大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

318 / 394
どうも(゜▽゜*)

続き書けたで候。

冷火ちゃんに説明のために軽く振り返るの巻。

軽くなんで説明ちょっと雑です。

前に説明してるやつは飛ばしてます。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第三百五話 振り返ろう 前編

ヒエンside

 

 

 

俺はまずPT事件、黒化英霊との戦い、久遠の祟り狐復活時の映像を見せながら説明した。

 

冷火は真剣にそれらを聞きながら、ジッと映像を見続ける。

 

しばらく経って三つの映像を見終えた冷火は、息を静かにはいた。

 

 

「はぁ……開始からハード過ぎませんか?いえ、三つとも無事ハッピーエンドで終わったことは喜ばしいのですが……」

 

 

「正直どうだった?」

 

 

「私的にフェイトさんが、アリシアさんのクローンだったことに一番驚きました……」

 

 

「まあ、驚く気持ちは分かるけど、そのことには触れないでやってくれよ?あの二人は仲の良い姉妹。それだけで十分なんだから」

 

 

「分かってます。私はお兄様と違って空気が読めますので」

 

 

「まるで俺が空気を全然読めないみたいに言うんじゃない」

 

 

「自覚ないんですか。それはそうとお兄様、どの戦いでも傷だらけではありませんか。特に黒化英霊のセイバー戦、祟り狐として復活した久遠ちゃんとの戦いは正直見ていられなかったです……」

 

 

冷火の指摘に返す言葉が見つからない。

 

 

「あのときはどっちもなんとかすることばかり考えてて、自分の事なんて二の次だったからなあ」

 

 

「二の次って……そんなだからなのはさん達が怒るんですよ?もっと自分を大切にしてって」

 

 

「も、申し訳ない……」

 

 

「まあいいです。映像当初に比べたら、お兄様はずいぶん変わられたようですし」

 

 

「変わった?」

 

 

「はい、変わりました」

 

 

「具体的にどこが?」

 

 

「周りに何かと頼られるようになりました」

 

 

「あぁー」

 

 

言われてみれば頼るようにはなった気がする。

 

 

「あ、あと話は変わるんですが、さざなみ寮の人達は一体何者なんですか?普通じゃない気配の人達……というのは分かるんですけど」

 

 

「まあ簡単にいえば退魔師、妖怪、精霊、超能力者、獣人の住んでる寮だな」

 

 

「へ?」

 

 

「もっと簡単に言えば、裏の世界の住人達が住んでる寮だ」

 

 

「…………」

 

 

なんだか冷火が空いた口が塞がらないような表情をしている。

 

 

「あとでまとめて説明してやるよ。他にもこの海鳴市には普通じゃない人達がいるしな」

 

 

「は、はい……」

 

 

なんだか一気に疲れたような表情をしていた。

 

あ、あとこれだけは言っとかないと。

 

 

「ああ冷火、久遠の件は今はなのは達には内緒な。いつか話すつもりではいるけど、久遠の過去はとてもじゃないけど簡単に話せる内容じゃないし」

 

 

「分かってます。正直、久遠ちゃんの過去を知ってまだ動揺してる部分があるのも事実ですけど……」

 

 

「まあ、今はゆっくりでいいからしっかりと受け止めてやってくれ」

 

 

「はい」

 

 

気を取り直して、次の映像へと移る。

 

 

「次はミラーと戦ったときか」

 

 

「ミラー……ですか?」

 

 

「ああ。広域次元犯罪者っていうんだけどな、世界を又にかけて追われるS級犯罪者の事を言うんだ」

 

 

「S級犯罪者……」

 

 

「そうそう。それで俺の所に回されてきた任務が、広域次元犯罪者【幻夢(げんむ)】ミラー・テットナーの捕縛任務だったんだ」

 

 

「その男は一体なんの罪を犯したんですか?」

 

 

「ミラーの犯した罪は少女の誘拐、監禁、そして殺人の三つだ」

 

 

「…………」

 

 

俺の言葉に冷火は言葉をなくす。

 

 

「奴は10歳以下の少女を拐って監禁した後、洗脳し、幻覚でギリギリまで精神を追い詰めてから殺していた。それも孤児院の子や、家庭内で虐待を受けていた訳ありの少女ばかり。その手口は絞殺、撲殺、刺殺、中にはわざと餓死や衰弱死させられた子もいたらしい」

 

 

「そんな危険人物と、お兄様は戦ったのですか?」

 

 

「部隊を組んで奴に挑んでも洗脳されて同士討ちさせられるだろうから、少人数で挑むことになったんだ。そこで奴の能力対策として俺が選ばれた訳だ」

 

 

「そうなんですか……」

 

 

「それでそのときの航空武装隊から派遣されてきたティーダ・ランスターって奴と組んで、ミラーと戦った訳だ」

 

 

俺はモニターを操作する。

 

すると……

 

 

『私の少女への渇望が!!』

 

 

ミラーのドアップの顔が映り、冷火と猫達はビクリと身体を震わせる。

 

 

『聞こえるんだよ……頭の中から……少女を救えと……少女を助けろと……少女を救済しろと!!

