UA200,000突破記念
いよいよA`s編コラボ:ハートキャッチプリキュア!編始まります。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
第百二十九話 心の花を守る伝説の戦士Ⅰ
ある日、
そこで彼女達が通う私立
そしてつぼみ、えりか、いつきの三人は和やかに話していた。
「二人ともほんとうにありがとう」
「これでプリキュアは三人になったし、めでたしだね」
「ふふっ」
三人は笑い合う。
だが彼女達は普通の中学生ではない。
彼女達は宇宙からの侵略者『砂漠の使徒』から人々を守る伝説の戦士『プリキュア』なのだ。
ある時、希望ヶ花市に引っ越してくる車中で眠ってしまったつぼみはある夢を見る。
それはこころの大樹という……美しく大きな大樹が『砂漠の使徒』という侵略者に襲われている場面であった。
そしてこころの大樹を守るために必死に戦う戦士キュアムーンライト。
だが健闘虚しく……ダークプリキュアという闇の戦士に敗れてしまった。
そしてその夢を不思議に思いつつも、新しい学校へといくつぼみ。
彼女はこの転校を機に内気な自分を変えようと思っていたのだ。
だが、彼女の思いとは裏腹に強引でマイペースなクラスメイト来海えりかに振り回されてしまう。
新たな環境に戸惑うつぼみの前に……ある妖精達が現れる。それは夢の中で見たこころの大樹の妖精・シプレとコフレであった。
そして二匹を追って現れた『砂漠の使徒』の幹部・サソリーナと、デザトリアンによって、偶然居合わせたえりかのこころの花が奪われてしまった。
シプレとコフレの妖精コンビに、伝説の戦士『プリキュア』になる資格があると聴かされ変身を決意をするつぼみ。
えりかを救うためにつぼみはシプレの力を借り、ついにプリキュア:キュアブロッサムへと変身した。
そしてなんとかサソリーナと『デザトリアン』を撃退したつぼみは、えりかを救うことに成功したのだった。
そしてつぼみに救われたえりかは、コフレの力によってさらにキュアマリンになり、2人で砂漠の使徒と戦っていく。
『砂漠の使徒』の幹部であるサソリーナ、そして新たにクモジャキー、コブラージャという幹部も現れ、『プリキュア』と『砂漠の使徒』の戦いは激化していく。
そしてつぼみとえりかに続いて、生徒会長・
いつきの兄:さつきが手術を恐れる心をサソリーナに利用され、デザトリアンにされてしまったのだが、キュアサンシャインとなったいつきにより、デザトリアンを浄化することによって兄の心を救うことに成功したのだった。
そして今日は、いつきの兄さつきの手術日であり、手術は無事成功したのだ。それを三人で喜んでいたという訳である。
するとポプリの持つ種が急に金色に光だす。
「な、なにごと!?」
「は、こ、こころの大樹が呼んでるでしゅっ!」
えりかが驚き、ポプリが声を荒げる。
「え!?」
「こころの大樹が近くに来てるですぅ!!」
「「「えーーーーっ!!!???」」」
そして三人と三匹は一斉に走りだし、外へと向かった。
◆◆◆
そして皆が向かったところは川原であった。
そしてシプレが空を指す。
「あそこですぅ!!」
「え!?あそこって空ですか!?」
シプレが指した方向に驚くつぼみ。
「早く皆でいくですぅ!!」
コフレが待てないといった感じで催促する。
「行くってどうやって?」
しかしえりかが疑問の声をあげる。
彼女の疑問も当然である。
人間は空を飛べるようにはできていないからだ。
「ボクたちに任せるですぅ!!」
するとシプレとコフレが光りだした。
そしてピンク色の光と青色の光になり、それぞれのパートナーであるつぼみと、えりかに近寄り、マントの姿へと変わった。
「これは……マント?」
「んー……ファッションとしてはビミョーかも」
二人は驚く。
えりかに至っては余裕を感じるが……。
「サンシャインが生まれたからこころの大樹はきたんでしゅ。いちゅき……一緒にこころの大樹を守ってほしいでしゅ」
「うん、分かった。ボクに協力できることならなんでもするよ!ポプリが守りたいものをボクも守りたい」
「うぅ……
そしてポプリはいつきに抱き付くと同時に、金色のマントへと姿を変えた。
「「それじゃー……レッツフライですぅー!!」
「おーー!!ぱっぱっぱーん!!」
シプレとコフレの合図でえりかは空へと上がっていく。
続いてつぼみも上がろうとするが……
「……わっ、わわわ、う……うわあああああああああーーーーーー!!!!!!」
悲鳴をあげながら……吹き飛んでいった。
ちなみにいつきはキッチリと飛んでいた。
「…………」
しかし三人ともその後を追いかけてくる
「ひゃほおおおお!!!このマントチョーいけてるー!!!」
「えりか飛ぶの上手ですぅ~!!」
「た~~のしいぃぃ~~!!!……ん?」
空を優雅に飛ぶえりか。
