続き書けたで候。
今日は仕事休みなのでちゃっちゃっと次話もかいていきやす。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
ヒエンside
俺は追撃を仕掛ける。
サンジェルマンは未だ水の膜を纏ったままだ。
見ればあれはバリア型の防御魔法のようなもの。
その用途は、攻撃を防御膜で相殺して柔らかく受け止めることを旨としている。
であるならば、攻略法は一つ。
受け止めきれない程の力で、一点集中の攻撃を食らわせればバリア型の防御は簡単に崩せる。
「
俺は籠手を手甲に変化させると、高速で近寄り、正面突破を狙う。
オレンジの球体をぶつけると水は弾け飛ぶ。
そのままサンジェルマンへと攻撃を仕掛けるが、奴は二丁拳銃を斜め前方下へと向けると火炎弾を発射する。
なんと火炎弾の反動でその場から離脱し、ビッグバンアクセルをかわしたのだ。
そしてこちらへ銃を向け、『風』の属性を付与させたアイスピック弾を放ってくる。
見事に攻撃直後の隙を狙われた俺であったが、額の炎の質を柔から剛へ切り替え、氷の盾を展開させることでアイスピック弾を防ぐ。
防いだ後は、
こいつらには俺の戦闘データをそのまま反映させている。
つまり俺と戦闘力が同じだということ。
だが人形故に臨機応変な動きはしづらい上に、攻撃も単調となってしまうのが弱点である。
だがサンジェルマンを攻める分には十分だ。
「くっ……」
奴は苦悶の表情をしながら氷の人形達の相手をしていくが、その成果は
炎の狼や、黄金のクリスタルなどで攻撃しているのだが、奴がいくら強力な攻撃を仕掛けようともこいつらはすぐに再生する。
こいつらの動きを止めるには本体の俺に攻撃を加えるか、再生できない程に粉々に砕くしかない。
奴は錬金術を駆使して粘っているが、その錬金術とていつまでも使える訳ではないだろう。
体力が有限であるように、いつか限界がくるはず。
そして俺は地面を殴り、土煙を意図的に起こす。
その間に
「奇襲でもするつもりか?残念だが私にはきかない」
残念ながら俺の目的は、はなっからお前のスタミナ切れだ。
するとサンジェルマンは分身の方を狙い攻撃する。
「ぐっ!?」
分身は
その直後に俺はブリザードロイド達を解除する。
サンジェルマンは俺の能力が切れたと勘違いしたのか不用意に近付き、膝をつく分身に銃を突きつける。
「ここまでのようね……」
それを見た分身は笑いながら言った。
「ああ、
その瞬間、分身は爆発する。
「爆発っ……!?」
至近距離であったためか、サンジェルマンはガードする暇もなくダメージをくらう。
それを見届けた俺は静かにサンジェルマンへと近付いていく。
分身には実体を保たせるために、それなりの魔力を込めている。
ならばその魔力を解放するとどうなるのか?
その答えは、対象を吹き飛ばす強力な爆弾にもなり得ることだ。
さしずめアバターバーストといったところか?
だが至近距離でないと効果は発揮できないし、相手が慢心又は油断していなければ使えない。
完全に不意打ち用の技である。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
サンジェルマンは息を乱しながら膝をついていた。
彼女は姿を現した俺に鋭い視線を向ける。
そんな彼女に俺は告げる。
「もうやめとけ。今のお前じゃ俺には勝てない」
俺は彼女にリングバインドをかけてさらに話す。
「武器を置いて大人しく投降しろ」
「……甘いのね。有無をいわさず捕まえればよいものを。一つだけ忠告しといてあげましょう。その甘さ……いつか貴方の命取りになるわよ」
「なに?」
するといつの間にか用意していたのか、サンジェルマンは転移ジェムを地面へと投げると赤い光に包まれる。
「なっ……しまった!?」
赤い光はバリアフィールドの役割を担っているのかリングバインドが弾かれてしまった。
「……カリオストロとプレラーティもやられてしまったようね」
サンジェルマンが呟く。
奴の言葉からして、なのはとフェイトは無事勝てたらしい。
「大空氷炎、今回は我々の完敗だ。だからこそ次は
そしてサンジェルマンはその場から消え去ってしまった。
そんななか俺は奴のある言葉が気になっていた。
「
どうやらまだ奴らには隠された力があるらしい。
閑話休題
無事サンジェルマンを退けた俺はこちらに向かってきていたなのは達と合流した。
合流した時になぜか未来さんが、俺と頑なに視線を合わせようとしなかったことに傷付いたことは秘密である。
……そんなに嫌われるようなこと何かしたかな?
そしてこれからどうしようかという話になったとき、シンフォギアを纏ったマリア達が現れた。
後ろにはリニス達の姿もあったので、俺は一言。
「もう終わったぞ?」(ドヤァッ!
定番のアントニオ猪木張りのドヤ顔で言ってやった。
そしたらリニスとマリアに頭をはたかれた。
解せぬ。
他の面々の呆れたような視線もいただくが、そっとしておこう。
話を聞けば、風鳴司令から連絡を受けて援護にかけつけて来たらしい。
だが途中でアルカ・ノイズの足止めを受けていたらしく、到着が遅れてしまったようだ。
そして俺達は帰路につく。
一応念のために未来さんはマリア達が護衛として送っていくことに。
帰り際にお礼を言われたときは素直に嬉しかった。
どうやら嫌われている訳ではないようだ。
ただ妙に顔が赤かったのが気になるが。
響達も特殊なノイズに襲われたらしいが、無事迎撃したそうな。
良かった良かった。
しかしパヴァリア光明結社の奴ら……
本格的に攻めてきやがった。
しかもまだ隠している力もありそうなことを言っていたし、このことは司令にも報告しておいた方が良さそうだ。
あとは奴らの戦力分析かな?
どんな戦い方をするのか頭に入れておけばある程度の対処法も分かるしな。
そして俺達は潜水艦のメインルームにやってきた。
ちなみに響達はもうすでに戻っていた。
すると司令が俺達へと話しかける。
「戻ったか。無事で何よりだ。それによく未来君も守ってくれた。お手柄だぞ君達」
司令の言葉になのは達は照れる。
「ヒエン君!なのはちゃん!フェイトちゃん!はやてちゃん!久遠ちゃんも!未来を守ってくれてありがとう!!」
「戦闘映像を見させてもらったが、高町達もやるではないか」
「ああ、大したもんだ」
響達も絶賛する。
「君達の状況はこちらでも確認していたんだが……通信手段を整えていなかったのはこちらの落ち度だ。すまない。君達のデバイスに連絡先は送っておいたから、これからは何かあったらすぐに連絡してくれ」
「了解です」
そこからは報告会のような物になった。
響達を襲ったアルカ・ノイズは亜空間に捕らえる特殊体だったらしく、その空間を展開しているアルカ・ノイズを倒すと脱出できたらしい。
俺達も遭遇したときは要注意だな。
まあ最悪、砲撃で強引に突破すれば行ける気もするが。
でだ。
大変なのはここからだった。
俺達もデバイスに記録している戦闘映像を皆で見ることになるのだが、このとき俺は忘れていた。
『大丈夫……。君は必ず守ってみせる。俺の命に変えても……。だからそこで信じて待っていてくれ』
「NOooooooo!!!!!!」
中二病チックな発言をしていたことに。
そしてそれを見た響が一言。
「ヒエン君が未来を口説いてるー!?」
このあと滅茶苦茶弁解した。
次回は遂にパヴァリア光明結社、局長の登場。
では、また(・∀・)ノ