続き書けたで候。
お久しぶりです。
では、どうぞ( ゚д゚ )クワッ!!
第三者side
ティーダは少年の試合をティアナ達と共に観客席から見ていた。
『試合終了ォオオ!誰がこの結果を予想したのか!?勝利したのはヒエン選手!!ダイヤモンド選手を打ち破り、決勝戦進出だあああぁぁぁ!!!』
「……あいつならもしかしたらとは思ってたけど、いざ目の当たりすると言葉が出てこないっすね」
「とんでもない試合だったものねぇ」
「大したものよね、本当に」
ティーダのなんとも言えない気持ちが分かるのか、彼のセコンドであるメガーヌとクイントも同意する。
「お兄ちゃん、そんな暢気な事言ってる場合じゃないでしょ?そろそろ時間よ?」
「ティアナの言う通りだよ。次はティーダ君の試合だよ?」
「ファイトだよ!ティーダ君!!」
すると同じく試合を見ていたティアナとギンガがティーダに試合の準備を進めるよう口を挟む。
スバルはというと、ムンッとティーダに気合を入れるかのように応援していた。
「そうだな。あいつが三年間無敗の女子チャンピオンに勝ったんだ。だったら俺もやってやれない事はない!!」
「その意気よ。大丈夫。ヴォーラス君対策もしっかりしたでしょ」
「あとは全力を尽くすだけ。やってきなさいティーダ君」
「「「頑張って!!」」」
五人の声援を受けてティーダはニヤリと笑う。
「勝ってきます」
そしてティーダはリングへと向かう。
三年間無敗の男子チャンピオン、ヴォーラス・クリストファーとの試合に臨む。
◆◆◆
試合時間になると、ティーダはメガーヌとクイントを引き連れて入場する。
『皆様お待たせ致しました!都市本戦4回戦2組目の選手入場です!レッドコーナーからは、黒きガンナー!得意の早撃ちと幻術を駆使してクールに勝ち上がってきた18歳の若き首都航空隊のエース!今日はいよいよ三年間無敗のチャンピオンに挑戦だ!「
「セットアップ、ファントムモード」
ティーダが黒いバリアジャケットへと換装する。
両手には黒い拳銃型デバイス、ファントムミラージュが握られている。
『続いて、対するブルーコーナーからは赤きガンナー!三年間無敗のチャンピオンとして君臨する金色の若き獅子!無敵の王者の強さを見せてやれ!「
金髪に鋭い目つき、頬にある傷跡が大きく目立つ。
グレースーツに身を包んだヴォーラスがゆっくりと入場する。
「炎装」
ヴォーラスは赤いスーツ型バリアジャケットへと姿を変える。
肩にはマントのように赤いコートがかけられ、その両手には赤い拳銃型デバイス、イグナイトが握られている。
ヴォーラスにはセコンドはいないのか、二人のDSAAスタッフがいた。
リング中央で両者が睨み合う。
ティーダはヴォーラスを観察する。
(すげぇ威圧感だ……。まるで巨大な獅子に睨まれた小動物になった気分だぜ)
ヴォーラスの身長は大きい。
170cm後半のティーダより頭一つ大きい。
180cm後半はあるヴォーラスはティーダを見ながら呟いた。
「ティーダ・ランスター……首都航空隊のエース。使用デバイスは拳銃型のファントムミラージュ。使用魔法は主に幻術系と射撃系。その中でも特に早撃ちを得意としている。各地で行われる射撃大会では優勝を何度も掻っ攫ていく凄腕のシューター。過去には、ヒエン・オオゾラと共に広域次元犯罪者ミラー・テットナーの捕縛にも成功している……クククッ……大したものじゃねえか」
ヴォーラスの言葉を聞いたティーダは視線を厳しくさせる。
「……ミラーの件は一部の人間しか知らねぇはずだ。それをどうしてテメェが知っている?」
「簡単な話だ。俺もその一部の人間だからだ」
「まさかあんたは……」
ティーダが話を続けようとすると、実況の声が響いた。
『4分4R、規定ライフは50000。三回戦より10000上がります。果たして勝利を手にするのはどちらなのか?戦いのゴングが今……鳴りました!!』
そして試合開始のゴングがなった。
「お前の実力を俺に見せてみろ、ティーダ・ランスター」
ヴォーラスは開始早々、強烈な赤い炎熱砲撃を放つ。
《Bufera Di Rosso.》(
「やべぇ!?」
《Phantom Blaster.》
ティーダは咄嗟に砲撃魔法ファントムブラスターを放つ。
両者の砲撃がぶつかり合い、強烈な爆発が起こる。
『開始早々、両者の砲撃が炸裂ゥ!大爆発だああぁぁぁ!!』
「へぇ。様子見で放ったとはいえ、俺の砲撃を相殺するとは中々やるじゃねえか」
「お褒めの言葉どうも!今度はこっちからいくぜ!!」
《Shooting Silhouette.》
ティーダはシューティングシルエットを発動させる。
複数の誘導弾を撃つと同時に、幻影の魔力弾も展開し、ヴォーラスを惑わせる。
「蹴散らせ、イグナイト」
《Va Bene Capo.》(OK、ボス)
だが無敵の王者はそれらをものともしない。
《Tornado Di Rosso.》(
強力な炎の竜巻が幻影弾と魔力弾を一掃すると、そのままティーダへと襲いかかる。
「なんつーゴリ押しだ!?」
《Phantom Blazer.》
ティーダはカートリッジを射出し、直射貫通砲撃魔法ファントムブレイザーを放つ。
カートリッジで威力アップしたファントムブレイザーで炎の竜巻を真正面から貫き、そのままヴォーラスへと向かわせる。
「いいねぇ!中々楽しめそうだ……!!」
《Tempesta Di Rosso.》(
対抗するようにヴォーラスも強烈な炎熱砲撃を放つ。
先程と同じく、相殺された。
だがティーダはその様子を見て冷や汗を流していた。
(俺がカートリッジで威力を底上げした砲撃を意図も簡単に相殺しやがった!?噂通り、やべぇなチャンピオンってやつは……!!)
