なのはvividStrik10月にしますね。
早く見たいですね!
では、どうぞ( ゚д゚)ノ
ヒエンside
早朝の河川敷で俺は今ある一人の少女と向かい合っていた。
少女の名はフェイト・テスタロッサ。
なのはと同じ僅か9歳でありながら、魔力変換資質「電気」を使いこなし、AAAクラスの優秀な魔導師。
身体能力が高く、射撃・砲撃・広域攻撃・近接格闘をこなすオールラウンダー。
得意のスピードを生かし、中・近距離格闘と、高速移動からの斬撃による一撃離脱を得意とし、射撃・広範囲魔法をも扱う優れた前衛戦闘型の魔導師だ。
「それを渡してください」
フェイト・テスタロッサは真剣な表情で俺に話す。
彼女の目的は、十中八九、今俺が持っているジュエルシードだろう。
「それっていうのは…この石のことかな?」
「はい。それを私に譲ってください」
「………」
俺は少し焦っていた。
いつか邂逅することになるとは思っていたが、まさかこんなに早く会うことになるとは…
(どうする?ジュエルシードを渡すか?いやダメだ。今ここでこれを渡すことは、なのはやユーノに対する裏切り行為に等しい。それだけは絶対にダメだ)
ここで彼女にジュエルシードを渡せば俺は恐らく見逃してもらえるだろう。だが…そんなことをすれば俺はあの子達に顔向けができない。
「悪いがこれを渡すことはできない」
そのときフェイト・テスタロッサの表情が僅かに曇る。
少々罪悪感が残るが、俺はなのは達の兄貴分なのだ。それを裏切ることだけは絶対にできない。俺はあの子達の前ではカッコいい兄貴分でいたいから。
「…なら仕方がありません。貴方に恨みはありませんが…私にも譲れないものがあるから…力づくで奪わせてもらいます!」
そう言うとフェイトは懐から金色の三角形の形をした物を取り出す。
「バルディッシュセットアップ!」
《Barrier jacket Setup》
するとフェイトの体が光り、バリアジャケットが構成される。
全体的に黒い服装で固められたバリアジャケット。黒いボディスーツ、黒いマント。その手には黒い斧・バルディッシュが握られていた。
《Axe form》
いきなりやる気か!
そうか。
この子は…
「初めから俺が魔導師だと気付いていたのか?」
「はい。貴方がその宝石を…ジュエルシードを封印しようとしたところを丁度見ましたので…」
「なるほど」
俺は即座にセットアップし、戦闘体制を整える。と同時に死ぬ気の炎も発動し、俺の意識が切り替わる。
彼女は俺の様子が変わったことに少しだけ驚いているようだ。まあ、額に炎が浮かび上がってる奴なんて見たことないだろうしな。
「この地球じゃ魔法の存在は知られていない。悪いが結界を張らせてもらう」
「どうぞ」
俺は簡易版の封時結界を展開させる。
すると周囲の景色が少し薄暗くなる。これでいくら暴れても問題はない。
俺は構え、フェイトもバルディッシュを構えた。
「………」
「………」
さて
今の俺がこの子にどの程度通じるのか…
考えてても仕方がない。
まずは…
突っ込む!
俺は両手に炎を灯し、真っ直ぐにフェイトへと突っ込んでいく。そして大きく右手を振りかぶり殴りかかった。
ガキイイイイン!!!!!
甲高い音が周囲に響く。
俺の拳は金色の魔法陣に阻まれた。
《Defenser》
フェイトは後方へと飛び空中に浮かび上がり、4つの金色の球体を生み出し、こちらへ放ってきた。
《Photon lancer.》
「ファイア!」
俺は即座に飛翔魔法
「
オレンジ色の球体を数発生み出しフェイトへと放つ。
フェイトは高速で空中を移動することでフレイムバレットを簡単にかわす。俺はバージョンを切り替え、それに対応させる。
「verマシンガン!」
俺は周囲に5つの球体スフィアを出現させ固定させる。そしてそこからいくつものフレイムバレットを発射した。
ダダダダダダダッッッッッ!!!!!
その連射はマシンガンの如く、真っ直ぐにフェイトへと向かっていく。だがそれすらも彼女は簡単にかわした。
《Blitz Action》
彼女はその場から一瞬で消え、姿を消す。
あれは…
高速移動魔法か。
俺はスフィアを解除し周りに意識を集中させる。すると超直感が反応した。
俺は直感の感じるままに防御魔法ラウンドシールドを背後に発動させた。すると…
ガキン!
そこにはバルディッシュから魔力刃を出しこちらに斬りかかってくるフェイトの姿があった。
「ぐ…」
俺は思わず苦悶の声を出す。
シールドにヒビが入っていたからだ。
見かけによらずすごい威力だ。そういえば彼女の魔力量は俺より上だった。だがそれだけで勝敗が決まるわけじゃない!
俺は死ぬ気の炎の出力を上げる。それに比例するように額の炎も大きくなる。
「額の炎が!?」
フェイトが驚いているようだ。だが…
「余所見してていいのか?」
「!?」
俺は右手に再び炎を灯す。そして勢いよく拳を打ち付けた。
「
フェイトは防御魔法ディフェンサーを発動させ俺の攻撃を防ぐ。
「まだだ!」
俺は左手にも炎を灯し、金色の魔法陣に連打を叩き込む。
「
ドドドドドドド!!!!!!
すると…
ピシッ
魔法陣にヒビが入り始める。俺はヒビが入ったところを中心に拳を叩きつける。
ピシッピシッ…ピキキキ
するとヒビが次第に広がりそれは魔法陣全体に広がろうとしていた。
「これで!」
そして何度目かとなる連打を叩き込み魔法陣を破壊することに成功する。そして俺は拳をフェイトへ、フェイトもバルディッシュを俺へと向け振りかぶる。
ガキイイイイイイイイン!!!!!!!!!!
俺の拳とフェイトのバルディッシュが激突した。その衝撃により二人とも後方へと吹き飛ばされるが、それを合図に接近戦へと意向する。
俺は更に炎の出力を上げ魔法を強化する。その影響もあってスピードも自然と上がる。
俺とフェイトは空中で何度も打ち合う。それぞれ隙を見つけては攻撃し、それを防御する。一進一退の攻防が続く。
空にオレンジ色と金色の魔力光がそれぞれの辿る軌跡となり、アーチを描く。そして拳と戦斧が幾度も交差する。
(やっぱりこの子は強い!今は炎で魔法を強化しているから何とか渡り合えてるが高速戦闘に関してはやはり彼女に一日の長がある。そしてこのまま戦闘が長引けば魔力で劣る俺が不利!だから…)
(スピードは私の方が速いけど、段々対応されてきてる。それにあの額の炎…原理は分からないけど、あれが大きく燃え上がるほど魔法も強くなっていくみたいだ。これ以上は正直まずい。だから…)
((この一撃で、決める!!))
俺とフェイトはそれぞれ離れ互いに空中に静止する。その距離は約30メートルといったところか。
俺は両腕をクロスし、フェイトはバルディッシュを構えた。
「オペレーションヒート」
俺はある魔法を行使するため、それに必要な
そして右手を前方につき出す。
「ヒート…」
一方、フェイトはバルディッシュを俺へと向け魔力をチャージする。
「サンダー…」
そしてそれぞれが自分のとっておきを発動させようとしたとき…
それは起こった。
ドバアアアアアアアアアアアアアァァァァァァンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!
「これは!?」
「一体なにが!?」
ジュエルシードが突如発動した。
戦闘描写はやっぱり難しい。
さて、発動したジュエルシードはどうなるのか?
では、また( ・∀・)ノ