大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

32 / 432
どうもΣ(゚Д゚)

ミラクルリープ続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


ミラクルリープ 皆との不思議な一日⑪

ヒエンside

 

 

 

俺は正座し、アンジェ先輩も申し訳なさそうな顔をしていた。

 

 

「本当にもう!お二人とも!!どうしてこう、もっとちゃんと出来ないんですか!!!」 

 

 

『「面目ない」』

 

 

冷火に怒られてシュンとする俺達。

 

周りの者達には呆れたように見られていた。

 

すると、さあやさんが冷火をなだめてくれた。

 

 

「冷火ちゃん、あの二人ももう反省してるし……今はそれくらいで、ね?」

 

 

「ま、まあ……時間もないですし、これくらいで勘弁してあげましょう」

 

 

天使かな?

 

いや、天使だったわ。

 

プリキュア的に。

 

 

『確か彼女はキュアアンジュでしたね。良い子ですね。今の内に唾つけておきましょうか』

 

 

「露骨なスカウトやめい」

 

 

俺は思わずツッコミを入れる。

 

 

『あ、ちなみにヒエンは死んでからは私の秘書として働いてもらうの決定してますからね』

 

 

「え?何それ??初耳なんですけど???」

 

 

『今言いましたからね』

 

 

「死んでも働けと?」

 

 

『大丈夫。そのために天国や地獄でも娯楽は充実させています。現世と変わらず過ごせるでしょう』

 

 

「だからって死んでからも社畜しろとか、どこが天使なのか」

 

 

と、俺達がほのぼのと会話していると、その会話内容にハリーがツッコミを入れる。

 

 

「いやいやいや!何あんたら普通に怖い会話しとんねん!?」

 

 

「あ、死んだらなんかこう魂みたいになって輪廻転生するみたいだぞ」

 

 

『その前に天国か地獄どちらに行くか判断しますけどね。で、そのどちらかで過ごした際に、転生しても問題ないと判断したら転生してもらう手筈になってます』

 

 

「へぇ。じゃあ天国か地獄、どっちかは確実にいかないといけないんですね」

 

 

『ですね。死んでからもまだ未練のある方はいらっしゃるので、そういう人達には天国で過ごしてもらって未練を無くしてから転生してもらいます。地獄に落ちた人達は、先に罰を受けて償ってもらってからになりますが』

 

 

「ちなみにその天国と地獄ってどう決まるんです?」

 

 

『天国と地獄の分かれ目は、生前の行いによって決まります。まあ、基本的によっぽどの事がなければ地獄に落ちる事はありません。仮に地獄に落ちたとしても、ほとんどが軽い罰を受けるだけなのでそんなに震えなくても大丈夫ですよ、ハリー』

 

 

「……そのほとんどじゃない場合は一体どうなるんや?」

 

 

『聞きたいですか?』

 

 

「遠慮させていただきます!!」

 

 

アンジェ先輩の目が笑っていない笑顔にハリーが折れた。

 

 

「な、なんだか凄い話を聞いてるね、私達……」

 

 

「死後の世界の事なんて普通は聞かないもの……」

 

 

「私、今日から出来るだけ良い子にする……」

 

 

のどか、ちゆ、ひなたの三人は俺達の話す内容に呆気に取られている。

 

って、そんな話をノホホンとしてる場合じゃないんだよ。

 

時計を見れば既に9時前を指していた。

 

 

「アンジェ先輩、めっちゃ脱線してます」

 

 

『そうでした。リフレインの事でしたね』

 

 

俺達は立ち上がる。

 

そして、改めてアンジェ先輩が皆に話し始めた。

 

 

『私はヒエンにとある依頼をしました。その内容は、すこやか市で起きている異変の調査です』

 

 

アンジェ先輩は言う。

 

当初、すこやか市では数ヶ月前から微弱なエネルギー反応の報告が数件上がっていたのだが、誤差の範囲であったため、全く問題視されていなかった。

 

だが、月日が経つにつれて段々とそのエネルギー反応が大きくなり、その効果範囲も徐々に広くなっていった。

 

その事が気になったアンジェ先輩は、すこやか市の周りを軽く調査した結果、すこやか市とその周辺の地域の時間の流れが違う事が判明。

 

