大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

説明回中編

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百六十二話 心の花を守る伝説の戦士XXXIV

ヒエンside

 

 

 

「……で続きを話すわけだがその前に皆に言っておかなければならないことがある」

 

 

皆が俺の言葉に注目する。

 

 

「それは並行世界の根幹をなすというか……秘密に迫る内容になる」

 

 

「並行世界の……」

 

 

「根幹?」

 

 

「秘密?」

 

 

つぼみとえりか、いつきが首を傾げる。

 

 

『そこからは私が説明しましょう』

 

 

「アンジェ先輩」

 

 

そのときアンジェ先輩が助太刀に入ってくれた。

 

 

『ヒエン……貴方も並行世界のことについては話を聞いただけであまり詳しくはないでしょう?』

 

 

「まぁ、そうですね」

 

 

俺としても神様から直接聞いただけなのでぶっちゃけそこまで詳しくない。

 

それに引き換えアンジェ先輩は他の転生者のことも知っていたことから、並行世界のことについても詳しいのだろう。

 

さすが亀の甲より年の功である。

 

 

『ヒエン……誰が亀の甲より年の功なのですか?』

 

 

「…………なんのことでしょう?」

 

 

ピンポイント……だと!?

 

 

『いいことを教えてあげましょう。貴方の心の中に封印していたこの赤い宝石……これを通じて私は貴方に思念で話しかけていました。その関係上、貴方も私と話すときは基本的に思念で話すことになりますが……一旦、その宝石を外へ出すと()()()()()()()()()()()。なので今、私は声を発している訳ですが……』

 

 

だよな。

その理論でいけば俺達は思念で話せないはずだし。

 

 

『しかし、何事にも例外はあります。外へ出してからも()()()()()()()()()()()()()()()()()()?』

 

 

「なん……だ……と?」

 

 

え?

つまりってーとあれですか?

俺の心の声がそのままアンジェ先輩に聞こえていた……ということですか?

 

 

『その通り。あまり変なことを思っていると貴方の黒歴史……皆さんにバラしますよ?』

 

 

「マジすいませんでしたー!!」

 

 

俺はアンジェ先輩に頭を下げる。とはいっても赤い宝石にだが。宝石に頭を下げる高校生……なんだかものすごくシュールである。

 

 

「ヒエンさん……」

 

 

「貴方という男は……」

 

 

つぼみからはジト目をいただき、月影は手を額に当てて呆れていた。いつき、薫子さんは苦笑いしていた。

 

解せぬ。

 

えりかに至っては俺の黒歴史に興味深々であった。

 

えりかにだけは絶対に知られる訳にはいかない。特にあの女装姿だけは!!あれは俺の黒歴史の頂点といっても過言ではない。

 

 

『話を戻しましょう。並行世界の秘密についてでしたね。ぶっちゃけて言いますと……並行世界というのは無数に存在します。そして貴方達はそれを()()()()()()()。テレビという媒体を通して……』

 

 

「「ええっ!?」」

 

 

「とんでもないわね……」

 

 

「えっと…………どういうこと?」

 

 

えりか以外、皆理解したようだ。

 

 

『簡単に言うと……アニメやマンガの世界は実在するということです』

 

 

「えええええぇぇぇーーー!?」

 

 

えりかが悲鳴に近いような声をあげる。

 

 

「あの、キュアアンジェさん!!では美少女戦士セー○ームーンや、おじゃ魔女ド○ミ、カードキャプターさ○らの世界も実際にあるということですか!?」

 

 

するとつぼみが若干興奮しながら聞いてくる。

 

アニメのチョイスからすると、つぼみは主人公の女の子が頑張るアニメが結構好きなのかもしれない。

 

 

『あります』

 

 

アンジェ先輩が即答する。

 

 

「わあ~」

 

 

するとつぼみは夢現(ゆめうつつ)となる。

 

やはりこの年頃の子は、男の子だけに限らず、女の子にとってもアニメの世界があると聞くとワクワクするものらしい。

 

 

『ではヒエン、後は任せます』

 

 

「あ、はい」

 

 

するとアンジェ先輩が俺にバトンタッチした。

 

そして俺は続きを話すためにつぼみに話を振る。

 

 

「つぼみ……朝の日曜日の8:30は何を見てる?」

 

 

「へ?日曜日の8:30ですか?その時間ならいつもアニメを見ていますが」

 

 

「タイトルは?」

 

 

「えっと……『魔法少女リリカルなのは

INNOCENT』ですけど」

 

 

「そうか。他の皆はそのアニメを知ってるか?」

 

 

「私もタマに見てる!」

 

 

「僕も見てます!」

 

 

「タイトルだけなら聞いたことはあるわ」

 

 

つぼみ以外の三人も見ている又は知っているらしい。

 

