大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

久遠の過去:祟り狐復活編ラストエピソード。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百十話 狐の過去と現在と

ヒエンside

 

 

 

「全く!脱走するとはどういうことですか!?」

 

 

「スイマセン」

 

 

今、俺はベッドの上でフィリス先生からお叱りを受けていた………正座でorz

 

フィリス先生は帰りが遅い俺のことを心配してか、わざわざトイレの前で待ってくれていたらしい。

 

それを俺が神咲姉妹に連行されるように階段を上ってきたものだから、かなり驚いていた。

 

 

「私を見ていきなり……は、は、は……白衣の天使なんていってナンパはしてくるし……増してや見舞い客から逃げる患者なんて聞いたことがありません!!しかもあなたは先程目覚めたばかりなのですよ!?反省してください!!」

 

 

「すいませんでしたああぁぁぁ!!!」

 

 

俺は流れるように土下座を敢行した。

 

土下座はリニスで何回か経験があるからな。慣れたものである。

 

 

「な、なんという無駄のない動き……」

 

 

「流れるような土下座でした。見事です」

 

 

霊剣の精霊姉弟が冷静に分析しつつ、称賛を送ってくるが全くもって嬉しくない。

 

あとフィリス先生には言っておかなければならないことがある。

 

 

「あの…フィリス先生?先程のナンパの件なのですが……俺はナンパしたつもりはありませんよ?」

 

 

「そ、そうなんですか?」

 

 

「はい。あれはつい本心が出たといいますか……うっかり心の声が漏れたといいますか…」

 

 

というか俺はいつも本音しか言っていない。つまりフィリス先生は天使…いや女神と言っても過言ではない。これが世界の真理である。いや宇宙の真理といってもいいだろう。

 

 

「フィリス……どうやらこの子の言っていることは本当の様だよ?フィリスは女神とか考えてるし」

 

 

「め、めめめめ……めがみ!?」

 

 

リスティさんが俺の思考を読んだらしい。だからなぜ息を吸うように俺の思考を読むのか?俺にプライバシーの権利はないのか?

 

 

「その割には全く動揺してないね」

 

 

もう慣れました。

 

 

「そうかい。後、せめて口に出して喋ろうね。皆、唖然としてるよ?」

 

 

そう言われ周りを見回すと耕介さんが苦笑い、愛さんとゆうひさんはニコニコ笑顔、真雪さんと美緒さんは爆笑、薫さんと那美さんは疲れたような表情でこちらを見ていた。

 

すると、耕介さんの後ろに小さな黄色い丸みを帯びた動物がいた。言うまでもなく久遠である。

 

 

「くぅ~」

 

 

「ほら久遠」

 

 

耕介さんが背中を押し出すが久遠は頑なに前に出ようとしない。どこか震えているようだ。

 

もしかして俺が怒るとでも思ってるのか?

 

ふっ…。

舐められたもんだな。

たかだか身体を爪で切り裂かれたり、暴走した久遠と戦ったり………散々追い詰められたり………出血した程度で……。

 

 

「………」

 

 

うん。

あかん……あかんわ。

これは怒られると思うわ。

 

もし俺が久遠の立場だったら、合わせる顔ねえわ。やられた俺も正直気まずいわ。

 

うーむ。

しかしこのままでは話が進まないのは確かである。

 

俺は神咲姉妹や耕介さんに助けを求めるように顔を向ける。すると那美さんが久遠を抱えて俺の前に持ってきた。

 

 

「ほら…久遠」

 

 

「く…くぅ~」

 

 

それでも久遠は頑なに俺を見ようとしない。

 

はぁ~

しゃーない。

 

 

「久遠」

 

 

 

ビクッ

 

 

 

久遠は俺に名前を呼ばれるとビクリと身体を震わせる。

 

 

「正直に言うと……祟り狐として復活した久遠はかなり怖かった」

 

 

「………」

 

 

