空の淵から〜skyrm冒険記   作:名状しがたい魔王

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珍しく別視点。

皆さんは覚えているだろうか?

この世界は『スカイリム』と言う物語にかなり近くそして限りなく違う世界だというのを。

 

 

ウインドヘルム、ストームクロークの本拠地だった場所である。

今では、赤い、紅い血の様な吹雪と巨大なドーム状の結界が有る唯の廃墟になっていた。

 

 

ウインドヘルムから少し離れた山奥にあるデイドラがいたのが始まりだった。

それは、ボエシアと言う謀略を司るデイドラだった。

 

彼、彼女、どちらにしてもボエシアはなんと、声の力で法によらずして権力の転覆を計ったストームクロークの長、ウインドヘルムの首長ウルフリック・ストームクロークを痛く気に入ってしまった。

 

勿論タロスを信ずる生粋のノルドである彼は、ボエシアの勇者になるのを断った。

 

しかし、デイドラは欲しいものは如何しても手に入れたいらしい。

あらゆる権能を使い、ジワジワと彼の選択肢は減らされていった。

彼は、強く、勇敢で、ある一点以外はノルドの理想を体現していた。

 

そのある一点が致命的だった。彼の性根はどうしようもなく利己的、自分の野望の為なら持てる札は全て使うそんな男だった。

 

結局、彼はボエシアの勇者となった。

理由は簡単だった。

 

「私の力を手に入れれば、お前はこのスカイリムだけではない、タムリエルすら手に入れられよう。」

 

この、どこかの竜王的なノリに乗ってしまったのである。

 

 

 

結果、彼は民を、兵を、友と呼んでいたものすら捨てて、ノルドの誇りの一片すら捨てて。

デイドラを飲み込み、血と肉で造られた、外道の力を手に入れた。

 

 

 

 

彼は歓喜した!その手を振るえば自分の野望の邪魔をするものを消せたから。

 

その声を聴けば敵は全て恐怖し、慄き、倒れていったから。

 

しかし、彼は首を傾げた。

 

「自分は一体何がしたかったのだろう?」

 

ノルドの誇りから、エルフと手を結ぶ帝国がノルドの誇りを汚したと思ったから?違う。

 

エルフ達が、外敵を皆殺しにしたかったから?違う。

 

スカイリム、タムリエルで最も優れた存在だと主張したかったから?違う!

 

違う、違う!違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う・・・・・・・・・・・

・・・・・・・!!

 

 

 

彼は気付いた/忘れた自分は王に、この世界の王に、なりたかったんだと/なりたいのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画して、ケールム達がイヴァルステッドから帰っている間に、結界は無くなり、吹雪も、廃墟も無くなった。

 

居るのは唯の怪物だけ。

 

錆びた片手斧、赤黒く変色した黒檀の鎧だった物、冠は黒く、纏う風は紅く、何処か遠くを見つめる両の眼は赤く、黒い後悔と野望が映っていた。

 

世界は震えた、新たなデイドラの誕生に、そして確信した、この悪は滅されなければならないと、かの者が歩けば空は荒れ狂い、その足跡は湧き上がる紅い染みに穢された。

 

「我が名はウルフリック・ストームクローク!嵐を纏いし狼の王と成る男!殺戮と生贄で作られし我が覇道!止められるものなど無し!」

 

彼は、自分の持っていた全てをなげうち捨て去って、世界に新たな異物を作り出し、反乱軍リーダー、ウインドヘルムの首長は死んだ。

 

その後、彼は、死体と血で出来た狼の群れを伴い、生前の、まだノルドだった頃の本能のままソリチュードへ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはホワイトラン、今日もまた情勢の報告と今後の会議が開かれている。

今回の議題は、勇者の処遇である。

ぶっちゃけ思いつかなければ神様に引き渡すのだが、捕虜として捕まえたからにはどうにかせんといかん。

と、言われたので面倒くさいが会議がいるらしい。

 

しかし、数日後、捕虜のことなどどうでも良くなるようなニュースが飛び込んできた。

 

帝国領ソリチュード並びにシロディールがほぼ壊滅した、そんなとんでも無い話が来た時、

ケールムは絶賛死亡中だった。

 

 

 

 

 

 

 

少し語弊があった、ソブンガルデで黒くて大きな龍と果てし無い殴り合いをした末、相打ちとなり竜を取り込んで半死半生の状態でぶっ倒れていた。




次回は、遂にアルドゥインと殴り合い!
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