大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

昨日、リリカルなのはRefrection見てきました。

とりあえず見て思ったこと。

すごかった。
超すごかった。
マジすごかった。

なのはさんA`sからの2年で男前度かなり上がってました。戦闘もかなりパワフルになってました。力強かったです。戦慄しました。

フェイトさんもA`sからの2年で乙女度かなり上がってました。女子として可憐でした。

なにより戦闘シーンがやばかったです。

なのはvsシュテル、フェイトvsレヴィ、はやてvsディアーチェ。

他の戦闘シーンも前回の映画よりもめちゃくちゃパワフルで見応えありました。

魔法とSFが混ざったようなアクションシーンとかも結構あったし。まだ見ていない人はぜひ見に行くべきだと思います。

なのは見たことない人でも楽しめる仕様でした。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百三十四話 心の花を守る伝説の戦士Ⅵ

ヒエンside

 

 

 

ダークプリキュア

 

 

 

テレビ版のプリキュアで初めて悪のプリキュアとして登場した。

 

その実力はプリキュアシリーズ全体を通して見ても、最強クラスに入るほど強い。

 

実際に俺が途中から混ざることになったこころの大樹を守る戦いでも、一人でブロッサム、マリン、サンシャインの三人を同時に相手にし、圧倒していた。

 

俺の前世の世界では、ダークプリキュアはその容姿と圧倒的な強さから……人気もかなりあった。

 

一部のコアなファンからは、中の人の声が『見た目は子供、頭脳は大人』の某探偵と同じだからか、親しみを持たれてこう呼ばれていた。

 

 

 

『キュアバーロー』と。

 

 

 

そんな彼女が俺の前に急に現れた。

 

 

 

「お前はキュアバー……ゲフンゲフン……ダークプリキュア!?」

 

 

「貴様……今何を言おうとした?」

 

 

「ナ、ナンデモナイヨ……」

 

 

途端に奴の威圧感が強まる。

 

下手なことを言えば俺は消されてしまうだろう。

 

とりあえず死ぬ気モードになり、会話を進める。

 

 

「お前の目的は俺か?」

 

 

「そうだ。サバーク様に貴様の排除を命じられた」

 

 

「たった一回戦っただけで……ずいぶんな警戒のされようだな」

 

 

「貴様の力は未知数だ。それに……貴様からはプリキュアとはまた違った力の波動を感じる。……貴様は危険だ」

 

 

するとダークプリキュアは背中の片翼を広げ構える。

 

 

(こいつ……こんな街中でおっぱじめる気か!?)

 

 

俺は炎の翼を展開して空へと飛ぶ。

 

人の目が気になるが緊急事態なのだ。こんな街中で戦う訳にはいかない。

 

 

「ついてこいダークプリキュア!!」

 

 

「いいだろう」

 

 

そして俺は海へと飛んでいった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

そしてある程度飛ぶと、俺は奴と向き合う……と同時にセットアップし、フルドライブを使った。

 

 

「フルドライブ:スピリットフォームrev1(リヴィジョンワン)

 

 

俺は新たにパワーアップさせたスピリットフォームへと変わる。黒スーツに黒いベストが加わる。パワーアップさせたといっても特にデザインは変わっていない。

 

今回俺はフルドライブに新たな機能を追加した。

 

それがパワーに応じて段階的に解除していく機能『リヴィジョンシステム』だ。

 

約三ヶ月前の久遠との戦いで俺はフルドライブをいきなり最大出力で使った結果、その反動で動けなくなり、隙をさらして大ダメージを負ったことがあった。

 

その反省を生かして、徐々にパワーを解除していくことで身体への反動を減らそうということだ。

 

『Strikers』のなのはのブラスターシステムを参考に……少しだけパクらせていただいた。

 

俺の場合はなのはのように三段階ではなく、安全上のことを考えて二段階である。

 

一応、切り札は男のロマンということで試作段階として三段階目も作ったが……使ったらパワーアップは凄まじいが反動がヤバイので使わない。

 

俺達は睨み合う。

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

そして同時に動いた。

 

ダークプリキュアは周囲に赤黒いエネルギー弾を配置し放ってくる。

 

俺も対抗して射撃魔法火炎の銃弾(フレイムバレット)を放った。

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドッッッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

オレンジの魔力弾と赤黒いエネルギー弾が衝突する。

 

俺は高速で奴の周りを飛びつつ、バージョンを切り替える。

 

 

「verマシンガン!」

 

 

高速の魔力弾が真っ直ぐに向かっていくが、ダークプリキュアは優雅に飛びながら軽やかにかわしていく。

 

そして爪に赤黒いエネルギーを纏わせ連続で放ってきた。魔力弾が両断されていく。

 

俺は強化したラウンドシールドでそれを受けとめる……がひび割れが起こったため受け止めきれないと判断し、即座に受け流した。

 

 

 

ズバァン!!!

