空の淵から〜skyrm冒険記   作:名状しがたい魔王

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編集、デイゴン卿の名誉の為にデイゴン(分体)とした。


ひとえにそれは・・・なんだろうか?

「あ、ああ、ありがとう、君たちのおかげで命拾いをしたよ。」

 

白髪は薄く、髭を蓄え皺を刻んだ老人はそう言って感謝を表す。因みに俺は村人さん方への処置をしなければなら無いためファ◯ネルでの参加だがね、一機を除いてそれ以外は村の再建と吸血鬼の支配の解除、ついでに記憶の整理をしている。・・・忍び無いが家族や友人を目の前で肉塊にされた記憶や再起不能なレベルでの精神崩壊を起こしている人への延命処置のようなものだ。ほとんどの人は大丈夫だが洞窟前でやられて居た数人の知り合いらしき人、そして内部で起こった様々な事、・・・厳しい世界の中で甘い対応をしてしまうのは、優しくあれと思うのはなかなかに厳しいものだ。

まあ、死な安だ。死ななきゃ安い。素晴らしい人生観だと思うね。

 

因みに方法は簡単で魅了などの幻惑系による精神系状態異常の解除、後は一人一人の人知を越えた人体の不思議パワーを信じろ!ダメだったら軽くだが魅了をかけた状態での記憶整理運動をして再度魅了をカットする。と言う荒治療だ。ぶっちゃけこんな方法でいいのかと悩んだが幸い彼ら現地の方々は悲劇や惨劇に慣れっこのようで直ぐに回復するのがすごいです。はい。

 

 

しばらくしてマジカと周辺にあった資材でのゴリ押しによる村の修繕は大体完了、村人さん方も元の生活に戻ってもらう、もちろんこんな人外じみた俺のことは忘れてもらっておくのを忘れずに、と言うか下手に信仰とかされると非常に困ると言うかクロスオーバーが捗ると言うか…まあ困るのである!

 

「やっぱり太陽は眩しすぎるのですわ…」

 

「そこは吸血鬼らしいのな…」

 

ケールムがメタい電波を受け取ったりしていると洞窟から聖蚕の僧侶であるデキソンを連れて全員がゆっくりと出てきた。出てきたセラーナは太陽に文句を言い田中は先程まで見て居た吸血鬼を干からびさせて居た姿を思い返しつつ傘をさす、そんな至って普通の姿を見てケールムは少々安心する。続いてリーシャがデキソンを、捕まって居た僧侶を抱えて出てきて、それを見たケールムは馬車を召喚し中で寝ているぐうたら系知識のデイドラの幼女を転がして奥にやりつつ中の異空間に僧侶を寝かせた。彼はひとしきり喋ると苛烈な拷問の影響や栄養の不足から糸が切れた人形のように倒れてしまって居たが幸い命に関わるような重大なものでは無いようだ。

 

外に出たケールムはこれからどうするかを考えることにした。

 

「はい!では第何回か忘れたけど今後どうするか会議開始〜イエーイ!」

 

「・・・ケールムさん…」

 

「言うなリーシャ、我が主人殿は毎回こんな感じだろう?」

 

「そんなことよりお菓子〜!おーかーしー!」

 

【相変わらずカオスね〜】

 

「これが普通ですの?」

 

「多分最も非常識な類だ。」

 

ぐすん。散々な言われようにオジサン死んでしまいそうよ!とりあえずアウラの口にスイートロールを詰め込みながら会議を続ける。

 

「誰がなんと言おうとコレを続ける勇気!さて、じゃあ先ず田中とセラーナさんをドーンガード砦、つまりリフテンの近くまで運ぶのはいいのだけれど、そこからどうするか!についてだな。」

 

セラーナさんと田中がなんで知ってるのか、見たいな顔をしているが吸血鬼ハンターを募集して防備を固め更にその脅威を伝えている集団の噂は聞いたし、原作知識もあるし、勧誘も受けた事があるのだ。まあ、それが面倒くさいから住処を探してるんだけどね!後隠す気があるなら田中は異形を殺すのではなく吸血鬼を殺すためだけに調整されたナイフや同じくそれ用に調整されつつ形を崩してあるドーンガードの装備を隠したほうがいいと思うね。

