お久しぶりです。
というか驚いたことがいくつかあるんだ。
今日プリキュア見てたらなんか二人に増えてるんですけど!?
で、次回予告見てたら初代がなんか出るんですけど!?
一週間前にハーメルン見てたら日間ランキングで10位になってたんですけど!?Σ(゜Д゜)
何があった?
どうしてこうなった?
あと言っときたいことがあります!
クロスオーバー作品でさすがに『ドラゴンボール』は無茶ですゼ((((;゜Д゜)))
戦闘力が桁違いです。
無理です。
勝てる気しないです。
勝てるとしても主人公が人造人間もとい、ユーリみたいにエグザミア植え付けるとか人造魔導師くらいにならんと勝てんとですorz
では気を取り直して……
どうぞ( *・ω・)ノ
ヒエンside
俺達は飛翔魔法で病院の屋上までやってくると対峙する。
俺の傍になのはとフェイトも着地し、後方ではヴォルケンリッターの四人も着地していた。
そしてこちらを鋭い目で睨み付けていた……とここであることに気付く。
「…………念話が送れない」
アースラに秘密裏に念話を送ろうとしたのだが、全く送れないのだ。
「通信妨害だよヒエン」
俺の呟きを傍で聞いていたフェイトが答えてくれる。
するとシグナムが口を開いた。
「……通信妨害はシャマルの十八番だ。この距離なら造作もない」
「……そういうことか」
ということは最初にアリシアや、なのは、フェイトにも念話が送れなかったのはシャマルが原因か。
まあいい。
今はこいつらと話す、いや説得するのが先決か。……うまくいく確率は限りなく低い気がするが、こいつらと戦うことが避けられるならやらない手はない。
それに説得がうまくいけば管制人格との戦いに協力してくれるかもしれない。
するとヴィータが俺に話しかけてきた。
「……なあ、ヒエン……お前、あたしらのことずっと騙してたのかよ?」
「…………」
「お前、そいつらと一緒ってことは管理局の人間なんだろ……?」
「…………」
「……はやてが闇の書の主だって知って……あいつに近付いたのか?ずっとあたしらを……あたしらのことを騙してたのかよ!?」
ヴィータが今にもこちらに向かってきそうな眼光で睨んでくる。
「違うのヴィータちゃん!ヒエン君は……「なのは」……!?」
それを傍にいたなのはが否定しようと声をあげるが……俺は片手でそれを制する。
そして不安そうにこちらを見上げる彼女に、安心するように笑いかけた。
「大丈夫。心配するな」
すると彼女は渋々引き下がる。
俺はヴィータに話す。
「……違う……といえば信用してくれるのか?」
「…………」
ヴィータは答えない。
俺は言葉を続ける。
「……確かに俺は管理局で嘱託魔導師として活動していた。だが、はやてと……彼女と俺が友人関係になったのは偶々だ。あの日、倒れていた俺を運ぶためにはやてが救急車を呼んでくれて……海鳴大学病院に入院して……そこからよく話すようになって……友人になったんだ」
「…………」
「そこからはヴィータ……はやて経由でお前達とも知り合った。断じてはやてが闇の書の主だから近付いた訳じゃない」
するとヴィータが答える。
「……それを信用しろっていうのかよ?」
「……俺としては信用してほしいんだがな」
俺とヴィータの視線が交差する。
俺は彼女からの厳しい視線から逃げずに真っ直ぐに向かい合う。
今ここで視線を逸らせば何かやましいことがあると言っているようなものだ。
それに……
奴らヴォルケンリッターからも逃げたことになる。
それだけはダメだ。
「オオゾラ」
するとヴィータの後ろに控えていたシグナムが俺に話しかけてくる。
「……なんだ?」
「お前がここに現れた理由は……察しがついている。大方、テスタロッサの姉が我らに狙われるかもしれない……と思ってここへ来たのだろう?」
その言葉を聞いてフェイトが呟く。
「あ、そっか。だからあのとき『無事かアリシア』って……」
俺は肯定する。
「ああ、あの子はまだ魔力を蒐集されていないからな。狙われると思ったら……いてもたってもいられなかった」
「その言葉から察するに……お前は我らの行っていることも既に知っているようだな」
「ああ、良く知ってるよ。なんせヴィータにシグナム……俺はお前達と……既に戦ったことがあるんだからな。フォームチェンジ……」
そして俺は奴らにネタバレするかのようにキュアヒートとなった。
「こういうことです」
「なにっ!?」
「……やはりか」
案の定、ヴィータは驚いている。
