大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

とりあえずできたので投稿。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百四十話 心の花を守る伝説の戦士XII

ヒエンside

 

 

 

「ふん。やっと来おったかプリキュア」

 

 

クモジャキーが呟く。

 

件の三人は俺がいることに驚いているようだが……今はそれどころではない。

 

俺は大声で伝えた。

 

 

「三人とも今すぐ変身してくれ!色々言いたいことはあるだろうが……今はこの子を助けることが先決だ!!」

 

 

「「「は、はい!!」」」

 

 

三人とも俺の言葉で切り替え、変身アイテムであるココロパフュームを構え、準備を完了させた。

 

 

「「「プリキュアの種いくですぅ(しゅ~)」」」

 

 

するとシプレ、コフレ、ポプリはそれぞれピンク色、水色、金色の種を生み出し、自分達のパートナーへと渡す。

 

それを受け取ったつぼみ、えりか、いつきは光のワンピースに包まれる。そしてそれぞれのこころの種をココロパフュームに装填(そうてん)した。

 

 

「「「プリキュア・オープンマイハート!」」」

 

 

そして、つぼみとえりかはココロパフュームを互いに吹きかけ、いつきも自身の身体に吹きかけていく。

 

そして三人とも自身のイメージカラーとなりつつあるミニスカートのワンピースを身に纏うと、勢い良く名乗った。

 

 

「大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!」

 

 

「海風に揺れる一輪の花、キュアマリン!」

 

 

「陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャイン!」

 

 

 

「「「ハートキャッチプリキュア!」」」

 

 

 

まずはブロッサム、マリンが同時にデザトリアンへと突っ込んでいく。

 

 

「はぁあ!」

 

 

「たぁあ!」

 

 

そしてデザトリアンの身体に拳を叩きつける。

 

 

「『クルクルクル~~サイクル~~』」

 

 

デザトリアンも巨大な拳で攻撃をしかけるがブロッサム、マリンには当たらない。

 

しかし己の身体である()()()()()()()()()とデザトリアンの動きが途端に速くなる。

 

すると動きの速くなったデザトリアンの拳がブロッサムに直撃する。

 

 

「キャ!?」

 

 

「ブロッサム!?この!!」

 

 

それを見たマリンが飛び蹴りをかますが、回転しているタイヤに弾き飛ばされてしまった。すると……

 

 

「『ウゥ……ボクハ……ボクハ……ホントウハ、トチュウデジテンシャヲオリテ、バスニノッタンダ……』」

 

 

「えっ……!?」

 

 

ブロッサムが驚く。

 

デザトリアンにされた()()()()()()が聞こえた。

 

 

「『トチュウデアキラメタノニ……ミンナニホントウノコト……イエナカッタ……ミンナカラスゴイッテ……オモワレタカッタ……』」

 

 

「だからメダルを返すって……」

 

 

ブロッサムが呟く。

 

あのデザトリアンにされた少年とつぼみの間で何かあったのかもしれない。

 

話が断片的でよく分からないが恐らくあの少年は、つぼみや皆に嘘をついてしまったことにより、罪悪感を感じて、こころの花が枯れたのだろう。

 

そこを利用され……デザトリアンにされてしまったのだ。

 

すると再びマウンテンバイク型のデザトリアンは身体を起こし、腕と身体のタイヤを勢い良く回し始める。

 

またタイヤを回転させることでスピードを上げるつもりなのだろう。

 

そこで俺は地面に手を起き、再び捕縛魔法を使用する。だが今度は特別性だ。

 

 

凍結の鎖(フリーズバインド)!!」

 

 

地面から出てきた蒼白の鎖がデザトリアンを拘束する。

 

凍結の鎖(フリーズバインド)氷の鎖(アイスバインド)より一段階丈夫な鎖である。

 

ファーストエディションは死ぬ気の炎……つまり生命エネルギーを超圧縮させた強力な冷気である。

 

丈夫さや、耐久力はピカイチを誇る。

 

 

「『ク……クルクル……クル……』」

 

 

「おおおおお!!!!」

 

 

デザトリアンの身体が冷気でどんどんと凍っていく。その影響で回転していたタイヤも止まった。

 

俺は魔力を加えることによりさらに鎖を強化していく。

 

 

「はっ!」

 

 

それを見たサンシャインがデザトリアンに攻撃を放つ。

 

 

「ふっ!はぁあ!!」

 

 

強力なパンチやキックをくらい、身動きのとれないデザトリアンは倒れる。

 

 

