学生時代、スタバのコーヒーのサイズがS T G Vの4つがあったのを読み方が分からなくて「Gのジャイアントで」「グランデですね」と店員さんに苦笑いされながら言われた男ぐっさん
しゃーないんや。
あのときはスタバなんていうオシャレな喫茶店入ったことなかったんだもの。主に吉野家、松屋、すき家ばかりいっていた僕にはハードルが高かったのさorz
と、脱線しましたな。
とりあえずでけたー。
闇の書編もいよいよおおずめ。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
第三者side
そこは黒い空間だった。
暗い空間だった。
その空間には二名の人物がいた。
一人は銀髪の長髪の女性。
もう一人はおかっぱ頭の車イスに乗った茶髪の女の子だ。
二人は向き合っていた。
だが茶髪の女の子はウトウトしながらひたすら眠そうな表情をしていた。
「眠い……」
「そのままお休みを……我が主」
銀髪の女性は静かに語るように話す。
「貴方の望みは……全て私が叶えます」
少女も今にも眠ってしまいそうになるのを、なんとかこらえながら話す。
「私は……何を望んだっけ……」
「……悲しい現実を……全て消してしまいたいと……」
「私が……欲しかった幸せ……」
「……健康な身体……愛する者達との日々……眠ってください……。そうすれば……夢の中で貴方はずっと……そんな世界にいられます。誰も貴方を傷つけない……哀しみも痛みも何もない……そんな世界に」
銀髪の女性は優しく話す。
まるで赤子に言い聞かせるかのように……
まるで誘惑するかのように……
まるでそれが正しいかのように……
少女に話す。
「そんな世界……あったらええなぁ……」
少女は目を閉じる。
そして醒めることのない夢の世界へと旅立っていった……。
ドゴォオオオオオンン!!!!!!!!
だが少女が眠ろうとしたとき……
突如、爆音が響いた。
「はっ!?」
銀髪の女性は周囲を見渡す。
黒い空間が少しだけ揺れていた。
「……んっ……」
眠ろうとしていた少女が目を覚ます。
だがまだ覚醒していないのか、また目を閉じてしまう。
銀髪の女性は少女の右手をソッと握る。
そして再び爆音が響く。
今度は揺れが大きく、少女が車イスから落ちそうになる。
銀髪の女性は急いで車イスを支える。
少女が倒れることだけはなんとか避けられた。
「せや……私はまだ……」
だがその衝撃で少女は三度、目を覚ます。
すると傍にいる銀髪の女性と目が合った。
女性の目からは……一筋の涙が流れていた……。
第三者side end
◆◆◆
ヒエンside
リニス、クロノ、久遠が加勢に来てくれた。
リニス、クロノは分かるんだが……久遠はどうして?
「お、お前ら……」
「じっとしていて下さい。今、鎖を切りますから」
するとリニスは右手をオレンジの鎖に向けると電撃で破壊する。
拘束から解除されると俺は身動きが取れるようになる。
「はっ……そうだ。なのは!フェイト!」
そして俺は気絶しているなのはと、フェイトの元へと向かう。
「なのは!フェイト!」
倒れている二人の容態を確かめる。
「……気を失ってるだけか」
奴のバーニングアクセルを直接食らったから心配だったが、フルドライブを展開していたおかげで防御力もアップしていたようだ。
リニスが二人に近付き手をかざす。
すると二人は消えた。
俺はリニスに尋ねる。
「二人は?」
「アースラの医務室へと転送しました。医務室にはフィリス先生と、那美さんがいるので直に目を覚ますでしょう」
「そうか。良かった……」
「それはそうと……」
するとリニスが奴に……管制人格がいるであろう場所へと視線を向ける。
「貴方達三人がかりでもダメージを与えられないとうことは……余程強い相手なのですね……あの管制人格というのは」
まだ煙が立ち込めていて見えない。
するとクロノと久遠が近寄ってきた。
「だが安心しろ。僕達も加わる」
「久遠も」
「三人とも……サンキュー」
そして俺は気になることを聞く。
「それにしても久遠……さっきの攻撃はフォトンランサーか?」
「くぅ。リニスにおしえてもらった」
俺はリニスに視線を向ける。
リニスは俺の視線に気付くと説明してくれた。
「久遠は
「……手解き?」
「久遠は【魔力】がない代わりに【霊力】で戦うことができます。そこで私が試しにいくつか教えたところ、すぐに物にしまして。この子は天才です。特に【電気】を操るという点においては天賦の才を持っています」
リニスは久遠の頭を軽く撫でる。
久遠は目を細めて嬉しそうに撫でられている。
あの人見知りの久遠が……と俺は驚いたが、今思えば久遠は少しフェイトと似ているところがある。
雰囲気というか……物腰が柔らかいところというか…。
元々母性の強いリニスのことだ。
そういったところが久遠とフェイトで被ったのかもしれない。
そしてさらにリニスは説明を続ける。
「那美さんが教えてくれたのですが、【霊力】……つまり【霊気】とは……万物の魂の力、万物が持つ生命エネルギーが集まったものだそうです。退魔師や、妖怪といった存在はそれらを操り、戦う術を持っているとか」
「ふむ」
「他にも【気】や、【波動】、【法力】といった別のエネルギー体系もいくつか存在するそうですが……これらに共通するのはどれも生命エネルギーの一種だということです」
「……ううむ」
正直、難しくてよー分からん。
つまりリニスは何が言いたいんだってばよ?
