大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

かけたで候。

でも今回は自分で書いててなんだけど胸糞悪くなりました。悪くなりすぎて、気持ち悪くなりましたorz

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百九十二話 拐われたアリサとすずか

ヒエンside

 

 

 

「ちょ、離しなさいよ!?」

 

「いや、離して!?」

 

 

俺の目の前でアリサとすずかの二人が複数の覆面の男に黒いワゴン車に乗せられる。

 

 

(モヤモヤした感じの正体はこれだったのか!?)

 

 

まさかアリサとすずかが狙われるとは……

 

俺はすぐに追いかけるが車は猛スピードで走り去ってしまった。それを歯噛みしながら見送るもすぐに鮫島さんの様子を確認する。

 

 

「…………気絶しているだけのようですね」

 

 

命に別状はないようだ。

 

そして俺はすぐに炎の分身(ファイアアバター)を出し、命じた。

 

 

「貴方は鮫島さんをお願いします。それとすぐに翠屋に行って事情を説明して助力を仰いでください。今日は忍さんも翠屋でバイトしているので、事態を把握してすぐに動いてくれるはずです」

 

 

「分かりました!」

 

 

「頼みましたよ!」

 

 

そして俺はすぐに飛翔魔法を展開して車の後を追いかける。念のためにミラージュハイドで姿を消しておくことも忘れない。

 

空から探すと黒いワゴン車はすぐに見つかった。俺は黒いワゴン車の少し後ろを飛ぶ。

 

窓を見るとアリサとすずかに銃が突きつけられており、二人は震えていた。当然だ。銃なんて突きつけられたら誰だって怖いに決まってる。今すぐなんとかしてあげたいが、こんな街中では騒ぎになってしまう。

 

俺は荒ぶる感情をなんとか抑えながら……死ぬ気化した。すると思考がクリアになり、冷静になっていく。

 

そして車が向かっている方向を見てあることに気付く。

 

 

(この方角は……海辺の倉庫か?)

 

 

海辺の倉庫と言えば、以前俺が薫さんに裏社会科見学で連れていかれた地下格闘技場があったところだ。

 

あそこは警察の捜査が済んで既に解放されている。そこに連れていく気か?

 

 

(なるほど……あの倉庫の存在を知っているということは、それなりに()()()()()()()()()が糸を引いてると見て間違いないか?)

 

 

少なくとも普通の一般人なら海辺の倉庫になんて行きはしないだろう。いやそもそも、そんなところに地下格闘技場があったことすら知らないハズだ。

 

そしてしばらく飛んでいくと、思った通り例の海辺の倉庫にたどり着く。

 

アリサとすずかの二人は手に縄をつけられた状態で車から降ろされ、歩かされていた。

 

そしてそのまま倉庫の中に連れていかれてしまった。

 

俺は倉庫の上付近で滞空しながら、その様子を見ていた。

 

倉庫の周りには黒いワゴン車だけでなく、数台の車やトラックも止まっていた。

 

そして銃を持った男達が倉庫の周辺を監視し、見回っていた。

 

 

(警備がやけに厳重だな。それに人数も思ったより多い。大体30人くらいか?いや、中にまだ人がいると仮定すれば50人くらいか?)

 

 

普通、こういった誘拐などは少数精鋭でするパターンが多いが……どうやらアリサとすずかを拐った奴は組織を形成するほどの力を持っているらしい。

 

 

(これは慎重にいかないとまずいな。少数だけなら一人ずつ戦闘不能にすればいけたかもしれないが……)

 

 

だがその方法は使えない。

 

これだけ人数が多いとバレる可能性がそれだけ高まるからだ。

 

これだけの組織の規模だ。

 

見回りの巡回パターンなども決められているだろうし、連絡も無線などで取り合っているだろう。

 

構成員を倒してしまえば、すぐにバレてしまう。バレてしまえば、それだけアリサやすずかの身に危険が迫ってしまう。

 

ならばやることは一つ……

 

 

(誰にも見つからないように忍び込み、アリサとすずかを保護してから速やかに撤退。余裕があれば黒幕の正体の看破。そして忍さん達と合流……といったところか)

 

 

