続き書けたで候。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
ヒエンside
それから俺は騎士カリムと、シスターシャッハにこれまでの経緯を話す。
俺が何者かという点については、例の如く記憶の追体験を経験してもらい、細かい事は補足するように口頭で伝える。
二人が特に驚いていたのは、やはりPT事件と闇の書事件での事であった。
俺の世界とこの世界の二つの事件には、明確な差異がある。
それはプレシアとアリシア、そしてリインフォースが生きている事。
まあ、それまでの三人を助けるまでの過程を知られたからか、騎士カリムは目が笑っていない笑顔で淡々と質問してくるし、シスターシャッハは俺が無茶しかしていないからか、結構ガチ目でキレてくるし……はい、二人とも滅茶苦茶怖かったです(白目。
他にも並行世界の秘密や、プリキュア世界やシンフォギア世界での戦いなど、インターミドルでの激闘、その後に起こった大規模テロなどなど……見せられない記憶以外の俺の身に起こった事はほぼ全て見せた。
それから話は、いよいよロストロギア、真実の鏡の回収任務へ。
俺達に起こった出来事を見せてから、その概要を話していく。
黒刀を持った傭兵、黒影のガナン・バーンがガジェットを連れて襲撃してきた事。
奴がエクリプスドライバーであり、俺の仲間達七人が捕らえられているかもしれない事。
そして、その戦いの途中でこの世界に飛ばされた事を話した。
ぶっちゃけ、やる事やってからこの任務受けて良かった……。
並行して進めていたAMF対策や新武装の開発、プリキュア組織化計画もある程度の目処は立ったからな……。
まあ、魔導殺しの対策に関してはまだプロジェクト発足段階だからこれからだけども……。
本当、死ぬ程忙しかったけどな!!
俺と彼女達の話し合いは、実に一時間程かかった。
◆◆◆
俺の全ての記憶を見終わった二人は少し疲れたのか、思わずソファーに背を預ける。
「はぁ……思っていたよりも……」
「とんでもないですね……」
俺は首を傾げる。
「そんなにですかね?」
「「そんなにです!!」」
二人が口を揃えてツッコんできた。
「まさか過去のミッドチルダからやって来ただなんて……予想外にも程があります」
「それよりも問題なのは、その黒影と一緒にいるであろう七人の事です」
騎士カリムは空中モニターに七人の画像を展開させる。
「ヒエンさんの使い魔であるリニス・オオゾラ氏、そして護衛対象のプレシア・テスタロッサ氏、その娘のアリシア・テスタロッサ嬢、夜天の魔導書リインフォース・八神氏、護衛のティーダ・ランスター氏、同じく護衛のゼスト・グランガイツ氏、その部下のクイント・ナカジマ氏……本当にとんでもない面子ですね」
「この七人が敵に回るかもしれないのですね……」
騎士カリムとシスターシャッハは、頭を抱える。
今更ながら本当とんでもねぇ面子である。
「ヒエンさん、貴方は知らないと思いますが、ここに載っているほとんどの方は……この世界では既に亡くなっています」
知ってます……とは言えないので、一応形だけでも驚いておく。
「そう……なんですか?」
「ええ」
騎士カリムが話すには、それぞれ事件や事故で亡くなっており、既に過去の人物となっているとの事。
そんな者達が今回の件で関わっているとなれば、問題になるのは目に見えている。
「これらの事は早急に情報共有するべき……ですね」
「なのはさん達……と、ですよね?」
「ええ。話を聞く限り、私達だけで手に負える問題ではありません。ガナンという者が本格的に動き出す前に、こちらも準備を整えなくてはなりません」
「ですよね……はぁ……」
俺は溜息をつく。
話さないといけない事は分かっているものの、なんだか憂鬱である。
「……不安ですか?」
「そう……ですね。ぶっちゃけて言えば、受け入れてもらえるかどうか超不安です。それに俺はこの世界からしたら異物みたいな物ですから」
俺の言葉にシスターシャッハが怒る。
「異物だなんて……冗談でもそんなことを言ってはいけません」
「……すみません」
「それに貴方の事を話したとして、なのはさん達が受け入れないと……本気でお思いですか?貴方から見て、この世界のなのはさん達はそんなに薄情な人物達でしたか?」
「いえ、そんな事は……」
「なら、問題ありません。貴方も色々と思う事があると思いますが、大事なのはこれからどうするかです。焦らずにやっていきましょう」
「はい……」
それから二人とこれからの事について話し合う。
まず早急にやらなければならない事は、情報共有と戦力の調整である。