シャマルとザフィーラも予想外だったのか目を見開いていた。シグナムだけは予想していたのかそこまで驚いてはいなかったが……。
俺の傍にいたなのはとフェイトも分かっていたとはいえ、やはり驚いている様だった。
そして俺は黒スーツ姿に戻ると奴らを見る。
「俺はお前達とは争う気はない。ここに来たのは話し合うためだ」
「なに?」
「単刀直入に言う。はやてを助けるために協力してほしい」
「…………」
シグナムは俺の言っていることが分からないといった表情であった。
当然だろう。
奴らははやてを助けるために闇の書の魔力を蒐集していたのだから。
だが闇の書は悪意ある改変を受けているため、たとえこのまま魔力蒐集を続けて闇の書を完成させたとしても……いずれはやては死んでしまう。
原作でもなのはとフェイトがそのことを伝え、真っ正面から説得を試みたが結局戦闘となってしまった。
ならば別の方法でアプローチして奴らを説得するしかない。
「はやてを助けるための方法があると言ったら……お前達は信じるか?」
「…………」
シグナムは眉をひそめる。
「……闇の書は悪意ある改変を受けている。そのために……闇の書本体にもあるバグが存在している」
「……バグだと?」
「そうだ。そもそも闇の書という名前自体本来の……「シグナム!ヒエン君の話を聞く必要はないわ!」……シャマル」
するとシャマルが俺の話を遮る。
「ヒエン君、申し訳ないけど……今の私達には貴方の話を信じる根拠がないの」
「…………」
「……少なくとも今まで
「………っ!」
頭では分かっていたつもりだったが……いざ実際に言われると心にくるものがある。
そのとき両手を握られる感触がした。
「……なのは……フェイト……」
俺が辛そうにしているのが分かったのだろう。
なのはとフェイトがそれぞれ片方ずつ俺の手をソッとつないでいた。
「そうか。そうだったな……。オオゾラ……貴様の正体がなんであろうと……我らの悲願はあと少しで叶うのだ。邪魔をするのであれば……たとえ主の友人であろうと……容赦はせん!」
するとシグナムは剣を引き抜き、敵意のある瞳をこちらに向けてきた。
そのときなのはが前に出る。
「待って!ちょっと待って!!話を聞いてください!!」
そして声をあげる。
「ヒエン君が言いたいのはそういうことじゃなくて……闇の書が完成したらはやてちゃんは!」
「うりゃあぁぁ!」
「!?」
そのとき突然声が響く。
声のする方を見るとヴィータがこちらに突っ込んできていた。
なのはは咄嗟に防御魔法ラウンドシールドを展開させ、ヴィータの一撃を受け止める……がその一撃は重く、デバイスなしで発動させた防御魔法では受け止めきることができず、なのはの身体は後方へと吹き飛んだ。
「なのはっ!」
それを見た俺はすぐに吹き飛ぶなのはの後方へと回り込むと、飛来してきたなのはを受け止める。
思いのほか勢いが強いため後ろへと吹き飛ぶが、足を地面にしっかりと固定して受け止めたため少し下がるだけで済んだ。
「大丈夫か?」
「あっ、うん。ありがとう」
追撃があるかと思われたがヴィータは俯いていた。
「なのは、ヒエン大丈夫!?」
「ああ、問題ない……フェイト前だ!?」
「っはぁああああ!!」
「!?」
そのときシグナムがフェイトに向けて不意討ちで斬りかかっていた。
だがフェイトはブリッツアクションを発動させ後ろへと下がり、シグナムの攻撃をかわした。
そしてバルディッシュを起動させて構える。
「シグナム……」
「管理局に我らが主のことを伝えられては……困るのだ」
「私の通信妨害範囲から出すわけには……いかない……」
シグナムとシャマルがこちらを鋭い視線で睨み付ける。
「やる気か」
俺もいつでも動けるように準備だけはしておく。
「……邪魔すんなよ。もう、あとちょっとで助けられるんだ……。はやてが元気になってわたし達のところに帰ってくるんだ……。必死に頑張ってきたんだよ」
こちらに近づきながら、涙ながらに訴えるヴィータ。
それだけで彼女がどれほどはやてのことを大切に想っているのかが良く分かる。
なのははそんなヴィータを見て戸惑う。
「ヴィータ……ちゃん?」
そしてカートリッジを一発ロードさせながら、ヴィータは再度こちらに突っ込んできた。
「もうあとちょっとだから……邪魔……すんなああああぁぁぁ!!!!」
「ヒエン君!!!!」
そのときなのはが俺を横につき飛ばす。
そしてなのはは、ヴィータの一撃を受けて強烈な爆発に巻き込まれてしまった。
ドガァアアアアアアンン!!!!!!
