大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

書けたので投稿。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百四十八話 心の花を守る伝説の戦士XX

第三者side

 

 

 

「なあぁにいぃぃ~~!!!???」

 

 

その日、明堂学園高等部2年1組才谷秀雄(さいたにひでお)は掲示板の前で貼り出された学期末テストの成績表を見て絶句していた。

 

成績表にはこう書かれていた。

 

1位月影ゆり

2位才谷秀雄

 

そう。

才谷秀雄はまたしても月影ゆりに敗北してしまったのだ。

 

 

「やったぞ秀雄!No.2の座を守ったぞ!!」

 

 

悪意のない友人の評価。

 

友人は本気でそう思ってくれている。

 

だが秀雄自身はそうは思っていない。

 

 

(また敗けた……)

 

 

そのとき前にいた女子生徒二名がこちらに見ていることに気付く。

 

件の月影ゆりと、その友人の来海(くるみ)ももかだ。

 

ももかが手を上げて謝る仕草をしていた。

 

 

「く……」

 

 

それを見た秀雄は悔しくて屋上まで来ていた。

 

ボーッと空を眺める。

 

 

「今回こそは絶対勝つと思ってたのに……」

 

 

ライバルであるゆりに今度こそ勝てると彼は確信していた。だが勝負の結果、敗けてしまった。その事が()()()()()()()()()()()()()

 

 

「なんかもうやる気なくなってきたなぁ……」

 

 

 

カツカツカツ…………

 

 

 

そのとき彼に近付く一つの足音が響く。

 

その足音に気付き、秀雄は顔をあげる。

 

前を見ると一人の女性がいた。

 

中東風の衣装のようなものを纏い、首には黄色の短いマントを羽織っていた。

 

砂漠の使徒のサソリーナである。

 

 

「どなた?」

 

 

秀雄は話しかけるがサソリーナは返事を返さなかった。

 

 

「いい感じでこころの花が(しお)れているわ~」

 

 

彼女の目には秀雄のこころの花であるほうれん草の花が映っていた。

 

そしてサソリーナが行動に移ろうとしたとき……一人の女子生徒が彼女の前に立ち塞がった。

 

 

「ん?……あぁ?」

 

 

「月影?」

 

 

月影ゆりがサソリーナの前に立ち塞がった。

 

 

「才谷君逃げて」

 

 

「え?」

 

 

「誰かと思えば……お情けで見逃してあげるからとっとと消えるがいいわよ~……負け犬ちゃん」

 

 

ゆりの耳元でサソリーナが挑発する。

 

そのときサソリーナの髪が伸び、ゆりを拘束しようとする。

 

 

「ふっ!」

 

 

ゆりは咄嗟に後方へ飛び、かわす。

 

 

「ウフフフ」

 

 

だがそれこそがサソリーナの狙いであった。

 

 

「こころの花よ!出てきてぇ!!」

 

 

「う、うわあああぁぁぁぁ!!??」

 

 

すると突如、秀雄は光りだし緑色の結晶へと姿が変わってしまった。

 

その中にはほうれん草の花があった。

 

 

「デザトリアンのお出ましよおおおぉぉぉ!!」

 

 

サソリーナはこころの花と、秀雄のノートパソコンを合わせる。

 

すると金色の閃光に包まれ、コンピューター型デザトリアンが姿を現した。

 

 

「『コンピューター!!』」

 

 

コンピューター型デザトリアンは屋上から飛び降り、生徒達を襲い始めた。

 

 

 

第三者side end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

俺は花の配達のついでにつぼみ達の通う明堂学園に向かっていた。つぼみが珍しく弁当箱を忘れてしまったのだ。

 

明堂学園は私立ということもあって設備も充実しており、購買もちゃんとある。

 

だがつぼみはまだ中学生だ。

 

つまり未成年である。

 

お昼を買うだけでも学生にとっては結構な死活問題だ。

 

彼女は真面目なのでお金はあまり使わないが、友人付き合いもあるだろう。

 

お昼代を浮かせるだけでも結構変わってくるのである。

 

 

「綺麗な学校だなあ~」

 

 

俺は配達用の自転車を校門前で停めつつ、校門に入っていく。

 

まだ登校時間なのか生徒もチラホラ入っている。

 

だがエプロン姿で入っていく俺の姿が珍しいのか複数の生徒がコソコソと話していた。

 

 

(弁当箱渡してさっさと退散しよう……)

 

 

俺は注目されるというのはあまり慣れていない。小市民的にはきついのである。

 

そして校舎の正面玄関から入ろうとすると……

 

 

「『コンピューター!!』」

 

 

 

ドシイイイインンン!!!!!!

