続き書けたで候。
声優の梶裕貴さんと竹達彩奈さん結婚しましたねー。
昨日から戦姫絶唱シンフォギアXVも始まりましたし、色んなことがありますねぇ。
コラボも早く書き終わりたいですなー。
鋼の錬金術師の方も早く仕上げないとな。
あと話変わりますが相棒、パワーアップします。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
第三者side
バルベルデ共和国大統領のアジトへと潜入していたS.O.N.Gのエージェント
そして彼女達が召喚したヨナルデパズトーリという蛇の怪物に襲われる。
その様子は本部でも確認されていた。
「未確認生物の存在を確認!直ちに二人に逃走用ルートを送信します!」
エルフナインが現状を知らせる。
その報告を受けたS.O.N.G司令、風鳴弦十郎は命令する。
「死ぬ気で逃げろ。逃走ルートは送った通りだ」
『は、はいいぃぃ!!』
『了解です!!』
エージェント達は車三台を猛スピードで走らせ逃走する。
しかし脅威はすぐそこまで迫る。
『ウォアアアアアアア!!!!』
ヨナルデパズトーリがいよいよ迫ろうとしたとき、エルフナインがある反応をキャッチする。
「こ、これは!?し、司令!」
「
六つの反応は高速でエージェント達に迫る。
「新たな敵か!?」
弦十郎は歯噛みする。
「六つの反応、間もなく藤尭さん達に接触します!!」
そして……
『コンビネーション
「藤尭さん達を……助けた?」
そして映像には車三台を守るように立つ額に炎を灯す少年、その隣に寄り添うように立つ三人の少女の姿があった。
────────
──────
────
少年少女達は蛇の怪物ヨナルデパズトーリと激闘を繰り広げていた。
『コンビネーション
『『『
そしてヨナルデパズトーリを倒すことに成功する。
しかしそれは
映像に映る蛇の怪物は
「これは再生?いや違う。キズやケガが
エルフナインが分析する。
「じゃあ何か?あの蛇は不死身ということか?」
「はい。一体どういう原理なのか現時点では全く分かりませんが。だけどそうするとあの人達は……」
エルフナインは心配そうに映像を見続ける。
しかし彼女の予想は良い意味で裏切られる。
『
白銀の槍が刺さるとヨナルデパズトーリが石化したのだ。
「石化させただと!?」
次々と続く予想外なことに流石の弦十郎も驚いてしまう。
そしてグループのリーダーと思わしき少年がパヴァリア光明結社の三人と接触しようとしていた。
「エルフナイン君、会話を拾えるか?」
「はい、大丈夫です」
少年と錬金術師達の会話の音声が拾われる。
『あんた達には聞きたいことが山ほどある』
すると錬金術師達のリーダーと思わしき女性が話す。
『貴方……一体何者なの?シンフォギアの関係者?』
少年も答える。
『……そのシンフォギアというのがなんなのか知らないが、少なくとも俺はそのシンフォギアの関係者じゃない』
『今のこのご時世に……シンフォギアを知らないの?』
『どこの田舎者のワケだ?』
『そういうあんた達こそ一体何者だ?』
『パヴァリア光明結社幹部、錬金術師が一人、カリオストロ♪♪』
『同じくプレラーティ……なワケだ』
『サンジェルマン』
弦十郎達は会話を聞き取るのに集中する。
『もう一度聞く。貴方は一体何者?こちらが名乗ったのだから、そちらも名乗るのが礼儀ではないかしら?』
サンジェルマンからの質問に少年も名乗った。
『失礼した。時空管理局嘱託魔導師、大空氷炎だ』
『時空管理局……?』
『嘱託……?』
『魔導師……だと?』
映像の三人は困惑する。
だがそれは会話を聞いていた二人も同様であった。
さらに少年からは信じられない言葉が続く。
『その反応からして
少年の呟きの意味を理解したのか、三人は意味深に驚く。
『へえぇ。貴方面白いわねぇ』
『この男……実に興味深い対象なワケだ』
『つまり貴方は別世界からこの世界にやってきた……という訳ね』
『……否定はしない』
「どう思います司令?」
「
「それは?」
「あの子達は敵ではないということだ」
そして錬金術師達は姿を消し、少年は入れ違いに到着したマリア、調、切歌の三名に拘束された。
その間なのは達はというと、藤尭と友里の両名から事情を説明されていた。
第三者side end
◆◆◆
ヒエンside
「という訳だ」
「そうだったんですか~」