危機を感じた彼女は、急遽俺へと調査の依頼を出したのだ。

 

アンジェ先輩は、空中モニターに資料と思われる地図と、写真を数枚展開させる。

 

そこにはリフレインの映像もあった。

 

 

『そして今回の異変の首謀者と思われる者が判明。その者の名はリフレイン、すこやか第三小学校の時計に宿る精霊です。そうですね、ヒエン?』

 

 

「ええ」

 

 

アンジェ先輩の説明に俺は続く。

 

俺は相棒を介して、自身の記憶からサルベージした映像をモニターに出す。

 

 

「この小学校は数年前に少子化の影響を受けて廃校になってな、今は人っ子一人いない。そして調べたら案の定……近い内に取り壊される予定みたいだ」

 

 

俺の言葉に皆が驚く。

 

 

「もしかしてリフレインが時間をループするのは……小学校が取り壊されるから?」

 

 

「だろうな」

 

 

のどかが確認するように呟くのを、俺は肯定する。

 

 

「ミラ〜……」

 

 

ミラクルンは寂しそうに俯く。

 

そんな彼女をのどかは優しく抱きしめる。

 

 

「大丈夫だよ。リフレインは……私達がきっと止めるから」

 

 

「ミラミラ〜」

 

 

ミラクルンはのどかの励ましの言葉に安心したのか、笑顔になった。

 

 

「まあ、奴の気持ちも正直分からんでもない。自分の大切にしている物をいずれ壊されると分かったら……時間を進めたくもなくなる」

 

 

俺はモニターに映るリフレインを見る。

 

その目はひどく冷め切っていた。

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

 

俺はこの時、PT事件でクロノがプレシアに向かって言った言葉を思い出していた。

 

 

「……『世界はいつだってこんなはずじゃないことばっかりだ』……。俺の友人がある事件で言った言葉だ」

 

 

彼が言ったあの言葉を、彼女達にも一言一句同じ事を言っていた。

 

 

「ずっと昔から……いつだって誰だってそうなんだ……。こんなはずじゃない現実から、逃げるか立ち向かうかは……個人の自由だ。だけど自分勝手な悲しみに……無関係な人間まで巻き込んでいい権利は……どこの誰にもありはしない」

 

 

俺は皆を見渡して言った。

 

 

「だから俺は奴を……リフレインを必ず止める」

 

 

そして頭を下げた。

 

 

「改めて頼む。あいつを止めるために皆の力を貸してくれ」

 

 

最初に返したのは、のどかだった。

 

 

「そんなの当たり前じゃないですか。私達の町のためにヒエンさんは戦ってくれてる」

 

 

「むしろ私達こそ、ヒエンさんに頼む立場です」

 

 

「だから頭を上げてほしいな」

 

 

続けてちゆ、ひなたの三人も返してくれた。

 

 

「前にも言ったけど、私達も力を貸すよ!ね、ひかるちゃん!!」

 

 

「うん!ここにいる皆、ミラクルンを助けたいって気持ちは同じだから!!」

 

 

はなちゃん、ひかるちゃんが後に続くように笑顔で頷いてくれた。

 

彼女達の仲間もそれぞれ頷いてくれる。

 

最後に冷火も続く。

 

 

「私はお兄様のマテリアルですよ?そこはお願いではなく、普通に命令してくだされば良いのです」

 

 

なぜかドヤ顔だった。

 

 

『良いチームですね』

 

 

アンジェ先輩が呟く。

 

 

『前から思っていましたがヒエン、貴方は皆を率いる統率力、リーダーとしての資質が高いですね』

 

 

「はあ。リーダーとしての資質……ですか?」

 

 

『はい。貴方は今まで数々の事件やトラブルを死ぬ気で解決してきました。ですが、決して一人で解決してきた訳ではないでしょう?』

 

 

「まあ、そうですね」

 

 

『貴方の仲間として共に戦う者、貴方の価値観に共感して力を貸す者、貴方の戦う背中を見てその影響を受けた者……貴方を中心に様々な者達が貴方の元へと集まっていく。一種のカリスマ性のような物を貴方からは感じます』

 

 

「カ、カリスマ?」

 

 

