大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

書けたので投稿。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百三十九話 心の花を守る伝説の戦士XI

ヒエンside

 

 

 

「さあ行くぜよデザトリアン!暴れてプリキュアをおびき寄せるぜよ!!」

 

 

俺が近付いたとき、一人の男の声が聞こえた。見るとデザトリアンの近くに濃い赤髪の長髪の男がいた。

 

そしてデザトリアンは動き出そうとする。

 

それを見た俺はすぐに捕縛魔法を使用した。

 

 

氷の鎖(アイスバインド)!」

 

 

フルドライブで強化された氷の鎖がデザトリアンと赤髪の長髪の男を拘束する。

 

 

「な、なんじゃ!?」

 

 

そして俺は奴らの前に着地する。

 

 

「そこまでだ」

 

 

「あん?なんじゃ、おまんは?」

 

 

すると赤髪の長髪男は俺を見ると首を傾げる。

 

 

「額の炎に……黒い服……ほう。おまんが最近、プリキュアにくっついているという魔導師の男じゃき?」

 

 

(土佐弁?赤髪の長髪にデザトリアンを操る男……もしかしてこいつが……)

 

 

「ああ。そういうあんたは砂漠の使徒の大幹部……クモジャキーか?」

 

 

「いかにも!このオレが砂漠の使徒の大幹部の一人!クモジャキーじゃ!!」

 

 

(ずいぶんと暑苦しい奴だな……)

 

 

「魔導師、おまんはこれでオレの動きを封じたとおもっちょる様じゃがこの程度でオレは捕らえられん!!」

 

 

するとクモジャキーは俺の氷の鎖(アイスバインド)を意図も簡単に破壊した。

 

 

「デザトリアン!まずは目の前にいるこの男を倒すんじゃ!!」

 

 

するとマウンテンバイク型のデザトリアンも俺のバインドを破壊し、こちらを向く。

 

俺は咄嗟にブリッツアクションを発動させ、クモジャキーの側に落ちている水晶を回収し、体勢を整える。水晶は懐にしまっておく。

 

 

「『サイクル~~』」

 

 

すると約10mはあろうかというマウンテンバイク型のデザトリアンが俺に攻撃を仕掛けてきた。

 

なんと両手を伸ばして攻撃してきたのだ。

 

 

「!?」

 

 

俺は炎熱疾走(フレアドライブ)を発動させ、高速で後方へ下がる。

 

だが巨大な二つの拳は俺の後を追いかけるように追随してくる。

 

 

(伸びてきた!?そうか……ゴムか!!)

 

 

相手はマウンテンバイク。

タイヤに使われているのは()()()()()である。どうやらデザトリアンは合体した物の()()まで操るらしい。

 

 

(厄介な……つぼみ達はこんな奴らと戦ってきたのか)

 

 

かわせないと判断した俺は飛翔魔法で飛び、伸びきった腕を回避する。

 

そしてその隙を見計らって砲撃魔法を放った。

 

 

火炎の砲撃(フレイムバスター)!!」

 

 

オレンジの砲撃が直撃しデザトリアンは倒れる。

 

その間に俺は炎の分身(ファイアアバター)を二人生み出し、デザトリアンの相手を任せる。

 

そして()()()()はそのまま観察しているクモジャキーへと突貫する。

 

 

形態変化(カンビオフォルマ) 攻撃形態(モードアタッコ) 死炎の手甲(ミテーナ・ディ・ヒート)!」

 

 

「はぁぁ!」

 

 

クモジャキーは俺の接近に気が付くと拳をスッと引き、拳に赤いエネルギーを収束させる。

 

俺もそのまま右手にエネルギーを溜める。

 

 

「ビックバン・クモジャキー・スペシャル !!」

 

 

火炎の加速(フレイムアクセル)!!」

 

 

ビックバン・クモジャキー・スペシャルと火炎の加速(フレイムアクセル)が激突する。

 

 

 

 

 

 

ドゴオオオオォォォォンン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

「ほお?」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

(こいつ……パワーはサソリーナより上か!?)

 

 

そして打ち合った結果、パワーで僅かに俺が打ち負け、少し後方へと吹き飛ぶ。

 

しかしすぐに手甲(ガントレット)を解除し、接近戦を仕掛ける。

 

炎の質を柔から剛に切り替えてパンチを放つ。

 

 

剛炎の衝撃(ブレイズインパクト)!」

 

 

「ははははは!!!!」

 

 

クモジャキーの拳と、俺の拳が再度激突する。

 

 

 

ドガアアアァァァンン!!!!!!

 

 

 

今度は打ち負けることはなかった。

 

そこからさらに攻撃を仕掛ける。

 

 

「フッ!」

 

 

俺は連続蹴りを放つ。

 

クモジャキーはそれを拳で攻撃することで相殺させる。蹴りを繰り出しながら俺は、左手にエネルギーを溜める。

 

クモジャキーも強力なパンチを真っ正面から放ってくる。俺はそれを蹴りで受け止め、攻撃のチャンスを(うかが)う。

 

 

「おらあああぁぁぁ!!!!」

 

 

クモジャキーの右手のアッパーを右足で受け止める……が受け止めきれず、僅かに後方へと飛ばされる。

 

その反動を利用して俺は、クモジャキーの右手を足場にして下がり、左手で直射砲を放った。

 

 

「ストレートバーナー!!」

 

 

「台風パンチ!!」

 

 

クモジャキーも左手に即座にエネルギーを溜めて放ってきた。

 

 

 

ドガアアアァァァンン!!!!!!