風鳴司令が立花響、風鳴翼、雪音クリスの三名に俺達を見つけた経緯を話していた。
ちなみになぜ呼び捨てなのかというとタメ口でいいと言ってくれたからである。
そういえばマリア達には死ぬ気モードだったときに普通に話してたわ。
「大空達には感謝せねばならないな。彼らがいたおかげで私達の仲間が助かったのだから」
「まあそいつは今、現在進行形で別の意味でピンチだけどな」
聞こえてるぞクリスさんや。
だがピンチなのは本当である。
「さあ、キリキリ吐いてもらいましょうか」
目の前に仁王立ちするリニスがいるのだから。
「その前に一つだけいいリニスさん?」
「なんですか?」
「なぜ私目はバインドでがんじがらめにされつつ、正座させられているのでしょうか?」
俺の目の前にいるリニス他、その横にいるいかにも私怒ってますといった表情をするなのはとフェイト。
それを彼女達の後方で苦笑いしながら見守るはやてとリインフォース、呆れるフィリス先生に、俺らのやり取りを興味津々で見るマリア、調、切歌の三名がいた。
他の面々もこっちに注目している。
っていうか今の俺の状態、江戸時代でいう奉行所に連行された罪人みたいな感じになってるんですけど。
「まさか自覚がないとは……」
リニスは額に手を当てて溜め息をつく。
なんか失敬だぞこの野郎。
「貴方がこの世界に来てさっそくやらかしたことはこの際、不問にしましょう。ですが一つだけどうしても看過できないことがあります。風鳴司令、ヒエンとマリアさんのあのときの会話の映像を出していただけますか?」
「うむ。エルフナイン君」
「了解です」
エルフナインと呼ばれた金髪の少女がキーボードを目にも止まらぬ速さで操る。
キータッチの速さはエイミィにも負けていない気がする。
そしてあのときの俺とマリアの映像が映し出される。
『…………俺が奴らに宣戦布告した理由はただ一つ。それがこの世界に呼ばれた"俺の役割"だからだ』
『"貴方の役割"……ですって?それにこの世界に呼ばれた?』
『詳しいことは本部に戻ったときに自己紹介も兼ねてまとめて説明する』
『いいでしょう。本部に戻ったときに話の続きをするわよ』
リニスは鋭い視線を投げつける。
「この世界に呼ばれた"貴方の役割"とはどういう意味です?」
そこでなのはとフェイトも便乗する。
「そうだよ!私は本当は突然飛び出していったことを怒りたいけど、こっちの方が気になるし!」
「うん!私も本当はどれだけ皆に心配かけたか怒りたいけど、こっちの方が気になるし!」
「「気になるし!!」」
「息ピッタリ!?」
二人が声を揃えて言うのでつい突っ込んでしまった。
そこで様子を見ていたマリアが仲裁に入る。
「はいはい。皆もヒエンのことについて言いたいことがあるのは分かるけど、落ち着きなさい」
「マリアさん……」
なのはがマリアを見上げる。
マリアはそんななのはの頭を撫でながら優しく笑いかける。
「まずは情報交換も兼ねてお互いに自己紹介しましょう。だから金髪の貴方も落ち着きなさい」
「え、えと……は、はい」
同じくマリアに優しく笑いかけられ、頭を撫でられるフェイトは恥ずかしいのか、顔を赤くさせ俯いていた。
────────
──────
────
そんなこんなで自己紹介が始まる。
「まずは私から自己紹介させてもらいましょう。初めまして、私の名はリニス・オオゾラ。そこにいるヒエンの使い魔です」
するとリニスは被っている白い帽子を脱ぐと猫のような耳がピョコンと飛び出した。
「「「「「「ね、猫!?」」」」」」
「素体は山猫ですから」
続いてフィリス先生が前に出る。
「次は私でしょうか?改めましてフィリス・矢沢と申します。私は医師をしておりまして。そして……」
紫の羽根、フィンを展開させる。
「超能力者です」
「「「超能力者!?」」」
響、翼、クリスの三名が驚く。
ある程度既に事情を知っているであろうマリア、調、切歌、他の面々もやはり驚いている。
そして続いての自己紹介は魔法少女三人娘へと移る。
最初は我らが高町なのはである。
「は、初めまして!高町なのはです。私立聖祥大附属小学校四年生でえっと、魔導師をしています。こっちが私のデバイスのレイジングハートです」
《どうぞよろしくお願い致します》
「「「ま、魔導師……」」」
「赤い宝石が喋ったデース!」
「すごい……」
そして次はフェイトの番だと思い、見てみるがどこにもいなかった。
あれ?
