大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

では、どうぞ(╯°□°)╯︵ ┻━┻


第三百八十八話 発勁を身に着けろ 後編

ヒエンside

 

 

 

「はっ!」

 

 

「フッ!」

 

 

「……っ!!」

 

 

俺はサンシャインとムーンライトの連撃を必死に捌いていく。

 

当然の如く、この二人も発勁を身に付けているため、下手に受け止め続ければ、俺の身体へのダメージがどんどんと蓄積されていく。

 

太極拳の化勁(かけい)を使い、彼女達の攻撃に対して腕を回転させ、丸い棒の上を転がるように、コロの原理で攻撃に逆らわず受け流していく。

 

 

(相手の動きを感じ取れ。次にどういった動きをするのか、その未来の動きすらも感じ取れ)

 

 

超直感による恩恵か、余裕の続かない状況が続いているからか、それに対応するように、俺の動きがどんどんと()()()されていく。

 

腕だけでなく、身体全体で化勁をするような感じでダメージの蓄積をなくしていく。

 

 

「動きが段々とよくなってきた!?」

 

 

「なるほど。リニスさんの狙っていたのはこれね」

 

 

なんというか攻撃を受け流す技術だけは、爆発的に向上している気がする。

 

そして攻撃を受け流す要領で、二人の腕と脚を掴むと同時に、思い切り投げ飛ばした。

 

二人は空中で即座に体勢を立て直し、こちらを睨みつける。

 

 

「フゥー」

 

 

「さっきとは纏う空気が違いますね」

 

 

「ヒエンは追い詰められれば、追い詰められる程、その秘めたる力を発揮する。気をつけなさい、サンシャイン。()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「はい」

 

 

軽く呼吸をしながら、全身の調子を確かめる。

 

発勁の攻撃を何度も受けてきたからか、感覚的にではあるが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

要は死ぬ気のコントロールと同じだ。

 

()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、発勁を身につける事も出来る筈だ。

 

 

「いくぞ」

 

 

俺は勢いよくスタートダッシュを切り、ムーンライトへ跳び蹴りをかます。

 

ムーンライトは左手で受け流すが、少し表情を歪ませたのを見逃さなかった。

 

続けて回し蹴りをするが、ムーンライトは器用にかわす。

 

俺はその反動でジャンプしクルリと回ると、側にいたサンシャインへ踵落としをお見舞いする。

 

サンシャインがガードして受け止めるが……

 

 

「お、重い!?」

 

 

()()()()()()()()()

 

 

(上手くいった……)

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

この感覚を忘れない内にさっさと攻撃へ移る。

 

サンシャインは俺を弾き飛ばすと、地面を滑るように高速でこちらに接近する。

 

これはいつかの時に見せた古武術の歩法か。

 

直後、後ろから俺を強襲するムーンライトの姿が未来(ヴィジョン)として見えた。

 

前からはサンシャイン、後ろからムーンライトの同時攻撃に対処するために動こうとするが……

 

 

「あ、やべっ!?……ぶはっ!!」

 

 

身体が蓄積ダメージで一瞬硬直してしまい、その隙を見逃す二人ではなく、そのまま同時攻撃を食らい、意識を失ってしまった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

一戦目と二戦目の模擬戦で思った以上に、俺の身体に蓄積ダメージが残っているのもあって、完全回復するまで休憩する事となった。

 

俺は休憩しながら、リニスから治癒魔法で傷を治療してもらっていた。

 

 

「感覚は掴めてきたようですね」

 

 

「まあ、なんとなくだけど……」

 

 

「ふむ。予想よりもだいぶ早いですね……」

 

 

リニスは何かを考える素振りを見せると、話した。

 

 

「ヒエン……これからは出来るだけ魔法は使用せずに、技だけで模擬戦を乗り切りなさい。どうやら貴方は、環境と状況を制限して鍛えた方が成果が出るのが早いようです」

 

 

「マジか」

 

 

技だけかよ……。

 

分身も使っちゃいけないのかー……。

 