「身体中を爪で切り裂かれたり、怪力で地面に何度も叩きつけられたりもした。他にも雷を纏った一撃を食らったり、風のカマイタチで斬られたり、黒い障気をムチみたいに操って叩かれそうになったこともあった」

 

 

「………」ビクビク

 

 

久遠はさらに身体を震わせる。

 

 

「こっちは限界ギリギリの全開パワーでようやく久遠と()()()()()()レベルだったってのに……正直何度も死にかけた」

 

 

「………」ガタガタガダガタ

 

 

久遠の震える頻度が上がる。だが俺はそれでも喋ることをやめない。

 

 

 

 

 

 

「けど……()()()()()()()?」

 

 

 

 

 

 

「………くぅ?」

 

 

久遠は俺のその言葉が予想外だったのか、思わずこちらを見る。

 

俺はニヤリと笑いながら久遠に話す。

 

 

「悪いが久遠……俺にとっちゃあんなの()()()()()なんだよ」

 

 

そう。

目を閉じたら思い出せる。

 

リニスとの二年間の辛い特訓……

 

リンカーコアに出力リミッターをかけられ、魔力運用、飛翔、索敵、捕縛、回復、魔力付与、防御、射撃、砲撃、幻術、召喚、操作、補助魔法の基本トレーニングで毎日魔力を限界まで使わさせられ…

 

体力を鍛え上げるための基礎トレはもちろん、近接戦闘の訓練で攻撃技、防御技、剣術、棒術、拳銃の武器の使い方もキッチリ叩き込まれ……

 

それが終わるとデバイスマスターになるための座学の知識を一通り叩き込まれ……

 

一日一回は必ず模擬戦で叩きのめされ、ケガや疲労で倒れても回復魔法であら不思議……すぐに治されて一日中模擬戦をしていたこともあった。

 

ヒドイときなんて……気絶したまま戦っていたこともあったorz

 

今年なんてジュエルシードを巡る戦いで死にかけたことだって正直()()()()()()

 

あれ?

なんだか涙が出てきそうだよ……(´Д`)

 

 

「確かに怖かった、痛かった、辛かった。でも……()()()()()()()()()()?」

 

 

「………」

 

 

「それでもまだ何か()()()()()()()()()()()()()……そうだな。じゃあ俺が…もしピンチになって…どうしようもなくなって……追い詰められたり……死にそうになってることがあったら……助けてくれ。助けに来てくれ」

 

 

「く………くぅー」

 

 

久遠はじっと俺の顔を見つめる。

 

 

「それで()()()()()()()()()

 

 

俺は久遠に優しく笑いかけ…頭をゆっくり撫でる。

 

 

「というか正直……いつまでもそんな態度でいられると、ぶっちゃけめんどくさい」

 

 

「くぅ!?」

 

 

久遠がビックリしたような態度を取る。

 

 

「ほら…皆ちゃんと無事だったしそれでいいじゃないか。それによく言うだろ?終わりよければ全てよしって」

 

 

「くー」

 

 

すると久遠が俺の頭の上に乗ってくる。

 

 

「よし、じゃあ久遠!なんかお祝いに売店でお菓子でも買ってパーっと食うか!!」

 

 

「くぅー♪」

 

 

「よし!それじゃレッツラーゴーε=(ノ・∀・)ツ」

 

 

そして俺達は意気揚々と病室から出ていこうとすると……

 

 

「待って下さい!!何、普通に良い感じに終わらせてそのまま出ていこうとしてるんですか!?」

 

 

フィリス先生に普通に止められた。

 

 

解せぬ。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「無事終わったのは良いことだと思います。那美さんも、薫さんも、久遠ちゃんも大したケガがなくて良かったです。でも大空君!貴方に関してはツッコミ所が多すぎます!なんですか日常茶飯事って!?このケガの頻度が日常茶飯事!?あなたは一体普段どんな私生活を送ってるんですか!?そして耕介さんから聞きました!以前ここで重傷で入院してたですって!?一体なぜ入院してたんですか!?答えてください!!さぁさぁさぁ!!!」

