治ったばかりの身体の性能が今一掴みきれず部屋の中で1日の内に、うっかり三本のハンマーと三個の金床、俺の左手が犠牲になり漸く落ち着いた動きができるように成ってきた所でケールムは気付いた。
「ふむ?ちょっと性能が上がりすぎじゃね?」
『そうですね、アルドゥイン討伐前の戦闘力が100だとすると、今は10000位ですかね?』
因みになぜ皆がアルドゥイン討伐を知っているのかは、神様がちょっと細工をしたからの様だ。
さて、そんな事はさておき、現状のケールムの性能は人外の中でも中位くらいなのだがアルドゥインを取り込み様々なモノを吸収したケールムはかなり混沌としている。
『吸血鬼、人狼、竜、龍、善神、邪神、英雄、勇者・・・・主人の体内、魂内にはこれらの要素が入り混じり互いに影響し合っています。カテゴリ別にするのなら三種類、邪悪、聖善、中庸。それぞれ邪神、吸血鬼、人狼が邪悪。善神、龍、竜が聖善。英雄、勇者が中庸となります。』
「いやいや、待て待て、竜が善なのが納得・・・いくか、アカトシュは『砂時計を持った竜の神』だし、ドラゴンボーンは一応竜と英雄の混合型なのか。」
『イグザクトリー!そのとうりで御座います。「ジョジョでも読んだ?」・・・何のことかさっぱりですな?説明を続けますよ?問題は、肉体的に竜の因子を突っ込んだためか身体は竜と人の合いの子状態です。此処に更に身体的、能力的特徴のある吸血鬼、人狼が入ると・・・・』
「・・・はあ、成る程?前歯の犬歯が異様に鋭いのも、少なくとも大きなダンスホールぐらいの広間の全ての音、匂い動きが感知できるのも、うっかり左手を砕いても数秒で治るのも其れが原因で、各種身体的能力の強化もされていると。」
「うわー、元から同じ生物だと言うのが信じられなかったのが更に怪しく・・・というかモロ人外ですね。」
「まあ、甘いのが貰えればイイのよ〜?」
【メファーラちゃん!完☆全☆復☆活!イェーイ、ピースピース!ていうか、使い手さんが人外なのは結構元からじゃない?】
『まあ、色々あると思いますが今度こそ名実共に主人様は人外に成った訳です!』
現状、吸血鬼や人狼、竜に変身することは出来ないがベースの人体が元から神様製なのも相まってそれぞれの人外の良いところを抽出し組み込まれている。また、ケールム自体が人外の中でも中位なので、これらの能力や身体強化を合わせると身体能力だけなら上位に食い込めそうなのである。
「更に、幾つかのチート級能力が有ると・・・・だが、ウルフリックは正真正銘現人神な訳だ、幾ら元人間なのが同じだとしても今の種族的に持っている地力が全然違う訳だから、きちんと正々堂々全く気づかれない所からの最大火力で消し飛ばすしか無いか。」
「全く正々堂々では無いんですが?」
『勝てばよかろう!なのですよ。』
という事で自分のスペック、相手のスペック、戦い方を考えたので次は装備の製作である。
よく見るとリーシャの弓は、札の魔法やリーシャの身体強化によって結構ボロボロだし、勇者やドラゴンとの戦闘の余波や空間移動のお陰で装備にもガタが来ている様だったので全員の装備を一新し、更に新たな装備品の開発をしなければならない。
「アイテムの中身は〜?ん?」
素材をアイテム入れの中から探していると、黒いナニカハルメアスの触手(培養)に混じって見慣れない腕や足が出てきた。
「・・・・もしかして、俺の死体か?ロードしたのは俺のデータだけだから俺の持ち物や死体が結構な数精製されちゃった系かな?」
取り出していくとどうやらアイテムのほとんどとケールムの残骸が増殖していた。
「・・・チートだなぁ、まあやってしまったものは仕方ないし今はもうあんな事できないし使っちゃうか。」
「うわー、ケールムがいっぱいだ〜!」
「いつの間に兄弟が?」
調べていくと、綺麗な生首が九つ見つかったので、左眼を拝借し機能もマジカ取り出しと増幅に作り変える。
「此処を、こうして?接続!よし、動いた動いた、マグナスの目も増えてるとか、ヤバイな。」
『自分の生首を取り出したと思ったら、左眼を取り出してマジカ発生装置にさせるなんて、やはり変態なのですね。』
ミルムルニルに小言を言われ、全員からヤバイ人を見る目で見られつつ更に改良、強化、組み込みをしていく。
目玉はフォーカス機能やその他見る為の装置、機構を取り外すとゲームでよく見た黒い球体が出来た。
