大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

オリジナルの話でごわす。

とりあえず戦闘描写はやはり難しい。

では、どうぞ( ゚д゚)ノ


第十九話 金色の閃光との共闘

ヒエンside

 

 

 

強烈な発光から俺は思わず顔を庇う。

 

(これは…ジュエルシードが発動したのか!?)

 

く…戦っているこんなときに!

 

光が段々と弱まってきたので俺はジュエルシードがあると思われる河川敷の地面に目を向ける。

 

そして俺は驚愕した。

 

そこには人類の天敵と言ってもいい存在がいた。人々の生活を脅かす黒き生物。

 

Gと呼称される生物。

 

巨大化したゴキブリがそこにいた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

ゴキブリとは古代のギリシャの時代から記録が残っており、古くから身近な昆虫の一つとして認識されている。

 

日本では、約4,300年前の縄文土器で卵の跡などが見つかっているほどだ。

 

ゴキブリはグロテスクな姿や、カサカサと早い動き方もあって現代の日本では一般的には忌み嫌われることが多く、「不衛生」や悪い意味で「しぶとさ」の代名詞で見なされることが多い。

 

ちなみにこれはマメ知識だが、国によっては食用として飼われていることもあるそうな。

 

とまあ、現実逃避はこれぐらいにして俺は現実と向き合うことにした。

 

てかいくらなんでもでかすぎだろう?

目測でも軽く10メートルはあるんじゃないか?

 

はぁ…

面倒なことになった。

というか戦いに入る前に封印くらいしとけば良かったorz

 

だったらこんな展開にならなくてすんだのに…

 

そういえばフェイトはどうしたのだろうと思い彼女の方に視線を向けると……

 

 

顔面蒼白になっている彼女の姿がそこにあった。

 

 

あぁ…

まあそうだよな。

男の俺ですら気持ち悪いと思ってしまうんだ…。大人顔負けに強いと言っても彼女はまだ9才の女の子。ゴキブリに耐性があるとは思えない。それに他の次元世界で生息しているかは分からないが、ゴキブリを見たのは初めてなんじゃないだろうか?

 

そしてその様子を見ていられなくなった俺は彼女に声をかける。

 

「大丈夫か?」

 

ビクッ「だ、だだだだ大丈夫…です!」

 

「声震えてるぞ?」

 

するとフェイトは半泣きになりながらこちらを上目遣いで見てくる。

 

「………」

 

それを見た俺は表情には出さず、内心で吐血していた。顔に出ていないのは一重に死ぬ気モードのおかげである。

 

(なんて破壊力だ!?これが『萌え』か!?)

 

なぜだか彼女の顔を見ていると無性に守ってあげたくなる衝動に駆られる。

 

「辛いならあそこで休んでていいんだぞ?あいつは俺が封印するから、そのあとでまた決着をつければいいだろう?」

 

「い、いえ!私もやります!」

 

「いけるのか?」

 

「はい。もう大丈夫です」

 

俺は彼女の顔を見る。

まだ少し青白いが…そこはまあ、うまくフォローしていこう。

 

「じゃあまずはあのゴキブリもどきの封印優先ってことで。あんなのが町に出たら大変なことになる」

 

「そうですね。あんなのは即刻、潰してしまわないと」

 

よっぽど怖いんだな…

 

「それじゃあ、お互い一時休戦だな。ここは共同戦線ってことで」

 

「はい」

 

「それじゃいくか金髪少女」

 

「………です」

 

うん?

なんだって?

 

「フェイトです。フェイト・テスタロッサ」

 

まさか自分から自己紹介してくるとは…

ここは俺も返しておくのが礼儀だな。

 

「そうか。俺はヒエン。大空氷炎だ。よろしくフェイト」

 

「はい。よろしくお願いします」

 

「ああ、別に敬語は必要ないぞ。」

 

「じゃあ……普通に話させてもらうよヒエン」

 

「ああ。じゃあいくぞ!」

 

「うん」

 

俺たちはゴキブリもどきに向けて一直線に向かっていった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

俺はまず牽制に射撃魔法を放った。

 

火炎の銃弾(フレイムバレット)verバズーカ!」

 

俺の周囲に5つのスフィアが現れる。しかし先程とは違い少し大きくなっている。そして少し遅めのスピードで5つのスフィアが放たれた。

 

 

 

ドガアアアンンンッッッッッ!!!!!