ならば話は早い。

 

俺は少し緊張しながらもゆっくりと話を切り出す。

 

 

「つぼみ……そのアニメの主人公の名前は知ってるか?」

 

 

「はい、よく見ていますので。高町なのはちゃんです」

 

 

「その子がよく一緒にいる友達は覚えてるか?」

 

 

「勿論です。『T&Hエレメンツ』のチームメンバーのフェイト・テスタロッサちゃん、その姉のアリシアちゃん、アリサ・バニングスちゃん、月村すずかちゃんです」

 

 

「そうか」

 

 

話題はここまででいいだろう。

 

緊張するが言うしかない。

 

 

「実を言うとな……俺の出身世界にもその子達と同姓同名の女の子達がいるんだ」

 

 

「へ?」

 

 

つぼみがキョトンと返す。

 

 

「そして俺はその子達を良く知っている。というよりぶっちゃけ友人だ」

 

 

「「へ?」」

 

 

今度はえりかといつきがキョトンと返す。

 

 

「結論から言うとだな……俺はその『魔法少女リリカルなのはINNOCENT』に酷似した並行世界からやってきた」

 

 

「「「え……ええええぇぇーーー!!??」」」

 

 

植物園に、その日最大級の驚く声が木霊したのだった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

そして俺は映像付きで話した。

 

中学三年生のときに海鳴市に引っ越してきたときに相棒が突然現れ、魔法が使えるようになったこと。

 

偶然公園で幼いなのはと知り合い、友人になったこと。

 

そして成り行きで使い魔リニスを助け、魔法を本格的に学び始めたこと。

 

そしてリニス共々高町家の面々にお世話になりながら、日々を過ごしていたことを最初に話した。

 

まぁ、二年間のリニスの地獄の特訓風景には全員顔を引きつらせていたが。あの月影でさえ同情して肩をポンと叩いてくるぐらいである。リニスさんマジリニスさん。

 

 

そして舞台は二年後に移り……

 

俺が高校二年生になった四月から物語が動き始める。

 

まずは俺となのはが一人の少年の戦闘シーンを夢見たことから始まった。

 

ユーノという少年が発掘したロストロギア:ジュエルシード。

 

それを時空管理局という組織に移送中の次元船が事故に合い、海鳴市に21個のジュエルシードが散らばり、それらを回収するためにわずか9歳の少年が一人で地球へ来たのだった。

 

しかしユーノはジュエルシードの異相体にやられ、魔力節約モードのフェレットになってしまった。そこへ偶然通りかかったなのは達によって保護され、槙原動物病院で治療された。

 

そしてその日の夜、動物病院で異相体が暴れユーノがピンチになったとき、ユーノに呼ばれたなのはが保護しにやってきた。そのとき魔法少女になったなのはと、助けにやってきた俺によって辛くも乗り切った。

 

なのはが魔法少女になったシーンを見せたとき、アニメを見て既になのはを知っていたプリキュアの三人は興奮していた。月影も冷静なフリをしていたが、目を見開いていたほどだ。妖精達もテンションをあげていた。

 

そこから三人一組のチームになって秘密裏にジュエルシードを集める日々が始まる。

 

だが、皆で行ったプールに現れたジュエルシードの思念体が現れたシーンでは女性陣が驚いていた。なぜならジュエルシードが抽象的な願いという曖昧なものにも反応したからだ。

 

そしてジュエルシードも順調に集まる中……俺はある魔導師の少女と使い魔に遭遇する。それがフェイトとアルフだった。

 

俺は朝練でジュエルシードを偶然拾ったことから、それを目撃したフェイトと激突する。俺とフェイトが空中を飛び交いながら戦うところは皆が手に汗握りながら見ていた。

 

俺もどこかなつかしい気持ちとなっていた。そこから暴走したジュエルシードの影響でフェイトと共に10m級のゴキブリと戦ったこと、その日の午後アルフと激突したことを話す。

 

それからなのは、ユーノと共にフェイトやアルフと激突を繰り返し、共にジュエルシードを集めていく。

 

そして俺はというと、神社で戦った狂犬、街中で戦った白い巨人、ジュエルシードの暴走で起こった次元震を抑えるための無茶をした映像を見たつぼみによって説教されていた。

 

曰く「無茶しすぎです!日を追うごとにボロボロになっているじゃないですか!!」とのこと。

 

違うねん。

偶々やねん。

そう言ったらさらに説教の時間が延びた。

 

解せぬ。

 

そんな中、俺達はある組織と邂逅する。

 

それが時空管理局であった。

 

時空管理局執務官クロノ・ハラオウン、アースラ提督兼艦長リンディ・ハラオウン。彼らとの話し合いの末、俺達はアースラに一時的に籍を置くことになる。

 