さっきまでそこにいなかったっけ?
「フェイトは?」
俺が疑問の声をあげるとなのはが苦笑いしながら俺の後方を指差す。
俺は疑問に思いながら首を後ろへ向けるとフェイトと目が合う。
「あう」
すると俺の背中に身を隠した。
どうやらこのお嬢さん、自己紹介が恥ずかしいからか俺の背中に張り付いていたらしい。
隠れ蓑にされても困るのだが。
「あの、フェイトさん?」
フェイトはさらに顔を俺の背中に埋める。
服を強く握っているからか、少しばかり窮屈になる。
「いやあの、皆の前で自己紹介するだけだから。転校してきたときにクラスの皆の前でちゃんと自己紹介できたんだろ?」
フェイトは何も言わない。
どれだけ自己紹介したくないのだろうか?
見ればS.O.N.Gの面々は恥ずかしがるフェイトに慈愛の眼差しのようなものを向けていた。
特にマリアの微笑ましそうなものを見る視線は完全にオカンである。
「はぁ。しゃーない。はやて、先に自己紹介してやってくれ」
「あはははは……」
はやては苦笑いしながら自己紹介を始める。
「では気を取り直して、私は八神はやていいます。なのはちゃんや、フェイトちゃんと同じ私立聖祥大附属小学校の四年生です。私も魔導師として時空管理局というところに所属しています。それでこっちが……」
「初めまして。私の名は八神リインフォース。我が主、マイスターはやての融合機、ユニゾンデバイスです」
優雅にリインフォースが自己紹介する。
「「「「「ユニゾンデバイス?」」」」」
装者の面々がユニゾンデバイスと聞いて疑問の声をあげるが、それを打ち消すように響がワナワナと震えながら声をあげた。
「クリスちゃんや、マリアさんより……おっきい!?」
彼女の胸を指差しながら。
「突然なに言ってんだこのバカ!?」
「ぶへっ!」
すると隣にいたクリスが響の頭をはたいた。
「響……」
マリアはマリアで額に手を当てて呆れていた。
でもなぜだろう?