 

 

 

それはゴキブリもどきの黒い背中にクリーンヒットする。

 

verバズーカはスピードこそ少し遅いものの、その分魔力の密度が濃いので破壊力は格段に上がっている。1tトラック一台余裕で炎上できる強さである。

 

ゴキブリもどきは背中の衝撃に驚いたのか、勢いよく走り始めた。

 

というかあまり効いてなさそうだな…

 

ゴキブリということもあって、手足からカサカサと音が聞こえる。そしてその巨体からは考えられない程のスピードが出ている。

 

その様子を見たフェイトは思わず「ヒィッ!」と声を出して驚いていた。

 

そして半泣きになりながらもゴキブリもどきにバルディッシュを向ける。

 

「バルディッシュ!」

 

《Photon Lancer Multishot》

 

フェイトは複数のフォトンスフィアを自分の周りに固め、そしてそれらを一気に放った。

 

「ファイア!」

 

フェイトの放った射撃魔法がゴキブリもどきに向かう。当たるかと思われた瞬間…

 

突如、走る方向を変え、フェイトのフォトンランサーをかわした。

 

フェイトも負けじと残りのスフィアを次々と放つがゴキブリもどきは、直角に変わる方向転換によって次々とかわしていく。

 

そしてまたしても方向転換をしたと思いきや、こちらに向かって猛スピードで突っ込んできた。

 

「何をするつもりだ?」

 

俺とフェイトは空中で静止し様子を見る。

 

するとゴキブリもどきが俺たちの前方20メートルに迫ったとき…そいつは奇跡を起こした。

 

なんとこちらに向かって一直線に飛んできたのだ。

 

そう。

跳んだのではない。

 

飛んだのだ。

 

背中の羽を使って。

 

って悠長に分析してる場合じゃない。

 

ゴキブリって飛べるのかよ!?

ゴキブリが空を飛ぶなんて聞いたことないぞ!?

 

俺は隣で(色々衝撃的だったのか…)青白い顔をしているフェイトの手をつかむと、急いで回れ右をし、猛スピードで逃げ出すのだった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

俺は未だに青白い顔をしているフェイトの手をとって飛んでいたが、精神的に動揺しているのか、茫然自失となっているため、このままでは更に戦いに支障をきたすため、現在抱きかかえて飛んでいる。

 

そう。

いわゆるお姫様抱っこだ。

 

だが今の俺達に照れる余裕など全くなかった。なぜなら、後ろから巨大なGが空を飛んで追いかけてくるのだから…。

 

 

 

ブウウウウウウウ…

 

 

 

後ろから奴の羽音と思われる音が聴こえてくる。ある意味恐怖である。

 

すると後ろから何か放たれたような音が聞こえた。超直感で既にそれを感じとっていた俺は即座にかわす。

 

そして飛んできたものを確認すると、それは茶色い液体のようなものであった。

 

そこからはさらに攻めが激化した。

 

ゴキブリもどきは茶色い液体を散弾銃のように連射してきたのだ。

 

俺は右、左、右、左と交互に避けていく。だがその液体が形状を変え、今度は拡散されるように放たれた。

 

これ以上はかわしきれないと判断した俺はラウンドシールドを展開する。

 

そして茶色い液体がシールドに当たった……と思ったら驚くことが起こる。

 

なんと魔方陣の一部が溶けたのだ。

 

ドロッと。

 

胃酸かよ!?

