大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

久しぶりに外伝投稿します。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


ミラクルリープ 皆との不思議な一日⑦

第三者side

 

 

 

突如、一つの魔法陣が虚空に現れ、そこから一人の少女と二匹の小動物、一体の精霊が現れる。

 

少女は気を失っており、未だに起きる気配はない。

 

二匹の小動物は少女が落下しないように、安全保持のための浮遊魔法と、落下緩和の魔法をかけ、少女をゆっくりと地面へ下ろす。

 

場所は、人気のない林の中であった。

 

 

「ガゥガゥ」

 

 

「きゅ!」

 

 

ヒッツは念の為、ナハトに周りに人がいないかの確認をお願いする。

 

ナハトは言われた通り、サーチャーを飛ばし、周囲に人がいないことを確認すると、それをヒッツに報告する。

 

 

「きゅきゅ!」

 

 

「ガゥ〜」

 

 

ヒッツはお礼を言うと、冷火に治癒魔法を施していく。

 

薄いオレンジ色の魔力光が冷火の身体を覆うと、彼女の怪我が見る見る無くなっていく。

 

 

「ミラ?ミラミラ!」

 

 

「ガゥ?ガゥガァウ〜」

 

 

「ミラ〜」

 

 

すると様子を見ていたミラクルンがヒッツに質問する。

 

ヒッツは冷火の治療をしていることを伝えると、ミラクルンは安心したように頷く。

 

そして治療を続けること数分、冷火の怪我は無事完治した。

 

それから冷火をそのまま寝かせ、しばしの休息を取ることに。

 

数十分が経ったとき……

 

 

「きゅう!きゅきゅ!!」

 

 

周囲を見回っていたナハトが焦ったように戻ってくる。

 

どうやら人がやってきたらしい。

 

その証拠に、人の声が聞こえてきた。

 

 

「確かこの辺りから特殊なエネルギーを感知したのですが……」

 

 

姿を現したのは青紫色の髪をした少女、ルールーであった。

 

 

「あ……」

 

 

するとヒッツ達と、ルールーの視線が合う。

 

咄嗟にヒッツとナハトは気絶している冷火を庇うように前に出るのと同時に、ミラクルンはその背に姿を隠す。

 

それからルールーの連れであるHUGっと!プリキュア一行が後からやって来た。

 

 

「ルールー……待って下さ〜い」

 

 

「えみる、見て下さい」

 

 

「え?あ、あぁ!人が倒れているのです!?」

 

 

えみるが大声を上げると、はな、さあや、ほまれ、ハリーも急いでやって来た。

 

 

「本当!?」

 

 

「大変!?」

 

 

「あれ?この子確か……」

 

 

「朝に浜辺で見た女の子やないか!?」

 

 

さあやがすぐに冷火の容態を確かめようとするが、ヒッツとナハトが近付けさせまいと彼女を威嚇する。

 

 

「グルルルル!!」

 

 

「きゅー!!」

 

 

「この子達は……」

 

 

すると二匹は咆哮をあげた。

 

 

「ガァオオオオオ!!!!」

 

 

「きゅううううう!!!!」

 

 

そしてヒッツは冷火を守るように防御結界を発動させ、ナハトは彼女達を威嚇するように数多の水の槍を発動させる。

 

ナハトの水の槍は、シンフォギア世界で解析した錬金術を魔法として使えるようにしたもので、他にも火・風・土の属性を扱える。

 

ちなみにそれぞれ魔法変換資質でいうと、炎熱(火)・流水(水)・疾風(風)・大地(土)に当たる。

 

二匹共に彼女達を傷付けるつもりは毛頭ない。

 

冷火を助けようとしてくれているのも見て分かる。

 

だが二匹は冷静だった。

 

今二匹の主である少年は、時間を稼ぐためにリフレインと戦っている。

 

本音を言えば、一刻も早く少年の加勢に向かいたかった。

 

だが姿を見られた以上、ここで引く訳にはいかない。

 

このような力を見せれば逃げるだろうという狙いもあった。

 

一般人である彼女達を巻き込む訳にはいかないのだ。

 

だが二匹には誤算があった。

 

それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことだ。

 

 

「これは……」

 

 

ルールーが目の前の不可思議な現象に目を見開く。

 

そして解析を始めた。

 

 

「信じられません。そこの小動物二匹は未知なるエネルギーを操って、これらの現象を引き起こしています」

 

 

「未知なるエネルギー?」

 

 

「それってあのバリアや、水の槍みたいな物を操ってるパワーの源なのです?」

 

 

ほまれと、えみるが質問する。

 

 

「はい。少なくともアスパワワやトゲパワワではないことは確かです。危険なので、後ろへ下がってください。場合によっては、変身して対処することも念頭に置いておくべきかと」

 

 

ルールーが全員に警戒を促すと、さあやが悲しそうな表情で呟く。

 

 

「この子達、あの女の子を守るために……」

 

 

すると何を思ったのか、突然さあやが前に出る。

 

 

「さあや!?」

 

 

「危ないで!?」

 

 

はなとハリーがさあやの行動に驚き、声を上げるが、さあやは構わずヒッツとナハトに話しかけた。

 

 

「聞いて!私達は貴方達の敵じゃない!ただ、その子の容態を調べたいだけなの!もし怪我や病気をしていたら、すぐにでも病院に運ばなきゃ、きっと大変なことになる!だからお願い!どうか私達を信じて!!」

 

 

ヒッツとナハトは、さあやのあまりの迫力に少したじろぐ。

 