その光景には大変デジャブみたいなものを感じるのだが。
そして俺は無意識にひんにゅ……胸が慎ましやかな翼、調、フィリス先生の方へと視線を向けてしまう。
「あー」
そして妙に納得してしまった。
すると俺の視線の意味を察知したのか翼が鋭い視線を向けてきた。
「おい大空、貴様、今一体どこを見て何を納得した?」
「キ、キノセイジャナイカナ」
流石SAKIMORI。
威圧感ハンパネェ。
すると調とフィリス先生も俺へとジトーッとした視線を向けてきた。
「ヒエンさん……」
「ヒエン君……」
「ナニモナイヨ?ホントダヨ?」
ヒエン、ウソツカナイ。
「はぁ。女心に疎い貴方に教えてあげるけど女の子はね、男のそういう視線に敏感なのよ?」
「…………」
俺は何も言わない。
だって認めたらなんか負けた気がするんだもの。
そして自己紹介は俺とフェイトの二人だけになったのだが、未だにフェイトは隠れたままなので俺からすることに。
しかし……
「リニスさん?いい加減バインド解いてくれない?」
「ダメです。勝手に飛び出した罰として甘んじて受けなさい」
「格好がつかないのですが?」
「マリアさんに説教されている時点で今更です」
ダメだ。
全く聞く耳を持ってくれない。
仕方ないのでこのまま自己紹介することに。
「えー、このままで失礼します。大空氷炎です。時空管理局というところで魔導師やってます。高校三年生です。こっちが俺の相棒兼デバイスのヒート・スピリッツ、通称ヒッツです。もう一匹が防衛プログラムのナハトです。どうぞよろしく」
「ガゥ」
「きゅ」
二匹は俺の両肩に現れると挨拶する。
女性陣はやはり目が輝いている。
一様に相棒とナハト、時空管理局について聞いてきたが後で説明すると言って納得させる。
そして遂にやってきたフェイトの番。
「うぅ……」
だが何も言わない。
フェイトはPT事件のときはクールで儚い印象を受けたが、今は控え目で謙虚といった印象が強い。
彼女は素直にはなったが、人と接する機会が少なかったせいか、やはり知らない人達の前で挨拶するというのは少々ハードルが高いらしい。
だがいつまでもこうしていては話が一向に進まない。
なのでフェイトには申し訳ないが、少々強引にいかせてもらおう。
俺は目を閉じて集中する。
そして額に炎を灯して死ぬ気モードになると、調和の能力でバインドを無力化して引きちぎった。
それからフェイトを両手で後ろから抱える。
逃げられないように抱っこした状態だ。
「わ、わわわわ!?」
彼女は慌てるが俺は取り合わない。
フェイトは観念したのかポツリポツリと小さな声で自己紹介を始めた。
「あ、あの……フェ、フェイト・テスタロッサです。な、なのは達と同じ私立聖祥大附属小学校の四年生で……時空管理局嘱託魔導師として活動……しています。それとこっちが私のデバイスの……バルディッシュです」
《よろしくお願い致します》
「こっちの金ぴかも喋ったデース!」
「私達のギアも話せるようにならないかな!!」
切歌と響が興奮しながら話す。
その気持ちは分からんでもない。
人工知能ってなんだかワクワクするよね。
「あ、あのヒエン、そろそろ……降ろして」
「あ、悪い」
するとフェイトが顔を真っ赤にさせながら嘆願するように言ってきたのでゆっくり降ろす。
フェイトは降ろされるとリニスの後ろへと避難する。
相当恥ずかしかったようだ。
でもこれで全員の自己紹介が終わった「くぅー!!」……あ、久遠。
すると俺の頭の上に勢いよく登ってきた黄色いモコモコもとい小狐の久遠。
そんな彼女に俺は言う。
「ごめん、忘れてた」
肉球でペシペシ叩かれた。
◆◆◆
久遠の自己紹介も済んで、続いては響達の自己紹介へと進む。
ちなみに久遠が妖狐であることを知ったS.O.N.Gの面々は目を見開いていた。
クリスに至ってはどこか疲れた顔をしながら「どういう集まりなんだよ……」と呟いていた。
よくよく考えればすごい面子だよね。
魔法少女三人に超能力者、妖狐に猫の使い魔、ユニゾンデバイスの魔導書に転生者。
濃すぎだわ。
醤油ラーメンよりも濃すぎだわ。
それと急に話変わるけど、やっぱり俺はバインドをかけ直された。
仕方ないので甘んじて受ける。
すると響が勢いよく自己紹介を始めた。
「私は立花響ッ!16才ッ!誕生日は九月十三日で、血液型はO型ッ!身長は157cmで体重は秘密!趣味は人助けで好きなものはごはん&ごはんッ!あとは彼氏いない歴は年齢と同じッッ!!」
そのあまりの勢いに俺達は圧倒された。
と、そこへツッコミを入れる猛者が一人。
「誰もそこまで聞いてねぇ!!」
スパァン!!