「つまり私達の扱う【魔力】もある意味生命エネルギーの一種であり、そんな私達と肩を並べる……【霊力】を操る術を持つ久遠も問題なく戦えるということです」
「な、なるほど」
俺は納得する。
つまりはこういうことだ。
「まぁ、久遠が戦えるのは元々知ってるけど……」
なんせ実際に戦ったことあるし……
それはそうとリニスの話を聞いて俺には気になる部分があった。
「生命エネルギー……ね」
リニスの話によれば生命エネルギーにも種類が幾つか存在するらしい。
俺の場合は、【死ぬ気の炎】になるのだろう。
【死ぬ気の炎】は、自身の生命エネルギーを炎として具現化させたものだ。
そういう意味では死ぬ気の炎も、【霊力】の一種になるのだろうか?
いやむしろこの場合、【気】の方が性質的には近い気がする。
【気】と聞いてすぐに思い付くのは、やはり『ドラゴンボール』である。
作中では【気】は、体内エネルギーの比喩とされている。他にも同義語として「妖気」、「エナジー」とも表現されている。
もう一つとしては『HUNTER×HUNTER』だろうか?
この作品では【念能力】というものが存在する。
【念】とは体から溢れ出す生命エネルギー……「オーラ」を自在に使いこなす力のことを指している。
それらを操る術を持つものを「念能力者」と呼んでいる。
とまぁ、生命エネルギー云々のそこらへんの話は、この件が終わったらゆっくりと調べていこう。
もしかしたらそれらの知識が役立つときがあるかもしれないし。
そして俺達は前を見据える。
煙が晴れると管制人格が変わらずたたずんでいた。
奴はこちらを
「仲間が加勢に来たか……」
すると何を思ったのか久遠が前に出る。
そして……
「くぅ!!」
ボンッ
「は?」
俺は思わず声を出す。
そして何度も目をこする。
なんせそこにいたのは……
「ふぅ。この姿でないと勝てなさそう……」
かつて祟り狐から解放するときに戦った……
妖狐の巫女姿になっていたのだから。
◆◆◆
俺は目を見開く。
「久遠……お前……」
すると久遠はこちらを向いて笑顔で言う。
「この姿をヒエンに見せるのは久しぶりだね?」
俺は唖然とする。
「
「…………」
「大丈夫。この姿で暴走することはもうないから」
「…………」
「だから安心して。貴方は……私が守るから」
そして数秒経って俺は言った。
「久遠……お前……
そんな
その瞬間、リニスに頭をはたかれた。
スコーンッッ!!!!
「お、おおぉぉぉぉ……」
俺は頭を抱えてその場にうずくまる。
フ、フルドライブで強化しているのに……その防御を貫通して頭にダメージがあぁぁぁぁ!!!!
