大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

続き書けたで候。

なのはに全く関係ないけど、ドラゴンボール超がいよいよ終わりが見えてきましたな。

アニメを見て思う。
最強の敵ジレンと身勝手の極意で対抗する悟空って半端ねぇな……と((((;゜Д゜)))

そしてついにサイヤ人も金髪から赤髪、青髪ときて銀髪にもなったっていう。

それに噂によればドラゴンボール……また映画化するとか?

実際のところは良く分かりませんが。

2018年は、なのはもDetnationの公開がありますし、なんか良い感じですね。

なんだかオラワクワクしてきたぞ。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第二百十二話 本当の意味での再会

ヒエンside

 

 

 

「つまり貴方は元から闇の書の主……八神はやてを知っていて、その守護騎士ヴォルケンリッターとも既知だったために急遽変装したという訳ですか……」

 

 

「はい、そういう訳なんです」

 

 

俺はベッドで正座しながらはやてとの関係を三人に話していた。

 

 

「私も海鳴大学病院に勤めているので、はやてちゃんとは面識があります。9歳の優しい女の子です。ヒエン君はどういった経緯ではやてちゃんと知り合ったんですか?」

 

 

「…………病院で知り合ったんですよ」

 

 

フィリス先生にも質問され、咄嗟にごまかすが……

 

 

「嘘ですね」

 

 

リニスに一蹴された。

 

使い魔は本当に主の心の機微に敏感である。

 

それが一流の使い魔ともなれば尚更だ。

 

 

「…………命の恩人なんですよ、はやては」

 

 

「命の恩人?」

 

 

那美さんが聞いてくる。

 

俺は観念して話す。

 

 

「三人とも知っているPT事件……俺は一度プレシアにやられている。そのとき海鳴に撤退したんだ。そしてその撤退先が、偶々はやての家の前だったんだ」

 

 

するとフィリス先生が納得する。

 

 

「なるほど。そのとき病院に連絡してくれたのがはやてちゃんだったんですね」

 

 

「はい、その通りです」

 

 

俺は頷く。

 

 

「そこからはやてとは良く話す様になって……あるとき家族を紹介してくれたんだ。それがシグナム達だった」

 

 

俺は思い出しながら話す。

 

 

「それからはやて、ヴォルケンリッターの四人と友人付き合いが始まった。そしてはやての家でご馳走になる機会があったとき、本棚にあったある黒い本に目がいった」

 

 

「もしかして……その本が」

 

 

「ああ、闇の書だ」

 

 

那美さんの言葉を肯定する。

 

 

「なるほど。だいたい読めました」

 

 

するとリニスが話し始める。

 

 

「その本を目撃した貴方は闇の書を秘密裏に調べ始めたのですね。だからこそ、無限書庫にも何度も通っていた」

 

 

「……知っていたのか?」

 

 

「クロノがもしやと思い、無限書庫の来館記録を調べたら……貴方の来館履歴がいくつも残っていたそうです」

 

 

少し訂正するなら闇の書に関しては元から知っていたが……無限書庫に関しても実際の資料がどんなものなのかいち早く確認しておきたかっただけだし。

 

まぁ、今となってはどちらも些細な問題だ。

 

 

「そうだったのか。ところでリニス……」

 

 

そして俺は気になっていたことを聞く。

 

 

「フィリス先生と那美さんがこの場で話を聞いているということは……」

 

 

「ええ、この二人……いえ、さざなみ寮にいる皆さん全員が今回の闇の書の件を知っています。アースラとさざなみ寮は非公式とはいえ同盟関係を結んでいますので、今回の件に協力してもらっているのです」

 

 

「協力?」

 

 

「はい。まずは身動きの取れない貴方の安全を考慮して場所を本局からアースラ、そして()()()()このさざなみ寮に移したのです。そして私は貴方の護衛も兼ねているので、現在さざなみ寮でお世話になっています」

 

 

「待て、そんなのすぐにバレるだろ?病室には誰もいないんじゃ?」

 

 

「大丈夫です。病室は隔離されているところを使っていますし、念のために貴方の使い魔達が交代で分身を一体生み出して誤魔化してくれています。あと数日は持つでしょう」

 

 

「抜かりないな相棒……」

 

 

『ガァウ!』

 

 

すると心の中にいる相棒が元気良く鳴く。

 

 

「貴方が仮面の男にやられてしまったのを見て相当参っていたのでしょう。ヒッツはすぐに動き出したのです」

 

 

『そうなのか?』

 

 

『…………』

 

 

俺は思念で相棒に確認をとるが相棒は無言を貫く。

 

おい、なぜそこで黙る相棒。

 

 

「そして私は同時にある調べ物をしていました」

 

 

「調べ物?」

 

 

「情報の確証が得られましたし、そろそろ話しても問題ないでしょう。貴方のデバイスであるヒッツからクロノにある情報提供があったのですよ。曰く、『今回の闇の書の主を知っている。そしてそれを()()()()()()()()()()()()も』……と」

 

 

「相棒が?」

 

 

「はい。そしてヒッツの情報が本当に正しいかどうか、まずは私とクロノ、リンディの三人で情報の確認を行っていたんです。時間が少しかかってしまいましたが、先ほど情報の確認が完了しました」

 

 

「……確認?」

 

 

『今回の黒幕は管理局の英雄ギル・グレアム、そしてその使い魔リーゼ姉妹』

 

 

「!?」

 

 

俺はリニスからの念話に思わず反応する。

 

 

『はぁ。その反応からして……既に仮面の男達の正体には気付いていた様ですね』

 

 

『まあ……な』

 

 

するとリニスは俺の前に来ると、正座している俺を無理矢理寝かせる。

 

力の入らない俺はそのままポスンとベッドに寝かされる。

 