「ふぎゃん!」
どこから取り出したのかクリスがハリセンを持って響にツッコミを入れていた。
うん。
もう完全に漫才コンビにしか見えない。
「次は私ね。名は風鳴翼。
出たSAKIMORI語!
SAKIMORI語とは翼独特の言い回しをシンフォギアファンが命名したものである。
代表的な言い回しの一つが
そして俺は早速彼女のターゲットにされてしまったらしい。
さっきの胸の件がまだ尾を引いているとは……びっくりだぜ!!
ギロリッッッ!
この件についてはさっさと忘れよう、そうしよう。
「次は私か。名前は雪音クリス。高校三年生だ。よろしくな」
クリスが軽く自己紹介するが、響が茶々を入れる。
「えぇー、クリスちゃんたったそれだけ~??」
「うるせぇな!今はお互い自己紹介だけだつってたろ!お前は騒がしいんだから静かにしてろ!!」
「ブーブー」
響が駄々をこねる……がようやく話は本題へ。
ちなみにマリア達は既に自己紹介は終えているのだ。
「さて、互いに自己紹介が終わったところで本題に入ろうか」
風鳴司令が話を切り出す。
「リニスさん、君達がこの世界の住人でないことは既に判明している」
司令の言葉にシンフォギア側の住人は息を飲む。
それに対してリニスも言葉を返す。
「はい。司令の言う通り、私達はこの世界の住人ではありません。もうひとつの世界、並行世界の地球からやってきました。そしてこの状況に一番詳しいであろう人物が……」
「ヒエン君という訳だな」
「はい」
全員の視線がこちらに向く。
無性にやりづれぇです。
「ヒエン、単刀直入に聞きます。貴方は一体我々に何を隠しているのです?」
「あのとき言ってた言葉の意味を教えてもらうわよ」
リニスとマリアが聞いてくる。
俺は一度目を閉じる。
そして再度開くと、勢いよく話した。
「ちょっとタイム!」
「「「「「だぁああああっっっっ!!」」」」」
なぜかその瞬間、全員前のめりにこけたが。
「お・ま・え・は!状況が分かってんのか!?」
すると再起動したクリスが胸ぐらを掴みながら突っ込んでくる。
ちょっと落ち着こうクリスさん。
俺も状況を整理する時間が欲しいだけなんだ。
あと視線が胸元にいってそれどころじゃないけど。
とりあえずバレないように死ぬ気化してクールになっておく。
「す、すまん。とりあえず二・三分でいいから状況を整理する時間をくれ」
「……つってるけど、どうすんだおっさん?」
クリスが司令に視線を向ける。
その司令はリニスに視線を向けると、リニスは溜め息をつきながら言った。
「はぁ……元々急かしたのはこちらですし、状況が整理できるまでなら待ちましょう」
「サンキュー」
許可を取ると俺は皆に背中を向け、両肩に乗っている相棒とナハトに降りるように言う。
そして心の中に封印しているあの赤い宝石を介して、
恐らくこの状況を見てる?聞いてる?はずだ。
『アンジェ先輩?聞こえますかアンジェ先輩?』
『はい、聞こえています』
やっと反応しやがったよこのキュア天使(笑)。
『お久しぶりです。そして今まで何をやってたんだこの野郎とか、よくもまたやってくれやがったなくそ野郎とか言いたいですが、今は勘弁してあげます』
『いきなり辛辣ですね……』
『いや、いきなりなんの前触れもなく並行世界に飛ばされたら小言の一つも言いたくなるのは当然だと思いますが?え?俺、何か間違ったこと言ってます?』
『……この度は本当に申し訳ございません』
思念から伝わる感情からこの人は本気で謝っているのだと理解する。
俺は一度息をはいてから再び言葉、いや思念を紡ぐ。
『はぁ……。で、俺を今回この世界へ呼んだであろう理由やらなんやら説明してくれるんでしょうね?』
『はい。そのためにずっと様子を見ていましたから』
ん?
