最近、暑いですね。
その影響かこの一ヶ月で8キロくらい一気に痩せましたorz
突然だがこの俺、大空氷炎(おおぞらひえん)は転生者だ。
年齢は14歳で中学2年生。いや、4月からは中学3年生だ。色々、諸事情があり海鳴市にあるマンションに引っ越してきた。両親は訳あって外国で暮らしており、俺は現在一人暮らしである。まあ、その話はまたおいおいするさ。
そして引っ越してきたその日、周囲の地形を覚える意味も込めてうろついてた時、前世の記憶を思い出したという訳である。
この体は前世で俺の好きだったキャラクター、沢田綱吉に似せて神様が作ってくれた体である。
この体になってから運動能力や、学力などが大幅に上がった。前世ではスポーツも勉強も平均的であったのだが今では学校の上位に食い込めるほどだ。
勿論、努力を怠った訳ではない。自分なりに勉強やトレーニングなどもちゃんとしてきたつもりだ。
教科書を一度見て全部丸暗記とか、一度見ただけで他の人の動きを模倣できるとか、科学と魔術が交差する漫画に出てくる空腹シスターや、バスケット漫画でミラクルな世代の少年のようなことができるはずもない。
なんと言えばいいだろうか?
理解するのに時間がかかっていたのが、短縮されたとでもいえばいいだろうか?
分かりやすく言えば、スムーズに頭に入ってくるのだ。だから何をするにしても勉強もスポーツも楽しくて仕方がなかった。
おかげで結構モテタゼ(゜▽゜*)
だが彼女はできないorz
なんか弟のようにしか思えないって意見が多くてさ。
あ、てか今思い出したけどツナって童顔じゃん!
自分に彼女が出来ない理由の一端に今更ながら気付いた気がするorz
まあそんなことは置いといて……
現在俺は日課となっている早朝のトレーニングに出ている。
トレーニングをする場所は、リリカルなのはA`sで高町なのはがトレーニングしていた高台である。
高台を見つけたとき、テンションが上がって思わず写メを撮ってしまった俺は悪くない。
てかまだここの世界の携帯ってガラケーなんだよね。
まあそれも置いといて……
まず俺が訓練初日にしたこと。それは『リンカーコア』と『魔力』の把握である。
リンカーコア
魔導師が持つ魔力の源。大気中の魔力を体内に取り込み蓄積することと、体内の魔力を外部に放出するのに必要な器官である。
俺はヒッツから送られてくるアドバイスの思念を元に従って目を瞑り、自分の意識を胸の辺りに持っていく。
すると何か温かなものがあるのを感じた。おそらくそれが『リンカーコア』なのだろう。
俺はそのまま意識をリンカーコアに集中させる。するとリンカーコアがトクンと脈動をうつ。そして俺の中に外部から何かが入ってくるような感覚があった。おそらくこれが『魔力』…なのだろう。リンカーコアが周囲から魔力素を吸収し、魔力に変換したのだ。
ヒッツから「うまくいったね」と言った思念が送られてくる。
これで魔法を使うことができるようになったわけだ。その後は魔法の基本中の基本、『念話』の訓練を行った。
『念話』は簡単に言えば、心の中で話す感覚と言えばいいだろうか。俺はヒッツから送られてくる思念を常に受信している。その感覚と少し似ていたので念話はすぐに修得することができた。
こうして初日の訓練は幕を閉じたのである。
本格的な魔法の訓練は二日目からになる。
ちなみにトレーニングの内容はこうだ。
①死ぬ気の炎の修得
・死ぬ気モードのスイッチのON・OFF&安定化
②基礎魔法の修得
・飛翔、索敵、捕縛、回復、攻撃、防御魔法の基礎の理解&修練
・魔力操作の理解&修練
③マルチタスクの修得
・思考の高速並列化訓練
④戦闘訓練
・心の中での仮想敵との模擬戦闘
・太極拳の訓練
以上の四点となっている。
俺が前世の記憶を取り戻したあの日から早三週間経っている。俺は三月の始めに海鳴市へと引っ越してきたので、転校先の中学校は春休みの真っ最中なのだ。よって本格的に登校するのは四月からとなっている。まあ、書類の提出や場所確認のために何度か訪れたことはあるが。
まあ何が言いたいかというと今は休み期間なので一日中訓練し放題という訳である。
話を戻すが、まず俺が訓練をしていく上で優先したもの、それは死ぬ気モードの修得である。普通の状態でも魔法を使おうと思えば使えるのだが、魔法初心者なこともあってか発動するまでにかなり時間がかかってしまう。
そんなこともあって俺は死ぬ気モードを修得することに力をいれている。死ぬ気モードであれば身体中に力が湧いてくるのもあるのだが、思考がクリアになり物事を冷静に捉えられるのだ。この体はツナの体に似せて作られたからか、ツナの超(ハイパー)死ぬ気モードの影響もある程度あるのかもしれない。
よって魔法の発動も普段より早く安全に発動するのだ。
そして一度、死ぬ気の炎を発動させたこともあってか、三日ほどでスムーズに死ぬ気モードになることができるようになった。
あとは安定化だがこればかりは慣れるしかないだろう。何度も使って体に覚えさせるしかない。死ぬ気の炎は体力を消費するので出力を抑えれば大分持つと思う。
「よし、やるぞヒッツ。炎発動!」
俺の額にオレンジの炎が灯る。それと同時に頭もクリアになり、身体中に力が湧いてくる。
さあ、始めますか!