そして俺達はそこでジュエルシードを集めていく。

 

そのなかでの俺のジュエルシード回収任務……退魔師の神咲那美さんと久遠と初めて邂逅したときの映像、真夜中の私立聖祥大付属小学校の屋上での怨霊との戦いを見せる。

 

案の定、悲鳴のオンパレードである。

 

特につぼみといつき、妖精トリオなんぞ阿鼻叫喚(あびきょうかん)である。

 

こうして振り返って改めて見てみるが、本当に思う。よく勝てたな俺。

 

怨霊という二人のワンピース女と物理で語り合い、ジュエルシードの力で合体しパワーアップした怨霊女を浄化するために特大砲撃も放ったし。

 

ちなみにコロンが蘇る可能性をこの戦いから見出だしていたことも話した。

 

怨霊にジュエルシードが反応したことから魂だけの存在であるコロンにも使えるのではと予測したのだ。

 

それを聞いたコロンは複雑そうな顔で映像を見ていた。

 

なんか無性にゴメン。

 

そして話に戻る。

ジュエルシードも順調に集まっていくなか、フェイト達がある行動を起こした。

 

それが7個のジュエルシードの強制発動であった。

 

だが魔力の枯渇によりピンチに陥るフェイトとアルフ。それを見ていられなくなった俺達はフェイト達を助けに向かった。

 

協力してなんとかジュエルシード7個の封印に成功する俺達。そんな中、なのはがフェイトに自分の気持ちを伝える。

 

 

『フェイトちゃんに言いたいこと……やっとまとまったんだ。わたしはフェイトちゃんといろんなことを話し合って……伝え会いたい……。

 

 

 

 

 

 

友達に…なりたいんだ……』

 

 

なのはの真っ正面からの気持ちに戸惑うフェイト。

 

その光景をつぼみ達も真剣に見ていた。

 

だが突如なのはとフェイトを強烈な雷が襲う。咄嗟に俺は二人をかばうが目を開けると、俺は別の場所にいた。

 

それが時の庭園であった。

 

本来ならこの時点で、異世界で別の世界の魔法少女達と共闘して黒化英霊と戦うのだが……今話すと確実にややこしくなるので割愛した。

 

PT事件を話し終わってから話すことにする。

 

そして俺はこの事件の首謀者ともいえる人物と邂逅する。

 

 

プレシア・テスタロッサ

 

 

その人物と戦うが、俺はボロボロにやられ敗北する。

 

ちなみにそのときの映像を見せないようにしていたのだが、アンジェ先輩がやらかした。

 

『このときはボロボロにやられたので心配したんですよ?下手をすれば死んでしまうのではないかと思いました』

 

と口を滑らせたことにより、俺が意図的に隠していた情報がバレてしまったのだ。

 

そのことを聞いたつぼみに問いただされたことによって、白状させられた。

 

うん。

ハイライトが消えた目で見つめるのはやめてください。切実に怖いです。

 

そして傷だらけでボロボロで倒れている俺の姿を見た皆は、案の定絶句していた。

 

だから見せたくなかったのだ。

 

その後、転送魔法で海鳴まで逃げ帰った俺は、はやてに見つけられ海鳴大学病院で入院することになる。

 

そしてなのはとフェイトの場面へと移る。

 

二人は海鳴臨海公園でジュエルシードをかけて決闘をすることになったのだ。

 

 

『ここならいいよね?出てきてフェイトちゃん』

 

 

なのはの後方にひとつの影が現れる。

 

黒衣を身に纏った金髪の少女が優雅に降り立つ。

 

 

『フェイト!もうやめようよ!これ以上あの女の良いなりになってたら……このまんまじゃ不幸になるばっかりじゃないか!だからフェイト…!』

 

 

アルフが必死にフェイトを説得しようと訴えたが、フェイトは首を横に振った。

 

そしてバルディッシュをアックスフォームから、サイズフォームへと変化させる。

 

 

『だけどそれでも……わたしはあのひとの娘だから……』

 

 

フェイトの気持ちを聞いたなのはは話す。

 

 

『…ただ…捨てればいいってわけじゃないよね……。逃げればいいわけじゃ…もっとない』

 

 

なのははレイジングハートを出現させ、両手でしっかりと握る。

 

 

『フェイトちゃんは立ち止まれないし……私はフェイトちゃんを止めたい』

 

 

そしてレイジングハートの先端をフェイトへと向ける。

 

 

『……ジュエルシード。わたしとフェイトちゃん二人が出会ったきっかけ』

 

 

《Put out.》

 

 

レイジングハートから、なのはの持つジュエルシードが全て排出される。

 

 

『………』

 

 

それを見たフェイトもバルディッシュからジュエルシードを排出させた。

 

 