 

 

 

受け流した赤黒い斬撃が海面を勢いよく割った。

 

そしてダークプリキュアは両手に赤黒い爪を纏わせこちらへ急接近してきた。俺も両手のグローブに炎を纏わせ突貫する。

 

 

「おおおおお!!!!」

 

 

「…………」

 

 

俺が雄叫びをあげながら炎の拳を繰り出し、ダークプリキュアも赤黒い爪を真っ正面から激突させる。

 

 

 

ガキイイイイイィィィンン!!!!!

 

 

 

そして空中で互いに高速戦闘を繰り返す。

 

 

火炎の衝撃(フレイムインパクト)!!」

 

 

「…………」

 

 

拳と爪が何度もぶつかる。

 

だが徐々にパワーで俺が押され始めた。

 

 

(こいつ……だんだんパワーをあげてきている!?いや違う……まだ様子を見て手を抜いていたのか!?)

 

 

するとダークプリキュアのスピードがさらに速くなる。俺も額の炎の出力をあげて対抗する。

 

炎の翼を強化し、さらに速く飛ぶ。

 

互いに肉弾戦を繰り広げる。

 

奴の強力な技を超直感で感知し、次の動きを感じとる。徐々に速くなる攻撃を何とか避け、受け流していく。

 

そして隙を見つけて一撃見舞おうとしたとき、衝撃波が俺に襲いかかり吹き飛ばされてしまう。

 

さらに吹き飛んだ瞬間、上から強烈な踵落としをくらい、海に叩きつけられた。

 

 

 

バシャアアアアアアンン!!!!!

 

 

 

フルドライブで能力の底上げがされているからか、そこまで重大なダメージを受けていない俺は砲撃を放ちながら海面へと上昇する。

 

ダークプリキュアはそれをかわす。その動きに合わせて真下から速射砲を浴びせる。

 

 

「ショートバーナー!!」

 

 

 

ズドドドドドドドド!!!!!

 

 

 

両手で連射で放つことでいくらかダークプリキュアにも当たるが……背中の片翼で凪ぎ払っており……まだまだ余裕が見られる。

 

俺は動きの硬直を狙って一気に近寄り、右手を手甲(ガントレット)へと変え技を放った。

 

 

火炎の加速(フレイムアクセル)!!」

 

 

「!?」

 

 

奴の顔面を狙うように放つ……が間一髪両手でガードされる。が、そのまま勢いよく真上に吹き飛ばされるダークプリキュア。

 

俺は手甲(ガントレット)を解除すると両手から炎を噴射し、猛スピードでダークプリキュアの吹き飛ぶ先へ回り込む。

 

そしてお返しに奴の背中へ、炎を纏った踵落としをお見舞いした。

 

 

 

ドゴオン!

 

 

 

そのまま勢いよく海へと飛んでいったダークプリキュア。

 

 

(手応えあり!)

 

 

だが突如、水しぶきが勢いよくあがりそこから奴が戻ってきた。

 

そして俺の前で止まり、ジッと観察するようにこちらを見る。

 

 

「貴様……最初戦ったときよりパワーやスピードが格段に上がっているな。力を隠していたのか」

 

 

「それはお互い様だろうが。お前もまだ力を隠してるんだろ?」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

するとダークプリキュアは手を振るい、あるものを取り出した。

 

 

「闇の力よ集え、ダークタクト!」

 

 

すると黒と赤のカラーリングのタクトを取り出す。その先端に赤黒いエネルギーを収束し始めた。

 

それを見た俺も両腕をクロスに構え、起動詠唱(ワード)を唱えた。

 

 

「オペレーションヒート」

 

 