 

 

 

変な鳴き声と地響きが学園内に響いた。

 

 

「ば、化け物だあああぁぁぁ!!!!」

 

 

生徒達が慌てて散っていく。

 

 

「な!?デザトリアン!?」

 

 

俺は弁当箱を魔法陣の中にしまうとすぐにセットアップする。周囲は混乱に陥っているため見られる心配はない。

 

 

「セットアップ:スピリットフォームrev1(リヴィジョンワン)

 

 

そしてグローブから炎を噴出させてコンピューター型デザトリアンに殴りかかった。

 

 

「ふっ!」

 

 

 

ドオン!

 

 

 

デザトリアンが少し吹き飛ぶ。

 

俺は正面に着地するとデザトリアンを観察する。

 

 

(形状や鳴き声からして……合体したのはパソコンか?)

 

 

「『コンピューター!!』」

 

 

するとデザトリアンは俺を敵と認識したのか攻撃を仕掛けてくる。

 

長い手足を使って攻撃してくるが、単調なのでかわしやすい。

 

 

だが……

 

 

(校内で戦う訳にはいかないな……)

 

 

俺は攻撃をかわしながら周囲を見渡す。

 

まだ生徒が何人か残っているためここで戦う訳にはいかない。

 

それにもうすぐ騒ぎを聞き付けてつぼみ達がやってくるはず。

 

なら俺がやるべきことは……

 

 

(こいつを校舎から引き離すこと!)

 

 

そして俺が行動に移ろうとしたとき……

 

 

「デザトリアンこっちよ!」

 

 

「月影!?」

 

 

すると月影がいつのまにか側におり、校舎とは反対方向に走り出した。

 

 

「『コンピューター!!』」

 

 

するとデザトリアンはターゲットを月影に変えたのか、後を追い始めた。

 

 

「ちっ!」

 

 

俺はすぐにソニックムーブで月影に追い付き、彼女の横を並走する。

 

 

「お前……生身だろうが!なんて無茶をするんだ!?」

 

 

「あそこで戦う訳にはいかないわ。それに……周りにまだ一般生徒が残ってた。どちらにしろ誰かが囮にならなければ、デザトリアンを引き付けられないでしょ?」

 

 

月影は冷静に澄ました顔で言う。

 

 

「だったら俺が囮になるからお前は安全な所に……「ゆりさん!ヒエンさん!」……きたか」

 

 

すると騒ぎを聞き付けたブロッサム、マリン、サンシャインが追い付いてきた。これでようやく反撃に移れる。

 

俺達は並走する。

 

 

「貴方達遅いわよ。なるべく校舎から引き離しなさい!」

 

 

「「「はい!!」」」

 

 

月影の指示に従い、ブロッサム達が攻撃を仕掛ける。俺も後に続こうとした……が振り返り月影に言った。

 

 

「安全な所で隠れてろよ!」

 

 

そして俺達はデザトリアンに突っ込む。

 

 

「はぁああああ!!!!」

 

 

まずはマリンが開幕がわりの一撃に踵落としをお見舞いする。

 

 

「サンシャイン!」

 

 

そしてサンシャインの方にデザトリアンを蹴った。

 

 

「はぁああああ!!ブロッサム!!ヒエンさん!!」

 

 

サンシャインは合気道の技を使用しデザトリアンを投げ飛ばした後、続けてアッパーで俺達がいる()()へと吹き飛ばした。

 

 

「いくぞブロッサム!」

 

 

「はい!」

 

 

俺は炎のエネルギー右手に収束させ、ブロッサムはピンク色のエネルギーを右手に収束させる。

 

 

火炎の(フレイム)……」

 

 

「ブロッサム……」

 

 

 

「「衝撃(インパクト)!!/インパクト!!」」

 

 

 

そして攻撃した。

 

 

 

ドオオオォォォンンン!!!!!!