「ええい!しっかりするぜよデザトリアン!!まとめて倒すぜよ!!」

 

 

「『サイクル~~!!』」

 

 

デザトリアンは起き上がろうとするが全く動けない。

 

 

「無駄だ。その氷は俺の生命エネルギーを圧縮し、さらに魔力で強化した特別な氷。簡単に抜け出せるとは思わないことだ」

 

 

「なんじゃと!?」

 

 

そして俺はプリキュアに向けていった。

 

 

「今だ!!」

 

 

「はい!!」

 

 

サンシャインがいち早く反応すると、胸のブローチから金色のタンバリンを取り出した。

 

 

「集まれ花のパワー!シャイニータンバリン!!」

 

 

そしてデザトリアンに向けて話しかける。

 

 

「あなたの勇気は闇に閉ざされている。その心の闇、私の光で照らしてみせる!」

 

 

サンシャインはタンバリンを構えた。

 

 

「はっ!!」

 

 

そしてタンバリンを巧みに操り、ひまわり型のエネルギー光弾を自身の周囲に集めていく。

 

 

「花よ舞い踊れ!プリキュア・ゴールドフォルテバースト!!」

 

 

ひまわり型のエネルギー光弾が鎖状に放たれ、さらにデザトリアンを締め付ける。

 

 

「『サ……サイ……クル……』」

 

 

デザトリアンは苦しそうに声を出す。

 

 

「ちぃ!」

 

 

それを見たクモジャキーが小さく舌打ちした。

 

 

「『ボ……ボクハ……ウソデゴマカスヨウナダメナヤツナンダ……』」

 

 

「くだらん。だいたい自分の事を駄目なんて言う軟弱な奴は、気合いの足りない弱虫ぜよ。まっこと情けないき」

 

 

デザトリアンにされて漏れた少年の心の弱音をクモジャキーが一蹴する。だが俺はそれに納得できず反論する。

 

 

「そいつは違うぞクモジャキー」

 

 

「何が違うと言うんじゃ?」

 

 

俺は奴を見て言った。

 

 

「その子は()()しているんだ。周りに嘘をついてしまい、その罪悪感で苦しんでいる。人間生きていれば、誰だって嘘なんてついてしまう。だがその子はその行為から目を背けずにキチンと向き合っている。それは……なかなかできることじゃない」

 

 

「その通りです!本当に駄目なら嘘をついた自分に悩んだりしない!!林君が真っ直ぐな心を持っている証拠です!!

 

 

俺の言葉にブロッサムが合わせる。

 

林少年は優しい少年なのだろう。だからこそ嘘をついてしまったことを悔いている。苦しんでいる。悩んでいる。

 

本当に駄目な奴は……嘘をついてもヘラヘラして気にしない奴だ。

 

 

「そんな林君の心を弄ぶなんて……」

 

 

そしてブロッサムはクモジャキーに純粋な怒りを向けて言った。

 

 

 

 

 

 

「私、堪忍袋の緒が切れました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ブロッサムは胸のブローチから白色のタクトを取り出した。

 

 

「集まれ花のパワー!ブロッサムタクト!!」

 

 

そしてタクトの中心にあるドームを回転させる。

 

 

「はっ!」

 

 

そしてブロッサムは華麗に踊るようにタクトを振り、ピンク色のエネルギーをタクトの先端に収束させていく。

 

 

「花よ輝け!プリキュア・ピンクフォルテウェイブ!!」

 

 

ピンクの花の形をしたエネルギー弾がマウンテンバイク型のデザトリアンに放たれた。

 

その直後……デザトリアンの背後に大きな桜の花びらが投影される。

 

 

「はぁあああああ!!!!!」

 

 

ブロッサムはタクトの中心にあるドームを勢い良く回転させる。

 

 

「ぽわわわわああ~~」

 

 

そしてマウンテンバイク型のデザトリアンは浄化され、消滅した。

 

すると林少年の自転車と思われる物が現れると同時に、こころの花の結晶も現れた。

 

結晶の中で枯れていた菜の花も元に戻った。

 

 

「キュアブロッサム……さっきの攻撃中々気合いが入っていたぜよ。そして魔導師ヒエン……お前との決着は必ずつけるぜよ!!」

 

 

そしてクモジャキーは姿を消した。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

そして俺達は林少年のこころの花の結晶を、俺が持っていた林少年が入った水晶に当てた。

 

 

 

コチン

 

 

 

すると周囲が一瞬光り、眠ったままの林少年が現れる。

 

待つこと数分後……林少年が目を覚ました。

 

 