そして、其れに飛行能力、攻撃機能を付け、ケールムの左眼を通して思いのままに動かせる『ファン○ル』が出来た。
更に、其れらのマジカをより強固に収束、圧縮し方向性を与え発射する為にケールムの2倍くらいある杖を作った。
見た目は2メートル位の長さで直径50センチの筒が1メートル位の棒に突き刺さった不恰好な物だが、変形機能が付いており一番小さい時は1メートルの棒になる、どうしまっているかは素敵な魔法パワーによって、としか言えないが此処から三秒程で元の形に戻る。
棒状の時は三つ位のビット(目ん玉)がぐるぐると持ち手の所で廻り、必要に応じて上限10メートルまでのマジカを圧縮し切断力を高めたブレードや敵を吹き飛ばすだけのバット、潰す用のハンマーになったりする。
元の状態では三つから九つのビットを高速回転させ理論上最高射程が1万キロメートルオーバー、有効射程でも千キロまでは最高威力のままでマジカ砲を撃てる超遠距離武器に成る。材料は黒いナニカと邪神の触手、10倍圧縮された黒檀の様なもの、魂石、とかで出来ている。
【近接武器の存在感が!】
続いて、防具、実際当たれば即死だと思うのでできるだけ軽く、しかし、念の為防御力は欲しい。
という事で竜革の服に自前のマジカを通して硬化させていくスタイルで行く事に、心配なのでビットにも再生能力とシールド展開機能をつけた。
ケールムはパーカーとジーンズ風の服、リーシャは頭巾のついたローブ見たいな服、ミルムルニルは新しい革に表紙を張り替え、中身も整理した。
色は自分のイメージでどうにかできる優しい設定なので、本人のセンスが問われる。
今度は刀の打ち直しをしようとアイテムに手を突っ込み取り出すと。
「ショタ画ぞ・・・」ズボン!
反射でしまってしまった。
「ナニカついていた気がするが?目の錯覚か!?」
『で、デイドラですかね?しかもあったこと有りますよね?』
「ケールムさん!幾らなんでも幼女はダメです!」
しかし、現実は非情であった。アイテムから自力で手を出し、出てきたのは、ハルメアス・モラの分体だった。
「一体何をするですか!」
「こっちが言いたいわ!なんで俺のアイテム入れから出てきとんのじゃ!」
「ああ、触手からです。」
「まだ、増やしてたんですか!ケールムさん!」
どうやらケールムの培養触手に転移してきた様だ。そして、ショタ画像の入った触手から複製されて来たので目的は果たした、とばかりに帰ろうとするハルメアス・モラは異変に気付く。
「あれ?戻れない、しかも支配権がケールムになってやがるのじゃ!」
「いや、俺が増やしてんだし、俺の持ち物だからね?不思議じゃないから?」
どうやら、分体を出した後本体の方にデイゴンさんが近付こうとして来たので外界との接続を全カットし入り口もバッチリ閉めた為分体も帰れなくなり、しかも、触手がケールムの持ち物だった為自動的に分体はハルメアス・モラから切り離されてしまった様だった。
テッテレー!ハルメアス・モラの分体ハル子を手に入れたぞ!
「まあいっか。」
「「『【良いの!?】』」」
「ちょうど良いとオモッテタンダァ。」ニタリ
『【「「!?」」】』ビクッ
そんな事より装備品の開発だ、と悪い笑みを浮かべながらケールムはハル子の組成を利用し、大量のハル子の人形を生産、メインはオリジナルハル子にして、約10000体位のハル子人形にハル子の魂を転写、考えて進化していく幼女10000体の完成である。主に、情報収集、アイテム内の整理、その他雑用をしてくれる。
主にハルメアス・モラの分体ハル子が気絶しそうだったが、襲ってきたりしたし、ショタ画像の対価だとおもってこの惨状を受け入れた様だった。
さて、刀の方は良い感じに溶けた様なのでこれに更に黒い魂のドロドロと黒檀、魂石を混ぜ、何時もの様に鍛え上げ、刀と変形機構のついた大弓を作る。
刀は、耐久性以外は殆ど同じだがほぼ不壊となり、弓は三段階変形で、大きさ、性能が大きく変わるよう設定した。これなら、札やリーシャの身体強化にもついていけるだろう。
装備も整い、新たな仲間も増えた所でケールム達はウルフリック討伐に向かう。
さあ、次回は、ドウナルノカナー
弓、
一段階、唯の弓だが引きやすくなりマジカ伝導も良くなったので魔法の付与された矢を射っても大丈夫。
二段階、速射、近距離戦闘に向いた近接用の弓に成る、両端にブレードが展開され相手を斬りつけられる。
三段階、飛距離、威力が最も高い大弓形態、最早ビームの様な気がします。