「こりゃ、悠長にしてる場合じゃねぇな」
《Cross Fire Shoot.》
ティーダは二発のカートリッジを使用し、十八個の黒い光弾を展開する。
これはティーダが得意とする、中距離誘導射撃魔法であり、複数の誘導弾によって空間制圧を行う事を目標として組んだ魔法である。
空中に複数の魔力スフィアを形成し、同時に発射する。
「クロスファイア……シュート!」
「射撃がテメェだけの専売特許だと思うなよ」
《Vento Di Rosso.》(
ヴォーラスは二丁の銃型デバイスを構えると、炎の弾丸を連続で撃ち出す。
絶え間ない早撃ちでティーダの光弾を正確に撃ち抜いていく。
その精度は百発百中であり、これにはさすがのティーダも驚く。
(この野郎……下手したら俺よりも正確で早いんじゃ!?)
「いや、弱気になるな!今はこいつに勝つことだけを考えろ!!」
《Dagger Blade.》
ファントムミラージュをダガーモードに切り替え、黒い魔力刃を展開させる。
魔力刃にはフィールド貫通・防御破壊効果が仕込まれており、斬れ味はクイントとメガーヌのお墨付きである。
ティーダは足元に魔力を集中させて、高速で移動する。
《Quick Move.》
光弾を操作しながら、背後からヴォーラスに襲いかかる。
弾幕を彼の周囲に集中させることで、ヴォーラスの意識を逸らしているのだ。
(食らえ!)
《Dagger Slash.》
ティーダはまるで暗殺者の如く、ヴォーラスの死角から襲いかかる。
彼はインターミドルに出場すると決めてから、主にクイントに格闘戦技を、メガーヌに魔法の指導をしてもらっていた。
二人の指導を受けたからか、彼の才能もあってメキメキとその実力を伸ばし、首都航空隊でもエースとして、その地位を不動の物にしている。
だが、そんな彼の今の実力を持ってしても……
「甘ぇよ」
王者の牙城は崩せない。
ヴォーラスは後ろを見ないまま、魔力強化したイグナイトでティーダの魔力刃を受け止めていた。
「ちっ!?」
ティーダはすぐに後退する。
(こいつ……後ろを見ずに俺の攻撃を防いだ!?一体どんな反射神経していやがる!?)
ヴォーラスはそのままティーダに銃口を向けると、赤いレーザーを撃ち出した。
《Lampo Di Rosso.》(
「ぬおおおっ!?」
咄嗟にティーダはもう片方も黒い魔力刃を展開させ、二刀で赤い光線を受け止める。
勢いよく後方へ押されるものの、なんとか流れを逸らすことで難を逃れる。
ティーダ・ランスター
LP50000→LP44500
しかし、攻撃は止まらない。
《Grandine Di Rosso.》(
赤い魔力弾の嵐がティーダに襲いかかる。
「あっぶねぇ!?」
咄嗟にかわすと、瞬動術を発動させてリング内を駆け回る。
「ファントム!幻影だ!!」
《Ok Master.Fake Silhouette.》
六十体の幻影を展開させてその中に紛れる。
「面倒くせぇ。全部まとめてカッ消す」
《Folata Di Rosso.》(
二丁の拳銃型デバイスから強烈な炎熱砲撃が放たれ、幻影を一掃していく。
「お前なら、そう……くるよな!」
《Quick Move Air.》
しかしティーダはこれまでの攻撃パターンから、ヴォーラスが一気に幻影を減らしてくるのは予想出来た。
だからこそ、即座にヴォーラスの真上へと回り込んでいた。
「こいつを食らいやがれ!!」
《Variable Shoot.》
魔力刃を解除し、ガンズモードに戻すとカートリッジを四発使用し、魔力をこれでもかと込めた弾を発射する。
ヴァリアブルシュートは見事ヴォーラスに直撃し、初めて王者のライフを削る事に成功した。
ヴォーラス・クリストファー
LP50000→LP42000
「クックックッ……効いたぜぇ。この大会中、俺のライフポイントを削ったのはお前が始めてだ。誇っていいぞ、ティーダ・ランスター」
「そりゃ、どうも」
「さらに盛り上がりてぇところだが、どうやら時間切れのようだな」
直後、第一ラウンド終了のブザーがなる。
『第一ラウンド終了ォオオオ!決着は次ラウンドに持ち越しです!!』
「クックックッ……お楽しみは第二ラウンドでってなぁ」
ヴォーラスはブルーコーナーへとゆっくり戻っていく。
それを見たティーダも溜息をつきながらレッドコーナーへと戻っていった。
次回、ティーダ戦決着。
出来るだけ早めに投稿します。
では、また( `・∀・´)ノ