二人からの提案で、約一ヶ月後にある無人世界カルナージでの異世界合宿にて、今回の事を話してはどうかと言われた。
話に拠れば、元機動六課の面々も揃うらしいし、今回は事情が事情と言う事で、騎士カリムとシスターシャッハも同行する事となった。
丁度今から急いでスケジュール調整をすれば、ギリギリ間に合うらしい。
そしてこれが肝心なのだが、今回の件については、合宿まで他言無用という事になった。
事が事だけにそう簡単に話せる内容ではないし、特にヴィヴィオ達には絶対に知られないようにしなければならない。
俺としては無関係の彼女達を巻き込みたくないのだ。
俺が二人にそう言うと、二人も同じ気持ちのようだったようで同意を得る事が出来た。
話し合いが切の良い所で終わると、騎士カリムがクッキーを用意してくれた。
どうやら今の俺は、よっぽど疲れた顔をしているらしい。
シスターシャッハが入れてくれた紅茶と一緒に、ありがたく頂いた。
◆◆◆
二人との話し合いも終わり、部屋から出るとヴィクターとジークと鉢合わせた。
どうやら俺の事を待っていたらしく、迷惑をかけたお詫びに家まで送ってくれるそうな。
丁重にお断りしようとしたのだが、ヴィクターの執事であるエドガーさんにあれよあれよと言いくるめられ、結局送ってもらう事に。
俺が高町家で居候している事を伝えると、三人共に驚いていた。
そして騎士カリムとシスターシャッハにお別れを告げ、ダールグリュン家専用のハイヤーにて送ってもらう事、十数分……無事、高町家に到着した。
家の前で降りると、ヴィクターとジークが声をかけてきた。
「それではヒェン、今度はぜひ、わたくしとも戦ってくださいな」
「まあ、機会があればな」
「それ、絶対にやる気がない時の台詞なんよ」
ジークからジト目をいただく。
ソ、ソンナコトナイヨ……(目そらし。
キカイガアレバ、チャントヤリマストモ。
ヒエン、ウソツカナイ。
それにしてもヴィクターからの呼び名もヒェンである。
まさかのルヴィア嬢と同じである。
まあ、二人ともスタイル抜群、金髪長髪の御令嬢、家の次期当主という共通三点セットが揃い踏みなのは俺自身も驚いた所なのだが。
「改めて今日はごめんな、ヒエヤン。また後日お詫びさせてもらうさかい」
「……分かった。期待して待っとく」
こうして二人と別れた俺は、颯爽と立ち去るダールグリュン家専用のハイヤーを見送った。
ジークに関しては、もういいと言っているのに彼女自身が気にしているからか、何度も謝ってきた。
これは相当、エレミアの神髄が使いこなせていない事がネックになってるな……。
まあ、最大の原因はエレミアの神髄時にジーク自身の意識が無くなってるのが問題なのよな。
でもそれは逆に言えば、エレミアの神髄時にジークの意識さえあれば、問題は解決するという事。
どうにもジーク自身、過去のトラウマからか、心の奥底で使いこなせる筈がないみたいに思ってる節があるんだよなぁ。
ならば、その苦手意識さえ取り除いてやれば完全に使いこなせるようになる気がする。
「うーん……」
一つだけ俺の中で荒療治ではあるが、とある方法を思いつく。
要は
そう。
そうなれば、
そのためには
「あ、ヒエンさん、おかえりなさい〜」
すると、先に帰っていたヴィヴィオが出迎えてくれる。
まだ制服姿だからか、俺より少し早く帰ってきたらしい。
「どこか行ってたんですか?」
「ああ。ちょっと聖王教会に野暮用があってな」
「聖王教会に?」
ヴィヴィオが首を傾げる。
その側で浮いてるクリスも同じ動作を取る。
「騎士カリムと、シスターシャッハに会ってたんだ」
「えっ!?あの二人に!?」
「まあな」
俺はその過程でヴィクターとジークと知り合った事を伝える。
そして俺とジークが組手をした事を伝えると、ヴィヴィオが滅茶苦茶見たそうにしたのでその映像を見せた。
映像の終盤でジークがエレミアの神髄状態に陥った時は、クリス共々凄い表情でこっちを見てきたのは思わず笑ってしまった。
まあ、なんだかんだで怪我なく終わった事を伝えると、目に見えてホッとしていた。
それから俺達は、お菓子をポリポリと食べながら夕飯までずっとお喋りしていた。
しかしその場の流れとはいえ、騎士カリムとシスターシャッハ、ヴィクターの美女三名の連絡先を手に入れてしまった。
今のところこの世界で知り合った人、皆女性である。
せめて一人くらい男子の連絡先が欲しい。
そう思わずにはいられなかった。
次はこっちの方を中心に書いていきやす。
やりたい事も色々ありますしおすし。
では、また( `・∀・´)ノ