続き書けたで候。
昨日はアクセス出来なくて焦りました。
無事復旧出来て良かったです。
後、話は変わりますがインターミドル編長過ぎという意見をいただきました。
気持ちはわかるのですが、もう少しで終わります。
いやまあ、長いという自覚はもちろんありますよ?
ただせっかくここまで来たので、中途半端に妥協して終わらせたくないと言いますか。
ちゃんと計画通りに終わらせたいと思っております。
では、どうぞ(*´∀`)
ヒエンside
残り試合時間は約一分半。
俺の魔力も残り少なくなってきた。
先程のヴォルカニック・ブレイズで魔力の大半を消費してしまったのだ。
追い詰められて仕方がなかったとはいえ、やはりぶっつけ本番で初魔法を使用するのは極力控えた方がいい。
慣れてない内は余計な魔力を消費してしまうからな。
まあ、反省は後にして今は試合に集中しなければ……。
相手の女子チャンピオンは考え事をしながら勝てる相手ではないからな。
「先手は譲るよ」
「……じゃあ、遠慮なく。
俺はフェイクシルエットを使用して幻影を15体展開させると同時に、フェイクバレットで幻影の魔力弾を40発、本物の魔力弾を10発展開させる。
「ファイア!」
そして勢いよくスタートを切りながら、50発の魔力弾を放った。
それぞれの幻影は
俺は幻影に紛れて移動しながら、思考する。
ダイヤモンドは探知魔法で俺の位置を常に把握している。
ならば、魔力の塊であるフェイクシルエットは有効な筈。
気配を読む事に長けている者からすれば、幻影を見破る事は造作もないだろうが、そうでない者からすれば幻影は一朝一夕で見破れない。
「へぇ……考えたね」
ダイヤモンドが感心したように声を出す。
こいつは一流の魔法使いではあるが、一流の騎士や剣士ではない。
彼らのような武芸者は、気配を読む事に長けている。
それは武道を続けていれば、ある一定のレベルになると自然と身に付くからである。
しかし、魔法使いは魔法の方に力を入れる。
戦闘技能としてある程度の武芸には力を入れるであろうが、極める程ではない。
下手に身体を鍛えるより、身体強化や魔力付与を使用した方が効率が良いからである。
ダイヤモンドもその例に漏れず、魔法の方に力を入れている節が見られる。
凍結の魔眼という超強力な力を身に着けていれば、それの制御に力を入れるのも当然か。
本人曰く、まだ短時間でしか完璧に制御出来ない様であるし。
《Glacial Age.》
ダイヤモンドは氷の
その発動スピードは、クロノのオーバードライブ時のスピードにも引けを取っていない。
幻影が棘をかわしきれずに数体ずつ消えていく。
俺は視界の端でそれを確認しながら攻撃をかわしつつ、幻影弾で惑わしながら魔力弾を操作する。
「グレイシャー、自動防御」
《Hail Mist.》
するとダイヤモンドの周りに氷の霧が展開される。
例のオートガードの霧だ。
しかも魔眼を解放している影響か、第1ラウンドよりも明らかに展開している霧の量が多い。
幾度も魔力弾で攻撃しても必ず阻まれる。
「verライフル!」
ならば魔力弾の質を変えて対抗するしかない。
螺旋状に回転させて貫通力を上げていく……と、同時に幻影弾も形を変える。
「む……」
ダイヤモンドが眉をひそめる。
「ライフルショット!」
俺は弾丸強化のキーワードを唱える。
すると魔力弾は少し大きくなり、さらに高速で周りの霧を削いでいく。
「これ以上は……やらせない」
《Hail Bullet.》
数十発の氷の銃弾が造形され、俺の魔力弾を相殺しようとする。
「させるか!」
俺は額の炎の炎圧を最大まで引き上げて魔力弾を強化する。
幻影や幻影弾は全て消え、本命の魔力弾も半分以上相殺されてしまうが、ついに3発の魔力弾が氷の霧を突破した。
『ヒエン選手の射撃魔法がヒット!ダイヤモンド選手、思わずのけ反る!!』
ダイヤモンド・クリストファー
LP27500→22500→17500→12500
「くっ……なんて威力……」
クラッシュエミュレートが貫通したのか、ダイヤモンドの額から血が出る。
「だけど……甘く見ないで」
《Cryogenic Fluid.》(クライオジェニック フルード)
その時、ダイヤモンドの周りで氷の霧が収束し、ムチのようにウネウネと動き回る。
そして残りの魔力弾を弾き飛ばし、消し去る。
それらはまるで氷自身に意思があるかのように、四方八方から襲いかかってきた。
俺は両手にラウンドシールドを展開させて、氷のムチを受け流していく。
「もっと細かく……もっと鋭く……」
しかし氷のムチはさらに細く鋭く分けられると、俺の防御をすり抜けて攻撃を行ってきた。
「ラウンドバリア!」
俺は咄嗟にバリアを身体全体に纏わせる。
直後、後方から激しい衝撃と痛みがやってきた。
ヒエン・オオゾラ
LP18059→13050
バリアでダメージを軽減しているにもかかわらずこの威力……。
オーバードライブを展開していなければ、とっくの昔にやられている。
「
こちらは氷の蛇を造形し、ダイヤモンドのクライオジェニックフルードに対抗する。
氷の蛇と氷のムチがぶつかり合う。
俺はダイヤモンド程、細かくは操れないので自動操作で対応する。
今はあのムチを止められればそれでいい。
「
形態変化を用いて、両手の
正直なところ、これ以上時間はかけていられない。
それ故に、完全近接戦闘用モードで速攻を掛ける。
「
「甘い……よ」
氷の霧が例の如く阻む。
だが……
「甘いのは……そっちだ!!」