『はい。私が依頼した身とはいえですよ?貴方が調査に訪れた町に、偶々プリキュアがいて、そして偶々遊びに来た二組のプリキュアとも知り合った。とても偶然とは思えません。貴方には人を惹きつける運と才能があります』

 

 

「そう……なんでしょうか?でも、確かにとても偶然とは思えませんね」

 

 

なんとなく、なんとなくだけど……アンジェ先輩の言いたい事が分かったかもしれない。

 

それはきっと俺の元となる身体の持ち主……沢田綱吉、ツナの体質に似せた身体だからかもしれない。

 

カテキョーでもツナに惹かれて仲間になった者達は大勢いる。

 

そのツナに似た体質が、この状況を作っているのだろう。

 

 

「キラやば〜!なんかよく分かんないけど、とりあえずヒエンさんが凄いってことだよね!!」

 

 

『端的に言えばそうですね』

 

 

なんかひかるちゃんが締めてくれた。

 

とりあえず俺がすごいみたいな結論で、この話は終わった。

 

それでええんかい。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

時刻は9:30を指していた。

 

時間もないので、そのまま話し合いを続ける。

 

 

『さて、現状把握が出来た所で次の話題へいきましょう。それすなわち、リフレインとあのモンスター三体への対処です』

 

 

アンジェ先輩の言葉に皆が息を呑む。

 

 

『ヒエン、貴方の事ですから、リフレインと戦う作戦も既に考えているのではないですか?』

 

 

「はい。大丈夫です」

 

 

俺の言葉に皆が驚くが、俺は気にせず空中モニターに三枚の映像を出す。

 

リフレインが使役している三体のモンスターが映っている。

 

 

「こいつらはリフレインが使役しているモンスターだ。便宜上、こいつらの事はそれぞれ大モンスター、中モンスター、小モンスターと呼称する」

 

 

俺は指で指しながら説明する。

 

 

「こいつらは以前の時間軸で、中モンスターとグレースが、大モンスターとフォンテーヌが、小モンスターとスパークルが戦っている」

 

 

以前の時間軸での戦いの動画を、空中モニターに展開する。

 

 

「あ、私達だ!?」

 

 

「こんな映像残ってたのね……」

 

 

「いつ撮ったのこれ!?」

 

 

三人は驚くが、今はスルーする。

 

 

「こいつらは、基本的に力とスピードもある上にタフネス。並の攻撃じゃ、びくともしない。はっきり言って、ヒーリングっど♡プリキュアの三人だけじゃ厳しいのが現状だ」

 

 

俺の言葉に三人は落ち込む。

 

 

「勘違いしないで欲しいんだが、別にお前達の事を足手まといと言ってる訳じゃない。お前達はプリキュアになってまだ一ヶ月程だろ?今はまだ自分の力に慣れていないから、振り回されてるだけだ。つまり経験さえ積めば、自然と強くなる。だが、今はそんな悠長な事をやってる時間はない」

 

 

ここで俺は二組のプリキュアへと視線を向ける。

 

 

「そこでHUGっと!プリキュアと、スター☆トゥインクルプリキュアの出番だ」

 

 

「「私達??」」

 

 

はなちゃんとひかるちゃんが首を傾げる。

 

 

「ああ。それぞれ二組の……あー、イチイチ名前言うの面倒くさいから、それぞれハグプリ、スタプリ、ヒープリな」

 

 

「「「「「略された!?」」」」」

 

 

皆がリアクションするが、例の如くスルーする。

 

 

「リフレインの奴は一度戦った相手の戦闘スタイルや技を、徹底的に分析して対策してくる。だからハグプリ、スタプリ、ヒープリ……それぞれのチームとしての技やコンビネーションは一度使用したら、もう通用しないと思った方がいい」

 

 

俺とリフレインとの戦闘映像を見せる。

 

リフレインの優れた戦術眼に、冷静な判断力。

 

それに多種多様な能力に、近接戦闘の高さなど……リフレインの強さに皆は驚いていた。

 

 

「だが、逆に言えば奴の予測を超える事が出来れば、こっちにも勝機はあるって事だ」

 

 

俺は不敵に笑う。

 

 

「だから敢えてこの三組のチームを一旦バラバラにして、新しく編成し直す」

 

 

「「「「「えぇっ!?」」」」」

 

 

皆は驚くが、俺は続ける。

 