「はっ!」

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

すると林少年はつぼみを見てあることに気付く。

 

 

「あ、それ……花咲さんの目標の?」

 

 

「あ、はい。ようやく出来ました。えへへへ」

 

 

俺は皆から少し離れた所で様子を見ていた。

 

つぼみが照れた反応を見せていることから、何か目標を達成したらしい。

 

 

「なんだかすごく明るそうな服だね」

 

 

「え?」

 

 

「あ、あああ……いや花咲さんてもっと大人しいイメージだったから!!」

 

 

林少年は少し慌てた様に言うが、つぼみは大して気にした様子も見せずに話し始めた。

 

 

「私……クラスでも意見を言うのが苦手なくらい……ずっと引っ込み思案な性格で……」

 

 

「…………」

 

 

「でも新しい自分になれる服を着たいって……そう思って作ったんです」

 

 

「新しい自分か……僕もそんな服ほしいなぁ」

 

 

林少年は少し(うつむ)く。

 

 

「林君」

 

 

そのときつぼみがゆっくりと話した。

 

 

「林君には……自転車があるじゃないですか」

 

 

その言葉に全員で止めてある自転車の方を見る。

 

そのとき俺は林少年が何かを決意したような表情をしたことに気付いた。

 

 

「僕……今から学校に戻るよ。皆に……ちゃんと言わなくちゃ!!」

 

 

どうやら覚悟が決まったらしく、学校で全てを打ち明けるつもりらしい。

 

 

(ここまできたら気になるし、最後まで見届けよう)

 

 

そしてつぼみ達は学校へと向かっていった。

 

俺もその後を追いかけた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

学校の校庭ではつぼみのクラスメート達が既に集まっていた。俺は学校の屋上からその様子を魔力で五感を強化し観察していた。

 

そして林少年が話し始めた。

 

 

「僕は……皆に嘘をついていたんだ。僕は、本当は箱根の坂道を越えられなくて……途中でバスに乗ったんだ!!」

 

 

「「「えええぇぇぇーー!!??」」」

 

 

「ずっと自転車で来てた訳じゃないのに……嘘ついてごめん」

 

 

林少年は頭を下げる。すると……

 

 

「何だよそれ……」

 

 

「俺……林のこと本気でスゲーって思ってたのに……」

 

 

クラスメート達からは落胆の声が聞こえる。

 

それを見かねた担任の先生が発言する。

 

 

「京都から箱根までだって十分すごいことなんだぞ?」

 

 

その通りである。

 

京都から箱根まではおよそ375km。京都から東京まではおよそ500kmであることから、林少年はそれまではクリアしてきたのだ。

 

 

「でも……僕は……皆に嘘を……」

 

 

だが彼にとっては……過程がどうあれ、嘘をついたという事実からは逃げたくないらしい。

 

 

「「「「「………………」」」」」

 

 

場を沈黙が支配する。

 

 

気まずい空気が流れる。

 

 

だがその状況を打破したのは……意外にも……つぼみであった。

 

 

「あの!!」

 

 

「「「「「「えっ??」」」」」」

 

 

クラスメート達もつぼみが出てくるとは思っていなかったのか、ポカーンとしている。

 

だがえりかだけは、つぼみを笑顔で見守っていた。

 

 

「は、林君は凄いんです!!皆にちゃんと嘘だったって話せる勇気があって!!」

 

 

「「「「「「………………」」」」」」

 

 

「だから……これ……」

 

 

するとつぼみは手作りのメダルを林少年の首にかける。

 

 

「あ……」

 

 

「うふふ」

 

 

「「「「「「………………」」」」」」

 

 

林少年はメダルと自転車を交互に見比べ……そして()()()()()()()()で告げた。

 

 

「僕!もう一度箱根の坂に挑戦する!!この自転車で……越えて見せる!!」

 

 

「「「「「「おおお!!!」」」」」」

 

 

その発言にクラスメート達は驚く。

 

俺はその様子を見て安堵した。

 

これならあの少年は大丈夫だろう。

 

きっと今の彼なら……一度失敗した箱根の坂も……きっと越えることができるだろう。

 

俺は安心したようにその光景を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その帰り道……

 

 

 

俺はつぼみ、えりか、いつきと合流してお店へと戻っていた。その途中で配達を終えた分身とも合流を済ませ、自転車を引いて歩いていた。

 

 

「それにしても林君の想いが皆にキチンと伝わって良かったですね」

 

 

「そうだよ~。一時はどうなるかと思って焦ったよ全く」

 

 

「でも丸く収まって良かったよ」

 

 

つぼみ、えりか、いつきが俺の前を歩きながら話している。

 

ふむ。

これ、あれじゃね?