 

 

 

俺とブロッサムのダブルパンチがデザトリアンに炸裂し、大きく吹き飛んでいく。

 

校舎からは大分引き離せた。

 

俺達はデザトリアンの正面に着地する。

 

デザトリアンが吹き飛んだ影響で土煙が漂っている。

 

油断は禁物だ。

 

 

「『ドレダケガンバッテモ、ツキカゲニハカテナインダ~』」

 

 

すると……突如心の声が聞こえた。

 

 

「え?」

 

 

後ろから月影の驚いたような声が聞こえる。

 

 

「『モウベンキョウナンカヤメテヤル~。モウナニモカモ、イヤニナッタ~!!』」

 

 

「そうそう。負けたら諦めればいいのよおぉ~。それでヤケになって~暴れちゃえばいいのよ~」

 

 

そのとき土煙からサソリーナが現れる。

 

 

「サソリーナ……」

 

 

「また会ったわね魔導師いぃ~」

 

 

俺は警戒する。

 

 

「さっきの言葉どういうことだ?」

 

 

「簡単な話よ。そこのデザトリアンになった奴は……そこにいる負け犬ちゃんにどれだけ勉強してもテストで勝てないってだけの話よおぉ~」

 

 

サソリーナが月影を指す。

 

 

「そういうことか……」

 

 

つまりあのデザトリアンにされてしまった少年は……月影にテストで勝てなかったのだ。そしてショックを受けてこころの花が枯れた……といったところか。

 

そしてそれをサソリーナに利用されたのだろう。

 

 

だが……

 

 

「一つだけ言っておくぞデザトリアン……甘えてんじゃねえぞ」

 

 

そんなもの学生ならば……誰だって日々感じている悩みだ。

 

 

「『コンピューター!?』」

 

 

「「「え!?」」」

 

 

俺の言葉にデザトリアンとプリキュアの面々が驚く。

 

 

「何事かと思って聞いてみれば……()()()()その程度の悩みか」

 

 

「な!?ヒエンさん!貴方は一体何を言ってるんですか!?」

 

 

ブロッサムが言ってくるが俺は言葉を続ける。

 

 

「まず始めに言っておく。そんな心持ちじゃ……月影にはテストで絶対に勝てないだろうよ」

 

 

「『コ、コンピューター!!』」

 

 

すると俺の言葉に怒ったデザトリアンが襲いかかってこようとしたが……

 

 

「チェーンバインド」

 

 

俺は額の炎の出力を上げて強化したバインドでデザトリアンを押さえつける。

 

 

「あんたが月影にテストで何度負けたかは知らない。今回のテストはあんたなりにかなり頑張ったんだろう。ショックでこころの花が枯れるほど……」

 

 

「『…………』」

 

 

()()()()()()()()()?」

 

 

 

パン!!

 

 

 

そのときブロッサムが俺の頬を叩いた。

 

頬がヒリヒリする。

 

 

「貴方は……ヒエンさんは自分で何を言っているか分かってるんですか!?」

 

 

「ああ、分かってるさ」

 

 

「だったら……「だから邪魔をするな。少し黙ってろ」……!?」

 

 

 

ギロリ!!

 

 

 

俺は鋭い眼光でブロッサムを睨み付ける。

 

するとブロッサムは瞳に涙を溜めつつ半泣きになりながら……顔を伏せて黙ってしまった。

 

彼女には悪いが……今は俺が話している。

 

ブロッサムは優しい子だ。

 

この子は相手の側になって考える。

 

そしてその人の悩みを……心の声を聞いて……親身になって一緒に考える。

 

だからこの子は……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()() ()

 

だがそれでは……それだけでは……相手の為にならないこともある。

 

だから今回は俺が言わせてもらう。

 

俺はマリンとサンシャインにブロッサムを任せた後、俺はデザトリアンと向かい合う。

 

二人が何か言いたそうな顔をしていたが……今は後回しだ。

 

 

「あっはっはっは!!こいつは傑作ねぇ。仲間割れよおぉ!!」

 

 

「お前も黙ってろ」

 

 

俺はチェーンバインドでサソリーナの口を塞ぐ。

 

 

「ムームームー!!」

 

 

俺は言葉を続ける。

 

 

「あんたがそんな心持ちじゃ絶対に勝てないさ。なんせ勝負に挑む以前に……()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「『…………』」

 

 

「相手に本気で勝ちたいなら……落ち込むな!諦めるな!!落ち込んでる暇があったら……今回できなかったことを反省して次に活かせよ!!今回負けたなら……次勝てるように勉強して挑戦しろよ!!今回勝てなかったのなら……次勝てるように死ぬ気で努力すればいいだけのことだろうが!!」

 

 

そして俺は大声で言った。

 

 

 

 

 

 

「たかだか数回負けた程度で……諦めてんじゃねえよ!!!!」

 

 

 

 

 

 

すると俺に散々言われて腹が立ったのか……チェーンバインドで拘束していたデザトリアンがバインドを勢いよく引きちぎった。

 

 

「『コンピューターーー!!!!』」

 

 

そしてサソリーナもチェーンバインドを解除していた。

 

 

「はーはーはー……もう怒ったわよおぉ!!これを使ってやるわ!!」

 

 

するとサソリーナは右手に装備していた紫色の結晶を掲げた。

 

 

「闇に沈み……ダークな心に支配されるのよおおぉぉぉ!!ダークブレスレット!!」

 

 

するとダークブレスレットから黒いオーラが展開される。それをサソリーナが身に纏い、なんとデザトリアンの中に入ってしまった。

 

 

(いや入ったというより……融合した!?)