 

私は少女の泣いている顔が好きだ。

 

私は少女の不安そうな顔が好きだ。

 

私は少女の絶望している顔がだいすきだああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!

 

だから私の使命の邪魔をする管理局は嫌いだ!

 

大嫌いだ!!

 

だから……私の邪魔をしようとするお前も……さっさと消えろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!』

 

 

「ひゃあああぁぁぁ!?」

 

 

「「「「ニャー!!??」」」」

 

 

「なんかごめん」

 

 

そしてミラーの大声が部屋に響き、それに驚いた冷火と猫達が悲鳴をあげた。

 

まあ気にせず、進めよう。

 

俺は奴の能力を分析しながら戦っていく。

 

奴の幻術を調和の能力でなんとか無効化させつつ、ティーダの狙撃で決めたのだった。

 

 

「なんなんですかあの変態は!?」

 

 

「……S級犯罪者なんて皆あんなもんさ」

 

 

俺は気にせず続けていく。

 

 

「次はプリキュア世界でのことだな」

 

 

「ハートキャッチの皆さんと協力しながら戦ったんですよね?」

 

 

「おう」

 

 

そして映像を見せる。

 

こころの大樹でのダークプリキュアの戦いを皮切りに、砂漠の使徒のデザトリアンや三幹部達とも戦っていく。

 

学園祭でオールスターズとも出会ったし、黒幕であるデューンが俺に直接対決を挑んできたりもあった。

 

宇宙からデザートデビルが飛来してきたり、その対策としてオールスターズに力を貸してもらったり。

 

惑星城にてデューンと再度、直接対決をしたりとトントン拍子で見ていく。

 

ただキュアヒート誕生秘話を見た冷火がこちらを複雑そうに見てくるのは、精神的に結構こらえた。

 

だがそれは本人も同じだったようで……

 

 

「私が誕生したルーツがまさかお兄様の女装した姿だったなんて……シリタクナカッタ」

 

 

冷火がorz状態になりながら落ち込む。

 

 

「うん、なんか無性にごめん。あとプリキュア頑張れ。君ならいけるキュアヒート」

 

 

俺がそんなことを言うと、冷火はガバッと起き上がり、涙目で睨み付けてきた。

 

 

「ここで追い打ちをかけるなんて鬼ですか!!」

 

 

「冷静に考えろ冷火。もしキュアヒートの正体が女装した男子高校生なんてバレてみろ。……イマヨリモットタイヘンナコトニナルヨ?」

 

 

「うっ……」

 

 

「具体的に言うと、俺が社会的に死ぬ」

 

 

俺が死んだ魚のような目で見ると、気圧される冷火。

 

この子、死ぬ気モードの時の俺の人格データを基にしているからか変なとこで真面目だ、というより頑固だ。

 

なので別方面からアプローチしていく。

 

 

「でも冷火、プリキュアフォームの格好、結構気に入ってるだろ?」

 

 

「……ええ、まあ、はい。かなり可愛いですし」

 

 

「ファッション部の子達が全力で作ってくれた衣装だからな。あとあれだ。オーバードライブのときの衣装も滅茶苦茶似合ってるぞ」

 

 

「……ナハトがハートキャッチの皆さんのスーパーシルエットを参考に作ってくれましたので」

 

 

「うんうん。俺としてはあの衣装を着こなせるのは、冷火しかいないと思ってるわけよ」

 

 

「そ、そうですか?」

 

 

「そうなんです」

 

 

俺が力説すると悪い気はしないのか、照れる冷火ちゃん。

 

この子、しっかりしているように見えてちょっと抜けてるところがあるっぽい。

 

やはり人格データを俺を基にしているせいか、所々単純な面が垣間見える。

 

俺?