今、最も優先すべきなのはアリサとすずかの命だ。

 

そして俺は倉庫の中に忍び込むために動き始めた。

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

第三者side

 

 

 

その頃、ヒエンに命じられた分身は翠屋に戻り助けを求めていた。

 

 

「すいません!どなたか救急車を呼んでもらえませんか!?人が倒れてるんです!あとは警察も!金髪の女の子と、紫髪の女の子が拐われてしまったんです!!」

 

 

その言葉を聞いたとき、皆が驚く。すると士郎がすぐに返した。

 

 

「なんですって!?まさかアリサちゃんとすずかちゃん!?その倒れている人はどこに!?」

 

 

「あの角を左に曲がったところです!」

 

 

すると忍が血相変えて分身に迫る。

 

 

「あの!さっき金髪の女の子と、紫髪の女の子って言ってましたけど、その子達は白い制服を着ていませんでしたか!?」

 

 

「は、はい。着ていました」

 

 

「そ、そんな……」

 

 

忍は顔を青白くさせる。

 

そんな忍を視界の端で収めながら士郎はすぐに皆に指示を出した。

 

 

「桃子は今すぐ救急車を呼んでくれ。美由希は救急箱を持って、その人と現場に。恐らく倒れているのは鮫島さんだ。忍ちゃんはすぐに実家とバニングス家に連絡!恭也は俺と共に来い。一度家に戻る」

 

 

士郎の指示に皆が瞬時に動き出す。忍もなんとか動き出した。

 

 

「バイトの皆は……」

 

 

「そこは私にお任せ下さい」

 

 

すると調理場からエプロンをつけたリニスがやってきた。

 

 

「すいません。それじゃお店のことはお願いしますリニスさん」

 

 

「お任せを」

 

 

一方分身はというと、リニスが出てくると思っていなかったのか唖然としていた。

 

そのときリニスの視線が分身を捉える。

 

そして目を見開いた。

 

 

「!?」

 

 

まずいと思った分身はすぐに目をそらした。そこに丁度救急箱を持った美由希がやってくる。

 

美由希は様子のおかしい分身に声をかけた。

 

 

「あの大丈夫ですか?」

 

 

「あ、はい。大丈夫です!今、ご案内します!」

 

 

そして分身は美由希を連れて鮫島が倒れているところへと向かった。

 

 

「鮫島さん!?」

 

 

鮫島はうつ伏せに倒れていた。美由希は倒れている鮫島の容態を確かめる。

 

 

「大丈夫。気絶しているだけみたいです」

 

 

そして鮫島を二人でゆっくりと仰向けに向けたあと、美由希はガーゼに軽く消毒液をつけて頭に当てた。

 

 

「すいません。このガーゼを押さえてもらってもいいですか?」

 

 

「あ、はい」

 

 

分身はガーゼを押さえる。続いて美由希は救急箱から包帯を取り出すと、鮫島の頭に巻き始めた。

 

 

「応急措置ですけど……」

 

 

そして一通り応急措置を終えた。

 

すると美由希が話しかけてくる。

 

 

「あの、金髪の女の子と紫髪の女の子が拐われたって言ってましたけど他に何か覚えていませんか?」

 

 

「えっと……確か覆面をした人達が銃のようなものを構えて、4~5人くらいでその女の子達を……黒いワゴン車で連れ去っていきました……」

 

 

「…………車のナンバーとか覚えてませんよね?」

 

 

「あ、はい。覚えてます」

 

 

「そうですよね。覚えてませんよね……って覚えてるんですか!?」

 

 

すると美由希がノリツッコミのようなリアクションを見せる。分身はそれに少し引きながらも答えた。

 

 

「はい。その……とっさに」

 

 

そしてメモを取り出し黒いワゴン車のナンバーを書き、美由希に渡した。

 

 

「このナンバーです」

 

 

「分かりました。ありがとうございます。あの申し訳ないんですがここを任せてもいいですか?」

 

 

「はい大丈夫です」

 

 

「ありがとうございます!私、ちょっとお店に戻って皆に様子を伝えてきますね?」

 

 

「分かりました」

 

 

そして美由希は戻っていった。

 

それを見届けた分身は視線を鮫島に戻す。

 

 

(これで事態が少しでも良い方に向けばいいが……)

 

 

だが分身の思考は他のところにも向いていた。

 

 

(リニスに……気付かれたか?)

