続きかけたで候。
鋼の錬金術師の実写は面白いのだろうか?見に行こうか迷ってます。
仮面ライダー平成ジェネレーションズとFateは見たいんですけど。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
第三者side
シャマルの放った破壊の
その様子をそれぞれ戦っていた者達も目撃していた。
「すまんテスタロッサ。この勝負預ける」
「シグナム!?」
シグナムはフェイトにそう告げると高速でその場から離脱する。
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「ヴォルケンリッターが鉄槌の騎士ヴィータだ。あんたの名は?」
「……なのは……高町なのは」
名を聞いてきたヴィータになのはは自身の名を告げる。それを聞いたヴィータも返そうとするが……
「高町なぬ……なにょ……ええい!呼びにくい!!」
「逆ギレ!?」
なのはの名前がうまく呼べないことで機嫌を少々損ねていた。
「……ともあれ勝負は預けた!次は殺すかんな!ゼッテェーだ!!」
「……あっ!?……えっとヴィータちゃん!?」
そしてヴィータはなのはに背を向けると、高速で離脱した。
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アルフは逃げるザフィーラを追いかけていた。
「ちょっと待ちな!?逃げんのかい!?」
「……俺を追いかけるよりも貴様にはやるべきことがあるはずだぞ?今すぐ仲間を守ってやれ。あの雷の直撃を食らうと危険だぞ?」
「え?あ、ああ」
ザフィーラはアルフにそう告げると高速で飛んでいってしまった。
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破壊の雷が結界を破ると瞬く間に周囲は閃光に包まれた。
なのはとフェイトはあまりの眩しさに思わず顔を庇う。
そして閃光が収まると、そこには二人を守るようにバリアを展開しているアルフとユーノの姿があった。
側にはリンディもいたことから転送魔法で一括で同じ場所に運ばれたのだろう。
「はぁ~」
アルフは皆を守れた安心感からか息をはきだす。
「皆、大丈夫?」
「うん大丈夫。ありがとうユーノ君」
「ありがとう」
「助かったわ」
なのは、フェイト、リンディは答える。
先ほどの雷で結界は完全に破壊され、綺麗な青空があった。
すると上空を十数個の飛行機雲が飛んでいく。それは局員を引き連れたクロノの部隊であった。
そしてクロノから念話が届く。
『艦長、僕はこのまま奴らを追いかけます!』
『分かったわ。そのまま追跡をお願い』
『了解。エイミィ転移先の追跡は?』
『大丈夫!しっかり捕捉中!!どこに逃げても追いかけるよ!!』
『頼む!!』
ヴォルケンリッターは転移魔法で逃げたらしい。
クロノはエイミィのサポートを受けながらその後を追いかけていった。
残ったなのは達はというと一旦拠点……作戦本部へと戻ることになった。
そして皆で帰っている途中にアルフがあることに気付く。
「あれ?そういえば途中まで一緒だったのに……リニスはどこに行ったんだろうねぇ??」
第三者side end
◆◆◆
ヒエンside
ゴゴゴゴゴゴゴ…………
「さて、色々山ほど突っ込みたいことがありますが……まずは聞きたいことがあります」
「な、なんでしょう?」
現在、俺達は場所をあるビジネスホテルの一室に移していた。
そう。
俺が泊まっているホテルである。
ヴォルケンリッターがいなくなった瞬間を狙って、俺達もあの場所から転移魔法で離脱したのだ。
そして話を再開しようとしたのだが……気のせいだろうか?