 

「……まあ、まずは貴方はしっかり休みなさい。ほぼ力を入れていない私に簡単に寝かされるのです。そんな病み上がりの状態ではどちらにしろ何もできません」

 

 

そこにフィリス先生も話す。

 

 

「そうですよ。今は那美さんのヒーリングとリニスさんの治癒魔法、十六夜さんの回復能力でようやく起き上がれるまでになったんですよ?」

 

 

那美さんも話す。

 

 

「そうだよ。それに十日もずっと寝っぱなしだったんだよ?急に動いたら身体に悪いよ。どうせヒエン君のことだから私達が出ていった後にさっきやろうとしてた脱走を考えてるんだろうけど無駄だよ。十六夜さんと御架月さんが寮の中を定期的に見回ってくれてるし……それこそ何かあったら久遠とリニスさんがすぐに気付くと思うし。それに今無茶したら周りに余計な迷惑をかけるだけだよ。それだったら……今ここで体調をしっかり整えて、キッチリ準備した方がいいと思うよ」

 

 

「…………」

 

 

那美さんの完全なる正論に俺は何も言えなかった。

 

そうだ。

現時点で皆にかなりの迷惑をかけているのだ。

 

だったらここで体調を整えることこそが今の俺のやるべきことだろう。

 

それにしても……俺の行動自体が既に見切られている件についてorz

 

 

「まずはこれを軽くお腹に入れなさい。ずっと何も食べていないでしょう」

 

 

するとリニスの手にはウサギ型に切られたリンゴがあった。

 

俺はそれをひとつ摘まむと口に入れる。

 

シャリシャリしてうめぇ。

 

 

「貴方が目覚めたことはクロノとリンディ、それになのはやフェイトにも知らせなければいけませんし」

 

 

「……え?」

 

 

そしてリニスの言葉に思わずリンゴを落とす。

 

 

「恐らく四人ともすぐに来るでしょうから……今のうちに覚悟を決めておきなさい」

 

 

「…………」

 

 

「安心しなさい。私達も側にいますから。ですよね二人とも?」

 

 

「「はい」」

 

 

三人の顔が少し優しげな表情になっている。

 

どうやら俺はよっぽど青白い顔をしているようだ。

 

とりあえずリンゴを全部食べよう。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

そして二時間後……

 

 

「ヒエン君!」

 

「ヒエン!」

 

 

学校が終わったなのはとフェイトが扉を勢い良く開けて俺の前にやってきた。

 

 

「や、やあ。ひ、久しぶり」

 

 

そして俺はというと顔を少しひきつらせながら片手をあげて挨拶した。

 

 

「身体は大丈夫!?」

 

 

「どこも痛くない!?」

 

 

「お、おう。フィリス先生が言うにはリンカーコアももう元通りに戻ってるから魔法も通常通り使えるって」

 

 

「そうなんだ……良かった」

 

 

なのははホッとしながら安心する。

 

しかしフェイトは顔を俯かせていた。

 

 

「……ごめんね。私が攻撃しちゃったから」

 

 

そしてそんなことを言い出した。

 

 

「え?あ、いや、あの状況では仕方なかったというか」

 

 

俺は俺でしどろもどろになりながらなんとか返す。

 

 

「でも……」

 

 

「あのときは敵対するような発言をした俺が悪い。フェイトは自分のやるべきことをしっかりやろうとしただけだろ?だから気にするな」

 

 

俺は慰めるように未だに俯くフェイトの頭を軽く撫でる。

 

 

「…………!」

 

 

「おっと」

 

 

するとフェイトが無言で俺のお腹に抱きついてきた。

 

心なしか身体が僅かに震えていた。

 

 

「……なんだか色々悩ませたみたいでごめんな」

 

 

「……本当だよ」

 

 

するとここでなのはが小さく発言する。

 

 

「ヒエン君が突然行方不明になって、それで皆で探し回って……リニスさんも転送魔法の使いすぎで消えそうになって……12月になったら急にヴォルケンリッターに襲撃されて……この一ヶ月色んなことがあったよ」

 

 

「…………」

 

 

俺は黙って聞く。

 

 

「他にも闇の書のこととか、いきなり現れたキュアヒートさんや、仮面の男達の人ととか……本当にたくさん色んなことがあったけど……」

 

 

なのはは顔を上げて笑顔で俺に言った。

 

 

「私もフェイトちゃんも……ううん、私達だけじゃない、他の皆も……きっとまた会えるって信じてたよ」

 

 

なのはの目が少し赤くなっていた。

 

どうやらまた泣かせてしまったらしい。

 

 

「フェイトちゃん。ヒエン君の意識が戻ったら二人で言おうって決めてた言葉あるでしょ?」

 

 

「あ、うん。ごめんなのは」

 

 

フェイトはようやく起き上がる。

 

そしてなのはと共に二人で俺の前に並び、ある言葉を言ってくれた。

 

 

「「せぇーの……」」

 

 

 

 

 

 

「「おかえりなさい」」

 

 

 

 

 

 

その言葉を聞いた俺は小さく言った。

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

 

 

 

 

 

その様子を後から来ていたリンディさん、クロノ、そして部屋の端で様子を見ていたリニス、フィリス先生、那美さんは優しげな視線で見守っていたそうな。

 




あと2・3話で闇の書がいよいよ目覚める予定ですはい。

一応どんでん返しのどんでん返しを予定しています。

最近は、ドラゴンボール超の挿入歌の串田アキラさんの「究極の聖戦(バトル)」ばっかり聴いてるっていう。

なんかシンプルな歌詞だけどなんか熱いものが感じられるんですよね。

あー……早くA`s編終わらせたい。

では、また(・∀・)ノ

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