 

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

 

その頃、忍から連絡を受けた彼女の叔母にあたる綺堂(きどう)さくらは焦っていた。

 

仕事を終えた彼女は久しぶりに月村家に遊びに来ていたのだ。

 

そんな彼女がメイドのノエルとファリンが出してくれたお茶とお菓子でティータイムを楽しんでいたとき……忍からある一本の連絡がきたのだ。

 

 

(まさかすずかが狙われるなんて……)

 

 

さくらはすぐに月村家にいる家族全員を召集する。とはいっても家に残っているのはメイドのノエルとファリンだけであるが。

 

忍とすずかの両親である二人は現在会社の仕事でいないのだ。

 

 

「まずいことになったわ二人とも。すずかが拐われた。それだけじゃないアリサちゃんまで」

 

 

「「!?」」

 

 

さくらの言葉にファリンは慌てる。

 

 

「二人は!二人は大丈夫なんですか!?」

 

 

「現時点では分からないわ。だけどすずかをピンポイントで狙ったのなら……相手から、なんらかの接触があるはずよ」

 

 

「お嬢様を狙うとは……さくら様……相手は恐らく」

 

 

「ええ。私達『夜の一族』のことを知っている者の仕業か、身内にいる人間と見ていいでしょう」

 

 

三人が話し合っているとき、さくらの携帯に一本の電話が入る。さくらはその番号を見て驚く。

 

 

「すずか!?」

 

 

かかってきた番号はすずかの携帯番号であった。

 

さくらは一瞬考えた後、電話に出た。

 

 

「……もしもし」

 

 

『久しぶりやな、さくら』

 

 

「その声は……月村安次郎(やすじろう)!?」

 

 

『おっと、おかしな真似はせん方がええぞさくら?お前の大事な姪っ子に、その友達の命が惜しいならな……』

 

 

そのとき電話の向こうからアリサとすずかの声が聴こえた。

 

 

『さくらさん!』

 

 

『ごめんなさい。捕まっちゃいました』

 

 

「あなた達大丈夫!?」

 

 

だが二人の声は聞こえなくなり、代わりに安次郎の声が聞こえた。

 

 

『ワシが言いたいことは分かるやろ?』

 

 

「……いくら必要なの?」

 

 

『物分かりのええ女は好きやで。今日の午後18時に100億持って、東京都の海辺にある倉庫まで来るんや。もちろんお前一人でな』

 

 

「100億なんて……そんな大金を……それも18時までに用意しろっていうの!?」

 

 

さくらは時計を見る。

 

時刻は午後16時を指していた。

 

 

『月村家とバニングス家にとっちゃ、たかが100億なんてはした金やろ?なんなら二つの家族で50億ずつ出し合おうたらええ』

 

 

「…………貴方って男はどこまで意地汚いの」

 

 

『ワシはな……お前や忍のように顔も良うなければ才能もない。そんな連中は金や。金しかないんや。ワシらみたいな凡俗はな……金がのうなったら、愛も幸せも手に入らへんのや!だからさくら……精々ワシの機嫌を損ねんように気いつけや。お前はえぇ金蔓(かねずる)やからのう』

 

 

「安次郎……すずかとアリサちゃんに傷一つ負わせてみなさい。私は貴方を絶対に許さない」

 

 

『安心せぇ、大事な人質や。少なくとも時間が来るまで傷一つ負わさへん。それよりお前こそ、警察に連絡してみい。その瞬間、小娘共の命はないと思え』

 

 

「……分かったわ」

 

 

電話を切ったさくらは、一瞬俯くが顔を上げ、どこかへと電話をかけ始めた。

 

 

 

 

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

 

電話をかけ終えた安次郎は、すずかに上機嫌で話しかけた。

 

 

「お前のおかげで100億入りそうや。すずか様様やな」

 

 

「安次郎おじさん……」

 

 

「すずか、この人誰なの?」

 

 

「私の親戚の叔父さん……月村安次郎さん」

 

 

すずかがポツリと呟く。

アリサはすずかの親戚と聞いて目を見開いた。

 

 

「二人とも悪ぅ思わんといてくれよ。ワシも余裕ないんや」

 

 

安次郎の言葉にアリサが吼える。

 

 

「ちょっとそこの太っちょ!あんたこんな事してまでお金が欲しいの!?あんたはすずかのおじさんなんでしょ!?」

 

 

「やかましい!ガキが知った風な口を利くなや!」

 

 

 

バチン!