《Put out.》

 

 

『フェイトちゃんを助けたいとか…友達になりたいとか……たくさん思っていることはあるけれど、まずはジュエルシードの問題を片付けないときっとわたしもフェイトちゃんも先には進めない…』

 

 

二人の持つジュエルシードが二人を囲うように回る。

 

 

『だから賭けよう……。お互いが持ってる全部のジュエルシードを。それからだよ……全部それから』

 

 

力強い瞳でなのはは告げる。その表情を見たからかフェイトも表情を一段と引き締めた。

 

 

『わたしたちのすべてはまだ始まってもいない…。……互いが持つジュエルシードすべてを賭けた真剣勝負…!!』

 

 

そして互いに自分の相手に己の愛機を向けた。

 

 

『…ほんとの自分をはじめるために……はじめよう…最初で最後の本気の勝負!!』

 

 

そして始まった二人の真剣勝負時の映像を見せる。

 

9歳の魔法少女同士が縦横無尽に空を飛んで、射撃魔法や砲撃魔法をぶつけ合う光景に……やはり全員顔がひきつっていた。

 

そしてフェイトのフォトンランサー・ファランクスシフトにも驚いていたが、なのはのスターライトブレイカーを見たときはやはり……全員死んだ魚のような目をしていた。

 

その時の反応がこれである。

 

 

ギュイイイイイ…………

 

 

巨大な魔法陣にエネルギーがさらに集束される。なのはは環状魔法陣を回転させ、戦闘空間に漂う魔力の残滓を掻き集める。

 

 

『受けてみて………っディバインバスターのバリエーションっ!』

 

 

魔力はさらに集束し、光球は瞬く間に数十倍に膨れ上がる。

 

 

『…これがわたしの全力全開ッッッ!!』

 

 

なのははレイジングハートを上方に構え、そして勢いよく振り下ろした。

 

 

『スターライトオオオオォォォ………

 

 

 

 

 

 

ブレイカアァァァーーーーーっ!!!』

 

 

ピンク色の巨大な球体に飲み込まれるフェイト。

 

ビルやマンションも一瞬で塵へと帰った。

 

 

 

(;゚д゚) ・・・

 

 

 

「つ、つぼみ……私、魔法少女に対する認識が変わりそうだよ……」

 

 

「あ、安心してくださいえりか。私もです」

 

 

やっぱりスターライトブレイカー見たらそういう反応になるよね(゜-゜)

 

ちなみにこのスターライトブレイカーの威力……

 

一説によれば原子爆弾100個分の威力に該当するそうな。核弾頭でいうと約6個分の威力があるらしい。

 

しかし驚くことなかれ……何より恐ろしいのはスターライトブレイカーが一点集中の集束砲撃型だということである。

 

もしフェイトがあのときスターライトブレイカーの直撃を食らっていなければ、日本全体を大地震が襲ってもお釣りがくるほどの威力があるらしかった。

 

どちらにしろ結界を張っていたおかげで大丈夫だとは思うが。

 

うん。

そう考えるともうこの子一人で地球征服できるよね。

 

それをつぼみ達に伝えると完全に言葉を無くしていた。

 

その後…

目を覚ましたフェイトはなのはと話していたが、突如放たれた雷攻撃に狼狽する。

 

だが突然現れたリニスによってそれは防がれた。フェイトとリニスが知り合いだということにつぼみ達は驚いていた。

 

 

『リニス……?』

 

 

『はい。お久しぶりですフェイト』

 

 

『本当にリニスなの……?』

 

 

フェイトはフラフラとリニスを求めるように歩いていく。

 

 

『はい。本当です』

 

 

そしてフェイトは涙を流しながらリニスへと勢いよく抱きついた。

 

 

『リニス!リニス!!』

 

 

リニスは優しい笑顔を向け、涙を流すフェイトを力強く抱き締める。

 

 

『すいませんフェイト……あなたにはずいぶんと……辛い想いをさせてしまいましたね…』

 

 

『ううん…そんなことない。アルフがずっと側にいてくれたから…リニスがいなくなっても……ちっとも寂しくなんてなかったよ?』

 

 

そして、その再会に女性陣は泣きそうになっていた。

 

その後…

 

アースラに行くことになったフェイトは、時の庭園に突入していた武装隊からの通信にて、己の真実を知ることになる。

 

プレシアには昔事故で亡くしてしまった一人娘:アリシアがいたこと。

 

プレシアはアリシアを蘇らせるためにある研究を行っていた。行っていた研究は使い魔とは異なる……使い魔を超えた人造生命体の生成。

 

 

記憶転写型特殊クローン技術『プロジェクト・フェイト』

 

 

『フェイト』という名前は……プレシアの研究につけられた開発コードであること。フェイト自身がアリシアのクローンであったことが明かされた。

 