「貴方という男は……少しは空気を読みなさい!なんのためにその超直感はあるのですか!!」
「リ、リニス……き、貴様ああぁぁぁ」
俺は涙目でリニスを睨み付ける。
リニスの右手には雷が付与されていた。
「サ、サンダーアーム……だ……と」
サンダーアームはフェイトがStrikersで使用していた近接戦闘用魔法だ。
密着してインファイトを仕掛けてくるインファイター対策としてフェイトが会得していた魔法である。
だがまさかリニスも使えるとは……
というかマジ頭イテェ……。
「うぅ……なんという凶暴凶悪な猫だ。そんなだから彼氏もできないんだよ(ボソリ」
「ヒエン……何か言いましたか?」
するとリニスが右手をあげながら物凄くイイエガオを向けてくる。
バチバチバチバチ
「ひぃっ!?な、なんでもありません!」
「「「…………」」」
すると俺とリニスのやり取りを見ていた三人がなんとも言えない感じでこちらを見ていた。
うん。
なんというか無性にごめんなさい。
「ゴホン!それじゃ気を取り直して……フルドライブ展開……スティンガーモード」
するとクロノがフルドライブを展開させてデバイスを管制人格へと向けた。
彼の身体は青色の魔力光で覆われていた。
それを見た俺は驚愕する。
「クロノ、お前……それは……」
「僕の切り札さ」
どうやらこいつも色々考えていたらしい。
「さて、準備はいいですか?三人とも」
そこにストレージデバイスを構えたリニスが話しかけてくる。
俺達は横一列に並び、上にいる管制人格へと視線を向ける。
「はっきり言って今の管制人格を倒すことは厳しい……。ですが手は残ってる。そうですねヒエン?」
「ああ。奴は膨大な魔力だけでなく、俺から吸収した魔力でさらに強化されているが……対抗する手段はある」
そして俺は手短に説明する。
「奴に強力な攻撃を何度も食らわせ、奴の中で眠っているはやてを叩き起こせば……奴を止めることも可能だ」
「つまり……僕達で夜天の魔導書の主である八神はやてを覚醒させれば良いんだな?」
「そうだ。現に奴自身、なのはのエクセリオンバスターA.C.Sを食らってからは怒りに身を任せて攻撃を仕掛けてきた。こちらが
俺の言葉にクロノが反応する。
「そうか。つまり君は
「ああ。だが問題もある。奴の左手を見ろ」
「左手?」
皆が奴の左手に視線を向ける。
そこにはナハトヴァールがウネウネと
「さっきまでは手甲だったんだが、ナハトヴァールが蛇の塊として具現化している。つまり……世界崩壊までもう時間がない」
「「「!?」」」
ナハトヴァールが管制人格から主導権を握り返してしまえば、後は破壊を繰り返す兵器になるだけだ。
だからこそ……
「ここからは常に全力でいかないといけないってわけだ」
そして俺達が行動しようとすると、管制人格は左手にあるナハトヴァールに視線を向けていた。
「ナハト……言ったはずだぞ。せめてあと少し……おとなしくしていろと」
俺達は訝しげに奴の様子を見る。
その間にも管制人格はオレンジのオーラを身に纏うと、右手でナハトヴァールを掴む。
そしてナハトヴァールは炎に包まれ……
「は?」
そして再び手甲の姿へと戻った。
「ナハトヴァールを……抑えこんだ?」
俺は驚愕する。
当たり前だ。
原作でもこんなことはなかった。
考えられる要因とすれば……
(俺の吸収した魔力で死ぬ気の炎を擬似的に再現して……【擬似調和】の能力で無理矢理抑えこんだ……ってところか)
今までの夜天の魔導書であればナハトヴァールが具現化した時点ですぐに暴走を起こしていたのだろうが……
今回は俺の魔力を
その分の魔力によってナハトヴァールを抑え込むことが可能になった……と思われる。
原作では暴走する直前ではやてが目覚め、その間に動きが止まった管制人格になのはとフェイトが特大の砲撃を放ちナハトヴァールと分離させていたが……
ナハトヴァールが抑え込まれた今、はやてを覚醒させて強制的に奴等を分離させることは厳しいだろう。
だとすれば……
(はやてを救うには完全に奴を打倒して起こすしかなくなったって訳だ……)
だが世界崩壊の時間は少しとはいえ延びた。
このチャンスを逃す手はない。
「いくぞ皆……ここからが正念場だ!」
そして俺達は奴に攻撃を仕掛けた。
◆◆◆
「はぁ!」
俺は奴に砲撃を放つ。
そしてそれぞれ散開しながら管制人格の元へと向かっていく。
すると久遠が爪に電撃を付与させて高速で接近する。
しかしそれを管制人格は左手の手甲で受け止める。
「早いな……」
「くおおぉぉん!!」
そして久遠は雄叫びをあげながら残像が見えるほどのスピードで管制人格の周りを動き回り、攻撃を仕掛けていく。
しかし管制人格はそれらを的確に捌いていく。
「確かにスピードも早く、パワーも凄まじいが……動きに無駄が多い。そんなことでは……」
ドオン!!!!