「なのは!?」
屋上が爆炎で照らされる。
俺は吹き飛んだ方向に顔を向ける。
突き飛ばされた瞬間、僅かにピンク色の魔力光が見えたから大丈夫だとは思うが……
カツン……カツン……カツン……
そのとき爆炎の中から足音が聴こえてくる。
そこにはセットアップしてバリアジャケットを展開しているなのはの姿があった。
なのはは爆炎を背景にこちらに静かに近付いてくる。ヴィータを見るその目は……少し悲しそうであった。
「……悪魔め……」
ヴィータは近付いてくるなのはを見て呟く。
「悪魔で……いいよ……」
なのはは左手にレイジングハートを展開させる。
《Accel Mode. Drive ignition.》
「悪魔らしいやり方で……話を聞いてもらうから!!」
そしてなのはとヴィータが激突した。
────────
──────
────
桃色と赤色の光が病院の屋上から飛び去っていく。
それと同時に轟音も響くことから戦いが始まったようだ。
俺は残りの面子に視線を向ける。
今この場に残っているのは俺とフェイト。そしてシグナムとシャマル、ザフィーラ。
こちらは二名に対してあちらは三名。
数や戦闘経験など全てにおいてこちらが不利である……がそれが諦める理由にはならない。
それにシャマルは戦闘向きの騎士ではないため、戦闘をこなすことはよっぽどのことがなければないだろう……。
だとすれば……少なくともこの場で戦闘は行わないはず。
油断は禁物だが。
「……シャマル、お前は離れて通信妨害に集中していろ」
「うん」
「ならばオオゾラの相手は俺がしよう」
すると様子を見ていたザフィーラが俺に視線を向ける。
「ああ、頼む。私はテスタロッサと決着をつけねばならない」
「任せておけ」
シャマルは後方に下がりながらバリアジャケットを身に纏い、入れ替わるようにザフィーラが前へと出た。
その間に俺はフェイトの近くへ移動する。フェイトは俺の接近に気付くとジッと見てくる。
俺とフェイトの視線が重なる。
するとフェイトは力強く頷き、シグナムへと視線を向けた。
「……闇の書は悪意のある改変によって壊れてしまっています。今の状態で完成させたら、はやては……」
「我々はある意味で闇の書の一部だ」
シグナムがフェイトにレヴァンティンを向けながら話す。すると上空になのはとヴィータが飛びながら激突していた。
「だから当たり前だ!私達が闇の書のことを一番良く知ってんだ!!」
そしてシグナムの話を補足するようにヴィータが叫ぶ。
「じゃあ……どうして!!」
対するなのはもヴィータの攻撃をシールドで防ぎながら言葉を紡ぐ。
「どうして!
「え?」
「なんで……
「本当の……名前?」
なのはの言葉でヴィータの動きが止まる。
説得するなら今か?