 

ゴキブリもどきは胃酸散弾銃をさらに放ってくる。

 

俺はスピードを上げそれらをかわす。ついでに奴を引き離そうとする。が、こいつなかなかシツコイ。さすがゴキブリといったところか。ある意味最恐だ。

 

このままではやられると考えた俺はある魔法を発動させる。

 

すると突如、俺の周囲に何人もの俺が現れる。

 

俺が発動した魔法はフェイク・シルエット。この魔法は自分の幻影を生み出し相手を翻弄する魔法である。

 

そして俺は幻影の中にうまく紛れることに成功する。うまく騙せるか少し不安であったがゴキブリもどきは、どこを狙うか戸惑っているような印象を受けた。

 

それを確かめた俺は、奴に気付かれないように更に上空へと退避する。

 

そして腕の中でじっとしていたフェイトに話しかける。

 

「フェイト、おいフェイト?」

 

「な、なに?」

 

フェイトの顔色は少しマシになっていた。それを見てちょっと安心した俺はフェイトにある話を持ち掛けた。

 

「フェイト動けそうか?」

 

「う、うん…な、なんとか。さっきはちょっとビックリしたけど、もう大丈夫」

 

「そうか。辛いところ申し訳ないんだがフェイトにやってもらいたいことがあるんだ」

 

「やってもらいたいこと?」

 

フェイトが小首を傾げる。

なんだかのほほんとするが今はそれどころではない。

 

「ああ、俺があいつを引き付けるから君の一番強い魔法であいつを仕留めてほしい」

 

「き、危険だよ!」

 

俺の作戦にフェイトが待ったをかける。

 

あれ?

この反応は少々予想外なんだが…

さっきまで俺達ジュエルシードを巡って戦ってましたよね?

 

「大丈夫さ。何も勝機がないまま言ってるわけじゃない。それにこの作戦は妥当だぞ?俺は強い魔法を放つのに時間がかかるし、仮にフェイトが囮になるとしてもあいつ相手に動き回れるのか?」

 

フェイトはうっ…とつまり、首をフルフルと横にふる。

 

「大丈夫、うまくやるよ。だからそっちもたのんだ」

 

俺はフェイトに拳を向ける。フェイトはそれを見て首を傾げる。

 

ああ

分からないか。

 

「握りこぶしをつくってくれ」

 

フェイトは言われるがままに右手に握りこぶしを作る。そして俺はフェイトのこぶしに自分のこぶしをぶつける。

 

 

 

コンッ

 

 

 

「オレ流の約束の仕方。絶対に勝つぞ」

 

「うん。無茶しちゃだめだよ」

 

「おう」

 

そして俺達は眼下にて幻影達と交戦をしているゴキブリもどきに視線を向ける。

 

「じゃあいってくる」

 

俺は勢いよく炎の翼を広げ降下していった。

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

フェイトside

 

 

 

ヒエンがあの黒い虫に向かって飛んでいく。

 

私はそれを少し不安になりながら見送った。

 

私はある目的のためにジュエルシードを集めている。今日は朝からジュエルシードの反応があったからすぐに現場に向かったんだけど…

 

そこである人に出会った。

 

それが……ヒエンだった。

 

私はヒエンがジュエルシードを封印しようとしていた所を偶々見かけて…彼が魔導師だということに気が付いた。

 

それを見た瞬間、私は思わず声をかけてしまった。

 

ジュエルシードは今の私にとってとても必要な物だったから。だからそれを取られそうになったことに焦っちゃたんだ。

 

だからジュエルシードを巡って彼と戦うことになった。

 

私はすぐに終わらせるつもりだったんだけど…

 

ヒエンは強かった。

 

スピードには多少自信があったけど、最初から私の動きにすぐに対処してきたり、攻撃も防がれたりしたのは本当に驚いた。

 

その後、接近戦を繰り返してお互いに攻防を繰り返してたら予想外なことが起こった。

 

突然ジュエルシードが発動しちゃったんだ。

 

そしたらあの黒い虫が大きくなって…その姿を見たとき体が突然動かなくなって…いきなり目の前が真っ白になったんだっけ。

 

そして気付いたら、ヒエンに声をかけられてた。

 

で彼が言ったんだ。

 

「俺が封印するから君は休んでていい」って。それを私はなんだか申し訳なく感じて協力することにしたんだ。

 

だけど…

 

あの黒い虫が飛んできたときに、また体が動かなくなって…

 

そしてまたヒエンに迷惑をかけちゃった。

 

だから今度はちゃんとやるんだ。

 

ヒエンは優しい。

 

本来なら敵である私に声なんてかけなくてもいいのに…そのまま放っておけば間違いなく私は、あのときやられるまではいかないまでも、ケガを負っていたはずだ。そしてそのままジュエルシードを奪えたはずなのに彼はそうしなかった。それが当然とでもいうように。

 

だからこそちゃんとやらなきゃ!