 

 

な、なんかフィリス先生が俺の両肩を掴みながら、ものすごく揺らしてくるんですけどどどどどどどど((((;゜Д゜)))

 

や、やめてててててててて。

俺の頭の上にいる久遠も…目を回してるんですけどどどどどどど。というか色々ヤバイ。……うっ…気分が…。

 

 

「フィリス落ち着いて!ヒエン君の顔が青くなってるから!?」

 

 

「くぅー……」

 

 

なんとか耕介さんがフィリスさんをなだめた。目を回していた久遠は那美さんに抱えられていた。

 

フィリスさんに言われ俺は大人しくベッドの上に戻る。

 

するとさざなみ寮のメンバー全員がこちらを見ていた。

 

え?

なにこの状況?

 

 

「改めてお礼を言わせてくれ。久遠を救ってくれてありがとう。それと君にそんなケガを負わせてしまって本当にすまない」

 

 

と耕介さんがさざなみ寮を代表して頭を下げてきた。

 

それに俺は慌てる。

 

 

「ちょ、ちょっとなんで頭なんて下げてるんですか!?勝手に俺が関わったんですよ!?」

 

 

「そんなことはないよヒエン君。むしろ逆だ。俺達が()()()()()()()()()()()()()

 

 

「え?」

 

 

「本当なら俺達が解決しなきゃいけない問題だったんだ。だけど俺達は君を巻き込んでしまった。だから……本当にすまない。お詫びといってはなんだが…治療費はこちらで全部出させてもらう。それと困ったことがあったら何でもいってくれ。可能な限り、力を貸さしてもらうよ」

 

 

あー

だいたい耕介さんの言いたいことが分かった。

 

耕介さんはこう言っているのだ。

 

責任を取る…と。

 

本来なら……

この件はさざなみ寮内部の問題だ。だが外部の人間である俺がこの件に関わってしまった。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

俺はまだ未成年の高校生だ。

 

それが病院に担ぎ込まれる程のケガを負ってしまった……となれば……それは問題になってしまう。結構大きなレベルで。

 

 

「それにヒエン君……貴方はまだ子供なんだから…。貴方に何かあったら……親御さんに申し訳が立たないわ」

 

 

耕介さんの奥さん…愛さんも俺に声をかけてきた。俺はその気持ちをありがたくうけとることにした。

 

 

「分かりました。その色々ありがとうございます。それと……勝手に関わって…心配かけて申し訳ありませんでした」

 

 

俺も頭を下げた。

 

 

「くぅ…」

 

 

すると久遠が明らかに落ち込んでいた。

 

その様子を皆で苦笑いしながら見るのだった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「少し……いいかな?」

 

 

すると久遠を抱えている那美さんが俺をジッと見てきた。

 

何か聞きたいことがあるのか?

 

 

「あのとき……久遠の祟りが分離したときにいた()()()()()なんだけど…」

 

 

すると久遠がポフンと子供モードに変わり話した。

 

 

「みつ……やた……」

 

 

久遠が名前を呟く。

 

 

「あの二人はどう……呼び出したの?」

 

 

「あのとき急に現れた二人か…。確かに気になるな」

 

 

那美さんと薫さんも気になるのかこちらに聞いてくる。

 

 

「あー、そうだよな。気になるよな…」

 

 

どう説明すっかなあ?

 

 

あれは厳密に言うには……【みつ】と【弥太】自身ではないのだが。

 

俺が悩んでいると相棒が頭の上にポンと現れる。すると急に空中にモニターが現れ俺と薫さん、那美さんが久遠と戦っているときの戦闘映像が映し出された。

 

さざなみ寮の面々、フィリス先生も急に現れた空中モニターに驚いていた。

 

 

「ガゥガゥ」

 

 

相棒が『最初から説明したらー?』と思念を送ってきたのでそうすることにする。

 

 

「相棒…キーボード」

 

 

「ガゥ」

 

 