なんでクモジャキーと戦ってたんですかー!?とか、なんであそこにいたんですかー!?とか、色々言われるかと思ったんだが……皆忘れているのか有耶無耶(うやむや)にできそうな気がする(゜▽゜*)

 

すると突然前を歩いていたえりかといつきが、ニヤニヤしながらこちらを見ていることに気付く。

 

真ん中には顔を赤くさせたつぼみが何やらモジモジしていた。

 

どうしたん?

 

トイレか?

 

 

「ヒエンさん~つぼみを見て何か気付くことな~い??」

 

 

「うんうん!!」

 

 

「ん?」

 

 

えりかが突然そんなことを聞いてくる。その隣でいつきが顔を輝かせながら頻りに頷いている。

 

俺はつぼみをジーッと見つめる。

 

 

「…………」

 

 

「……う」

 

 

「…………」

 

 

「……あうう」

 

 

つぼみは何やら、顔を赤くして俯いている。

 

そういえば……いつもと服の系統が少し違う気がする。俺の中ではつぼみは落ち着いたような服の印象が多かったからだ。

 

 

「そういえば、今日は明るめの服なんだな」

 

 

「は、はい。あの……どうでしょうか?」

 

 

俺はアゴに手を添えながらさらに観察する。

 

 

「いつもの落ち着いた雰囲気の服もいいがその花柄のワンピース……可愛らしくていいな」

 

 

「そ、そうですか?」

 

 

「ああ。胸の中心についているリボンがさらにそれを際立てている」

 

 

「は、はい」

 

 

俺はいつの間にか死ぬ気モードになりながら分析していた。

 

 

「周囲に控え目で謙虚な印象を与えるつぼみだからこそ……華やかな花柄模様が女性らしく、目を引かせている」

 

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 

「なるほど。この繊細な小花柄がさらに上品な雰囲気を醸し出しているのか」

 

 

「じょ、上品……はう」

 

 

「ちょ、ちょ……ちょっと……ちょっとだけストップーーーーーーーーー!!!!!!!!」

 

 

するとえりかが大声をあげる。

 

 

「どうした?」

 

 

「どうした?……じゃないっしゅ!!誰が冷静に服の分析をしろって言ったですか!?っていうか前から思ってたんですけど、どうして額に炎がつくんですか!?それに雰囲気もまるで別人になるし!!」

 

 

「ああ。そういえば説明してなかったか。これは死ぬ気モードだ」

 

 

俺は死ぬ気モードを解いて簡潔に説明する。

 

 

「このモードになると冷静な俺が表に出る影響か、頭の回転も速くなる。とりあえず今日はもう遅いから別の日に説明するが……とりあえず俺が言いたいことは……」

 

 

俺はつぼみの顔を見て言った。

 

 

「つぼみ……その服似合ってるぞ」

 

 

「あ、ありがとう……ございます」

 

 

つぼみは顔を赤くさせながら俯いた。

 

 

「ま、真顔で言ったっしゅ……」

 

 

「天然ジゴロ……」

 

 

二人が何か言っているようだがよく聞こえなかった。

 

そして俺はつぼみに言った。

 

 

「がんばれよ?応援してるぞ。()()()()()()()()()

 

 

「……はい?」

 

 

俺の言葉につぼみが疑問符を浮かべる。

 

 

「いや、最近つぼみが何か必死にしてることは知ってたけど……こういうことだったのか。なら納得だな」

 

 

「あの……」

 

 

まだ自分の恋心に自覚がないのか?

なら少しだけ教えてあげよう。

 

 

「え?だって好きなんだろ林少年のこと。でなきゃ普通そこまでできないって。いや~ビックリしたぞ」

 

 

「……え?」

 

 

つぼみが【何言ってんのコイツ?】みたいな顔をしているが、恐らく照れ隠しと思われる。

 

 

「話を聞く限りじゃ、今日林少年が帰ってくるこのタイミングで明るめの服を着てたのも……ワザワザ手作りのメダルをあげたのも……皆の前で林少年を庇ったのも()()()()()やったんだろ?」

 

 

「…………」

 

 

つぼみは林少年が好きだったのだ。

 

だから鎌倉に帰ったときもみつる少年になびかなかったのだ。

 

今なら納得である。

 

 

「いや~凄いな恋する乙女の力は。相手を一途に思うパワー!!あの引っ込み思案で恥ずかしがり屋のつぼみがあそこまで大胆な行動を取れるようになるとは……お兄さん嬉しいよ!!」