リニスの周りだけやけに空間が歪んでるように見えるんですけど((((;゜Д゜)))
「オーバードライブ……とはどういうことですか?」
「…………」
そしていきなり核心を突っ込まれた。
俺は相棒に思念を送る。
『相棒……全部見せたのか?』
『ガァウ!』
『余すことなく全部見せた……か』
俺は目を閉じ、再び開ける。そして窓の方を指さして言った。
「あっ!フェイトとアリシアが上半身裸の変態に誘拐されようとしている!?」
「なんですって!?」
「ダッシュ!!」
そして俺はすぐに飛翔魔法を展開し、正座のままドアまで高速飛翔で飛んでいく。
座ったまま浮遊するとかストリートファイターのダルシムさんみたいだが気にしてはいけない。
さっきからリニスの周りの空間がついに黒く変色してきたのだ。
ハッキリイッテコワイデス。
そして俺はドアをあけると空中浮遊を解除して外に飛び出ようとするが……
「ぶっ!?」
何か見えない壁のようなものにぶつかり部屋から出られなかった。
「……念のために防御結界を展開しておいて正解でした。逃げ足の速度から考えて二週間前より……いえ貴方の体感時間では九ヶ月経過していたのでしたか。かなり腕をあげたようですね。ですが……もっと他の形で貴方の成長を確認したかったです。ええ本当に」
そこには電撃をバチバチッさせながら良い笑顔をしたリニスさんがいた。
閑話休題
「なるほど。砂漠の王デューンに対抗するためにヒッツに制限されていた機能……オーバードライブを解放し、惑星城とやらで一騎討ちをしたのですか」
「はい」
「『伝説の戦士プリキュアとの共闘』、『人々の心の花を咲かせるこころの大樹の守護』、『砂漠の使徒のデザトリアン、デザートデビル、三幹部、ダークプリキュアと呼ばれる者達との戦い』、さっき言っていた『砂漠の王デューンとの一騎討ち』、そして『並行世界の秘密』ですか。……はぁ、頭がいたいです」
「ドンマイ」
「誰のせいだと思っているのですか!?」
「スイマセン」
結局部屋からの逃走に失敗した俺は、リニスのお仕置き電気ショックを受けた後、いつもの如く正座させられ並行世界での戦いのことを話した。
プリキュアについて、砂漠の使徒について、お世話になった希望ヶ花市の人々について、俺が並行世界に行くことになった理由や、アンジェ先輩から聞いた並行世界の秘密も全て話した。
途中、俺がプリキュアもどきにならざるを得なかった状況については追及してこなかった。むしろ肩をポンと置かれた。リニスの同情に少し泣きそうになった。
だが俺がデューンと戦ったことについては厳しく突っ込まれた。
デューンが解放した強さ……オーラの総量は魔力ランクでいえば、推定ではあるが最高ランクの
あいつが封印されていた少年状態でも最低でもSランクはあったとのこと。
少なくともリニスが分析する限りではデューンの保有エネルギーは俺の魔力量の数十倍はあったそうな……
『そんな相手と真っ正面から殴り合うとは一体何を考えているのですか!?』
と言われた。
だが考えてみれば納得できた。
奴の重すぎる攻撃は溢れでるオーラによって自然と超強化されていたのだ。素の身体能力もやたらと厄介だったが。
その対抗策として俺は能力を極限にまで強化するオーバードライブを使ったというわけだ。
だがオーバードライブをそのまま使えば強すぎるその出力に耐えきれず俺の身体は自壊、崩壊してしまうはずだった。
だからこそ俺はあるシステムを相棒と共に更に改良した。
『リヴィジョンシステム』
このシステムの肝は魔力運用の安定化である。
分かりやすく言うとリンカーコアから流れてくる魔力の量を自動的に調節し、安定させるのだ。
第一段階……フルドライブ時の魔力強化の出力が最も安定している
第二段階……フルドライブ時の魔力強化の出力を限界まで引き上げる
第三段階……フルドライブ時の魔力強化を
元々はフルドライブを使いこなすために相棒がプログラミングしてくれたものを、さらにオーバードライブ様に改造したのである。
さらに詳しく説明するとリンカーコアを湖に例えるとすれば、リヴィジョンシステムは三つのダムであると思ってもらえればよい。
簡単に言えば発動に応じてそのダムを開放し、自身を強化していくのだ。
デューンとの戦いでは
だが最終決戦前にギリギリで完成した……という訳だ。
そして最終決戦時ではデューンとなんとか戦えていたのだが、あのまま長期戦になっていれば俺が敗北するのは必須であった。
ただでさえ限界を越えた強化による身体への負荷と、魔力消費の激しいオーバードライブを使っていたのだ。
本来なら全身筋肉痛に襲われ数週間の入院生活になっていたはずなのだが、無限プリキュアとなったつぼみ達によって完全治癒されたのである。
戦いが終わってからはこちらの世界に帰るまでは、時間は飽きるほどあったのでオーバードライブの十分な調整をすることができたのだ。
「色々言いたいことは他にもありますが……よく無事でしたね。戦闘映像を見る限りでもデューンの強さは桁違いです」
「あいつは今まで戦った敵の中でも一番ヤバかった。まぁ、皆のおかげでなんとか勝てたけど」
「そして戻ってきたと思ったらヴォルケンリッターからのいきなりの襲撃、続いて仮面の男達による監視……という訳ですか」
「ああ。それでとりあえず行方不明扱いを利用して正体を隠して情報収集に努めてたんだ」
「それであのプリキュアの姿という訳ですか。かなり似合ってましたよ?史上初の男の娘プリキュア」
「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!」
リニスの言葉にダメージを受ける俺。
今、気づいたけど……これあとあと皆にバレたら黒歴史じゃね!?
