大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

続き書けたで候。

今日もHUGっとプリキュアはすごかったな。

初代の戦闘シーンは一線を画していたっていう。

というかあの赤ちゃん別世界から初代呼び出すって何気にすごいよね。思わず戦慄しました((((;゜Д゜)))

あー、あとクロスオーバーの戦姫絶唱シンフォギアなのですが、話の都合上インターミドル編が始まる前にします。

なので次の章の幕間が終わってからシンフォギア編に入ります。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第二百二十五話 管制人格の復活

第三者side

 

 

 

なのははヴィータと向き合っていた。

 

 

「本当の名前が……あったでしょ?」

 

 

ヴィータに闇の書について言及していたのだ。

 

 

「闇の書の……本当の名前……」

 

 

ヴィータは困惑する。

 

そう言われ、心の中に何か引っ掛かるものを感じていたからだ。

 

しかし彼女は首を振り、意識を切り替える。

 

 

「う、うるせぇよ!たとえそうだったとしても……あたしらのやることはかわらねぇ!くらいやがれ!!」

 

 

するとヴィータはアイゼンを頭上にかかげると巨大な鉄球を生み出し、なのはへと放った。

 

 

《コメートフリーゲン》

 

 

「レイジングハート!」

 

 

《Exelion Shield.》

 

 

なのはは即座に新型シールドを生み出す。

 

このエクセリオンシールドは通常のシールドとは違い、複数の防御システムが組み込まれているため、その強度も普通のシールドの比ではない。

 

まさになのは専用の防御魔法である。

 

なのはは、エクセリオンシールドでコメートフリーゲンを受け止める。

 

だが巨大鉄球のためそのまま地面へと吹き飛ばされる。

 

しかしシールドで受け切り衝撃を緩和させていたためダメージはない。

 

なのはは地面を滑るように着地し、後方にいるヴィータへと視線を向ける。

 

そしてヴィータがコメートフリーゲンを放ってきたと同時に()()()()()()()()()を発動させる。

 

 

《Restrict Lock.》

 

 

「くっ……この!」

 

 

捕縛魔法レストリクトロックを発動させ、ヴィータを拘束する。

 

そしてなのはは、レイジングハートをバスターカノンモードへと切り替えると、カートリッジを二発ロードする。

 

 

《Divine Buster Extension.》

 

 

「シュート!!」

 

 

桜色の強力な砲撃がヴィータへと迫る。

 

 

 

ドガァアアアアアアンン!!!!!!

 

 

 

ディバインバスターエクステンションがヴィータに直撃する。

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 

なのはは僅かに息を切らせながら正面を見据える。

 

 

(手応えはあったけど……あのヴィータちゃんが、あのままで終わるはずがない)

 

 

なのはは油断なく構える。

 

そして土煙が晴れると目を見開いた。

 

 

「あ……あれは!?」

 

 

そこには闇の書に守られているヴィータの姿があったからだ。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

ヴィータは困惑していた。

 

 

「闇の書?」

 

 

なんせ目の前に自分を守るように障壁を展開している闇の書があるのだから。

 

しかし闇の書の様子はどこかおかしかった。

 

 

 

ズズズズズ………………

 

 

 

すると、突如闇の書の中から多数の蛇が集まった塊が出てきた。

 

 

《自動防衛運用システム……『ナハトヴァール』……起動》

 

 

そして闇の書本体からAIの音声らしきものが聴こえた。

 

 

「あれはナハトヴァール!?一体なぜ!?」

 

 

「まさか……自動発動!?」

 

 

シグナムとシャマルは思わず反応する。

 

闇の書にはある防衛システムが搭載されている。

 

 

 

ナハトヴァール。

 

 

 

ナハトヴァールは闇の書に魔力が一定量蒐集されると、自動的に発動するようになっている。

 

本来の用途は、主や魔導書本体の保護、蒐集した魔力データのバックアップ、魔導書の破損修復なのだが……悪意を持って改変されているため、それらがさらに凶悪な能力へと変貌している。

 

そしてフェイトと鍔ぜり合いをしていたシグナムだったが、途中でやめてナハトヴァールへと叫んでいた。

 

 

「待て!今は違う!我らはまだ戦える!!」

 

 

だがシグナムの声は届かず、ナハトヴァールは淡々と作業を進めていく。

 

 

《守護騎士システムの維持を破棄》

 

 

「そ、そうか。こいつが……いたから……」

 

 

そのときヴィータは()()()思い出す。

 

 