 

「まず中モンスターと戦うのは、キュアグレースとキュアエール、キュアスターのピンクチーム」

 

 

「「「ピンクチーム……」」」

 

 

「次に大モンスターと戦うのは、キュアフォンテーヌと、キュアアンジュ、キュアミルキーと、キュアセレーネ、キュアコスモのブルーチーム」

 

 

「「「「ブルーチーム……」」」」

 

 

「安直だにゃん……」

 

 

「名前は気にするな。分かりやすさ重視だ。最後に小モンスターと戦うのは、キュアスパークルとキュアエトワール、キュアマシェリとキュアアムール、キュアソレイユのイエローチーム」

 

 

「「「イエローチーム……」」」

 

 

「私達……」

 

 

「イエローじゃありませんが……」

 

 

「色の問題も然程重要じゃない。それぞれ相手との相性を考えると自然とこうなった」

 

 

皆はどこか納得がいってなさそうだったので説明する。

 

 

「まず中モンスターだが、こいつは他二体と比べてバランス型だ。だがそれは逆に言えば、突出したものが何もないと言う事。そういう相手には真正面から戦うのが得策だ。それにグレースはこいつと一度戦って、俺のフォローがあったとはいえ勝利している。エールとスターがフォローしてくれれば、十分勝てる相手だ」

 

 

「「「な、なるほど……」」」

 

 

ピンクチームの三人は納得する。

 

 

「次に大モンスターだが、こいつの動きはとても素早い。前にフォンテーヌが戦ったときは、攻撃直後のカウンターを狙ったが、同じ手は通用しないだろう。だから他の四人には、こいつの動きを止める事に専念してもらいたい。止まった所に必殺技を叩き込めば勝てるはずだ」

 

 

「わ、分かりました!」

 

 

「それぞれやる事がハッキリしていれば、即席チームでも戦えるって事ですね……」

 

 

「い、意外としっかり考えられてるルン……」

 

 

「戦術の参考になります」

 

 

「伊達に戦い慣れてはいないって訳ね」

 

 

そういう事です。

 

 

「最後に小モンスターはパワーがある。特にこいつの耐久力は厄介だ。中でもこのころがる攻撃は時間を置くと、回転数も上がるから必然的に破壊力も上がる。だが、それ故に真っすぐしか進めないという弱点もある。だからこそ、こいつの必勝法は単純明快、短期決戦だ。四人でひたすら攻めてスパークルが必殺技をチャージする時間を稼げ。エネルギーチャージされた必殺技なら、確実にこいつを倒せる」

 

 

「了解!」

 

 

「要は攻めまくれってことね」

 

 

「うん。シンプルで分かりやすい!」

 

 

「攻撃は最大の防御なのです!」

 

 

「ふむ。なら、素早い連撃で攻めた方が時間が稼げそうですね」

 

 

イエローチームの面々も頷く。

 

 

「冷火はミラクルン達の護衛を頼む。俺達が戦っている間はこの子達が無防備になるからな」

 

 

「仰せのままに」

 

 

「そして最後にリフレインだが……奴とは俺が戦う」

 

 

『勝算はあるんですね?』

 

 

アンジェ先輩の確認に頷く。

 

 

「問題ありません。確かにリフレインの奴は強いですが……デューン程じゃない」

 

 

『……彼奴は色々と規格外でしたから。なら、任せて大丈夫ですね?』

 

 

「はい。大丈夫です」

 

 

俺の言葉にアンジェ先輩は安心したのか、表情を綻ばせた。

 

時計を見ると、時間は10:15を指していた。

 

少し長く話し過ぎたようだ。

 

時間まではまだあるし、少し休憩してもいいだろう。

 

 

「皆、時間までまだあるし、少し休憩しよう」

 

 

そして俺は空中にオレンジの魔法陣を展開させると、中から翠屋のシュークリーム三箱(6個入り)を取り出す。

 

すると、全員目を輝かせる。

 

 

「これって……なのはちゃんの実家のお店の?」

 

 

「翠屋のシュークリームだ。マジで美味いぞ」

 

 

のどかは目をキラキラさせながら、シュークリームに目を奪われる。

 

記憶の追体験で見たのか、早く食べたいと目がそう言っていた。

 

 