「貴方に助けを求めたキュアアンジェ?といいましたか。今は話せないのですか?」
リニスは四つん這いになる俺をスルーし質問してくる。スルーハツライヨリニスサンorz
「呼び掛けても反応がないからどうしようもない」
俺の心の中に封印しているあの紅の宝石を介してアンジェ先輩に呼び掛けているのだが応答がないのだ。
「まぁ、貴方の状況はある程度理解できましたし、今はそのことはいいでしょう。その上で聞きますが……貴方はこれからどうするのですか?」
「…………」
それは現時点で一番悩んでいることであった。
俺はしばし考え……答えた。
「まだ管理局に合流するつもりはない」
皆とは合流するつもりはないことを。
「……それはなぜですか?」
「その前にひとつ聞きたい。現在俺、いやキュアヒートは管理局じゃヴォルケンリッターほどじゃないにせよ……
「……はい。見つけ次第、すぐに知らせるように全員に通達されています」
「やはりか。さっきの理由を答えると今、俺が正体を現して出ていっても場がややこしくなるというのがひとつ」
俺は数字の一を表現するように人差し指を立てる。
今、世間に出ていったら確実に騒ぎになり、隙をさらすことになるからだ。
「それだけじゃない。あの仮面の男達の存在もある」
「何者か分かりませんが、貴方をあの結界内に侵入するのを防ごうとしていましたね」
「ああ。俺が結界に近付いたとき突然攻撃を仕掛けてきた。
「彼らの狙いはなんなのでしょう?」
「それは少し考えれば分かるさ。奴らはヴォルケンリッターが闇の書の魔力を蒐集してる様子を見ていた。ということは奴等の狙いは十中八九、闇の書の完成だと思われる」
「一体なんのために?」
「そこまでは分からない。だがあまりいいことではないことは確かだと思う」
ここでリーゼ姉妹、ギル・グレアムの目的についてリニスに話してもいいのだが……俺は彼らとは面識がない。なぜ知っているのか?という話になりかねないので今のところは保留である。それにクロノがいずれ動き出すはずだ。
「あとヴォルケンリッターに関しても今、下手に動けば奴らに俺の居場所がバレるかもしれない。一応、奴らからも狙われてるからな。今のこの膠着状態をなるべく崩したくない」
遅かれ早かれ24日には全ての決着がつくだろうし、本格的に動き出すのはその日になるだろう。
なら今の俺がやるべきことは……
(決戦に向けて……身体の調子を整えることくらいか)
俺は右手をパッパッパッと何度も開いたり閉じたりする。
それを見ていたリニスは溜め息をはきながら話す。
「要はこのまま様子見を続ける……ということですね?」
「あ、ああ。そうなる」
「分かりました。しかし条件があります。貴方の使い魔を一匹私に預けてください。その使い魔を通じて逐一私に連絡してきなさい。また突然いなくなられても困りますから」
「わ、分かった」
そこで俺はミニッツの一匹であるキッツをリニスに預ける。キッツはリニスの頭の上に陣どると【調和】の効果で姿を消した。
「頭の上が少々重いですが……耐えられないわけではありませんね。それでは私はそろそろ戻ります。あ、そういえばホテルのお金などは大丈夫なのですか?」
「あ、ああ。お金は余裕があったから大丈夫」
「一応、これだけ渡しておくので無駄遣いしてはダメですよ?」
「分かった」
俺はリニスから三万円もらった。
「また夜に連絡します。では」
「ああ、また」
そしてリニスは部屋からソッと出ていった。
次回、ある無人世界に調整のために魔法のトレーニングに来た主人公。
しかしそこであるヴォルケンリッターとかち合わせてしまい……