闇の書(ストレージ)の完成を最優先》

 

 

闇の書本体、ナハトヴァールに()()()()()があることに。

 

 

《守護騎士システムは抹消》

 

 

「ふ……ふざ……けんな。ふざけんなああああぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

そしてヴィータはアイゼンを構えてナハトヴァールへと攻撃にかかる。

 

しかし蛇の塊の内の一体が襲いかかり、ヴィータは吹き飛ばされてしまう。

 

 

「ぐわっ!?」

 

 

「ヴィータちゃん!!」

 

 

思わずなのはは飛び出す。

 

 

《敵対勢力の排除……蒐集対象より、コアの蒐集》

 

 

すると蛇の塊達はなのは、フェイト、ヴィータ、シグナム、シャマルをバインドで拘束していく。

 

 

《蒐集開始》

 

 

そしてシャマル、シグナム、ヴィータの順で魔力蒐集を行っていく。

 

 

「「ああああぁぁぁ!!!???」」

 

 

「シャマル!シグナム!……ああああぁぁぁ!!!???」

 

 

リンカーコアを表に出され魔力を奪われていく三人。

 

 

そのとき……

 

 

「はぁあああああ!!!!!」

 

 

ただ一人バインドから逃れていた守護騎士ザフィーラが、ナハトヴァールへと殴りかかっていた。

 

 

 

第三者side end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

「くっ!?」

 

 

俺はナハトヴァールからのバインドをなんとかかわす。

 

そして目の前の状況を確かめる。

 

なのは、フェイト、ヴィータ、シグナム、シャマルの五人はナハトヴァールのバインドで捕らえられていた。

 

そしてその内の三人……

 

ヴィータ、シグナム、シャマルは魔力を蒐集されていた。

 

 

「はぁあああああ!!!!!」

 

 

すると俺と同じくバインドから逃れていたザフィーラが、ナハトヴァールへと殴りかかっていた。

 

 

「よせ!ザフィーラ!!」

 

 

それを見た俺は、思わず声をかける。

 

しかし俺の声は彼には届かず、ザフィーラはそのままナハトヴァールに突撃した。

 

 

「ぐ……ぐううぅぅぅ!!」

 

 

しかしナハトヴァールの障壁は硬いのか、ザフィーラの拳から血が出ていた。

 

俺はその光景を見て、闇の書の放つ障壁がいかに強力なのか理解した。

 

 

(あのパワーのあるザフィーラの攻撃を真っ正面から防ぎきるとは……)

 

 

《残存システム確認》

 

 

そしてナハトヴァールはザフィーラも標的にする。

 

 

《蒐集》

 

 

「ぐわあぁぁぁ…………ぐうう……はぁあああああ!!!!!」

 

 

だがザフィーラは諦めることなく魔力を蒐集されながらも、再び拳に魔力を収束させ、ナハトヴァールに殴りかかる。

 

しかしそれでもナハトヴァールの障壁を貫くことはできなかった。

 

そしてヴォルケンリッターの四人はそのまま拘束され、(つる)のようなものに囚われる。

 

そして唯一、無事な俺の方にもナハトヴァールの視線が向くが……

 

 

「…………」

 

 

俺はその場から動かなかった……否……動くことができなかった。

 

ナハトヴァールの放つ圧倒的な魔力のプレッシャーに……身動き一つ取れなかったからだ。

 

俺が何も行動に移らないのを敵対の意思なしと判断したのか、ナハトヴァールは視線をずらした。

 

そして拘束していたなのはとフェイトを黒い(まゆ)のようなものに入れて閉じ込めた。

 

 

「「ああああぁぁぁ!!??」」

 

 

「なのは!フェイト!」

 

 

黒い(まゆ)の中から二人の悲鳴が聴こえる。

 

恐らく動けないようにして闇の書の復活の時間稼ぎをするのだろう。

 

俺はナハトヴァールに気付かれないようにミラージュハイドを静かに発動させると、二人を閉じ込めている(まゆ)へと向かう。

 

到着すると俺はさっそくその(まゆ)に触れる。

 

触れた瞬間、電撃が流れてきた。

 

 

(なるほど……一時的に身体を麻痺させることで脱出させづらくしているのか)

 

 

そして俺はグローブに炎を纏うと、さっそく(まゆ)の粘着部分を焼き始めた。

 

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

第三者side

 

 

 

「う……ここは……」

 

 

はやては気付けば外にいた。

 

 

(え……さっきまで私……ベッドで眠ってたはずやのに……)

 

 