 

 

するとデザトリアンの目付きが悪くなり、奴から感じられる力も跳ね上がった。

 

 

「『アハハハハハハ!!!!』」

 

 

デザトリアンの中からサソリーナの笑い声が聞こえる。

 

 

「なんか前よりもっと……」

 

 

「凶暴になった感じですぅ!?」

 

 

するといつのまにか俺達の側にいた妖精達もビクビクしている。

 

 

「あぁぁぁぁああ!!!!」

 

 

するとシプレの持っている水晶に入っている少年から苦しむ声が聞こえてきた。

 

 

「心を乗っ取るだけでなく、こころの花まで枯らしてるんだ!」

 

 

サンシャインが分析する。

 

なるほど。

ダークブレスレットの力でデザトリアンと融合し、直接こころの花を枯らさせることで、パワーアップしているということか。

 

 

「『イクワヨオオォ!!!!』」

 

 

するとデザトリアンから大きな円盤がこちらに飛ばされる。

 

 

「サンフラワー・イージス!!」

 

 

そのときサンシャインがひまわり状の盾で防ぐ。だが爆発し、衝撃がこちらまで伝わり四人共に吹き飛ばされる。

 

 

「「「キャアアアアア!!??」」」

 

 

俺は補助魔法ホールディングネットを後ろに展開し、三人を保護する。

 

 

「『コレガ、ダークブレスレットノチカラヨ!!』」

 

 

吹き飛ばされた俺達は体勢を立て直す。

 

 

「三人とも迎撃するぞ!」

 

 

「「はい!!」」「……はい」

 

 

三人とも返事をする。

 

だが気のせいでなければブロッサムの動きが悪い。

 

これは間違いなく……さっき言った俺の言葉が悪い影響を与えている。もう少し言葉を考えるべきであった。っていうか見間違えでなければ少し目が赤い。

 

 

「あの……ブロッサム?」

 

 

「……なんですか?」

 

 

「もしかして……泣いてるのか?」

 

 

「……泣いてません」

 

 

するとブロッサムは先に攻めていってしまった。

 

 

(やばい……拗ねてる)

 

 

そしてまずはサンシャインとマリンが突っ込んだ。

 

 

「『ゲイゲキタイセイヲハジキダスワ!!』」

 

 

するとデザトリアンは腕についているキーボードを使い、計算を弾き出した。

 

 

「「はぁああああ!!!!」」

 

 

そして攻めたサンシャインとマリンの動きが読まれ、返り討ちにあってしまった。

 

 

「「きゃ!?」」

 

 

「二人が動こうとした先を予測したのか!?」

 

 

「はっ!」

 

 

するとデザトリアンの動きを見たブロッサムは一旦、後方へと退避した。

 

 

「『コンドハ、ゼッタイニニゲラレナイコウゲキヲ、ケイサンヨ!!』」

 

 

だがデザトリアンはブロッサムの動きを予測し、三枚の円盤を放つ。

 

 

「……っは!?」

 

 

すると二枚の円盤がブロッサムを前後で挟むと、残りの一枚に拘束されてしまった。

 

 

「きゃあ!?」

 

 

「つぼみ!?」

 

 

そして……

 

 

 

「「キャアアアアア!!!!」」

 

 

マリン、サンシャインの二人も拘束されてしまった。

 

そして三人共にデザトリアンの前に浮かせられた。

 

俺は直ぐ様、デザトリアンに砲撃を放つ。

 

今はフルドライブ状態であるため、エネルギーを溜めなくともあの砲撃を撃てる!

 

 

「ヒートバーナー!!」

 

 

ドゴオオオオオオォォォォ!!!!!!