◆◆◆
魔法の訓練を始めて三時間。
俺は今…
仰向けに倒れていた…
うおおおお~
調子に乗ってバンバン魔法使うんじゃなかった。
なぜこんなことになっているのかというと…
最初は防御魔法や拘束魔法の練習を中心に攻撃魔法や飛翔魔法、索敵、回復などの基礎訓練を行っていた。
そしてこの三週間ミッチリ基礎をやってきて分かったことがある。それは俺には不得意な魔法がないということである。だがそれと同時に飛び抜けてすごいというものもない。良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏なのだ。
だが色々と判明したこともある。
俺の魔力光はオレンジである。そして魔力変換資質が『死ぬ気の炎』であった。
なので必然的に俺の魔法には『死ぬ気の炎』の効果が付与される。まあ練度をあげていけば魔力変換資質も自分の意思で操れるようになるらしいが…
あと魔力の色はある意味予想通りだった。
いやだって大空の炎の色ってオレンジだし。
まあともかく色々やってきた成果か、ヒッツがカバーしてくれてるのもあるがなんとかこなせるようにはなった。その関係か魔法戦闘を行う上での必須スキル、マルチタスクも鍛えられた。
なので俺は次の段階に移ることにした。
すなわち…
模擬戦闘!である!!
とは言ってもいきなり本格的に戦う訳ではない。原作のなのはも行っていたのだが、デバイスから送られてくる仮想戦闘データを基に心の中でイメージファイトするのだ。
模擬戦闘とはいえ、空戦を行うため飛翔、索敵、攻撃、防御魔法などを使用するので高度な戦略と高速思考が必要となる。
よって得られる経験値は大きなものとなるのだ。
そして基礎魔法訓練二時間、戦闘訓練一時間行った結果、見事ガス欠となったのである。
「こ、これからはペース配分を考えよう…」
とりあえず帰ってシャワー浴びて飯食おう…
◆◆◆
俺は家に帰ってから飯を食べて普通にダラダラしていた。いや、少し違うか。ダラダラしつつも鍛えていた。
俺はヒッツに頼んで魔力に少しだけ強い負荷をかけてもらっていた。これをすることによって日常の一挙手一投足に魔力を消費する、いわば「魔導師養成ギブス」なるものをしているのだ。
だが、これがいざやってみるときついのなんの!
漫画版のなのはは、日常生活の中でこれを平然とこなしていた。本人曰く「最初はちょっとつらかったけどいまはそんなに」って言ってたんだぜ。
この言葉だけで彼女がどれだけ規格外なのかが身に染みて分かりましたorz。・゜゜(ノД`)
まあ、とりあえずなんとか歩けるまで回復した俺は、時刻はすでに夕方になっていたので夕飯の買い物にいくことにした。
そして途中よったコンビニで買ったバニラアイスとジュースを片手に海鳴商店街まで歩いていると小さな公園に差し掛かった。
チラッと公園の中を見てみると(五、六歳ぐらいだろうか?)小さな子供たちが元気に走り回っていた。そしてその子達を迎えにきた両親だろう。一緒に仲良く帰っていった。その顔はお互いに笑顔であった。
俺は古き良き日本の風景だねえ~なんて思いながら再び歩こうとするが、思わず俺は足を止めてしまう。
あれっ?と思いながら首を傾げる。
すると俺の中の超直感が【この公園の中に入れ】と言っているのが分かる。正直、こんな感覚は初めてであったので内心戸惑っていたが意を決して行くことにした。
そこで俺を待っていたのは…
一人寂しくブランコにまたがる少女…
魔法少女リリカルなのはの主人公。
高町なのはがそこにいた。
やっと原作キャラ登場しますた。