背中に緩衝材となる炎の翼を展開させ、右手を前方に出す。そして左手で右手を支えた……と同時に()()となる魔法陣も展開した。

 

それぞれの技のエネルギーの収束が終わる。

 

 

「ダークフォルテウェイブ!」

 

 

「ヒートバーナー超爆発(ハイパーイクスプロージョン)!」

 

 

そして同時に放った。

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

月影ゆりside

 

 

 

それを見たのは偶然だった。

 

植物園でコッペ様に軽く挨拶を済ませた月影ゆりは、己の家へと足を進めていた。

 

そして……ふと何気なく上を見上げた。

 

すると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

彼女は飛んでる()()()()()驚く。

 

 

(ダークプリキュア!?)

 

 

二人は見上げているゆりに気付かず、真っ直ぐに海の方へと向かっていた。

 

ゆりは二人を追いかけるように、来た道を走って戻り始めた。

 

 

 

 

 

 

ゆりが海までたどり着くと、二人の戦いは既に始まっていた。

 

互いに高速で接近戦を繰り返し、一進一退の攻防を繰り広げていた。だがゆりが見る限り、戦いの流れは僅かにダークプリキュアの方にあった。

 

どうやらそれは相手をしている額に炎が灯っている少年も分かっているらしく、少し苦悶の表情になりながらも必死に攻撃を捌いていた。

 

ここで少年の動きのスピードが少し上がる。そしてダークプリキュアの動きに食らいついていた。

 

それに呼応するかのように額の炎も激しく燃え上がる。

 

 

(あの人は一体?……それにダークプリキュアが()()()()()()()()とはいえ、その動きについていくなんて……)

 

 

ゆりは二人を観察する。

 

すると炎の少年が勢いよく海へと叩きつけられた。

 

だがすぐにオレンジの砲撃が海の中から放たれたと同時に、複数のオレンジのエネルギー弾がダークプリキュアへと迫る。

 

彼女は背中にある翼でそれらを凪ぎ払う。

 

その瞬間にできる僅かな隙を狙って、猛スピードで炎の少年がダークプリキュアへと迫り、その顔を勢いよく殴り飛ばした。

 

だが間一髪、ダークプリキュアは両手でその一撃をガードしていた。

 

しかしそのままガードごと殴り飛ばされ、真上へと吹き飛んでいく。

 

少年はすぐに真上へと回り込むと、炎を纏った踵落としをお見舞いした。

 

又しても吹き飛んでいくダークプリキュア。そのまま海へと叩きつけられた。

 

炎の少年は油断することなく……ジッとダークプリキュアが落ちた方向を見ていた。

 

すると突如、水しぶきがあがる。

 

ゆりが空を見上げると、既にダークプリキュアが少年の前にいた。

 

距離にするとおよそ10mほどである。

 

二人は何か話したあと、互いに強力なエネルギーを収束し始めた。

 

そして勢いよく放ったのだった。

 

 

 

月影ゆりside end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

ダークフォルテウェイブと、ヒートバーナー超爆発(ハイパーイクスプロージョン)が激突した。

 

だが距離が少し近かったせいか、互いのエネルギーの力が発揮する前に暴発し、大爆発を起こしてしまった。

 

そして両者共に爆発に巻き込まれた。

 

 

 

 

 

 

ドゴオオオオォォォォン!!!!!

 

 

 

 

 

 

「ぐ……」

 

 

俺は吹き飛ばされそうになるのを身体の周りに薄い魔力フィールドを覆うことで逃れる。

 

煙で視界が悪い。

 

奴はどうなっただろうか?

 

俺はバリアジャケットのおかげで少しケガを負うだけですんだが……

 

 

 

ヒュン!