 

「はい!」

 

「はいどうぞ?」

 

そんな事を考えているとミルムルニルが手を挙げたので当てて見た。

 

「セラーナ殿が『星霜の書』を持っている事からそれなりに大きな騒ぎになると予想出来るのでその後は彼等自身に頑張ってもらうと言うのは如何でしょう!ついでに街に近づくとまた主人殿は面倒ごとを引き付けそうです!」

 

うむ、正論すぎてぐうの音も出ないね!まあ勧誘を断った身だしね〜それも選択肢だな

 

「はい!」

 

「リーシャか、どうぞ?」

 

次はリーシャだ。

 

「ちょっと失礼かもですけど、セラーナさんと田中さんはちょっと頼りないのでついていったほうがいいと思います!」

 

「ガハァ!」

 

「面と向かって言われるとなかなかきますわね。」

 

うむ!超絶美エルフなリーシャに頼りないと言われて吐血する田中は置いておいて、確かにこの世界を大きく変える可能性のある戦いであるので万が一がないようにしたいと言うのもわかるし、彼等についていけばあの秘境にもたどり着ける。それに頼りないと言うのも理解できるのだが…

 

「儂は反対じゃぞ!デイゴンがらみはもう懲り懲りなのじゃ!」

 

「あ、やっぱり?」

 

馬車から飛び出てきたハル子が全身を使って拒絶を表している。

 

「この方は?」

 

セラーナさんが首をかしげる。如何やら俺のときみたいな威圧感を感じて居ないようだ…それ言えばメファーラもか。

 

「ああ、そいつは知識と運命のデイドラの王子『ハルメアス・モラ』その分霊?見たいなものだよ、後一万匹くらいいるからちょっと捻っても大丈夫だよ?」

 

「やめて!」

 

「マジカヨ」

 

「あら…え?」

 

スカイリム好きな田中は驚きつつもネタをかます余裕があるがセラーナさんはフリーズしてしまっている。まあ、いきなり『ああ、この人は神様です。』とかって紹介されてもそうなるよね!仕方ないね!

 

「ええええええええ!」

 

「ふふん!わし凄いんじゃぞ!」

 

如何やらデイドラの片鱗を感じれてようで信じられないものを見る目でハルメアスを見ている。ハル子はと言えば何故か自慢げにない胸を張っ「ケールムサン?」大丈夫だ。リーシャは可愛いから、だからその光のない目で俺の防具をいとも簡単に捻るのやめて?別に希少価値だとかステータスだとかいって差別する事は「えい!」ギャアアアアア!

 

【相変わらずカオス極まってるね〜】

 

この簡単な会議が終わるのに相当な時間がかかったのは言うまでもない。

 

 

 

 

「と言う事でセラーナさん達を『護衛』し、その後の旅にも同行すると言う事で!いいね?」

 

「問題ないです。」

 

「めんどく「お菓子抜き」頑張るぞー!」

 

「主人殿の仰せのままに。それにいつでも逃走可能ですしね。」

 

「うわあああ!い、嫌じゃああああ!もうハードディスク粉砕は嫌なのじゃ〜!!」

 

【・・・ハルメアス、良い奴だったよ。】

 

こうして俺たちはひとまず漫遊の旅を終え、また世界を救うためにちょっかいを出す事にしたのだった。

 

(まあ、アカトシュ様が何も言わないのだから多分大丈夫だろうな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某日、某異界、デイゴン宅。

 

「あーあーあー、負けた負けた!やっぱり本体じゃないとダメだわー!んお?」

 

無駄に近代的なリビングのソファに座るデイゴン(分体)は点けた液晶テレビの画面にて圧倒的暴力をもってして自分の分霊を殺し取り込んだ嵐の王を殺すケールムを見た。

 

その顔は今までの邪智暴虐の影を落とした狂気のものではなく。

 

「・・・ぽっ」

 

これまた迷惑な恋する乙女のものとなって居た。

 

 

 

「強く生きるのじゃ、ケールム・・・」

 

アカトシュは天界にてケールムを送り出した後その様子をしり、静かに祈るのだった。




ニコニコ(^ ^)つ「ラブコメ」
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