンゲールは続ける。

 

「そうだ、そしてアカトシュ様から君を鍛え、シャウトの掌握をさせて欲しいと頼まれた。」

 

「よかった。勇者絡みじゃなくて。」

 

「いや、それもある。」

 

安心は打ち砕かれた。

 

《やはり、早急な討伐、ですか?》

 

「そうだ、神も彼等の行いに怒りを感じている様だ、それに我々からも頼みたい。」

 

怒りや憎しみが無いとは言えない表情であったが、何より神からの啓示で示唆される程である事に対する一種の畏怖を感じさせる表情でアーンゲール師は言った。

 

「やっぱり、やるしか無いのかな。避けてたら帰ってくれたりしないかね。」

 

《無いでしょうね。》「無いであろうな。」

 

こうして、正式に彼等を討伐する事がケールムの使命になった(された)のである。

先ずは連絡である。麓のリーシャ達の元へミルムルニルと金貨、少なくとも数ヶ月は遊んで暮らせそうな額を、山から飛び降り、たまにロードしながら、半日で降りていき、事情を話す。するとリーシャは一緒に修行したいと言い出した。

 

「へ?ドラゴンボーンだったの?」

 

「違います!マジカや弓の修行です。少なくとも、マジカに関する修行は受ける事ができるでしょう?なので、ついて行かせてください。」

 

「然し、おそらく厳しいぞ、しかもそれが終わっても俺が倒しに行く化け物と同じ奴らを倒しに行く事になると思うぞ?」

 

「でも、私は、貴方の旅に着いて行くと、そう決めたんです。エルフは一度決めたら曲げ無いのです!」

 

そう言われしかも泣き顔で上目遣いされたケールムに為す術は無かったのだ。

アウラは「リーシャが行くし、お菓・・・・ケールムも行くなら行く〜。」と言い、結局ケールムと愉快な仲間達はグレイビアード達に修行をつけてもらう事になった。

 




どんな魔改造をしてやろうか…………くけけけケケケケケ!
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