俺は左手にも圧縮したオレンジの球体を展開させると、霧へと勢いよくぶつけた。
「
「霧が……!?」
これでダイヤモンドを守る盾もなくなった。
俺はさらに右手に球体を生み出し、ダイヤモンドの腹にぶち込もうとするが……
《Hail Wall.》
分厚い氷の塊が俺と彼女の間に現れる。
しかし……
「
「かはっ……」
関係なく、俺は彼女を吹き飛ばす。
多少、威力は落ちてしまうものの、そのままダイヤモンドはリングアウトする。
『ダイヤモンド選手!リングアウトォオオオ!!ヒエン選手のバーニングアクセル炸裂ゥウウウ!!!』
ダイヤモンド・クリストファー
LP12500→7500
「ようやくまともに一発入れる事が出来たな」
「氷でガードしたのに……なんて威力……圧縮されてる魔力量が半端じゃない……」
「それをお前が言うか……」
俺は呆れたように返す。
ダイヤモンドはゆっくりとリングインしながら話す。
「基礎がしっかりしていて……明確な隙がない……。はっきり言って……今までの相手で……一番やりづらい……」
「それはこっちのセリフなんだが」
魔眼を開放してからの魔法発動スピードは尋常じゃないくらい早い。
超直感の感覚を最大まで引き上げていなければ、対応出来ない程に。
それに魔力も膨大である影響か、ひとつひとつの攻撃も一切気が抜けないし、防御も並大抵の攻撃ではほとんど傷がつかない。
とにかくバランスがいいのだ。
さすがはチャンピオンと言うべきか。
「……ここまでダメージを負ったのも随分久しぶり……」
ダイヤモンドはゆっくり真上へと上がっていく。
「貴方とはもっとやり合いたいけど……もう限界が近い。それに私は……極力無駄な事はしない主義……だから……」
そして杖を上へ掲げると、大きな白銀の球体を展開させていく。
それはまるで透明な結晶のように透き通っていた。
球体は膨張し、どんどんと大きくなっていく。
「これで決めるね……
《Perfect Crystal.》
超巨大な白銀の球体が俺に放たれた。
「これはクロノをやったときの……」
対抗するには同じくブレイカークラスの攻撃を放つしかないが、残念ながらエネルギーチャージするだけの時間もない。
つまり……
「真正面からぶち破る!!」
パーフェクトクリスタル自体を打ち破るしかない。
集束砲撃には集束打撃で対抗する。
俺は右手に最大までエネルギーを込めると、真っ正面からオレンジの球体をぶつけた。
「
圧倒的質量が俺に襲いかかる。
右手にかなりの負荷がかかってくる。
「ぐ……おおおおおお!!!!」
俺は額の炎の炎圧を最大まで上げ、ソーラーアクセルを限界まで強化する。
元々、オーバードライブを展開している事もあってソーラーアクセルは極限まで強化されている。
さらにそこに死ぬ気の炎が加わる事でさらなる攻撃力の向上を可能とする。
「はぁああああああ!!!!」
「……しぶとい」
ダイヤモンドも魔力を込めているのか、しっかりと対応していた。
総合的な破壊力はパーフェクトクリスタルの方が上かもしれない。
だがこちらはエネルギーを圧縮している分、炎を一箇所に集中させているため、攻撃の突破力は上である。
その証拠に……
『押している!ヒエン選手のソーラーアクセルがダイヤモンド選手のパーフェクトクリスタルを押している!!』
こちらが押していた。
そしてついに……
「おりゃああああああ!!!!!!」
『突破した!ヒエン選手!パーフェクトクリスタルを遂に打ち破ったあああぁぁぁ!!!!』
パーフェクトクリスタルを打ち破る事に成功した。
「うん……分かってた……貴方ならきっと打ち破るって……」
しかし……
「でも……ごめんね……私の勝ちだ」
ダイヤモンドの攻撃はまだ終わっていなかった。
《Cryogenic Glacier.》(クライオジェニック グレイシャー)
『これは……イレイザーだぁあああ!ダイヤモンド選手、最後にとんでもない魔法を隠し持っていたあああぁぁぁ!!』
イレイザーとは、砲撃魔法の最高難度であり、その破壊力からあらゆる物質を消すことが出来る非常に強力な魔法である。
だが、魔法の発動とその維持が非常に難しく、魔法の中でも特に最高難度の魔法とされている。
そんな強力なイレイザーが俺に放たれた。
それに対して俺は……
「悪いな……
俺は超直感の影響か、自身に危機が迫ると、その一瞬先の未来が見える。
それだけでなく、パーフェクトクリスタルを見た時から妙に嫌な予感をビシバシと感じていたのもあって、保険として左手にもソーラーアクセルを展開させていたのだ。
クライオジェニックグレイシャーと、ソーラーアクセルが激突する。
さすがイレイザーということもあって、貫通力が凄まじい。
このままではまずいと悟った俺は、ソーラーアクセルで下からすくい上げるように、クライオジェニックグレイシャーを受け流す。
クライオジェニックグレイシャーは、俺の少し上を通過して不発に終わる。
「……イレイザーを……受け流した?」
これにはさすがのダイヤモンドも予想外だったのか、呆けてしまった。
そして、俺はそのままダイヤモンドへとオレンジの球体をお見舞いした。
「
「かはっ……」
ダイヤモンドはそのままリング外へ吹き飛び、意識を失う。
ダイヤモンド・クリストファー
LP7500→0
『試合終了ォオオ!誰がこの結果を予想したのか!?勝利したのはヒエン選手!!ダイヤモンド選手を打ち破り、決勝戦進出だあああぁぁぁ!!!』
ここに勝敗が決した。
やっと準決勝終わったー。
残りは決勝戦じゃいー!!
では、また( `・∀・´)ノ