すると何かに気付く。
その視線の先には、つぼみがいた。
「つぼみ……なにやってんの?」
「わたし……高い所が苦手なんですう~」
なんとつぼみは目を閉じながら飛んでいたのだ。
「大丈夫です~シプレが一緒だから絶対落ちないですぅ~」
「落ちないと分かっていても……」
つぼみは少し目を開き……下の景色を見る。そして……
「怖いものはこわいんです~~!!」
すると震えるつぼみに、いつきがそっと手を繋ぐ。
「手を繋いでいれば、少しは怖くなくなるだろ?」
「はいっ!ありがとうございます!!」
いつきのおかげで勇気が出たつぼみは、なんとか空を飛んでいく。
白い雲を越えていく三人。
青空が青く輝き、虹も光り輝いていた。
飛ぶこと数分……
一際大きな入道雲があった。
三人は視線を見合わせ、うんと頷きあった。
そして雲の中に勢いよく入っていく。
そして雲の先を越えた先には……
大きな美しい大樹の姿があった。
◆◆◆
こころの大樹にたどり着いた三人。
「こころの大樹でしゅ」
そしてつぼみは大樹に近付いていき、挨拶をした。
「初めまして!花咲つぼみです!やっと会えましたね!!」
「やっほー!来海えりかでーす!!」
それを見たえりかも挨拶する。
するとこころ大樹の葉が優しく揺れる。
サアアアアア…………
「こころの大樹も初めましてっていってるですぅ~。二人の気持ちはちゃんとこころの大樹に伝わってるですぅ~」
「そうですか♪」
「さすがこころの大樹!」
シプレの言葉につぼみとえりかも笑顔になる。
「それにしてもでっかいね~!!夢で見たとおりだよ~」
「夢?もしかしてキュアムーンライトがここで戦う夢のこと?」
そこでいつきが疑問の声をあげる。
「「ええ?」」
つぼみとえりかの二人はいつきの言葉に驚き、直ぐ様近寄る。
「そうです!」
「いつきさんも同じ夢を見てたんですね!!」
「ってことは君たちも?」
「うんうんうんうんうん」
「ん~……それを早く言ってくれればもっと早くいつきさんがプリキュアだって分かったのに~」
いつきの予想外の言葉につぼみは何度も頷き、えりかは悔しがった。
「ポプリは最初っから分かってたでしゅ~」
「はふ~」
ポプリは得意気に胸をはり、コフレはそんなポプリを見てため息をついていた。
「不思議だけど……夢で見る度、思ってたんだ。花が散ってしまったこの木に……また美しい花を咲かせられないかと」
いつきは静かにこころの大樹を見る。
三人の間を優しい風がふく。
するとつぼみが何かに気付いた。
「あ……見てください!あそこ!花の
つぼみはこころの大樹に咲いている花の蕾を見つけた。
「花の蕾ならあっちにも、こっちにもあるでしゅ~」
ポプリがはしゃぎながら大樹の周りを飛び回る。
「こころの大樹は皆のこころの花と繋がってるですぅ~」
するとシプレか種の入った箱を取り出した。そこには色とりどりの心の種が入っていた。
「これまでつぼみとえりかが頑張って皆の心の花を元気にしてきたからこころの大樹も元気になってきたですぅ」
訳あってこころの大樹はその力を大きく低下させているが、つぼみとえりかがプリキュアとして人々を助けてきたおかげで、徐々にではあるが、こころの大樹はゆっくりと力を取り戻していた。
「そっか~。今まで頑張ってきたかいがあったね!!」
「はい!こころの大樹の花の咲く日が楽しみです!!」
皆を優しく見守るこころの大樹は、確実にその力を取り戻していた。
しかし……いつでも……
それを邪魔しようとする者はいる。
最初に気付いたのはポプリであった。
「!?」
その小さな身体を震わせ、いつきの胸に飛び込む。
「この感じは?」
「まさか……」
続いてシプレとコフレも異変に気付く。そして後ろを向くと一人の人影に気付いた。
「「あ……ぁ……」」
二匹の妖精は
つぼみ達も異変に気付き、後ろを見た。
そこには一人の女性が立っていた。
その女性はつぼみ達を一人で圧倒する強さを持っていた。
「フフフフフ。見つけたぞ……」
「ダークプリキュア!?」
ダークプリキュアがつぼみ達の前に現れた。
◆◆◆
ダークプリキュア
つぼみ達を苦しめる闇の戦士。
その強さは砂漠の使徒の三幹部をも凌ぐ圧倒的な強さを持っている。
「どうしてここに!?」
「後をつけられていたですぅ!?」
焦るつぼみとシプレ。
「あれがダークプリキュア……」
だがいつきは冷静にダークプリキュアを観察していた。
「こころの大樹をどうするつもり!?」
えりかがダークプリキュアに声をあげる。
「どうしようとこちらの勝手。痛い目に合いたくなければ……そこをどけ!」
だがダークプリキュアは威圧感を放ちながら……同時に覇気のようなものを放つ。
「「「っっっ!!!」」」
それに圧倒されながらも……三人は変身アイテム、ココロパフュームを取り出し構えた。
