長い一ヶ月だった、雪山という閉鎖空間もケールムの時間感覚を狂わせるのを助長したが、それよりも感覚を狂わせたのは、一日中修行を続けた事である。
此処でドラゴンボーンが元から持ちあわせている力について説明しよう、
1、スゥームを元から持ち、また其れを放出するシャウトへの適性が非常に高い。
2、シャウトに限って言えば、見るだけでも使えたりする。
3、倒したドラゴンの魂を吸収し、本来不滅である筈のドラゴンを完全に滅する事ができる。
4、また、その魂を体内なのか良く分からないがストックする事が可能。
5、ゲーム上の都合から恐らく寿命が無い。
そして、今回ケールムを最も苦しめたのは・・・・
6、常人に必要な有らゆる生理活動、生命活動が呼吸以外必要無い。
これによりグレイビアードが交代でつく事により1日、24時間総てを使い文字通り一日中修行が続けられたのである。
余談だが、アカトシュもちょとだけ時間を遅らせていた様だ。
修行内容は多岐に渡った、シャウトの掌握、スゥームの操作、マジカの掌握、拳術から始まり有らゆる武術。
とにかく、一ヶ月という期間内に詰め込めるだけ詰め込まれ、なまじ身体のスペックが良いので全てを吸収していった。
また、途中能力の説明をする事になり、その際セーブ、ロードについて喋ってしまい、現実では一ヶ月だったが、ケールムだけは数十年と研鑽を重ねる結果となった。
勿論、ケールム以外も様々な修行や知識の積み重ねをしたが、ケールム程では無かった。
リーシャは、マジカを完全に掌握し魔法を体の何処からでも何個でも発動可能になり心なしか運動能力も向上した。
ミルムルニルは、書物という書物お読み漁り知識や地図、有らゆる情報の収集をした、その過程で、魔法を根底から破壊可能になり、魔法とその副次効果まで完全に防げる様になった。
アウラは、アウラは・・・・・3センチくらい大きくなった。結構可愛がられていた様で、いつの間にかグレイビアード達からの祝福を受けていた。
そして、我らが主人公?ケールムは、というと。最早バグに近いナニカと成っていた。そう、例えるなら、錬金術と符呪を使ったバグで、全ステータスを100万とかにしちゃった、みたいな?最後一週間から体に剣や魔法で傷が付かなくなった、的な?ちょっと残像が出たり、刀を使ったら某サイボーグのような変態機動や、矢や魔法を打ち落とせるとか?そんな感じに成った。
「なんか、扱いが雑に成った気がした。」
《大丈夫です!既に主殿は、どんなに粗末に扱われても死にはし無いでしょうから。》
「そうですね、最早どちらがモンスターなのか分かりませんねw」
「見た目は〜、相変わらず冴え無いおじさんだけどね〜。」
修行が終わり直ぐに、麓に下りて来た一行は情報、この場合情勢について詳しく聞いて回った。
分かった事はおおよそ7つ。
1、グレイビアード達の事がスカイリムじゅうに知れ渡った。
2、ホワイトランが半壊した。
3、ストームクロークの勢力が大きくなっている。
4、帝国は『勇者』と呼ばれる者について発表し、さらなる召喚を目論んでいる。
5、現在いる勇者達は、段々とソリチュードに集結している事。
6、ドラゴンがどんどん増えており、また、其れを倒せる『傭兵』が居るらしい。
7、大学がまたキナ臭いらしい。
これらの事を確認し、ケールム達は作戦会議を始めた!
《・・・ストームクロークがいつ限り、帝国と勇者は足止めを食らうでしょう。また、ドラゴンもゴースト?でしたっけ?という傭兵が何とか時間を遅らせてくれるでしょう。》
「今回、一番ヤバいのは大学だ・・・・。」
「「どうしてですか?(どうして〜?)」」
《そうですね、このスカイリムを二、三回消滅させられる程度の膨大なマジカの波動を感じます。》
「そして、それは単純なマジカの放出だけの結果だ、もし何がしかの効果を持つ魔法の道具だった場合、効果にもよるが大変危険だ。恐らく、騒動の原因はゲーム中にあったクエスト、『マグナスの目』効果は語られていなかったが膨大なマジカを持っているのは確かだ。」
「た、大変じゃないですか!勇者達やドラゴンも大変ですが、このスカイリムを吹き飛ばすなんて!」
「て〜、いう事は〜?」
「ああ、結局、ウィンターホールドに行か無いといけ無いみたいだ。」
《道中は、幾つか既に判明しているドラゴンの巣を通り討伐、服従させながらいきましょう。》
こうして、一行は全速力でイヴァルステッドを後にした。
そして、此処からが、セーブとロードのくり返しの始まりだった。
とある傭兵の日誌
今日から、日誌をつける事にした、理由は特にない、強いて言えば竜を殺したからだ。
今まで散々生き物を殺して生きてきたがあんなのは初めてだった。
倒した相手から、知識が、力が、入り込んできたのだ。
人々からは「ドラゴンボーン」御伽噺の英雄と呼ばれた。
莫迦げてる、そう思ったがまた、この力で人々を助けたいと思ったのだ。