 

 

 

三度衝突する攻撃。

 

 

「く……」

 

 

距離が近かったためか爆風の影響を受けるが、クルクルと回り、体勢を立て直しながら着地したので特にケガらしきものはなかった。

 

 

「ははははは!楽しい!楽しいぞ魔導師!!」

 

 

クモジャキーは俺に笑いながら話しかける。

 

 

「ある程度戦えば……そいつが強いかはだいたい分かるぜよ」

 

 

「…………」

 

 

「おまん……これまでうんとたたこうてきたんじゃろ?目を見れば分かるぜよ。おまんの目は幾度もの修羅場をくぐり抜けてきた強者の目じゃ」

 

 

俺は答える。

 

 

「俺がどんな目をしているかは分からない。だが少なくとも……」

 

 

目の前にいる男を見てしっかりと答える。

 

 

「クモジャキー……あんたみたいな強い奴らと戦ってきたのは確かだ」

 

 

「ふっ。おまん……名は?」

 

 

「ヒエン。オオゾラ・ヒエンだ」

 

 

「そうか。魔導師ヒエン、オレはおまんみたいな強者と出会えて嬉しいぜよ」

 

 

「そうか」

 

 

そして俺達は再度ぶつかり合おうとしたとき……

 

 

「「「あああぁぁぁ!!ヒエンーー!!」」」

 

 

どこからともなく、いつもの妖精三匹が現れた。

 

 

「お、お前ら……」

 

 

待て……

シプレ、コフレ、ポプリがこの場にいるということは……

 

 

「な、な、な、なんであなたがここにいるんですかヒエンさんーーーー!!!!」

 

 

俺に指を差しながら驚いているつぼみ達の姿があった。

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

第三者side

 

 

 

ヒエンがデザトリアン、クモジャキーと戦っている頃……

 

()()()()()でつぼみ達は集まっていた。

 

 

「はぁ~~かわいいね」

 

 

「でしゅ!」

 

 

いつきはうっとりしながら話し、ポプリも笑顔で返す。

 

そこには完成したドレスを着たつぼみがいた。

 

そのドレスは薄い黄緑色を基調とし、中心にはピンクのリボン、その周りには優しい印象をもつ花びら達が装飾されていた。

 

 

「はあ~~……自分で作った服を着るなんて不思議な気分です」

 

 

「かわいいかわいい!!」

 

 

「最高ですぅ!ですですぅ!!」

 

 

「本当に良く似合うよ~」

 

 

えりか、シプレ、いつきがつぼみを褒める。

 

 

「ほ、本当ですか?」

 

 

つぼみは少し顔を赤くさせながら返事をする。どうやら照れているようだ。

 

 

「ホントホント!!まわってまわって!!」

 

 

「え?こ、こうですか?」

 

 

えりかの要望につぼみが答える。

 

少し恥じらいを持ちながら回るその姿は、謙虚なつぼみの魅力をとても引き立てていた。

 

 

「「かわいい~~」」

 

 

「えへへ」

 

 

盛り上がる三人。

 

 

「でも最後まで本当に良く頑張ったよ」

 

 

つぼみを再度褒めるえりか。その様子はまるで自分のことのように嬉しそうであった。

 

 

「いいえ。一人だけど一人じゃありません。えりかといつきがずっと応援してくれました!!」

 

 

つぼみも嬉しそうに返す。

 

 

「でもその姿……一番見せたい人がいるんじゃないの~~??」

 

 

そこでえりかがニヤニヤしながら話す。

 

 

「な、ななな……いきなり何を言うんですか!?」

 

 

「だってクラスでも、あんなに噂になってたじゃない。花屋に突然現れたイケメン店員って」

 

 

「あ、あ……あううう」

 

 

「それに今でも噂になってるよ?つぼみのボーイフレンドだって」

 

 

「あう~~」

 

 

つぼみは顔を真っ赤にさせる。気のせいでなければプシューという効果音まで聞こえてきた。

 

 

「そういえばつぼみとヒエンさんが手を繋いでいるところを、かなえさんが見かけて撮影したんだっけ?」

 

 

「そ、その話はもういいじゃないですかいつき~!!」

 

 

そう。

つぼみがヒエンをお店に連れ帰った日、同じクラスの写真を愛する少女、多田かなえによって激写されていたのだ。芸能記者も顔負けのスクープ写真であった。

 

恥ずかしくなったつぼみは、さっそく両親にこの事を報告。決してヒエンには伝えないようにとお願いしたのだ。

 

そのときの両親の顔は、母は生暖かい表情で、父は何やら複雑な表情で、祖母は楽しそうな表情であったそうな。

 

そして本人の前では恥ずかしくなり、顔を見て話せるようになるまで五日もかかってしまったのだ。

 

 

「もう、別に私は……『サイクル~~~~~~』な、なんですか!?」

 

 

すると突如、何かの叫び声のようなものが聞こえた。

 

そしてそのすぐ後に……

 

 

 

ドゴオオオオォォォォンン!!!!!!

 

 

 

「爆発音!?」

 

 

聞こえた音をいつきが分析する。

 

その後も続けて二回爆発があり、ただ事じゃないと気付いた三人は音のする方へと急いで向かった。

 

そこで三人が見た光景は……

 

 

 

クモジャキーと戦っているヒエンの姿であった。少し離れた所では二人のヒエンがデザトリアンと戦っていた。

 

 

 

「「「あああぁぁぁ!!ヒエンーー!!」」」

 

 

 

シプレ、コフレ、ポプリが声を荒げる。

 

 

 

そしてつぼみも指を差して大声で叫んだ。

 

 

 

「な、な、な、なんであなたがここにいるんですかヒエンさんーーーー!!!!」

 

 

 

戦っていた額に炎を灯した少年は、どこか驚いた様な表情でつぼみ達を見るのだった。

 




今回はクモジャキーとバトル。

とりあえず次回はプリキュアと初の共闘。

書いてて思った。土佐弁難しいっすorz

では、また(・∀・)ノ

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