そしてプレシアの真の目的……ジュエルシードによって次元震を起こし、死者蘇生の技術を求め…忘れさられし都『アルハザード』へ行くことであった。

 

そしてプレシアの心ない言葉がフェイトを襲う。

 

 

『フェイト……あなたは私の娘なんかじゃない……ただの失敗作。

 

だからあなたはもういらないわ…。どこへなりと消えなさい…。

 

いいこと教えてあげるわフェイト。

 

あなたを作り出してからずっとね……

 

私はあなたが大嫌いだったのよ!!』

 

 

その言葉を聞いたときフェイトは崩れ落ちた。

 

 

「ひ、ひどいです!あの子は何も悪くないじゃないですか!?」

 

 

「こんなことって……」

 

 

「そんな……」

 

 

「…………」

 

 

映像を見ているプリキュアの四人は憤りが隠せないようであった。妖精トリオもといコロンを加えた妖精カルテットも泣きそうな表情で見ていた。

 

薫子さんも真剣な表情でモニターを見ていた。孫のつぼみと、幼いフェイトが被っているのかもしれない。二人とも引っ込み思案だしな。

 

そして始まるプレシアの次元断層を起こすための傀儡兵による時の庭園からの総攻撃。

 

なのは、ユーノ、クロノ、アルフの4人は時の庭園でのプレシアの企みを防ぐために突入していく。

 

途中クロノと別れてから、時の庭園の最上階のエンジンルームへと向かうなのは、ユーノ、アルフ。だが傀儡兵の数は徐々に増えていき、三人はピンチに陥る。

 

だがそこに立ち上がったフェイトとリニスが現れ、なのは達の加勢に入る。

 

すると超大型傀儡兵が現れる。

 

なのはとフェイトの二人は協力しあい、共に超大型傀儡兵を倒すことに成功した。

 

 

「強いわね彼女……」

 

 

月影がポツリと呟く。

 

 

「フェイトか?」

 

 

「ええ。信じていた母親に大嫌い……いらないと言われても……再び立ち上がって、必死に向き合おうとしている。まだ9歳の小さな女の子なのに……普通できることじゃないわ」

 

 

「そうだな」

 

 

月影の言うとおり、普通なら心が折れてもおかしくない。だが彼女は立ち上がった。だからこそフェイトはプレシアと向き合うことができたのだ。そこは誇るべきであろう。

 

そして俺は続きを話す。

 

だが次の映像で少ししんみりしていた空気が吹き飛ぶほどの衝撃が、俺以外の全員を襲った。

 

普通に俺がプレシアと戦っていたのだ。

 

思わず全員が勢いよくこちらを見る。

 

 

「な、何やってるんですか!?入院してたんじゃないんですか!?」

 

 

「脱走した」

 

 

「バカですか!?」

 

 

つぼみ渾身のツッコミが入る。

 

 

「安心しろつぼみ。変わり身として分身はちゃんと置いてきた」

 

 

「本人が入院しなければなんの意味もありません!!」

 

 

「つぼみ落ち着いて!!」

 

 

「どうどう」

 

 

荒れるつぼみをいつきとえりかが抑える。

 

それを俺はスルーして説明を続ける。

 

プレシアの居場所に先回りしていた俺はジュエルシードを10個奪うことに成功する。そしてそのままプレシアと激突した。

 

だがプレシアの強さは俺の想定以上であったため、切り札のフルドライブを使うことで対抗する。

 

そして激戦の末、なんとかプレシアを倒すことに成功した。

 

だが意図的に音声をOFFにしていたのが、声が聞こえないと女性陣から苦情がきた。

 

粘っていたのだが女王つぼみからの無言の圧力により渋々音声をONにした。

 

そして俺とプレシアの戦いが再度音声つきでまた再生されたのだ。

 

 

『貴方にアリシアの何が分かる!?わたしの何が分かる!?知った風な口を聞くなクソガキが!』

 

 

『ああ!分かんねぇよ!あんたの気持ちなんてこれっぽちも!だけど……あんたが娘が望んでいないことを起こそうとしていることくらいは分かる!!だから止めるんだろうが!!』

 

 

『戯れ言を!!』

 

 

槍術と棒術が激突する。

 

ブリッツアクションを発動させた俺は、プレシアの背後へと回り、足を引っ掻けるように棒を振るう。

 

しかしプレシアは槍を縦に構え俺の攻撃を防ぎ、加速魔法で速くなった蹴りを俺の腹へとめり込ませた。

 

 

『ごはっ!?』

 

 

衝撃で後ろへと下がり棒を落としてしまう。さらにプレシアは肉迫する。俺は拳に炎をまとい、雷が付与された槍をクロスガードで受け止める。

 

 

ガキン!!!

