空の淵から〜skyrm冒険記   作:名状しがたい魔王

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やっとストーリーが終わり、不思議系殺伐旅行記が始まる!


圧倒的とは、かくも虚しいものだなぁ!

装備も、身体の性能も上がったが寝ている間にも時間は過ぎていた、ケールムはマグナスの目の機能、千里眼を使いウルフリックの様子を探る。

どうやらまだソリチュード跡地にいる様だ。

 

「じゃ、出発かな?」

 

『はい、今回は超超遠距離から最大火力で完膚なきまでに相手を叩き潰すプランです。相手が動かないに越したことは有りません。』

 

「「出発です!」」

 

【今回は出番なしか〜。】

 

「さあ!なんだかよくわからんが出発なのじゃろう!行こうではないか!」

 

一行は静かな夜の街を出発し、作戦開始地点、ホワイトランから二十キロ程度の平原にいた。

ケールムは今回の新兵器、「マグナスの球」と「棒」を展開しミルムルニルのサポートで上空に浮上した。

 

今回の作戦は単純明解、ケールムとマグナスの目のほぼ無限のマジカを圧縮、集中した魔力砲のマジカに熱と冷気の属性を与えひたすら練り上げかの有名な『メドローア』を超威力、超射程にした物を狂化ウルフリックに当てこの世から消し去る。というものである。

 

「熱と冷気が合わさった正に最強の魔法!」

 

『はーい、サッサと狙ってくださいね〜。』

 

「オケ、マグナスの球全起動、マジカ供給開始、チャージ中!」

 

マグナスの目で上空からでも正確にウルフリックを捉える。

下では、リーシャが魔法陣を組み周りへの被害を減らし、支援魔法を多重発動させて待機。

ハル子は空間の隙間に入り込みいざという時人形でウルフリックを抑えられる様にしている。

アウラには心配ないとは思うが風の制御をしてもらい少しもそれない様にする。

 

「チャージ200%突破、変換、圧縮開始発射まで十秒!」

 

『敵影動き無し、いけますかね?私も照準修正に参加します。』

 

その時!ウルフリックが忽然と消え、ケールムの背後に現れた!

 

「この様な、力の流れを感じれないと思ったか!我は王!この世で我に知れぬものなど無し!」

 

「其奴は良かった、きてくれなかったらどうしようかと思ってたんだ。」

 

ケールムとって、理想は遠距離からの砲撃だった、がホワイトランから山に風穴あけても遠い位の場所にものを射って正確に着弾させるのは難しいと考えていたし。こんだけマジカが集まればどんなに鈍くても察知ぐらい出来る。

 

「そう、踏んでたのさ、後、チャージなんて本当は要らない、マジカ操作は得意なんだ。」

 

『拘束!発動!」

 

ミルムルニルの号令でウルフリックに多重発動された拘束用支援魔法が着弾する、勿論ウルフリックが瞬間移動でも出来るのなら意味はない、しかし、デイドラが出来るのは空間の隙間に入り込み高速移動したり、権能の効果で空間の間を破壊し近付く位だ、そして、これらには発動までのタイムラグがある。

 

「馬鹿、なぁ!!」

 

「死んでくれ、此処で。」

 

ゼロ距離で数瞬だが身動ぎも出来ない相手に今撃てる極大にして最恐の魔法を発動した。

 

「『最大消滅魔法メドローア』!消えてぇぇぇ無くなれエエエエエエエ!」

 

カッ、ゴゴゴゴガガガガガガガキィィィィィン!

 

激しい閃光のすぐ後凄まじい轟音と共に空間がアッサリと壊れその先のオブリビオンにも風穴を開けウルフリックの権能の根源とウルフリック本体を消しとばし、実にアッサリと事件は解決した。

 

「警戒!周囲に破片や反応は?」

 

『有りません、マグナス目は如何ですか?』

 

「大丈夫そうだ。」

 

「こっちも大丈夫です!」

 

「反応無し〜。」

 

【デイドラの気配無し。オブリビオンの穴も後数瞬もすれば閉じる。】

 

周囲の警戒もしたが何も起こらずソリチュードだった場所の紅い軍勢も死体に戻り、本当にアッサリと世界は平和になった。

被害も大きかったが、スカイリムの戦乱も両陣営が根こそぎ消滅する、という斬新すぎる解決の仕方をし『勇者』達も結局元の世界に送還された様だった。

 

それから一週間後、所変わって神様の白い空間に呼び出されたケールム。

 

「また来ることになるとはな。」

 

「そうじゃのう、儂も前回で終わりじゃと思ってたんじゃよ。すまんな。」

 

軽く雑談をした後、今回、世界の脅威が粗方片付いたのに呼ばれた理由を説明する。

 

「今回呼んだのは世界の危機を救ったお主に幾つかやる物があってな。それの譲渡と能力の回収じゃな。ああ、回収と言っても既にお主は自力でスキルやセーブロードなんかの再現もできるし、それにあの特典は体や魂の再構築の為の型みたいなもんのなんじゃが、今は御主が成長するのを妨げる外枠となってしまっているからの。」

 

そう言って、神様はケールムから何やら球のような光を取り出した。

 

「?、何も起きないな?」

 

「まあ、まだ此処では何も起きんよ、精神世界みたいなものじゃしな。次に、お楽しみのプレゼントじゃ!まず、御主について来ているもの達を御主の眷属に出来るようにした、まあ此れはプレゼントではなく「人外」の多くのもの達が持つ能力を特典が無くなって使えるようになっただけじゃな、御主の場合は既にミルムルニルが眷属じゃ。」

 

「ふむ?なんで今まで出来なかったんだ?ミルムルニルは出来たのに。」

 