「「「プリキュアの種いくですぅ(しゅ~)」」」
すると三匹の妖精はピンク色、水色、金色の種を生み出し、それぞれのパートナーへと渡す。
それを受け取ったつぼみ、えりか、いつきはノースリーブのワンピースのような光の衣に包まれる。そしてそれぞれの種をココロパフュームと呼ばれる香水に
「「「プリキュア・オープンマイハート!」」」
そして、つぼみとえりかはココロパフュームを互いに吹きかけ、いつきも自分の身体に吹きかけていく。
つぼみは、髪はピンク色の巨大なポニーテールになり、ピンク色をモチーフにした白のフリルのミニスカートワンピースを身に纏う。そして胸に短いリボンをつけ、ロングブーツを履いている。
えりかは、髪はウェーブがかっている左右に分かれた鮮やかなロングヘアーになり、青色をモチーフにしている。基本的な格好はブロッサムと変わらず、胸に長いリボンをつけ、オーバーニーソックスをはき、ショートブーツを履いている。
いつきは、髪は黄金色のツインテールになり、ゴールドをモチーフにしている。基本的なデザインはブロッサムやマリンと同じである。ブーツには編み上げが施されている。
「大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!」
「海風に揺れる一輪の花、キュアマリン!」
「陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャイン!」
「「「ハートキャッチプリキュア!」」」
変身を完了させたプリキュア達は、先手必勝と言わんばかりにダークプリキュアへと突っ込んでいく。
最初にブロッサム、続いてマリン、最後にサンシャインが攻撃を繰り出す。
だがダークプリキュアは最低限の動きで受け流し、カウンターでダメージを入れていく。
そしてダークプリキュアの拳に吹き飛ばされるマリン。
「!?」
追撃とばかりにダークプリキュアが顔を踏もうとするが、間一髪でかわす。
その後ろからブロッサムがパンチを繰り出すが、ダークプリキュアは跳躍し簡単にかわす。
その上からサンシャインが回し蹴りを放つが、その動きを読んでいたダークプリキュアによって上から回り込まれ、叩きつけられた。
ドガアァァァンン!!!!!
その光景を見たブロッサムとマリンがすぐに駆け寄ろうとするが……
「来ちゃだめえええぇぇ!!!!!」
サンシャインの叫び声が聞こえたと思った束の間……
ドゴオォォォォォンン!!!!!!
赤い閃光がサンシャインを襲った。
「「キャッ!?」」
衝撃の余波で吹き飛ばされるブロッサムとマリン。
「サンシャイン!!」
砂煙が晴れる。
そこには姿勢を崩しながらもダークプリキュアの攻撃を防いでいるサンシャインの姿があった。
サンフラワーイージス
ひまわりの花状の強力な巨大シールドを前方に展開させることで、ダークプリキュアの赤い閃光を防いだのだ。
「大丈夫ですか!?」
「ええ。でもあの動き……ただ者じゃない」
「なによ!自分だけ空飛んじゃって!こっちもいくよ!コフレ!!」
「合点ですぅ!!」
「私達もいきますよ!!」
「ええ!」
「「はいですぅ/はいでしゅ」」
そして三人ともそれぞれのパートナーである妖精をマントへと変え、高速で空を飛ぶ。
だがダークプリキュアはそれ以上であった。
三人を超えるスピードで回り込み、地面へと叩きつけた。
「「「!!!???」」」
そして閉じていた右目を開いた。その瞬間、黄金の瞳が光り、プリキュア達を強烈な衝撃波が襲った。
その衝撃波によってプリキュア達のマントが強制解除させられ、妖精達が吹き飛んでいく。
「「ですぅ~~!!??」」」
「でしゅ~~!?」
そしてその衝撃でこころの大樹にあった蕾も飛ばされてしまった。
それを見たポプリがすぐに蕾を拾う。そして瞳に涙をためながらダークプリキュアへと言った。
「蕾を……こころの大樹を傷つけちゃだめでしゅ~!!」
「…………」
ポプリをじっと見つめるダークプリキュア。
そしてサンシャインはその異変をすぐに感じ取った。
「ポプリ危ない!?」
そしてダークプリキュアはポプリに向かって再び目を開き衝撃波を放とうとした……
ドゴオオオォォォン!!!!!
が……それは突如、
「!?」
迫り来る砲撃を間一髪でかわすダークプリキュア。
そして勢いよく上空を見上げた。
上空には炎の翼をはためかせた一人の少年がいた。
全身に黒スーツを着た額に炎を灯した少年がいた。
少年とダークプリキュアの視線が交差する。
「…………」
「…………」
そして二人は激突した。
とりあえずダークプリキュアと対決することに。
果たして勝てるのか?
そして書いてて思ったこと。
女の子の変身シーンってなんか書いてたら……罪悪感を感じるのですがorz
あと服の名前わからんし。
では、また(・∀・)ノ