二匹共にその可能性は考えていた。

 

一応既に、冷火の身体をスキャンして異常がないことは確認しているが、万が一ということも有り得る。

 

二匹がどうするべきかと悩んでいると、冷火の手がピクリと動いた。

 

そして彼女はゆっくりと目を覚ました。

 

 

「う……私は一体……」

 

 

「ミラ!?ミラミラミラ!!」

 

 

二匹の背に隠れていたミラクルンがその事に気付くと、すぐにヒッツとナハトに報告する。

 

 

「ガォ!?」

 

 

「きゅ!?」

 

 

ヒッツとナハトは、展開していたバリアと水の槍を解除すると、すぐに冷火に駆け寄る。

 

 

「ガゥ!」

 

 

「きゅ!」

 

 

「ミラミラ!」

 

 

「あ、ヒッツ……ナハト……ミラクルン」

 

 

冷火は少しボーッとしていたが、ミラクルンの姿を確認すると、状況を思い出したのか声を上げる。

 

 

「そうだ……私、あの三体にやられて……。あ、お兄様!お兄様は!?ヒッツ、ナハト、ミラクルン!お兄様は!?お兄様は一体どうなりました!?」

 

 

冷火は慌てた様子でヒッツ達に確認を取る。

 

すると、その様子を見ていたさあやが慌てて声をかける。

 

 

「あの、大丈夫?」

 

 

「へ?」

 

 

冷火はようやく己の現状を理解したのか、さあやの存在に気付く。

 

それだけでなく、周りに人がいることも認識した。

 

 

(く……迂闊でした……まさか人がいることにも気付かないとは!?)

 

 

冷火はすぐに頭を切り替え、冷静に振る舞う。

 

 

(とにかく今は一刻も早くお兄様の元へと向かわねば……きっと一人で戦っておられるはず!)

 

 

「……ご心配おかけして申し訳ありません。私は大丈夫です」

 

 

「良かった……それであの、良ければ貴女のことを聞かせてほしいな。その子達の事も含めて……」

 

 

さあやがそう言うと、冷火は敢えて厳しめに言う。

 

 

「お気持ちは嬉しいですが、敢えて言わせていただきます。私達のことは忘れて、すぐにここから……いえ、すこやか市から立ち去りなさい。この町は今、戦場になっています。一般人の貴方々に出来ることなど何もありはしません」

 

 

すると、様子を見ていたほまれが吠える。

 

 

「ちょっと、さあやはあんたを心配して言ってるのにそんな言い方ないんじゃないの?」

 

 

「では聞きますが、貴方々に一体何ができると言うのです?」

 

 

冷火の言葉にさあやが反応する。

 

 

「……私達は貴女の力になれると思うよ」

 

 

さあやの後に続くように、はなも叫ぶ。

 

 

「うん!その通りだよ!だって私達は……プリキュアだから!!」

 

 

冷火はその言葉に呆気に取られる。

 

 

「はい?プリキュア?貴方達が??」

 

 

そのとき……

 

 

 

 

 

 

ドゴォオオオオオオオンン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

すこやか市全体に()()()の爆発音が響き渡った。

 

 

「「「「「きゃあああ!?」」」」」

 

 

「またかい!?」

 

 

「この爆発はまさか!?」

 

 

驚くHUGっと!プリキュア一行とハリー。

 

そして冷火もこの爆発を起こした者達の検討を既につけていた。

 

 

「ガゥガゥ!」

 

 

するとヒッツが冷火に見せるように空中モニターを展開させる。

 

そこには街中で戦っている額に炎を灯す少年と、ヒーリングっど♡プリキュアの面々が映っていた。

 

しかしリフレインや、三体の合体モンスターに追い詰められている様子であった。

 

 

「お兄様!?それにこの三人は確か……ヒーリングっど♡プリキュアの面々!?こうしてはいられません!ヒッツ!ナハト!ミラクルン!今すぐお兄様の援護に向かいますよ!!」

 

 

「ガゥ!」

 

 

「きゅ!」

 

 

「ミラ!」

 

 

二匹と一体は元気よく鳴くと、冷火の両肩と頭の上に乗る。

 

そして冷火はヒッツに指示を出す。

 

 

「ヒッツ!お兄様のいる座標は分かっていますね?」

 

 

「ガゥ!」

 

 

「では、転送魔法お願いします!」

 

 

そしてヒッツが転送魔法を発動させようとしたとき……

 

 

「待って!私達も一緒に行くよ!!」

 

 

HUGっと!プリキュアの面々が声を上げる。

 

冷火が視線を向けると、全員が真剣な表情で冷火達を見ていた。

 

冷火はため息をつきながら言う。

 

 

「はぁ……貴方達も中々頑固ですね。見て見ぬフリをすれば良いものを」

 

 

「今、この町で何が起きてるか分からないけど、他のプリキュアの子達が戦ってるんだったら放っておけないよ!!」

 

 

「……分かりました。先に言っておきますが、敵は強大です。覚悟して望むように。では、私の側に寄って下さい。行きますよ!!」

 

 

そして冷火達は転送魔法で少年達の元へと向かった。




次回、主人公サイドです。
ヒープリと共闘するものの、まだプリキュアに成りたてのためか、動きがどこかぎこちない。

主人公が後方支援に徹することで、なんとかモンスター達を退けるものの、次第に追い詰められていく。

万事休すかと思われたそのとき、援護にやって来たスタプリ&ハグプリ&冷火。

さて、ここからどうなるのか。

次回お楽しみに。

では、また( `・∀・´)ノ

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