 

 

『なんで分からない!?あんたの言うアリシアが優しい笑顔の素敵な女の子なら!!人々が犠牲の上に成り立った過程で蘇ったって喜ぶはずがないだろうが!?』

 

 

『そんなことない!アリシアなら……わたしのアリシアならきっと分かってくれる!!』

 

 

『ふざけるな!そういうのを押し付けっていうんだよこのクソババア!形態変化(カンビオフォルマ) 攻撃形態(モードアタッコ)!』

 

 

籠手(グローブ)手甲(ガントレット)へと変え、プレシアを弾き飛ばし、火炎の加速(フレイムアクセル)を放つ。

 

 

プレシアはそれを雷の槍で受け止める。

 

 

ガキン!!!

 

 

ズザザザザザ……

 

 

そしてプレシアは再び俺へと突貫し、俺も負けじと突っ込む。

 

 

『だいたい娘の死ひとつ受け止められない母親がどこにいる!?あんたがそれを否定したらアリシアと過ごした日々も否定することになるんだぞ!?』

 

 

『そうよ!だからわたしはあの子との日々を取り戻す!!だからあの子を蘇らせるのよ!!』

 

 

再び火炎の加速(フレイムアクセル)を放ち、プレシアも雷の槍を真っ正面から突く。

 

炎の手甲(ガントレット)と雷の槍が正面からぶつかり合った。

 

 

ガキイイイィィィンン!!!!!

 

 

『くそったれ!いい加減現実から目を背けるな!アリシアの死から逃げるな!!フェイトから逃げるな!!お前は母親だろうが!!プレシア・テスタロッサアアアァァ!!!』

 

 

『わたしは認めない!全て認める訳にはいかないのよ!!』

 

 

再びブリッツアクションを使い、プレシアの背後へと回り、ガントレットで殴り付ける。だがプレシアの姿が一瞬で消える。

 

 

『なに!?』

 

 

そして俺の体にムチが巻かれた。

 

 

『な、これはムチか!?』

 

 

『やっと捕まえたわ…くらいなさい』

 

 

『まずい!?』

 

 

すぐにほどこうと身動きをとろうとするが…『遅い。サンダーレイジ』

 

 

バリバリバリ!!!

 

 

『がぁあああああ!!!!』

 

 

強力な雷が俺の身体へと直接流される。

 

俺は白目を向きながら倒れる。

 

それを見たプレシアはムチを戻し、デバイスを解除する。そして倒れている俺へと近付く。

 

 

『散々…てこづらせて……くれたわね。ゴホッゴホッ……ゲホッ…もう限界が近い……』

 

 

そしてプレシアが俺の懐に入れているジュエルシードをとろうとしたとき……

 

 

『今だ!凍結の鎖(フリーズバインド)!!』

 

 

すると蒼白の鎖がプレシアを拘束した。

 

 

『な!?あなた……まだ動けるというの!?』

 

 

『人間死ぬ気になればあれぐらい耐えられる……』

 

 

このときは死ぬほど痛かったなあと思いながら見る。

 

 

『あなた……本当に人間なの?』

 

 

『失敬な。どこからどうみても普通の人間だろうが。それよりチェックメイトだプレシア・テスタロッサ』

 

 

『まだよ!まだわたしは諦める訳にはいかないのよ!!ウウウ…………ウウワアアアアアアァァァァ!!!!!』

 

 

すプレシアは全身から紫のオーラを放ちスパークを放つと強引にバインドを破壊しようとする。

 

 

『相棒もう一度だ。形態変化(カンビオフォルマ) 攻撃形態(モードアタッコ) 死炎の手甲(ミテーナ・ディ・ヒート)

 

 

そして再びガントレットへと変えると駆け出す。

 

 

『これで終わりだプレシア・テスタロッサ!!』

 

 

『まだよ!まだ終われない!!』

 

 

そしてプレシアへ技を放った。

 

 

『くらえ!大爆発の加速(ビッグバンアクセル)!!』

 

 

『わたしは……負けるわけにはいかない!!エクスディフェンダー!!』

 

 

 

ドゴオオオオォォォォンンン!!!!!

 

 

 

『『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!』』

 

 

 

二人の雄叫びが遺跡の中を木霊する。

 

 

 

『負けて……たまるかああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

 

そのとき……

 

 

プレシアの障壁にヒビが入り、全体へと広がって行く。

 

 

『そ、そんな……』

 

 

『これで……終わりだああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

 

 

ドゴオオオオオオオオオオォォォォォンンン!!!!!!

 

 

 

そのとき爆発が起こり、俺とプレシアの二人はまとめて巻き込まれた。

 

そこで俺は映像を止める。

 

 

「もう勘弁してください」

 

 

俺は全員に頭を下げる。

 

自分の言った言葉を全部見ながら説明するって意外と精神的にくるものがあるのよ?