 

 

 

右手から巨大な砲撃を放つ。

 

だが……

 

 

「『ムダヨオオォォォ!!!!』」

 

 

どうやら俺の攻撃も予測していたらしく、すぐにかわされた。

 

そして今度は俺に円盤を放ってきた。

 

 

「六枚だと!?」

 

 

俺は飛翔魔法で空を飛び回避する。

 

 

「『クライナサイ!!』」

 

 

そして円盤の数がさらに十枚程増える。

 

 

「ついてくる!?」

 

 

しかも追尾型らしく全部俺の後についてくる。俺は円盤を両手のグローブの炎の噴射を調節しながらかわしていく。

 

 

(まずい……このままでは……)

 

 

「『マァ、イイワ。アンタハソコデオトナシクミテナサイ。ワタシガプリキュアヲヤッツケルトコロヲネェ!!』」

 

 

そのとき……

 

 

「「「うわあああぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

 

妖精達三匹がデザトリアンの前に立ち塞がった。

 

 

「ここはシプレ達に任せるですぅ!!」

 

 

そのとき後ろで見ていた月影が前に来る。

 

 

(あのバカ!?)

 

 

「ダメよ!そんなことをしたら貴方達まで失ってしまう!そんなの!!」

 

 

「ゆりさんの言うことでも聞けないですぅ!!」

 

 

「え?」

 

 

引かない月影にシプレ達は()()()()を言った。

 

 

「シプレ達も戦うですぅ!」

 

 

「皆は守るですぅ!」

 

 

「プリキュアを……守るでしゅ~~!!」

 

 

そして俺は円盤をかわしつつ笑いながらそれを聞いていた。どうやら成長しているのはプリキュア達だけではないらしい。

 

 

「シプレ……私達は大丈夫です!」

 

 

「コフレ……私達は絶対に負けない!」

 

 

「ポプリ達も皆も……必ず守ってみせる!」

 

 

そして三人は拘束されている円盤から脱出しようと力を入れる。

 

 

「『ゴチャゴチャイッテンジャナイワヨ!!』」

 

 

デザトリアンは三人を攻撃しようとする。

 

俺は自身の身体全体から炎を勢いよく噴出させると円盤を全て破壊する。

 

そして身体全体に炎を纏いながら……そのままデザトリアンに突撃した。

 

 

炎の突撃(ファイアランジ)!!」

 

 

「『キャアアアアア!?』」

 

 

デザトリアンは倒れる。

 

そして俺は続いて魔法を使った。

 

 

「零地点突破・ファーストエディション……雪だるま(スノーマン)!!」

 

 

巨大な雪だるまを落とし、さらに上から押さえつける。

 

 

「『ウ、ウゴケナイイイ……』」

 

 

「「「うう、うわああああ!!!」」」

 

 

その間にブロッサム達は円盤を弾き割った。

 

 

「今こそ……練習の成果を!」

 

 

「皆で力を合わせるときよ!」

 

 

「プリキュアの絆はダークブレスレットなんかに負けません!」

 

 

そして三人は胸のブローチから各々の武器を取り出す。

 

まずはサンシャインがタンバリンを構える。

 

 

「はっ!!」

 

 

そしてタンバリンを巧みに操り、ひまわり型のエネルギー光弾を自身の周囲に集めていく。

 

 

「花よ舞い踊れ!プリキュア・ゴールドフォルテバースト!!」

 

 

そしてそのエネルギーを()()()()()()()()()。その金色の光はまるで太陽のようであった。

 

今度はブロッサムとマリンがタクトを構える。

 

 

「「はっ!!」」

 

 

そして二人はタクトの中心にあるドームを回転させる。

 

 

「「集まれ二つの花の力よ!プリキュア・フローラルパワーフォルテッシモ!!」」

 

 

二人はタクトを振ってフォルテッシモ記号のような形をしたピンクとブルーのエネルギーを生み出し身に纏う。そして一直線に突っ込んでいった。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

そしてブロッサムとマリンは()()()()を纏いながらデザトリアンへと一直線に突っ込んでいく。

 

 

「プリキュア・シャイニング……」

 

 

「「フォルテッシモオォォォ!!」」

 

 

 

ドォオオオオオンンン!!!!!!

 

 

 

「「ハート……キャッチ!!」」

 

 

そのとき爆発が起こり、デザトリアンの後ろに桜、コスモス、ひまわりが投影される。

 

 

「「「はぁああああ!!!!」」」

 

 

三人は武器を回転させる。

 

 

「『ぽわわわわああああ~~』」

 

 

そしてデザトリアンは浄化され、消滅していった。

 

凄まじいなシャイニングフォルテッシモ……。

 

金色のオーラ纏いながら突っ込んでいったよ。

 

まぁ、無事解決して良かった。

 

さて、このあとどうしよう……

 

女子三名の視線が痛いんですが……特につぼみさん……orz

 




書きたい内容を改めて見直してみました。

そうしたら驚愕しました。

このままのペースで書き続けたら完結させるのに6年くらいかかることが判明しましたorz

省略するか。

では、また(・∀・)ノ

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