 

 

 

「きゃあ!?」

 

 

そのとき安次郎がアリサにビンタを喰らわせる。

 

 

「アリサちゃん!?やめて安次郎おじさん!アリサちゃんは関係ないよ!?」

 

 

「ガキの分際でワシに舐めた口を抜かすな」

 

 

「いいのよすずか。こんなの痛くもなんともないわ」

 

 

「アリサちゃん……」

 

 

すずかはアリサの顔を見る。

アリサのほっぺは赤く腫れ上がっていた。

 

痛くないはずがなかった。

 

いくら気が強いといってもアリサはまだ9歳の女の子だ。だがこの少女は友達を元気付けようと、痛む頬を必死に我慢していた。

 

すると安次郎の元に10人ほどの覆面の男達が現れる。

 

 

「月村の旦那……このガキ共はどうするんで?」

 

 

「ふん。さくらが来るまであと2時間ほどある。お前らの好きにせぇ」

 

 

「へへへ。さすが旦那……」

 

 

するとアリサとすずかを覆面の男達が囲う。

 

 

「な、なによあんた達……」

 

 

「こ、こないで……」

 

 

そのとき覆面達のリーダーと思われる男がマスクを脱ぎ顔を見せた。

 

その顔は傷だらけであった。

 

 

「お嬢ちゃん達、おじさん達と少し良いことしようか~」

 

 

傷だらけの男は顔をニヤリと不気味な笑みを浮かべ鼻息荒く二人に近寄っていく。

 

 

「「ひぃ!?」」

 

 

「お前ら、嬢ちゃん達は大事な人質なんや。傷つけるんやないで」

 

 

「分かってますって。()()()()()()()()……イヒヒヒ」

 

 

すると安次郎はその場を離れ、覆面の男達が徐々に近づいていく。

 

 

「な、何よ!?ち、近づくんじゃないわよ!?」

 

「こ、こないで……」

 

 

二人は必死に後ろに下がる。

 

だが男達はそれも楽しんでいるのかゆっくり距離を縮める。

 

 

「イヒヒヒヒ。命を取らなきゃ後は好きにしても良いって言われてるんだ。しっかり楽しませてもらうぜぇ~」

 

 

「俺はこの紫髪の娘だ」

 

 

「俺はこの金髪の子だ。さっきからこのキツイ態度を泣かせてみたいと思ってたんだよおぉ~」

 

 

「お前らロリコンなのかよ」

 

 

「でもこの二人見てみろよ。ビクビク震えて子犬みてぇだ。これはロリコンにもなっちまう」

 

 

アリサとすずかは手足を縛られながらも必死に後ろに下がる。だが遂に壁際まで追い詰められてしまった。

 

 

「そんなに怯えなくてもいいんだよ~?おじさん……いやお兄さんと遊ぼう?とっても気持ちいいことしてあげるからさ~」

 

 

「い、いや……」

 

「や、やだ……」

 

 

二人は恐怖から目を閉じる。

 

そして助けを求めて……声を出した。

 

 

 

 

 

 

「「だ、誰か……誰か助けてええぇ!!」」

 

 

 

 

 

 

普通なら届くはずのない叫び声。

 

 

 

だが天はまだ二人を見放してはいなかった。

 

 

 

なぜなら……

 

 

 

二人の助けを聞いている者がすぐ傍にいたのだから。

 

 

 

「大丈夫ですよ」

 

 

 

そのとき凛とした声が響いた。

 

 

 

そして……

 

 

 

「があ!?」

 

 

 

アリサ達に近付こうとしていた男が突如倒れる。

 

 

 

そして……

 

 

 

「なんだこりゃ!?」

 

 

「鎖!?」

 

