続き書けたで候。
今回は御神の一族について触れます。
あと生き残った理由も。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
ヒエンside
「はぁ!」
「「「「「ぐわあぁぁ!?」」」」」
俺は手加減した拳で
『ロケットランチャーでやっちまえ!』
すると幹部と思わしき男が中国語で指示を出す。
翻訳魔法のおかげで俺には日本語のように理解できる。
ドンッ!!!!!!
ロケットランチャーが俺に向かって放たれる。
だが……
「遅い」
ロケットランチャーを掴んでファーストエディションで凍らせる。
そして不発させた。
『な、何て奴だっ!?』
それを見た幹部が逃げ出そうとする。
「逃がすと思うか?」
俺はその幹部の男と構成員事ビルのフロアを丸ごと凍らせる。
警察が到着するまではこのままでいてもらう。
一応、非殺傷設定なので死ぬことはない。
俺は誰も動かないことを確認すると
「ぷはぁ。皆は大丈夫かな?」
俺の担当は神奈川県の横浜にある支部であった。
「さてと、後はいつも通り警察が来るまで待機しとくか」
そして俺は美沙斗さんに連絡を取り始めた。
◆◆◆
俺が
主に支部を攻めるメンバーは俺、恭也君、美由希さん、そして美沙斗さんの四名だ。
支部の場所は美沙斗さんの所属する香港国際警防隊が調べていたので事前に分かっていた。
初めは俺と美沙斗さんの二人で片っ端から攻めていたのだが、修行開始二週間を過ぎた辺りから恭也君と美由希さんが合流した。
二人は美沙斗さんの修行を開始した当初は少し苦戦していたものの、月日が経つにつれて徐々に『気』の第二段階である【開放】をモノにしていったらしい。
元々、神速を使うために第一段階の気の【発動】を感覚的に修得していた二人はコツを掴むのも早かった。
今なら回数制限のあった神速も何度も使用できる。
一度二人と模擬戦をしてその成果を確認した。
負けはしなかったが、かなりの可能性を感じた。
だが気を長く纏わせると体力を多く消費するらしく、今の二人では長時間の戦闘は厳しい。
なので要所要所で気を使用しているとのこと。
並の奴相手なら二人の相手ではないので、美沙斗さん曰く今回の
二人は基本的に裏の世界にも慣れているので問題なくこなせるだろう。
────────
──────
────
俺は美沙斗さんの助手として行動を共にしているが、さすがに俺も学校があるので行動するのは放課後となる。
あの模擬戦の後、美沙斗さんとはよく話す間柄となる。
俺は美沙斗さんの一族について……
御神の一族について話を聞いた。
そしてここからが重要な話なのだが……
なんと御神の一族は滅んでいなかった。
当時、御神の一族は異才の集まりであった。
長い歴史を誇る御神と不破で歴代最強と語られるほどの実力を持つ男、不破士郎もとい、高町士郎。
その弟であり士郎にも負けず劣らずの実力を持つ不破家当主、不破
二人の妹であり今や御神流の極みまで修得している不破美沙斗もとい、御神美沙斗。
そして三人の母親であり、恭也君達の祖母に当たる最強無敵なお婆ちゃん、不破
美沙斗さんの夫であり、御神家で天才剣士と謳われた御神家当主、御神
静馬の妹で純粋な剣技とテクニックを持つ、御神
そして御神と不破の暴虐の化身と言われた男、御神
当時はこれだけの天才剣士が揃っていた御神の一族はあらゆる組織から危険視されていた。
その一つが
俺は美沙斗さんに聞いた。
「なぜそんなに
すると美沙斗さんは少し驚いた後、理由を話してくれた。
かつて兄である
俺は疑問符を浮かべる。
とらハ3では士郎さん、恭也君、美由希さん、美沙斗さんの四人しか生き残っていなかったのに……一体何があったのだろう?
俺がそれだけの規模の爆発でなぜ死傷者がいなかったのか聞くと、美沙斗さんは視線を逸らしながら言いにくそうに言った。
結婚式当日、
そのときに祝いの品として士郎さんがアルコール度数の強いお酒を持ってきたらしく、久しぶりに士郎さんと静馬さんの義兄弟で飲んでいたのだが……
盛り上がって次第にどちらの息子(恭也)と娘(美由希)が可愛いかでケンカが勃発。
あげくの果てには互いに小太刀を構えてケンカをしだした。
大人げないことに奥義や神速まで使用していたようだ。
御神の剣士はその気になれば岩を砕き、鉄をも斬り倒す。
双方ともに腕のたつ剣士のため屋敷の被害は甚大であった。
とりあえずケガ人が出ることを恐れた女性陣は全員を連れて避難を開始。
件の二人は屋敷周辺で戦っていたのでなるべく離れた所で様子を見ていた。
そのとき……
大きな爆発音が響く。
結婚式の会場となる御神宗家が跡形もなく吹き飛んでいた。
しばらく全員それを唖然と見ていたそうだ。
運良く生き残った御神の一族がまず行ったのは情報収集だった。
一族に恨みを持っている輩は多い。
そのいずれかの組織が御神宗家に爆弾を仕掛けたに違いないと総大将である不破美影は考えた。
そしてある刺青を持った男達が屋敷の周辺をうろついていたとの情報を得る。
昇龍の刺青だ。
それこそが世界的犯罪組織チャイニーズマフィアである【
それからの御神の一族の対応は早かった。
まずは生き残った者の痕跡を抹消。
死亡したことにする。
そして新たな戸籍を手に入れて息を潜める。
例外として不破家、御神家両当主とその妻の戸籍はそのままである。
なんでも当主としての責任からか、名前を捨てることはどうしても無理なんだそうだ。後は俺達は生き残っているぞ……という
なのでその関係上、幼い恭也君と美由希さんは士郎さんが預かることになる。
その際に静馬さん、美沙斗さん夫婦と口論になるのだが、御神家当主とその妻として【
結局、士郎さんが折れる形で美由希さんを引き取る。
そして後に出会った桃子さんと籍を入れ、そのまま美由希さんを引き取り、今に至るという訳だ。
だが話を聞く限り、美由希さんには年に何回か会いに来ているそうだ。
今は一族総出で世界中に
ちなみに日本の支部を叩き潰すのが美沙斗さんの役目らしく、俺はそれを手伝う感じになっている。
しかし……予想外すぎる。
この世界ではまさか御神の一族が生き残っているとは。
とらハ3では士郎さんと恭也君は爆破の結婚式があった日は、
しかしこの世界では
結局、美由希さんや恭也君は高町家の一員となっていたが、古郷の親類と呼べる一族が生き残っているのだ。
それらは俺にとっても嬉しい誤算であった。
────────
──────
────
俺は警察に逮捕されていく構成員達を野次馬に紛れて見ながら考える。
いよいよフィアッセさんのチャリティーコンサートが明日に迫った。
奴らの支部を片っ端から襲撃しているのもフィアッセさんのコンサートの襲撃を諦めさせるためでもある。
支部が次々と潰されているのだ。
コンサートなんぞに構っている暇はないだろう。
だが万が一もあり得る。
奴は本格的に動き出すはず。
後はあの
そしてコンサート当日を迎えた。
次回こそコンサート。
あとお知らせ。
次の次で、コラボ:戦姫絶唱シンフォギア
では、また(・∀・)ノ