 

 

「…………」

 

 

俺はつぼみの肩をパンパンと叩く。

 

 

「あとはあれだな。つぼみって意識してないのか、意外とキレやすいところあるから気を付けないとな。いつも『私、堪忍袋の緒が切れました!』って言ってるからなぁ。もう少し我慢することも覚えないとな!」

 

 

「…………」

 

 

「それに毎日怒ったり、イライラしたりしてると、ストレスかかってホルモンバランスとか乱れるぞ?美容と健康にもよくないぞ?」

 

 

「…………」

 

 

「将来、肌荒れ起こしたり、シワが増えたり、ニキビが増えたりするから要注意だぞ?」

 

 

「ヒエンさん……」

 

 

すると今まで沈黙していたつぼみが顔を上げた。

 

その顔は今まで見たなかでとても笑顔であった。

 

 

「とりあえず……あなたは女心というものを学びましょうか?それも今すぐ早急に大至急」

 

 

「つ、つぼみさん?」

 

 

()()()()()あなたが普段私をどう思っているのかがよ~く分かりました♪そして圧倒的に女性への配慮が足りないということもよおぉ~~~~く分かりました♪」

 

 

例によって目のハイライトの消え方も過去最大級であった。

 

 

【ジリリリリリ!!!!!!】

 

 

超直感も久しぶりに最大級に警鐘を放っていた。

 

危機を感じた俺はすぐに自転車に乗り、皆に告げた。

 

 

「すまん!俺、用事思い出したから先に帰る!!」

 

 

そして手をあげて帰ろうとしたが……

 

 

「えりか……いつき……」

 

 

「はいっしゅ!」

 

 

「はい!」

 

 

つぼみに名を呼ばれ、瞬時に意図を理解した二人に捕らえられた。

 

しかもいつきに限っては、俺の間接を見事に決めていることから身動きがとれなかった。

 

 

「二人ともなぜ邪魔をする!?」

 

 

「今のつぼみには逆らえないよ!!」

 

 

「どちらの味方をするべきかは最初から分かってます!!」

 

 

そうだ!

妖精達なら!!

 

 

「シプレ、コフレ、ポプリ!!」

 

 

「「「僕(私)達は関係ないですぅ(でしゅ)~」」」

 

 

うおおおお!!!!

味方がいねえぇぇぇーーーー!!!!Σ(゜Д゜)

 

 

 

ザッザッザッ…………

 

 

 

その間にも足音が近寄っていた。

 

 

そして……

 

 

 

ガッ!!

 

 

 

「えりか……いつき……今日はもう先に帰っても大丈夫ですよ?ヒエンさん……今日は二人で帰りましょう。女心についてしっかりと教えてあげますから……だからOHANASHIしていきましょう??」

 

 

「え?いや、でもお店が」

 

 

「今の時間帯はお客さんの数も少ないので大丈夫です。それともなんですか?私と帰るのはいやなんですか?怒りっぽいからですか?キレやすいからですか?」

 

 

「い、いえそんなことは……」

 

 

「将来、肌荒れ起こしたり、シワが増えたり、ニキビが増えたりするのが確定してるからいやなんですか?」

 

 

「つ、つぼみさん?もしかしなくても……かなり怒ってる?」

 

 

「え?何を言ってるんですか?そんな訳ないじゃないですか。ちょっと……いえ無性にヒエンさんとOHANASHIしたくなっただけです♪」

 

 

「いや俺は別に……」

 

 

「サァ、イキマショウ♪♪」

 

 

「あの……つぼみさん肩がちょっとミシミシっていってすごい音がなって……ちょっと力異常に強くない!?あなた本当に女の子!?もう腕力だけなら女子プロレスラーになれる……ってすいません!!今のは失言でした!!なので……力を弱めてもらえませんでしょうか!?あのもしもし聞いてギャーーーーーΣ(゜Д゜)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんか怒涛の連続だったっしゅ」

 

 

「つ、つぼみってあんなに迫力あったんだね……」

 

 

「こ、怖かったですぅ」

 

 

「震えたですぅ……」

 

 

「すごかったでしゅ……」

 

 

その日、クモジャキーとなぜ戦ったのかということも勿論追及されました。とりあえず俺はつぼみを怒らせないようにしようと誓った一日でしたorz

 




とりあえずなんか書いてたらこうなった。

すいません。
石はなげないでください。

あと今回の回は主人公、寝坊してプリキュア見逃したので知りません。

では、また(・∀・)ノ

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