ずっと様子を見てたってことは……
『……既に俺の置かれている現状も理解していると?』
『はい。それだけでなく闇の書事件以降の貴方の身に起きたことも記憶を読み取ることで既に把握しています。また色々なことに巻き込まれたのですね……』
『ま、まあ。それに関しては突っ込まないでもらえると嬉しいですはい。そんなことより皆に説明お願いしたいんですけど』
『そのことについてなんですが、まずは貴方の中にあるあの紅の宝石を出してもらえますか?』
『あ、はい』
俺は言われた通り赤い宝石を出そうとしたが、身動きがとれないので代わりに相棒に出してもらう。
『それをヒッツに食べさせて下さい』
『え?相棒に?』
『エル様から聞いたのですが、ヒッツはジュエルシードを取り込んだ影響で新たにエネルギーを取り込める機能が付与されたようです。そしてその紅の宝石には特殊な魔力が込められているようで、それをヒッツが取り込めばパワーアップにもつながるかと』
『え、えぇ?』
なんか新しい情報が続々と出てきたのですが。
『実を言うと連絡が遅くなってしまったのは、その紅の宝石について調べていたからなのです』
『この宝石に何か秘密があるんですか?』
『はい。どうやらその宝石は【人々の強い想い】に反応するようで。便宜上、私はその宝石をイマジンストーンと呼んでいます』
『イマジンストーン……』
『イマジンストーンが私の思念を受信することでヒエン、貴方との会話も可能なのです』
『マジっすか』
アンジェ先輩はさらに続ける。
『あとはプリズムフラワーの種もヒッツに食べさせてみて下さい。プリズムフラワーの機能も取り込めば貴方達のさらなる力になるハズです』
『わ、分かりました』
とりあえずプリズムフラワーの種も取り出し、イマジンストーンと共に相棒に食べさせる。
『ガゥ』
すると急に相棒が強く発光し始める。
効果音で表現するならばパァアアアアアという文字である。
そして光が収まると相棒の額にはイマジンストーンがついており、手足には虹色の防具のようなものがついていた。
『ガァウ!』
「おぉ!」
明らかにパワーアップしていた。
ポケモン風に言えば相棒が進化した。
まるでナッツのver
そして相棒の額から光が展開されると金髪の女性が投影される。
女性は長髪で銀色の鎧のようなものを纏っていた。
『こうして姿を見せるのは初めてですねヒエン』
「え、もしかしてアンジェ先輩!?」
『ええ。ヒッツがイマジンストーンを取り込んだことで私の姿も伝えることができるようになったのです』
「お、おお」
『さらに言えばプリズムフラワーの種をも取り込んだことで回数制限はありますが、異世界移動も貴方達の意思でより安全に行えるようになったハズです』
「マジっすか!?」
そして俺がさらに話を聞き出そうとするが、肩を誰かに捕まれる。
後ろを向くととてもイイ笑顔をしたリニスがいた。
あ、すっかり忘れてた。
「……色々説明してもらえますね?」
「ハイ」
すると俺達の様子を見た司令が一言。
「もしかしてアンジェか!?」
『しばらくぶりです弦十郎』
え?
貴方達知り合いなん??
────────
──────
────
俺はこちらを訝しげに見る皆にアンジェ先輩のことを軽く説明する。
前回、別の並行世界の地球でお世話になった人だと言ったらマリアとクリスが物凄くツッコミを入れてきたが受け流す。
そして説明云々は時間がかかるので相棒に頼んで皆に俺の関わったプリキュア世界での出来事を思念で伝えた。
数十秒後……
S.O.N.G本部に驚く声が轟いた。
皆は知る。
並行世界の秘密、アニメやドラマの世界は実在するということに。
そしてその証拠にこの世界でもプリキュアのアニメはやっていた。
だが俺の知らないプリキュアのアニメだった。
『HUGっとプリキュア!』というらしい。
うん。
知らんな。
そして『魔法少女リリカルなのは』の存在も調べてみたらあった。
後で皆で見てみようということになった。
ちなみに『家庭教師ヒットマンREBORN!』は存在しなかった。
毎度思うのだが並行世界でのアニメの有無の基準は一体なんなのだろうか?