だがそれで止まるシグナムではなかった。
「お前達があれをどう決め付けようと、どう
「そうじゃない、そういうことじゃない……!!」
「聞く耳は持てんと言った!!これ以上邪魔をするなら……」
そのときシグナムの身体が炎のような魔力光で包まれ、衣服が戦闘用のものへ切り替わっていく。
そして剣を構えると彼女を包み込んでいた魔力は霧散した。
「……斬り捨てて通るだけだ!」
「くっ……バルディッシュ」
《Barrier Jacket. Sonic form.》
フェイトはシグナムの説得は無理だと悟ったのか、バリアジャケットを展開する。
だがその姿は以前見た姿ではなくマントがなかった。そして両手足には黄色い魔力翼が確認できた。
あれが速さを追求したソニックフォームか。
「薄い装甲をさらに薄くしたか……」
「その分、速く動けます」
「緩い攻撃でも……当たれば死ぬぞ?正気かテスタロッサ?」
「あなたに……勝つためです。強い貴方に立ち向かうにはこれしかないと思ったから」
「……こんな出会いをしていなければ、私とお前……そしてオオゾラ……お前達と良き友になれていたろうにな」
「…………」
俺はシグナムを黙って見る。
シグナムは俯きながら鞘を出現させ、流れるような動きで剣を納めた。
「まだ間に合います!」
「……止まれん」
シグナムが静かに呟く。
その瞬間、彼女の頬を一筋の涙が伝った。
「我ら守護騎士……主の笑顔のためならば、騎士としての誇りさえ捨てると決めた。この身に代えても救うと決めたっっっ!!!!」
するとシグナムの剣からがカートリッジが排出され、足元に薄紫色の三角系の魔方陣が出現する。
彼女は顔を上げる。
その顔からは覚悟が感じられた。
『主を救う』という想いが伝わってきた。
その顔には涙が流れていた。
「こんなところでは……止まれんのだ!!」
そしてそんなシグナムを見たフェイトも……
「止めます……私とバルディッシュがっっ!!」
己の覚悟を告げた。
その覚悟を示すように彼女の足元にも金色の丸い魔方陣が現れる。
「ヒエン……シグナムは任せて」
「ああ、頼んだぞ」
そして両者は駆け出し……
「「はぁあああああ!!!!!」」
激突を開始した。
────────
──────
────
そして一人残った俺もザフィーラと向き合っていた。
「……どうしても止まるつもりはないのか?」
「我らの将が言ったはずだ。止まるつもりはないと」
「そうか……なら仕方がない」
ボゥ
俺の額に炎が灯る。
そして死ぬ気モードとなった俺はザフィーラへと告げた。
「お前達をぶちのめして強制的に止めるだけだ!!」
俺は構える。
それを見たザフィーラも構えた。
「シャマル……手を出すなよ。オオゾラとは俺が決着をつける」
「分かってるわ。ベルカの騎士は常に正々堂々と戦う。横槍なんて無粋な真似……入れないわ」
そして俺達も激突を開始した。
◆◆◆
俺は額の炎を柔から剛へと切り替え拳に炎を纏わせると、真っ直ぐにザフィーラの元へと向かっていく。
ザフィーラも拳に魔力を収束させ、真っ直ぐに俺の元へと突っ込んできた。
「「おおおおお!」」
そして剛炎の拳と、魔力
ドゴォオオオオオオオンン!!!!!!
俺とザフィーラの拳の激突で周囲に衝撃波が起こる。
その影響か地面も少し陥没していた。
俺とザフィーラはパワー比べを行う。
だが……
(く……パワーはあちらが上か!?)
俺は打ち負け、僅かに後方へと吹き飛ぶ。
するとザフィーラは拳から魔力弾を放ってくる。
それはまるで散弾銃のようであった。
俺はグローブから炎を放出し態勢を整えると、紙一重で魔力弾をかわしていく。
誘導弾ならまだしも真っ直ぐに向かってくるだけなら簡単にかわせる。
そしてこちらもお返しとばかりに炎の銃弾をお見舞いした。
「ヒートカノン!」
しかしザフィーラは真っ直ぐにこちらへ向かってくると炎の銃弾を殴り飛ばしていく。
「守護の
そして再度真っ直ぐに俺へと向かってくる。
俺は右手に炎のエネルギーを溜めると砲撃を放つ。
「
砲撃がザフィーラに直撃するが……
「ぬぉおおおおおおお!!!!」
まるで効いていないとばかりにそのままこちらに突っ込んできていた。
「ちっ!?」
俺はさらに後ろに下がりながら今度は左手に炎のエネルギーを溜めると、直射砲撃ストレートバーナーを放った。
するとザフィーラは足に青色の魔力を収束させると、跳び蹴りを放ってきた。
「
激突するストレートバーナーと、牙獣走破。
そしてザフィーラはストレートバーナーを打ち破ると、真っ直ぐに俺に肉迫する。