 

俺は自覚あるからいいんだよ(すっとぼけ。

 

 

「それより続きは見なくていいのか?」

 

 

「あ、見ます!見ます!」

 

 

とりあえず気を取り直して次の映像へと移る。

 

 

「さっき軽く見たと思うけど、闇の書事件な」

 

 

「はい」

 

 

俺は説明する。

 

第一級指定ロストロギア【闇の書】について。

 

ヴォルケンリッター達のこと。

 

はやてのこと。

 

突然現れた謎の仮面の三人組のこと。

 

その正体はクロノの魔法の師匠リーゼロッテとリーゼアリア、そしてクロノの父親クライドさんの師匠ギル・グレアムであったこと。

 

そしてクリスマスイブの決戦で姿を現すリインフォース、全ての元凶ナハトヴァールのことも。

 

ヴォルケンリッターとの激突、仮面の男達との決戦、リインフォースとの激戦、ナハトヴァールとの総力戦などを乗り越えたことを話した。

 

 

「……グレアム元提督にリーゼ姉妹、強いですね」

 

 

「リーゼ姉妹は管理局の武装隊で教導をするほどだったし、ギル・グレアムは『管理局の英雄』と呼ばれてたからな。年老いてもその強さは健在だったって訳だ」

 

 

なんせあのリニスとクロノがギリギリまで追い詰められてしまったのだ。

 

俺としてもギル・グレアムにはよく勝てたと思う。

 

 

「ですが……リインフォースさんはそれ以上でした。お兄様となのはさん、フェイトさんの三人係でも攻めきれないなんて」

 

 

「リインフォースはヴォルケンリッターを纏める存在だからな。強いのは当然だ。吸収した魔法は使用者よりも完璧に扱えるし、その上模倣して自分用に新しい魔法を作ることもできる。近接戦闘や武器の扱いも超一流だし」

 

 

「……本当に良く勝てましたね」

 

 

「まあオーバードライブを最大出力で使ったゴリ押し戦法だったけどな」

 

 

結局あのあと、疲労で動けなくなったし。

 

改良後の今なら、パワー出力は落ちたものの長期戦はこなせる筈だ。

 

 

「で、そのあとは真の夜天の魔導書の主として目覚めたはやてとリインフォース、復活したヴォルケンリッター、管理局の面子で闇の書の闇、自動防衛プログラムナハトヴァールを協力して倒したわけだ」

 

 

するとその様子を冷火の肩に乗っているナハトは複雑そうに見る。

 

俺はナハトの頭を優しく撫でる。

 

 

「もう終わったことだし、気にするな」

 

 

「きゅ~」

 

 

その後はリインフォースの中に残っていた自動防衛プログラムの残滓を吹き飛ばしたことで、闇の書事件は完全に終わりを告げた。

 

 

「それではナハトは、ナハトヴァールの改悪される前の存在だったんですね」

 

 

「ああ。今は俺に力貸してくれてるけど」

 

 

「きゅ!」

 

 

本当、ナハトさんには日頃からお世話になってます。

 

さて、次は二週間後に開かれた月村家での新年パーティーか。

 

 

「次いくぞ」

 

 

「あ、シンフォギアの世界ですね」

 

 

「違う。シンフォギアの世界に行く前にまだ二つほどある」

 

 

「二つもあるんですかっ!?」

 

 

冷火がまるで戦慄したと言わんばかりに驚く。

 

そこまで驚くこと?

 

あ、そうだ。

 

ある程度先に言っとけば、驚かんだろう。

 

 

「先にネタバレすると、次の出来事で吸血鬼とアンドロイド、その次の出来事で裏の世界の暗殺者、そのバックにいるチャイニーズマフィアとドンパッチしたから」

 

 

「は?」

 

 

冷火は最初キョトンとしていたのだが、次第に俺の言葉の意味が分かったのだろう。

 

大きな驚き声をあげた。

 

気のせいでなければ猫達四匹も驚いている。

 

冷火は分かるけど、なんでお前達まで驚くのん?

 




長かったので分割。

次で振り返り終わり。

あと友人から指摘を受けたのですが、インターミドル編でイリヤsideだけ出さないのはどうなんだ?と言われました。

言われてみれば、そうだなと思いました。

なのでイリヤsideも、参加させようと思います。

といっても参加させるのはイリヤ、ミユ、クロの三人だけですが。

プリキュアsideはハートキャッチ四人組を中心に、他のオールスターズは人数が多いので交代させながら。

シンフォギアsideも徐々に出していく感じでいこかなと思ってますはい。

とりあえず次の話で振り返り終わった後は、インターミドルの参加選手達(オリジナル)に触れてから、ちょっとだけイリヤの世界にお邪魔させてもらいます。

ちなみにイリヤsideの時系列は2wei(ツヴァイ)!です。バゼットが襲撃に来てる辺りですかね。そこに乱入します。

では、また(・∀・)ノ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。