気のせいでなければREBORNだけがやたらと見当たらない気がする。
何か秘密があるのだろうか?
まあそれはひとまず置いておくとして……
アンジェ先輩と司令が話す。
「まさかお前の言っていた助っ人というのがヒエン君達のことだったとは……」
『強力な助っ人を連れてくると言っていたではないですか』
「しかし様子を見るになんの説明もなしにいきなり連れてきたようだが?」
『うっ。それは厄介な未来の映像が見えたもので時間がなかったのです』
「この世界の危機というものか……」
『ええ』
「ってちょっと待ってくれ!こいつのこととか色々ツッコミたいことはあるが、一つだけ聞かせてくれ!おっさん!あんたこの金髪の人と知り合いなのかよ!?」
そこでクリスが勢いよく突っ込む。
俺のことはそのまま置いておいてくれてもいいのよ?
「ああ。昔からの古い知り合いでな。タマに会ったりするんだ。夢でな」
「夢かよ!?」
『私達は住んでる世界が違いますからね。彼と接触するには私が夢で現れるしかないのです』
なるほど。
するとそこにリニスがアンジェ先輩の前に立つ。
「貴方がキュアアンジェ……ですか」
『はい。そういう貴方はリニスですね?』
「ええ。ずっと貴方に聞きたいことがありました」
『……なんでしょう?』
「前回のプリキュア世界も然り、今回もヒエンはなんの前触れもなく並行世界へと飛ばされてしまいました」
静かに話す。
「聞けばそれは貴方の仕業だというではないですか。今回はタマタマ私達が側にいたから良かったものの、
『……はい』
「他にも聞きたいことはあります。この子は今まで様々なトラブルに巻き込まれ、その度に死ぬ気で解決してきました……大ケガをしながら。そのことは貴方もご存知ですね?」
『……ええ』
「ならば聞きます」
「貴方は一体何を考えているのですか!?」
リニスの怒声が大きく響き渡る。
「この子は事件によく巻き込まれます!遊びに出掛ければ銀行強盗に巻き込まれ、ご飯を食べにいけば爆弾テロに巻き込まれる!そのうえ酷ければ、裏の世界の暗殺者やチャイニーズマフィアにまで命を狙われる始末!貴方はそんなこの子を……ヒエンを更なる事件に巻き込むつもりですか!?」
リニスは止まらない。
「私はかつてこの子に命を救われました。そのときに誓ったのです。この子を必ず守ると。そんなこの子をみすみす危険な所へと行かせられる訳がないでしょう!この子は事件が起これば解決するために必ず関わろうとする!そして命を懸けて人々を助けようとするでしょう!だからこそ心配なのです!いつか……いつか……この子が死んでしまうのではないかと」
そしてリニスはアンジェ先輩を睨み付ける。
「だからこそ貴方に聞きたい!一体何を考えているのです!?」
アンジェ先輩は答える。
『……詳しいことは言えませんがこれは全てヒエンのためです』
「……なんですって?」
『ヒエンは近い将来、大きな争いに巻き込まれてしまいます。だからこそ彼には早急に強くなってもらわねばなりません。彼の前に立ちはだかる敵は恐らく……並大抵の存在ではありません』
え?
なにそれ??
初耳なんですけど???
俺、そんな大きな争いに巻き込まれるの!?
聞いてないんだけど!?
っていうかアンジェ先輩あんた一体何知ってんの!?
「そのためにヒエンをこの世界に呼び寄せたと?強くするために?」
『はい。それにこの子には定められた運命を変える力がある。それがこの世界には必要だと感じました』
「…………」
『…………』
二人ともそれ以上は喋らない。
重苦しい空気が場を包む。
「今日はこれまでにしようか。また後日話し合うとしよう」
風鳴司令が場を取り仕切ってくれたことでこの日の話し合いは終了したのだった。
次回は日本へと移るー。
そしてフィリス先生とナハトがエルフナインの助手として手伝うことに。
では、また(・∀・)ノ