楽しい楽しい旅行記1
早朝、未だ陽も上がってはいないがケールム達はこの日をどれだけ待ちわびていただろうか!遂にスカイリムに転生させて貰った本来の目的を果たすのだ!
「馬車、馬、荷物(偽装)、認識阻害の魔法陣良し!」
「いやー、ただの馬車の様に見えますけど馬鹿みたいな量の魔法陣、資材、時間が注ぎ込まれてますからね!と言うか準備の大半が馬車の強化って言うのも可笑しいですけど?」
【遂に念願のノンビリ優雅な旅が始まるのね!】
「今まで殺伐としてましたからね。」
「お菓子!お菓子!」
「この形!この素材!どれを取っても信じられないほどの未知を感じるのじゃ!」
戦いから数日経ち、農場の作物や錬金素材、家畜の様子も安定しせっせと働くハル子達の動きも洗練されてきた為、旅立ちの用意を始めた一行、まさか一週間もかけて馬車の魔改造することになるとはケールム以外誰も思わなかったが、しかもその殆どが元の素材や作りとかけ離れているとは更に誰も思わなかったが!
「グフハハハハハハ!ソブンガルデ産の木材にマジカを注入しスプリガンの主根を使った溶液に漬けて三日間月の光に当て強度、魔術的意味付け共に最っ高だぜえ!」
「他にも、宝石に細工したり、金属の加工方法に溶岩やら水流やら不思議な事してましたよね?」
「木の部分全てには、幾何学と魔法陣を組合わせた模様を四から五重にして刻んである、軽量化や各種耐性、防御力は勿論、中の空間拡張系の陣が組んであるのう!しかし、どれもこの世界では無い魔法陣や法則が入り乱れていて実に良い!良いのじゃ!」
「しかし、どれだけ時間掛けたのか知らないけどね〜?もう、マグナスの目とか〜?そういうレベルの魔法の道具として成立しちゃってんだよね〜。」
「幌の布も折り目までこだわって防塵、防風、防水、異空間化まで付与してあるぜ!」
「最早それは馬車なのですか?」
深夜テンションの為か様々なツッコミやキャラ崩壊が一行を襲うがケールムは気にせず準備や調整を進めている。
今回の装備は行商人兼冒険者の様な格好で顔を覚えられに様に認識阻害のアクセサリーを何処かにつける。
ケールムは老けないしメンバーの殆どが長命、若しくは人外の為である。
ケールム
革の鎧
竜革のアンダーアーマー
黒檀のガントレット
上等なブーツ(底に鉄を仕込んである)
黒いフード付きマント
ルビーの首飾り
剣を模した腕輪
リーシャ
軽量化革鎧
竜革のアンダーアーマー
手甲(手の甲、手首、指の甲に鉄板をあしらいパンチの威力を上げてある)
ブーツ(脛や踵、爪先に金属を仕込んであり、爪先からは刃が出る)
狼耳付きフード付き黒いマント
黒曜石とルビーのアンクレット
可変式機械弓
ミルムルニル(人型)
鱗ネックレス
後はマジカと鱗が変形した物見た目は普通
ハルメアス・モラ(youjyo)
白いワンピース(幼女の正装らしい)
麦わら帽子(海賊王に以下略)
赤いリボン(知力が上がる)
日傘(マスタースパーク!)
サンダル
メファーラ(残念状態)
じゃーじ上下
ピーエズビー(某有名ゲーム機似)
ポテチ
因みに、ケールムの武器は目立つので使う時だけ取り出す。後、デイドラ勢が風情と時代背景を破壊しまくりだが基本的に幌の中の異空間から外を見るだけなので人目には付かない。
「荷物、装備の確認はしたか〜?」
「「「大丈夫です!」」」「疲れたんで、本に戻ります!」「早速出発じゃ〜!」
「あ!ちょ!待て!」
こうして、ケールム達一行はマルカルス方面に向けて出発したのであった。
馬車を引く二頭の馬は、こ気味の良いパッカパッカという足音を鳴らして街道沿いを進んでいく。
御者はケールムで、中天近い太陽を見ながらそろそろ休憩かなぁとぼんやりと考えていた。
今は、西の監視塔を越え、近くの砦も過ぎなだらかな平原の続く道の途中である、この辺りにはよく小さな小川とマッドクラブがセットになっているので水場を見付けたら掃除をして休憩することになる。
サラサラ、という微かな水の流れる音が聞こえ、馬車を止めたケールム、馬達はまだ余裕がある様だが、此処はスカイリム、山賊やドラゴンといった脅威が常に存在しているので気配も無くまだ余裕がある内に休んでおく事にする。出来れば逃走時全速力を出せる様に。
パスパス!
「終わりました〜!マッドクラブ五匹も居ましたよ!」
「晩御飯かな。ほうら水と草だぞ〜。」
ブルル!
マッドクラブをケールムが捌いているうちに、馬は草を食べ水を飲む。リーシャは鹿を追いつつ馬の番である。早速一匹仕留めた様で今日の晩御飯は豪勢になりそうである。
解体、収納が終わったので再出発、夕暮れまでにロリクステッドまで行って、次の日は吟遊詩人の跳躍を観に行きたいので少し急ぐ。しかし!遠くからステンダールの番人の格好をした吸血鬼が、向かってきていた。
「人間だ!うら若いエルフもいるぞ!」
「グヘヘへへへ!」
「男はおじさんですか、もっと若いのはいなさそうね?」
飽くまで認識阻害、ちょっと心得があったり精神系の耐性が有れば簡単に此方を見つけられる。
「リーシャ!少し速度を上げる!気を付けて迎撃してくれ!」
「はい!神聖札『サン・ライト』装填、第二形態!『連射』!」
ステンダールの加護を応用した『神聖魔法』威力はしょっぱいがアンデッドや不死系に良く効く、それを付与した銀鏃の矢がばら撒かれる!
ズパパパパン!ズパパパパン!
「グウエ!」
「ギョパアアア!」
「チッ!使えない、下級共が!」
二匹は始末できたが、最後のがそれなりに高位の吸血鬼らしく矢を弾いている様だ。
「大丈夫か?」
「はい!一人で出来ます!第三形態大弓、『聖なる火炎球』装填!発射!」
ドパアアアアアアアアン!
弓とは思えない音と共に太陽と同じ波長の光を大幅に増幅させたビーム染みた矢を放つ。勿論、幾ら高位でも触れれば即死である。
「クッ!しかし、直線て、ゴブッフ!あ、え、何で・・・・」
「『ホーミング』唯のマジカ操作です。」
「敵影なし!今日はこのままロリクステッド行くぞ〜」
こうして、相変わらず殺伐とした彼らの旅が始まる。