 

彼に借りを返すために。

 

だから…

 

「頑張ろうねバルディッシュ」

 

《yes sir》

 

少女はジッと見る。

 

黒い虫と戦う少年の姿を。

 

 

 

フェイトside end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

俺が奴の前に到着すると、丁度幻影達が全員消えるところであった。

 

ゴキブリもどきは俺に気が付くと、こちらへと咆哮を上げてきた。

 

「ヴオオオオオオオオ!!!!!」

 

そしてそのままこちらに突進をしかけてくる。俺は咄嗟に右へと飛んでかわしフレイムバレットを放った。

 

「verショットガン!」

 

オレンジ色のスフィアを5つ自分の周囲に配置し、そこから螺旋状に回転したスフィアが放たれる。

 

しかし、ゴキブリもどきも胃酸をうまくばらまかせ俺の射撃魔法にうまく相殺させた。

 

俺は一撃食らわせるために今度は接近戦をしかける。奴の後ろに回り込むが、ゴキブリもどきはそれを察し、即座に体勢を整え俺の方向に向いてくる。

 

そして6本足のうち4本を迎撃として俺に奮ってきた。

 

俺は直感に任せてそれらをかわす。そして隙あらば懐に飛び込もうとするのだが…

 

4本足を器用に操り俺の進路を阻むゴキブリもどきに、俺は近付くことができないでいた。

 

俺は両手に炎を灯し、ゴキブリもどきの足を打ち払うが1つを打ち払っても残りの3つで攻撃されるため、単純に手数が足りずに接近できないでいる。

 

加えて奴は10メートルもあるため、攻撃を一度でもくらえば大ダメージは免れないだろう。

 

(くっ…こいつ見かけによらず動きがすばやい。それに思った以上にこちらの動きに対応してくる)

 

俺はたまらず後ろに下がる。

そして右手に炎をためる。そしてある程度パワーが溜まると前方に突きだし、砲撃を放った。

 

火炎の砲撃(フレイムバスター) 収束(カンバージ)!」

 

俺は砲撃魔法フレイムバスターをさらに収束させたフレイムバスターカンバージを放つ。収束させた分、飛距離は短いが破壊力は普通のバスターよりも上がっている。

 

だがそれを見たゴキブリもどきも胃酸を固定化させ胃酸の砲撃を放ってきた。

 

オレンジ色の砲撃と、胃酸の砲撃が激突する。

 

 

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!

 

 

 

激突の影響で爆発がおこる。

ゴキブリもどきはその場に留まり、俺は後方へと吹き飛ばされる。

 

ちっ!

パワーはあっちが上か!!

 

接近戦はあの器用に操る足に阻まれて近づけず、かといって遠距離から射撃魔法や砲撃魔法を放っても相殺又はパワーで負かされる。

 

どうにか一撃当てて動きを止めないと…

 

(だがどうする?接近戦に持ち込んでモードアタッコを使えばなんとかダメージは与えられるかもしれない。だがあの足をどうにかしないことには…)

 

俺は飛びながら必死に打開策を考える。

 

俺一人じゃ正直厳しいな。

だがフェイトにカッコつけてでてきた手前、彼女に頼むというのもカッコ悪い。

 

ああ…

俺がもう一人いれば…………うん?

 

もう一人いれば?

 

そうだ!

あの魔法を使えば!