 

 

 

すると突然、煙が吹き飛んでいく。

 

そこには変わらず健在のダークプリキュアの姿があった。

 

だがその顔には少し()()がついていた。

 

俺は奴がいつ攻めてきてもいいように再び構える。

 

奴もそれを見てこちらへこようとしたが……

 

 

 

 

 

 

『戻ってこいダークプリキュア』

 

 

 

 

 

 

突如、声が響いた。

 

 

 

「サバーク様……」

 

 

 

『私はお前にこう言ったはずだぞ。その魔導師の男の力を測ってこい……と』

 

 

 

「はい。ですが……」

 

 

 

『今はその男に構っている暇はない。お前にはそれよりも重要な任務があるはずだぞダークプリキュア』

 

 

 

「っは!申し訳ありません」

 

 

 

『ならば良い』

 

 

 

そしてその声は聞こえなくなった。

 

 

 

「貴様は……運がいい」

 

 

 

ダークプリキュアは俺に呟く。

 

俺は気になっていたことを聞くことにした。

 

 

 

「今回俺を襲ってきたのは、()()()()()()?」

 

 

 

「答える必要はない……」

 

 

 

そしてダークプリキュアは俺に背を向けると、消えたのだった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

俺はバリアジャケットを解除し海岸に座り込み、海を眺めていた。

 

 

(フルパワーじゃなかったとはいえ……フルドライブでも攻めきれなかった)

 

 

今回、ダークプリキュアが俺を襲撃してきたのはサバーク……という男が俺の力を測ってこいと命令したのは確かであろう。

 

だがダークプリキュアは……俺を本気で消すつもりだったはずだ。

 

でなければ……わざわざプリキュアのいない時間帯を狙ってはこない。

 

 

『ガゥ』

 

 

すると心の中にいる相棒が話しかけてくる。

 

 

「どうした相棒?」

 

 

『ガゥ?』

 

 

「以前神様に呼び出されたことは覚えてるかって?あれか?プレシアにやられて入院してたときか?」

 

 

『ガゥゥ』

 

 

肯定する相棒。

 

 

「覚えてるけどそれがどうかしたか?」

 

 

『ガゥガゥ』

 

 

「なに?状況がいつも以上に悪くなってきたから……あのときアランが作ってくれた奥の手を解放する?」

 

 

そういえば……そんなこと言ってたような?っていうかいつも以上に状況悪いって……

 

当たってるだけに何も言い返せないけどさ。

 

 

『ガゥ~』

 

 

そして相棒の言葉を聞いて驚いた。

 

 

「はあ!?オーバードライブ!?」

 

 

『ガゥ』

 

 

オーバードライブってあれだよな?Strikersでなのは達が使ってたやつだよな!?

 

 

『ガゥゥ~』

 

 

「お、おいおい。大丈夫なのか?あれってかなりヤバイやつだろ?」

 

 

身体にかかる負担も相当だと思うが……

 

 

『ガゥ。ガゥガゥ』

 

 

「だから時間がかかるけど少し改良する……ね。分かった。よろしく頼む」

 

 

しかしオーバードライブか。

 

 

(はぁ……。久遠との戦いから約三ヶ月……改良を重ねに重ねてようやくフルドライブが形になってきたっていうのに……ここにきてまた新しい力か……)

 

 

とりあえず相棒と話し終えた俺は花咲家を目指して歩いていく。

 

 

(しかし……あれだな。これからは基本フォームは常にフルドライブ状態の方がいいかもしれないな……)

 

 

少なくとも……

 

俺の今の通常形態ソウルフォームではデザトリアンや三幹部といった怪物達に遅れをとるだろう。

 

そうと決まれば……

 

 

(明日から魔法の特訓を再開しないとな。あとは戦闘訓練……三幹部・ダークプリキュアの戦闘データ収集、つぼみ達ハートキャッチプリキュアの戦い方・コンビネーションの把握、あとは……フルドライブの更なる改良……)

 

 

やることがいっぱいだ。

 

 

「はぁ……前途多難だなぁ」

 

 

俺がトボトボと歩いていると相棒から一言。

 

 

『ガゥガゥ』

 

 

「え?つぼみ達今日帰ってきたのか?」

 

 

どうやらつぼみ達は今日、ファッション部の合宿から帰ってきたみたいだ。

 

 

『ガゥゥ』

 

 

「え!?俺の帰りが遅いからソワソワしながら心配してる!?」

 

 

『ガゥ』

 

 

「いやあの、俺あの子より年上なんですけど……」

 

 

とりあえず早く帰ることにした。

 

 

(あ、ダークプリキュアに襲われたってことは……別に言わなくていっか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼の帰る後ろ姿を見ている一人の女性に……彼は気付かなかった。

 




2018年には……

『魔法少女リリカルなのはDetnation』も公開されますね。

やべぇ。
チョー見てえ(゜▽゜*)

では、また(・∀・)ノ

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