 

だが女王つぼみは容赦がなかった。

 

 

「ダメです。映像を見て確信しました!どうせ無茶してるんでしょうから、この際全部確認させていただきます!!」

 

 

「え?それは俺の関わってきた事件を全部見せろと??」

 

 

「そうです!それにヒエンさん自身、私達に全部話すと言っていたではないですか!!」

 

 

「いやあれは今回関係のある事件だけをピックアップして話そうと思ってただけで……」

 

 

「なら問題ありません!!」

 

 

「いや問題ありまくりなんですけど!?主に俺のプライバシーとか!?」

 

 

「ヒッツちゃん全部見せてくれたらお菓子あげますよ?」

 

 

「ガァウ~」

 

 

「相棒!?」

 

 

相棒が簡単に買収されたorz

 

 

「ヒエンさん……もう諦めて先を進めてください」

 

 

「はい」

 

 

いつきに肩をポンと叩かれながら先を進める。

 

俺とプレシアの戦いが終わった直後、フェイト達はプレシアの元へとたどり着く。

 

そしてフェイトはプレシアに話しかけた。

 

 

『母さん…』

 

 

フェイトはゆっくりとプレシアへと近付いていくがプレシアは前に手を出し、フェイトの接近を止めさせる。

 

 

『……何を……しにきたの…?消えなさい…もうあなたに用はないわ………』

 

 

『あなたに……言いたいことがあって来ました……』

 

 

フェイトは静かに話す。

 

 

『…わたしは…アリシア・テスタロッサじゃありません……。わたしは…ただの失敗作で…偽物なのかもしれません。アリシアになれなくて……期待に応えられなくていなくなれって言うなら遠くに行きます。だけどわたしは……フェイト・テスタロッサは……』

 

 

彼女は少し微笑みながら優しい笑顔でプレシアに言った。

 

 

 

『あなたに生み出してもらって育ててもらった……あなたの娘です………今までずっと……今もきっと』

 

 

『………』

 

 

『母さんに笑って欲しい…幸せになって欲しいって気持ちだけは…本物です。わたしの…フェイト・テスタロッサの……本当の気持ちです』

 

 

『ふふ……ふ……』

 

 

するとプレシアが俯き、顔をあげて笑い出した。

 

 

『あはははははは……!!』

 

 

『母さん!?』

 

 

『だから何!?いまさらあなたを娘と思えと言うの?』

 

 

プレシアが大声をあげて目の前にいるフェイトを睨み付ける。しかしフェイトはもう怖じ気づかなかった。

 

 

『あなたが………』

 

 

しっかりと目の前の女性、プレシアと向き合い言った。

 

 

『あなたがそれを望むなら……わたしは世界中の誰からも…どんな出来事からもあなたを守る…』

 

 

そして右手を伸ばし、優しく笑いかけた。

 

 

『……わたしがあなたの娘だからじゃない…………あなたが……わたしの母さんだから…』

 

 

『フッ……くだらないわ……』

 

 

だがプレシアにその思いは通じず……プレシアは時の庭園に流れている魔力を暴走させ、城を崩壊させた。

 

そして虚数空間と呼ばれる重力の底へと真っ逆さまに落ちていくプレシアとアリシア。そしてそれを助けに一緒に落ちていく俺。

 

そのときまた皆がこちらを見ていたが、無我の境地で俺はジッと映像を見続けていた。

 

というよりこちらを見るつぼみの顔が怖くて見れないのである。だって後ろから凄まじいプレッシャーを感じるんだもの((((;゜Д゜)))

 

そしてその後、プレシアを助けることに成功した俺は、同時に昏睡状態であったアリシアも自分の生命エネルギーを与えることで蘇生させ起きあがらせることに成功した旨を伝えた。

 

さすがにアリシアがジュエルシードで復活したということは、この子達には言わなくてもよいことだ。

 

そして起き上がったアリシアの活躍もあってプレシアとフェイトの親子間の修復もうまくいきそうだということを伝えるとつぼみ達もホッとしていた。

 

こうして事件は終わる。

 

クロノ達による俺の説教シーンについては、少し思うところがあったのか妖精カルテットが慰めてくれた。

 

四日後…

事件の後始末やら、俺の治療やらでバタバタしてたのが過ぎると、なのはとフェイトのお別れシーンが映る。

 

なのははフェイトと二人きりになると、海を見ながら口火を切った。

 

 

『あはは……いっぱい話したいことあったのに……ヘンだね。フェイトちゃんの顔を見たら忘れちゃった』

 

 

『……わたしは……』

 

 

フェイトも海を見ながらなのはと話す。

 

 