「くぅ!?」
「カウンターの餌食だ」
久遠は海へと吹き飛んでいく。
すると側面からクロノとリニスが射撃魔法で攻めていく。
「アサルトコンビネーション!」
《Stinger Assault.》
「フォトンランサー・アサルトシフト!」
青色と黄色のスフィアが次々と管制人格へと迫る。
だが管制人格は高速飛翔で優雅にかわし、クロノを吹き飛ばすと今度はリニスへと迫る。
「くっ……」
リニスも空を高速で飛びながら連射でフォトンランサーを放っていく。
だが、管制人格はそれらをものともせずリニスに接近し攻撃を仕掛けようとするが……
「リニス!そこからすぐに離れろ!!」
《Blaze ray.》
「
クロノの直射貫通砲撃魔法ブレイズレイと、久遠の雷が管制人格に放たれる。
奴の動きが一瞬止まる。
リニスはその隙を逃さず砲撃を放つ。
「スパークスマッシャー!!」
砲撃が管制人格に直撃する。
俺もそれに便乗して攻撃する。
「
すると奴の動きが一瞬止まったのを巨大な雪だるまで強制的に海面へと降下させる。
だが管制人格はそれを片手で受け止めると粉砕する。
だが俺はその隙を突いて真上から突撃していた。
「
炎を全身に纏った俺の攻撃を食らい、管制人格は俺と共に海へと真っ逆さまに落ちていく。
その間に俺は皆に念話を送る。
『俺がこいつを動けないようにするから特大の一撃の用意頼む!!』
『『『分かりました!/分かった!/』』』
それと同時に俺は炎を解除すると、ファーストエディションを使用し、奴の全身を凍らせると同時に巨大な氷を生み出し、さらに奴を氷の中に閉じ込める。
そしてすぐに急浮上し、皆の元へと向かう。
そこにはデュランダルを構えたクロノがいた。
「クロノ……それは?」
「ああ、お察しの通りグレアム提督から預かってきたものだ」
そしてクロノはそのままデュランダルを振り下ろす。
「凍てつけ!エターナルグレイズ!!」
《Eternal Glaze.》
デュランダル四機のユニットから巨大な氷の雨が海へと降り注ぐ。
海面が勢い良く凍っていく。
その威力はなのはのスターライトブレイカーとまではいかずとも、圧倒する威力であった。
俺達はそのまま様子を見る。
このままはやてが解放されればいいが……
「スターライト……ブレイカー」
「「「「!?」」」」
突如奴の声が静かに響いたと思ったら、海の中から凄まじいピンク色の奔流が迫ってきた。
「なっ!?」
「まずい!?」
「今すぐ脱出を!?」
俺、クロノ、リニスは一瞬反応が遅れたせいで初期対応が遅れてしまう。
「ヒエン!!」
そして唯一動くことができた久遠が近くにいた俺を直ぐ様、遠くへと投げ飛ばした。
「クロノ!リニス!!久遠!!!」
俺は吹き飛びながら皆の名前を叫ぶ。
リニスとクロノは咄嗟に防御魔法、久遠は霊力の障壁を展開していた。
しかし……
ズドオオオオォォォォンン!!!!!!
三人は桜色の奔流に飲み込まれてしまった。
────────
──────
────
「そ、そんな……」
俺は三人が飲み込まれていくところを見ていることしかできなかった。
そして桜色の光が収まる。
そこで見た光景は……
意識を失い、海へと落ちていく三人の姿だった。
「皆!!」
俺はすぐにフローターフィールドを発動させて三人を受け止める。
クロノとリニスは意識を失っているようだった。
久遠は僅かに意識が残っているのかダメージで苦しみながらもこちらに笑いかけた。
「ヒエン……無事?」
「……ああ、無事だ。久遠が助けてくれたおかげだ」
「良かった……久遠……あのときの……病室での約束……ちゃんと守れたかな?」
「うん、守れた。きっちり守れたよ。だから……ありがとな……助けてくれて」
「……良かっ……た……」
そして久遠はダメージの限界を迎えたのか気を失ってしまった。
「…………」
俺は黙って三人の容態を確認する。
命に別状はないようだった。
俺はすぐに念話でエイミィに知らせる。
『エイミィ……三人を頼む』
『……うん』
そして三人は転送魔法でアースラへと送られる。
『ヒエン君……気をつけて』
『任せろ』
俺は彼女の短い応援を受けると、目の前にいる管制人格へと鋭い視線を投げ掛ける。
彼女は俺に静かに話しかける。
「あとは……お前だけだ」
「…………」
「安心しろ。すぐに……終わらせてやる」
「…………」
そして俺は
「オーバードライブ……スピリッツフォーム
俺は黒コートを身に纏う。
その瞬間、凄まじい衝撃波が周囲に巻き起こる。
それを受けて管制人格は僅かに目を見開く。
俺はそんな彼女の反応を余所に告げる。
「……悪いな。今、虫の居所が悪いせいで無性にイライラしてるんだ。だから……お前には、俺のストレスの捌け口になってもらう」
そして俺は構えた。
「覚悟しろよ管制人格……貴様は死ぬ気でぶっ飛ばす」
俺と管制人格の最終決戦が始まった。
とりあえずクロスオーバーのシンフォギアの設定情報公開。
転生者一人出します。
それはかの有名なOTONAなあの人です。
そして転生者故に既に無意識に原作ブレイクしてます。
とはいっても原作知識等はその方にはありません。前世は格闘家だったのでアニメやドラマには全く興味なんぞありませんでした。
次回は管制人格戦も最終決戦へ。
果たして勝利できるのか?
では、また(・∀・)ノ