「
咄嗟に俺は地面から氷の盾を生やし、ザフィーラの蹴りをガードする。
そして跳躍し、ザフィーラの後ろに回り込むと、奴の後頭部に剛炎の蹴りを放った。
「
だが俺の蹴りを奴は肘でガードする。
そしてザフィーラは俺の足を掴むと、そのまま一本背負いでフェンスへと投げ飛ばした。
「はぁああ!」
「くっ!?」
俺は態勢を立て直し、フェンスの上に着地すると、無事に地面へと降り立った。
そして目の前の獣人ザフィーラを睨み付ける。
(硬い……何よりもその一言につきる)
まず驚いたのは奴の防御の硬さだ。
俺の砲撃の直撃を食らったにもかかわらず、怯みもせずに真っ直ぐにこちらに向かってきたのだ。
それだけじゃない。
パワーの強さも半端ではない。
俺の剛の炎を纏った一撃をも上回る威力で放ってくるからだ。
これは当初アルフが負けたのにも納得だ。
パワー、ディフェンス全てが無印当時のアルフを上回っている。
まぁ、特訓して強くなった今のアルフならザフィーラにも競り合えるだろうが。
(さすが盾の守護獣……といったところか)
そして俺は額の炎の出力をあげながら奴に話しかける。
「強いなザフィーラ……」
「こちらも予想以上だ。戦って分かる。オオゾラ……お前も大切なものを守るためにずっと戦ってきたのだろう?」
「……ああ」
そして俺はザフィーラに話しかける。
「なあザフィーラ、俺と拳を合わせた
「……確かに……お前が
「……なぜだ?」
「お前が管理局側の人間だからだ。お前がいくら主を救うと言っていたとしても……周りの人間がそうではないかもしれない。それにあの仮面の男達のこともある。我らとしては……おいそれと信じる訳にはいかないのだ」
仮面の男達?
そういえばあいつらのことを伝えるのを忘れていた。
「奴らのことなら心配するな。今朝、捕まえたところだ」
「……なにっ?」
「奴らは全員捕まえた。もうお前達が狙われることもない。あとは闇の書をはやてから何とかするだけだ」
「……そうか。だがそれでも止まるつもりは毛頭ない」
「ここまで言っても
「褒め言葉として受け取っておこう、嘱託魔導師」
そして俺は再び構える。
「なら……ある程度のケガは覚悟しておけよ。手加減する余裕はないからな」
「ふっ。やってみろ」
「言われなくとも!!」
そして俺は再びザフィーラに突っ込む。
額の炎の出力をあげながら剛炎の連打を叩き込む。
「
するとザフィーラはドッシリと構え……
「鉄壁の構え」
こちらの攻撃をガードで受け止めていく。
俺はそのまま連打を叩き込むが……
(やっぱり硬い!?)
手応えはあるのに相手が倒れる気配が全くしない。
「今度はこちらからいくぞ……」
するとザフィーラが呟くと、突如超直感が反応する。
俺は咄嗟に攻撃をやめて防御を固める。
「
するとカウンターとしてザフィーラの強力なパンチが俺に放たれた。
ドゴン!!!!!!
俺は数メートル吹き飛ぶが、再び突貫する。
だがその内心は驚きでいっぱいであった。
(なんてパワーだ!?直撃を食らえば大ダメージは免れない!?これはあれで……対抗するしかない!!)
そして俺は奴のパワーに対抗するために形態変化を使った。
「
そして技を放った。
「
対するザフィーラも拳に魔力をさらに収束させ、技を放った。
「
ドゴォオオオオオオオンン!!!!!!
強大な爆発が俺達を襲う。
「ぐおっ!?」
「ぐあっ!?」
互いに俺達は後方へと吹き飛びフェンスをぶち破った。
「ぐっ……」
そしてそのまま俺は地面へと落ちていくが、飛翔魔法を展開することで落下は免れた。
「ヴォルケンリッター……やはりどいつもこいつも……一筋縄じゃいかないな」
そして立て直した俺は再びビルの屋上へと飛んでいく。
再度、ザフィーラの元へと向かおうと勢い良く飛んでいったのだが……
そのとき爆音が聴こえた。
そこに目を向けると、ヴィータが薄い黒色の障壁に守られていた。
そしてその中心にある物を見て……俺は目を見開いた。
「闇の書!?」
闇の書が空中に静かに浮いていた。
すると突如、闇の書から紫の蛇の塊が飛び出してきた。
それを見た俺は確信する。
(いよいよ……起動するか)
それは闇の書に搭載された自動防衛システム。
それは歴代の主達を苦しめ、暴走を引き起こすシステム。
それははやてを苦しめ、守護騎士達をも苦しめる原因となっているシステム。
ナハトヴァールがついに起動した。
闇の書ついに起動。
そして管制人格がついに目覚める!!
では、また(・∀・)ノ