 

そしてある程度付け焼刃の作戦を考えた俺は再びゴキブリもどきへと突貫した。

 

俺はフェイク・シルエットを発動させる。俺は幻影10人を呼び出し、再びゴキブリもどきに向かわせる。俺もその中に混じり射撃魔法などで攻撃をしかける。

 

だが防御力があるのか、やはり大して効いているように見えない。

 

奴は足を器用に操り幻影を横凪ぎに吹き飛ばしたり、胃酸攻撃で確実に幻影の数を減らす。

 

そう。

()()()()()()()()()()

 

それを確認した俺はフレイムバインドを発動させる。ゴキブリもどきの周囲に現れたオレンジの鎖は足や体を何重にも拘束する。

 

だが奴もそう簡単には拘束させてくれない。必死に暴れまわり拘束から逃れようとする。俺は炎の出力を上げ、バインドを強化する。

 

だが奴のパワーの方が強いのか鎖にヒビが入る。そして鎖が砕けると思われた瞬間…

 

 

 

突如、ゴキブリもどきの足が吹き飛んだ。

 

 

 

それを見た俺は思わずニヤリと笑う。

 

作戦成功!

 

俺が行ったことは極めて単純。

 

分身を生み出し攻撃を仕掛けたのである。

 

10人の幻影の中に、1人炎で作った分身ファイアアバターをまぎれこませておいた。

 

幻影のフェイク・シルエットと違い、ファイアアバターは実体を持った分身である。

 

そして実体を持っているアバターは攻撃が可能なのだ。

 

作戦の内容はこうだ。

 

フェイク・シルエットでゴキブリもどきをその場に留める。そして本体の俺がバインドで動きを固定。完全に動きを止めたところをアバターが…炎の剣ファイアエッジにて足を切り落としたというわけである。

 

そして足を失ったゴキブリもどきは動きを完全に停止させた。

 

ここで俺は切り札をきる。

 

 

(フェイト今だ!)

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

フェイトside

 

 

 

きた!

 

「いくよバルディッシュ」

 

《yes sir.》

 

フェイトの足元に金色の魔法陣が展開される。

 

「撃ち抜け轟雷!」

 

そしてバルディッシュの先端に金色の光が収束される。

 

「サンダースマッシャー!!!」

 

《Thunder Smasher》

 

そして轟雷の砲撃がゴキブリもどきへと放たれた。

 

 

 

フェイトside end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

上空から金色の光がゴキブリもどきに迫る。

 

ゴキブリもどきは焦ったような声で鳴くが足をもがれた虫が動ける訳がなく…

 

抵抗虚しく金色の砲撃の中に飲まれた。

 

そして砲撃が収まると…

 

ジュエルシードがポツンとひとつでに佇んでいた。

 

俺はジュエルシードに近付きそれを手に取る。

 

うん。

しっかり封印はされているようだ。

 

すると上空からフェイトがゆっくりと降りてきた。それを見た俺はジュエルシードをフェイトへと投げ渡す。

 

彼女はそれをワタワタとした手つきで受け取った。

 

「えと……いい…の?」

 

「ああ、それを封印したのはフェイトだろ?」

 

「でも…」

 

ああー

本当に律儀な子だな。

俺達、共闘したとはいえ一応敵同士だぞ?

とりあえず助け舟だしとくか。

 

「じゃあまた後日、それをかけて戦ってくれ」

 

「え?」

 

「もちろん今日はもう無理だ。早朝からまさか戦うことになるとは考えてなかったからな」

 

「それは私も…」

 

「だからそれまで、そのジュエルシード預かっといてくれ」

 

「……わかった」

 

フェイトは渋々受け取ってくれた。

 

まあ正直言うと、戦う気なんてこれっぽちもないけどな!!

 

とりあえずそろそろ魔力切れ起こしそうなので地面にゆっくり降り始めるのだった。

 




最近、感想欄にて名前がダサいとの意見がありますので少しだけ。

とりあえず筆者的に名前は今のところ変える予定はないです。

一応、画数とかは姓名判断とか色々調べてバッチリなんですがねぇ。

今のところはとりあえず、気にしないで読んでいただければなあと思います。

では、また( ・∀・)ノ

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