そして周囲を見回し、()()()()()()に目を見開く。

 

 

「み、みんな!?」

 

 

そこには蔓に拘束されてグッタリしているヴォルケンリッターの姿があったからだ。

 

そしてはやての前にナハトヴァールが静かに近付いてくる。

 

 

《守護騎士システムよりコア還元》

 

 

はやてに見せるようにページをめくっていく。

 

 

《頁蒐集完成》

 

 

そして守護騎士達の()()()()()()()()()()()闇の書を……はやての前に落とした。

 

ページは666ページ全て埋まっていた。

 

 

「……なんや……それ……あんた、誰?」

 

 

はやては震える声で聞く。

 

 

《覚醒の時です。我が主》

 

 

ナハトヴァールは淡々と話す。

 

 

「そんなんええねん!シグナム達になにした!?皆を降ろして!!()()()!!!!」

 

 

《……了解……》

 

 

はやてはナハトヴァールに皆を()()と訴える。

 

だがナハトヴァールは……

 

それを別の意味で捉えてしまった。

 

 

 

 

 

 

《守護騎士システムを()()()()。コアモードで主に()()します》

 

 

 

 

 

 

 

その言葉を聞いたはやては思わず絶句する。

 

 

「あかん……ちゃう……そんなんちゃう!!」

 

 

そして四本の蔓が真ん中へと集まっていく。

 

それを見たはやては焦る。

 

 

「あかん……やめて……やめて!!」

 

 

《抹消》

 

 

だがナハトヴァールは止まらない。

 

 

 

 

 

 

「やめてえぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

そして少女の叫びは無情にも……

 

 

 

 

 

 

届くことはなかった。

 

 

 

 

 

 

ドスッ……

 

 

 

 

 

 

そんな音が周囲に響いた。

 

 

 

 

 

 

「あ……」

 

 

 

 

 

 

それは四人が貫かれた音だった。

 

 

 

 

 

 

「あ……ああ……」

 

 

 

 

 

 

四人は光となり、()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

「あ……ああ……ああああぁぁぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

はやての目の前には四人が着ていたであろうコートだけが……残っていた。

 

 

 

 

 

 

《覚醒の時です》

 

 

 

 

 

 

そのときはやての中で……

 

 

 

 

 

 

何かが壊れた。

 

 

 

 

 

 

「ああああぁぁぁぁぁぁっっっっアアアアアアァァァァァ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

そしてはやては闇色の光に包まれた……。

 

 

 

第三者side end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

「ふぅ……やっと動けるよ~」

 

 

「うん。助かったよ、ヒエン」

 

 

俺はなのはとフェイトの二人を黒い(まゆ)から救出することに成功していた。

 

そして俺は二人に話しかける。

 

 

「二人とも……闇の書のことについてだ」

 

 

「「うん」」

 

 

二人は闇の書という言葉が出ると意識を切り替える。

 

 

「ナハトヴァールがついに起動した」

 

 

「ナハトヴァール?」

 

 

「もしかしてあの蛇みたいな塊が……」

 

 

俺は二人にナハトヴァールについて軽く説明する。

 

 

「ああ、闇の書の自動防衛プログラム『ナハトヴァール』……あれがはやて達が苦しんでいる元凶だ」

 

 

「あれが……」

 

 

「はやて達が苦しんでいる元凶……」

 

 

 

そのとき……

 

 

 

 

 

 

ドゴォオオオオオオオンン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

爆音が響く。

 

 

 

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

 

 

 

 

俺達は音のした方へ向く。

 

 

 

 

 

 

「あれは……」

 

 

 

 

 

 

そこには闇色の光の柱が迸っていた。

 

 

 

 

 

 

「……また……全てが終わってしまった」

 

 

 

 

 

 

そして……突如闇色の柱が爆ぜる。

 

 

 

 

 

それよにって発生した衝撃波によって、俺達は吹き飛ばされそうになるが、なんとかこらえる。

 

 

 

 

 

 

(ついに復活したか……)

 

 

 

 

 

 

 

紫色の魔法陣の上には長い銀髪の女性が立っていた。

 

 

 

 

 

その女性は深紅の瞳が印象的であった。

 

 

 

 

 

 

その女性はどこか儚さを兼ね備えていた。

 

 

 

 

 

闇の書の意思……

 

 

 

 

 

 

夜天の魔導書の管制人格(マスタープログラム)が復活した。




次回は管制人格とついに戦闘。

だがその強さは思っていた以上に……。

では、また(・∀・)ノ

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