「御主に特典を渡した儂が御主の主人だったんじゃ、後ミルムルニルのような竜に限って言えばドラゴンボーンとしての御主の技量じゃな。

まあ次じゃ次!」

 

そう言ってなんだかいかにも神々しいスマホを取り出してきた。

 

「スマホ?ナニコレ?」

 

「此れはの、遠くの世界でもどんな神とでも交信出来る『神ホ』じゃ!」

 

「ネーミングセンスを疑うな。」

 

「御主だって武器の名前考えてすらいないじゃろうに!・・・・ふう、まあいいのじゃよダサいのは確かじゃし。此れは恐らく近い将来この世界を出て行く御主と儂が交信出来るアイテムじゃ、ぶっちゃけ儂が御主と顔を合わせるのも此れが最後じゃろう特典をとったから、繋がりが希薄になっているのじゃ。」

 

「出て行くのが前提なんだな。まあ、折角だから生きてる限り放浪しようとは思ってたけど。」

 

「ま、それに神や仏、超高位の人外はだいたい持っとる、儂は管理神で二つ以上の世界から信仰を得ておるし、御主は今や神殺しの龍狩りで次元移動も可能なぶっ壊れのチートじゃよ。此処までいかなくても次元移動が出来れば十分じゃったんだがの。」

 

「デイドラとか、この世界の神は?」

 

「持っとるのもおるが、基本一世界で燻ってる様な奴はもっとらん。まあ身分証明書みたいなもんじゃ、人外専用のな。」

 

「有難く使わせてもらうよ。」

 

「プレゼントは此れだけじゃ、さあ、此処からが御主の旅じゃろう?」

 

貰ったものをポケットにしまいながら、ケールムは応えた。

 

「そうだなあ、取り敢えず各地を旅して、街や遺跡、村の観光がしたいなあ。」

 

「そうか、では、御主達に光あれ!」

 

ケールムは現世に送還された。

 

 

 

 

 

 

ケールムの目がさめると朝である、昨晩までケールム達の活躍やスカイリムの平和を祝って昼も夜もお祭り騒ぎだったのだ。

ケールムは、各地から来た領主達やその従者に剣舞や魔法を見せ、リーシャはその恐ろしい程の弓の腕を見せ祭りを更に盛り上げた。

ベッドから降りると背中に何かが乗ってきた、マグナスの目で後ろを見ると最初のガリガリだった頃が嘘の様に健康的な重さに成ったリーシャだった。

 

「セーブロードを抜けばまだ一ヶ月もこの世界にいないと思うと色々ありすぎだったな。」

 

独り言を言いつつ、リーシャをベッドに戻し毛布をかける、顔を洗い朝の鍛錬を開始する。

最近作った、鍛錬用の腕輪と首輪を付ける、効果は自身のマジカを乱し、更に能力の大半を封じ、自分にかかる重力を1000倍にする。という物。

ズシンとつけた途端にケールムの立っていた地面が凹みかけたが独特の重さを軽減する歩法で地面に負荷が掛からない様にして庭に立つ。

此処は最近貰ったでかい農場で住人が山賊に襲われ死亡したためホワイトランの持ち物に成っていたが、首長からの褒賞で家が欲しいと頼むとくれたのである。位置としては西の監視塔とペラジア農園の丁度中間でかなりでかい、こういう所でゲーム時代より世界がでかくなっていると言うのが感じられた。

 

「さ、やりますか!」

 

先ずは歩法とそれに合わせたグレイビアード流拳術の確認である。基本、素手の攻撃はゲームの時殆どネタプレイだったが、この世界では犯罪者の捕縛や武器を失った時の護身のため広く用いられているその中でもグレイビアードの拳術は太極拳と合気道を合わせた様な動きの物である。相手の呼吸、マジカの流れを『気』と呼び、それを先読みして効率よく相手を倒す事が出来る。また、マジカを用いて攻撃をより強化したり、遠距離まで飛ばしたり、攻撃を受け流したりなど自身の強化を施し剣や弓、魔法に劣らない戦闘が可能になる。

 

「クッ!オフ!」

 

装備によってかなりマジカを乱されているので気を抜けば地面に沈む上に、体が爆発したりする。また、体の強化が途切れると重力に負けて相当痛い目を見る、体が潰されはしない。その状態で型を繰り返していく。

 

「おはようございます〜」

 

「おう、おはよう!」

 

リーシャも起きてきて井戸水で顔を洗っている様だ。ミルムルニルは多分料理かなんかしていてアウラは寝ている。メファーラは剣の中を快適にしすぎて引籠るのが普通になってしまった、ハルメアス・モラはハル子達と一緒に本を読んだり、実験したり、畑や雑用をしたりと充実してそうな毎日を過ごしている。

 

顔を洗ったリーシャも型の確認をし、その後軽く組手、それが終わるとケールムは剣を、リーシャは弓と魔法の訓練をする。

 

1時間もそうしていると家からハル子(何番目かは知らないが増えている)が朝ご飯だと叫んでいるので装備を外して、家に入った。

 

家に入ると、とれたての野菜を使ったサラダと、ハム、牛乳がテーブルに並んでいる。

 

「自信作です!食べてください我が主!」

 

そう言って、皿に大量にサラダを盛り付けるのは最近人型を作ったミルムルニルさんである。身長は160、細身で髪は腰まであるくせっ毛、メガネ付きである、しかし、ケールム自身が人型を作ったので子供を見る様な目である。

全員がテーブルに着くと、ケールムの号令で食事を始める。

 

こうして、先ずはこの三週間くらいの疲れや展開の速さをリセットするべく過ごした。

 

 




倒して、家貰って、ちょっと休む。

農場物語、始めるの?
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