すると俺の前に薄いキーボードが現れる。俺はそれをいじり始めるとさらに空中にモニターがいくつも現れ、戦闘映像が流れ始める。

 

 

 

カタカタカタカタカタ……

 

 

 

キーボードをいじり終わる。そしてある映像モニターを大きくし、皆に見せた。

 

 

「これから祟りが復活した久遠との戦闘映像をお見せします。それをまじえながら……ご説明します。あ、扉の鍵は閉めといて下さい」

 

 

さざなみ寮の面々、フィリスさんは唖然とした様子でこちら見ていた。

 

まぁ、気持ちは分からんでもない。

 

驚くよね空中モニター。

 

そして俺はあのとき何があったか全部見せた。もちろん全部見せた。薫さんと、那美さんが大声で言い合っているところや、泣いている所を何度も再生したりした。そしたら頭を殴られた。

 

解せぬ。

 

その他にも俺と薫さんが共闘して久遠と戦っているシーンを見たら皆さん……案の定驚いていた。俺と薫さんが罵倒しながら戦ってるシーンは少しだけ受けていた。

 

久遠もそのときのことはあまり詳しく覚えていなかったのか、ビクビク震えながら見ていた。

 

途中…

俺が久遠と時間稼ぎをするための戦闘で、爪で切り裂かれた映像があったのでそのシーンはとばそうとしたのだが……皆さん全部見たいと言ってきた。

 

俺も何度か粘ったのだが……結局折れて全部見せた。

 

そしたら案の定であった。

戦闘に耐性がある人や、スプラッタな映像が大丈夫だった人達はいけたのだが……

 

医師であるフィリスさんや、動物病院の院長である愛さん、普通の巫女である那美さんや、純粋な小狐である久遠はこちらを泣きそうな目で見ていた。

 

見せたことを後悔した。

 

チョー気まずかったorz

 

そして問題のシーンが流れる。

 

 

『み…………つ…………?や……………た………?』

 

 

『キツネ……いいえ久遠……あなたなんでそんなに悲しそうな顔してるのよ?私に似てる癖に…』

 

 

『そうだよ久遠…。あのとき僕と約束したでしょ?幸せになるって…それなのにそんな悲しそうな顔してちゃダメだよ?』

 

 

『みつ…………やた………くおん……ずっと………ずっと……あいたかった……』

 

 

久遠は涙を流しながら……二人へゆっくりと近付いていく。

 

【みつ】と【弥太】は久遠に優しく笑いかけ、近付いてきた久遠を二人一緒に優しく抱き締めた。

 

 

『私もまた会えて嬉しいわ……久遠。それと……あなたに言わなきゃいけないことがあるの。…あのとき……急にいなくなっちゃってごめんね…?ずっと……探してくれてたんでしょ?……ありがとう……本当にごめんね……』

 

 

『ううん……くおん……また…みつに…あえて……うれしい……』

 

 

久遠はみつに抱き付く力を込める。

 

 

『久遠……話は聞いたよ。ごめんね……僕があのとき君を置いていったせいで……君をこんなに悲しい目に合わせてしまった。こんなのじゃ……僕は君の亭主失格だ……』

 

 

『くおん……やたと……また……あえて……うれしい。だから……そんな……かなしいかおしちゃ……だめ……。くおん……なみたちと………たのしく……くらせてるよ?ちゃんと……しあわせに……なってるよ?くおん……やたとの……やくそく……まもれてるよ?……だから……そんなかおしちゃ……だめ……』

 

 

俺はここでシーンを止める。

 

 

「これは……厳密に言うと【みつ】と【弥太】()()じゃない」

 

 

「どういうこと?」

 

 

那美さんが真剣な表情で聞いてくる。

 

 

「これは俺が久遠の夢写(ゆめうつ)しで見た()()()()()()()()()()()()()()()()()だ」

 

 

「「「「「夢写し?」」」」」

 

 

那美さんと久遠以外、首を傾げる。

 

 