 

「う、動けねぇ!」

 

 

 

いつの間にかアリサ達を囲んでいた男達が()()()()()()で拘束されていた。

 

 

 

そしてアリサ達の前に一人の黒衣の()()が舞い降りる。

 

 

 

「なんの罪もない少女達を拐うだけでなく……その身を不浄な目的で(けが)そうとするとは……不届き千万!」

 

 

 

その少女は二人を守るように立ち塞がる。

 

 

 

「この腐れ外道共が……貴方達はこの大空を包容する一輪の花・キュアヒートが成敗致します!」

 

 

 

その少女は二人を助けるために現れた。

 

 

 

第三者side end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

俺は倉庫の中に侵入していた。

 

だが当初は、構成員と思われる奴等が厳重に警戒しているせいで、なかなか入り込めずにいた。

 

困り果てた俺だったが、ふと小さな窓を発見する。そこで苦肉の策として変身魔法を使い小さな黒猫に変身することで、倉庫になんとか侵入することに成功した。

 

すぐにプリキュアフォームに戻った後、ミラージュハイドをかけ直し周囲を探索する。

 

思いの外、侵入するのに手間取ってしまったせいで、ずいぶんと時間を食ってしまった。

 

中は思っていたよりも広く小さな小部屋みたいな場所が数多くあった。

 

俺はしらみ潰しに探していくがなかなか見つからない。

 

そのとき大きな場所に出た。

 

そこは様々な機械が置いてあり、まるで大きな物置小屋のような場所であった。

 

俺は様子を伺いながら、足音をたてないように細心の注意を払いながら歩く。

 

 

そのとき……

 

 

「──────!」

 

 

うん?

今何か声が聴こえたような?

 

 

「…………まさか!?」

 

 

俺は走り出す。

 

 

「あれは!?」

 

 

そして二人を遂に発見した。

 

 

 

丁度アリサとすずかが複数の男達に壁際に追い詰められているところに出くわす形で……

 

 

 

「そんなに怯えなくてもいいんだよ~?おじさん……いやお兄さんと遊ぼう?とっても気持ちいいことしてあげるからさ~」

 

 

「い、いや……」

 

「や、やだ……」

 

 

二人の泣き顔を見たとき、俺は魔法が解除されるのも構わず突っ込んでいた。

 

 

「なんだテメッ……ゲフゥ!?」

 

「なんだこのアマ……ゴフゥ!?」

 

 

「どきなさい!!」

 

 

俺は拳に炎を纏うと、すれ違う奴ら全員を殴り飛ばす。

 

すると二人の叫び声が聞こえた。

 

 

 

「「だ、誰か……誰か助けてええぇ!!」」

 

 

 

俺はその声に答えるように言った。

 

 

 

「大丈夫ですよ」

 

 

 

そして二人に迫ろうとしていた下衆野郎に、踵落としを脳天にお見舞いしてやった。

 

 

「があ!?」

 

 

続いて俺は覆面の男達をチェーンバインドで拘束する。

 

 

「なんだこりゃ!?」

 

 

「鎖!?」

 

 

「う、動けねぇ!」

 

 

 

そしてアリサ達の前に躍り出た。

 

 

 

「なんの罪もない少女達を拐うだけでなく……その身を不浄な目的で(けが)そうとするとは……不届き千万!」

 

 

 

俺は二人を守るように覆面の男達に立ち塞がり告げた。

 

 

 

「この腐れ外道共が……貴方達はこの大空を包容する一輪の花・キュアヒートが成敗致します!」

 

 

 

でも俺が思ってることと少し違う言葉が変換されるんだけど……どういうことこれえええぇぇ?((((;゜Д゜)))




次回は男の娘プリキュア大活躍(無慈悲

ここで裏設定。
もしも主人公があのとき気付かなければ、アリサとすずか……なのはの元となった『リリカルおもちゃばこ』で出てきたアリサ・ローウェルと同じ様な目に合ってました。

ちなみに平気で犯罪を犯す者に変態紳士の資格はない。

真の変態紳士は女性、子供を傷つけたり犯罪を犯さない。

真の変態紳士はルールを守るのである。

では、また(・∀・)ノ

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