「「「「「いただきま〜す」」」」」

 

 

プリキュア達とマスコット組全員に行き渡ると、皆一斉に食べ始めた。

 

 

「「「「「お、美味しい〜」」」」」

 

 

皆、ほっぺが落ちそうな表情をしている。

 

やっぱり翠屋のシュークリームってすごい。

 

世界を超えて食べるお客さんを魅了している。

 

それと同時に、俺はそんなお菓子を作る桃子さんに戦慄していた。

 

さすが、なのはのお母さん。

 

魔王様のお母様は、大魔王様だった。

 

ちなみに俺達は普段から食べ慣れているので、今回は遠慮している。

 

アンジェ先輩も遠慮していた。

 

今日のお菓子タイムでもうシュークリームは食べたらしい。

 

つーか、お菓子タイムなんてあるんだ……。

 

そして皆がシュークリームを食べ終えてリラックスしていると、時間は10:50を指していた。

 

ダークライトのタイムリミットは12:00。

 

諸々考えると、そろそろ移動した方が良いだろう。

 

 

「皆、リフレッシュは出来たか?」

 

 

俺の言葉に皆は頷く。

 

話し合いで少し疲れてそうだったはなちゃんと、ひかるちゃんもすっかり回復している。

 

 

「なら、そろそろ移動しよう。一旦、別の場所で変身してから例の小学校へと向かう」

 

 

そして俺達は人気のない広場へと来ていた。

 

 

「よし、ここなら変身しても大丈夫そうだ」

 

 

俺の言葉を聞いた皆が、それぞれの変身道具を構えた。

 

 

「「「「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」」」」

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

 

「「「プリキュア・オペレーション!」」」

 

 

「セットアップ、プリキュアフォーム改」

 

 

ハグプリ、スタプリ、ヒープリ、冷火達は変身を済ませる。

 

俺はその光景を見て感嘆していた。

 

 

「圧巻だな……」

 

 

色取り取りの髪色をした女の子達がカラフルな衣装を着て、立っている。

 

まるでスーパー戦隊のVSシリーズを見ているようだ。

 

 

「お兄様?お兄様も変身しないのですか??」

 

 

「いや、大丈夫だ。少しボーッとしてただけだ」

 

 

『きゅ!』

 

 

その時、心の中にいるナハトから思念が届く。

 

どうやら、今までの戦闘データを生かして装備をバージョンアップしてくれたらしい。

 

 

「そうなのか。セットアップ、真・スピリットフォーム」

 

 

俺は新しいスーツ型バリアジャケットに換装すると同時に、死ぬ気モードとなる。

 

 

「あれ?お兄様、バリアジャケットのデザインを変えたんですね。脚甲はなくして、黒いジャケットを追加したんですか」

 

 

「ああ。ナハトがインターミドルの戦闘データと、リフレインの戦闘データを生かして、バージョンアップしてくれてな。それとこの装備は原点回帰ってとこかな」

 

 

俺のバリアジャケットは、黒スーツのジャケットに、黒いスラックス、黒ネクタイに白いカッターシャツ、黒いベストと無印の頃に使用していたバリアジャケットのデザインとなっていた。

 

 

「うん、特に違和感はないな」

 

 

両手のグローブに炎を灯してみるが、問題はない。

 

俺は最後にネクタイをキュッと締めると、こちらを見ている皆に視線を向ける。

 

だが、皆が一斉に視線を逸らした。

 

 

「……どうしたんだ、お前達?」

 

 

「「「「「いえ、別に……」」」」」

 

 

「……そうか」

 

 

どこか顔が赤くなっていたような気がするが……気の所為だろう。

 

俺は彼女達の中心へと歩いていき、振り返る。

 

天気はあいにくの曇天だった。

 

だが関係ない。

 

昼過ぎになれば、晴れるからな。

 

俺は右手の拳と、左手の掌を合わせて叫んだ。

 

 

「準備は整った。それじゃ、皆の明日を取り戻しに……行こうぜ!!」

 

 

そして俺達は決戦の舞台となるすこやか第三小学校へと急いだ。




あと2・3話でミラクルリープ終わります。

一応バリアジャケットデザイン、表紙の所に貼ってます。

興味があればどうぞ。

では、また( `・∀・´)ノ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。