「えーっと…簡単に言うと久遠が見ている夢、記憶などを側にいる人に見せる能力です」

 

 

ここで俺は久遠に許可を取る。

 

 

「久遠、俺はお前の過去を夢で見させてもらった」

 

 

「くぅ…くおんのきおく…みたの?」

 

 

「ああ…少なくとも今回の出来事に関係することはだいたい…な。そこで久遠……ものは相談なんだが……俺の見た夢、いや()()()()()を皆に見せてもいいか?」

 

 

皆にこのことを説明するには……全容を説明するには……久遠の許可が必要だ。それだけ久遠にとっては大切で重い記憶なのだから…

 

 

「くぅ……さざなみりょうのみんななら……くおん……だいじょうぶ…」

 

 

「本当にいいの久遠?」

 

 

「くぅ……だいじょうぶ…」

 

 

那美さんが久遠に確認をとる。

 

久遠からも許可が出たので俺は皆に言った。

 

 

「それでは久遠から許可が出たので……映像をお見せしますが……見るならば()()しておいてください。皆さんが思ってる以上に……とても悲しくて…とても重い…人間の本性とも呼べる映像がうつっています」

 

 

「少し……ええかな?」

 

 

すると…女性歌手のゆうひさんから挙手が上がる。

 

 

「なんですか?」

 

 

「普通に夢を見せるっていうけど、そんなことホンマにできんの?」

 

 

「可能です」

 

 

俺は頭の上にいる相棒の説明をする。

 

 

「実を言うと、こいつは俺と一心同体なんです。俺はこいつで、こいつは俺なんです。言ってる意味が分からないと思いますが……簡単に言えば俺の記憶は相棒の中にデータとして残ってるんですよ。それを映像化すれば見せられるんです」

 

 

「ふぇええ~」

 

 

ゆうひさんがよく分からない声を出すが、納得はしたようである。

 

そして俺はある映像モニターを出した。

 

そこには生まれたばかりの小狐の姿が映っていた。

 

そこから悲しき狐の過去の映像が流れた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

映像を見せ終えると……

 

 

「「「「「ううっ………」」」」」

 

 

ほぼ全員号泣していた。

 

当然、神咲姉妹の過去も(あらわ)となり、映像が終わると皆さん、那美さんや薫さん、久遠に勢いよく抱きついていた。

 

改めて久遠の過去を見たが……

 

とても悲しく重い内容であった。

 

だが……

 

俺の目には、さざなみ寮の女性陣にもみくちゃにされながらも……()()()()()()()()()()()姿()が映っていた。

 

確かに久遠は過去に大切な人達を亡くし、心に大きな傷ができてしまった。

 

そしてそれが原因で暴走し、たくさんの人達の命を奪ってしまった。

 

小さな純粋で優しい小狐に大きな傷跡が残ってしまった。

 

だが彼女は一人じゃない。

 

俺の目の前にいる彼女は……今は()()()()()()()()()()()()()

 

今の彼女ならきっと大丈夫だろう。

 

辛い過去や、心に大きな傷跡が残っていたとしても……

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……。

 

そして俺はそっとモニターを消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おーい!ヒエン君!!今日はいつもの定期検診の日だよー!!なにやってんのー……ってどうしたのそのケガ!?』

 

 

そして突如、空中モニターにいつもお世話になっているアースラ通信主任兼・執務官補佐、そしてアースラ管制官の肩書きをもつエイミィの姿が映った。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()……

 

 

案の定…

 

さっきまで騒いでいたさざなみ寮の面子は目をパチクリさせながら、動きが止まっていた。

 

俺はまたしても……どう説明するかで悩むことになるのだった。

 

というか今日は定期検診の日だったのか……

 

バタバタしてて忘れてたよorz

 

でも……タイミング悪すぎるよエイミィェェ………(´Д`)

 




今回で久遠の過去:祟り狐復活編はおしまいです。

次回からA`s編にいよいよ突入します。

では、また(・∀・)ノ

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