『………そうだね……わたしも上手く…言葉に出来ない…』

 

 

風が二人の間を優しく吹く。

 

 

『だけど……うれしかった…』

 

 

『……?』

 

 

フェイトの言葉になのはは首を傾げる。

 

 

『まっすぐに向き合ってくれて……』

 

 

『……うん……友達に……なれたらいいなって思ったの』

 

 

二人は再度、互いに見つめ合い優しく笑い合う。

 

 

『でも……今日もうこれから出かけちゃうんだよね…?』

 

 

『そうだね……少し長い旅になる』

 

 

『また……会えるんだよね…?』

 

 

『少し悲しいけど…やっとほんとの自分をはじめられるから』

 

 

『そっか……』

 

 

再度、二人の間を風が吹き抜ける。今度は少し強かった。

 

 

『来てもらったのは……返事をするため。君が言ってくれた言葉……友達になりたい……って』

 

 

『うん……うん!!』

 

 

フェイトは少し顔を紅潮させながらなのはと向き合う。

 

 

『わたしにできるなら……わたしでいいなら……って。だけどわたし、どうしていいかわからない…だから……教えて欲しいんだ……どうしたら友達になれるのか……』

 

 

『友達になるの…簡単だよ?すごく簡単…』

 

 

そんなフェイトになのはは優しく笑って言った。

 

 

『名前を呼んで……はじめはそれだけでいいの』

 

 

なのはは言葉を続ける。

 

 

『君とかあなたとか…そういうのじゃなくて…ちゃんと相手の目を見て、はっきり相手の名前を呼ぶの。わたし高町なのは!なのはだよ…』

 

 

『……なのは……』

 

 

『うん…!そう!』

 

 

フェイトはなのはの名前を嬉しそうに呼ぶ。

 

 

『なのは……』

 

 

『うん……』

 

 

なのはもフェイトが名前を呼ぶ度に笑う。

 

 

『……なのは…』

 

 

『……うん……』

 

 

二人の目には涙が流れていた。

 

 

『ありがとう………なのは…』

 

 

『うん……』

 

 

 

ポロポロ

 

 

 

ポロポロ

 

 

 

『なのは……』

 

 

フェイトはなのはの涙をソッと右手で優しくはらう。

 

 

『少し…わかったことがある』

 

 

そして優しく泣きながら……優しく笑いながら……なのはへと伝える。

 

 

『友達が泣いてると…おんなじように自分も悲しいんだ』

 

 

なのははフェイトへと抱きついた。

 

 

『フェイトちゃん……!』

 

 

フェイトもなのはを優しく受け止める。

 

 

『ありがとう…なのは……今は離れてしまうけど…きっと…また会える…そうしたらまた……君の名前を呼んでもいい?』

 

 

『うん…………うん…うん…っ!!』

 

 

『会いたくなったら……きっと…名前を呼ぶ。だからなのはも…わたしを呼んで?なのはに困ったことがあったら……今度はきっとわたしがなのはを助けるから』

 

 

『……………っっ……』

 

 

二人の間を風が優しく吹き抜ける。

 

そして二人は優しく笑いあっていた。

 

 

改めて見たが……

 

 

(相変わらず甘ずっぱい!!)

 

 

そしてこのシーンを見ていた女性陣はというと……

 

 

「「「うえーーーん」」」

 

 

中学生組は言わずもがな、大号泣である。

 

 

「よがっだよおおぉぉ~~」

 

 

「えりか泣きすぎですぅ」

 

 

えりかがワンワン泣きながら喜んでいた。それをコフレが慰める。

 

 

「うう……良かったですフェイトちゃん」

 

 

「ですぅ~」

 

 

つぼみはフェイトに思い入れがあるのか、少し涙ぐんでいた。性格的にもこの二人は良く似ている。シンパシーでも感じたのだろう。

 

前世じゃ中の声の人も同じだったしな。

 

 

「良かったねポプリ」

 

 

「よかったでしゅ~」

 

 

いつきとポプリも喜んでいた。

 

 

「しかし思ってたよりとんでもないスケールの話だったね」

 

 

「ええ……そうね」

 

 

コロンと月影もどこかホッとしているような雰囲気だ。

 

 

「ヒエン君も頑張ったのねぇ」

 

 

すると薫子さんが俺を褒めてくれた。

 

そう言われたら俺もかなり頑張っていたよね?

 

というか一番の功労者である。

 

頑張ってた……俺チョー頑張ってた。

 

 

「なので説教は勘弁してくれませんかね?つぼみさん」

 

 

「それとこれとは話は別です♪」

 

 

こうして俺は十分ほど正座させられ、『無茶と無謀の違い』という哲学的説教を女王つぼみからされたのだった。

 




次回、説明回後編

では、また(・∀・)ノ

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