まあ、今思えば、インターミドルでの相手対策の訓練は、地区予選のときも都市本戦でも、その相手を想定して、ひたすら模擬戦ばかりしていた気がする。

 

カテキョー本編でも強敵が現れたとき、特訓する際はよく模擬戦をしていた描写があった。

 

俺は不器用である。

 

そんな俺が、強敵達と渡り合うにはこういった特殊な特訓が必要なのだろう。

 

そして傷の治療を終えると、今度は高町兄妹との模擬戦をする事に。

 

今回二人共、武器は使用せずに俺と同じ徒手空拳で戦う。

 

執事服の恭也君と、メイド服の美由希さんが相手である。

 

 

「いくぞ/いくよ」

 

 

「来い」

 

 

模擬戦開始直後、二人の姿が消える。

 

こいつら、さっそく神速使ってきやがった。

 

そして俺も当然とばかりに、二人の攻撃を片手ずついなす。

 

なんかもう、高速戦闘に慣れすぎて身体が反射的に対応してくれるんだよね。

 

慣れって怖い……(白目。

 

 

「もう普通に神速に対応しているな……」

 

 

「この時点で普通に人間やめてるよね……」

 

 

誰が人間やめてるか。

 

俺程真っ当な人間もいないぞ。

 

 

「戦闘民族高町家め」

 

 

「聞こえているぞ」

 

 

「誰が戦闘民族なのかな!?」

 

 

そして二人同時に技を仕掛けてきた。

 

 

「「御神流……斬」」

 

 

両手を手刀に変えて、斬りかかってくる。

 

二人の攻撃を篭手で防ぐが、驚くべき事に金属音が聞こえてきた。

 

どこのトリコさんかな?

 

すると、途端に二人共攻め方を変えてきた。

 

 

「「御神流……徹」」

 

 

恭也君は鋭い突き、美由希さんは鋭い蹴りを繰り出してきた。

 

超直感的には攻撃を食らうとやばいので、感覚を最大まで引き上げて化勁で受け流す。

 

自分の周囲に制空圏を築くことで、的確に防ぐ。

 

しかし、向こうも負けじと神速を使いまくり、残像を残しながら前後左右から攻めてくる。

 

いや本当、古武術の使い手って面倒くさいわ!!

 

 

「「御神流……貫」」

 

 

俺が四苦八苦しながら攻撃を防いでいると、俺の防御パターンを見切ったのか、二人の攻撃が俺の防御をすり抜けてきた。

 

咄嗟にかわそうとするが……

 

 

「甘い。御神流……枝葉落とし」

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

なんと恭也君は、俺の肘に自分の腕を挟み込む形で関節技をきめ、腕で引き斬りながら投げたのだ。

 

俺は腹にダメージを受けつつもなんとか受け身を取って、回転蹴りで反撃する……が、逆に足を取られてしまう。

 

 

「御神流……掛弾(かび)き」

 

 

恭也君は俺の足を抱え込んで手刀にすると、俺の足を切り裂きながら、体をひねって転倒させた。

 

 

「ごはっ!?」

 

 

本当に斬られたかのような痛みに顔を顰めつつ、なんとか起き上がろうとするが……

 

 

「私もいるよ!御神流……萌木割り」

 

 

「がっ!?」

 

 

美由希さんに腕の関節を取られ、地面に勢いよく投げ飛ばされる。

 

そのままうつ伏せに押し倒され、首元に衝撃を感じると気絶してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほっ!」

 

 

「はっ!?」

 

 

「起きたか」

 

 

軽い衝撃を感じて目を覚ますと、目の前に恭也君がいた。

 

俺は軽く周りを見回すと、気絶していたようで、美由希さんが起こしてくれたらしい。

 

いや、気絶させたのも美由希さんだけどね?

 

 

「以前、襲撃した時よりも動きに鋭さがあった。大会を勝ち抜いてきたからか、戦闘技術も大きく向上している」

 

 

「うん。身体の功夫(クンフー)も凄いし、気力も充実してる。リニスさんが言ってたそろそろ開花するって意味も良く分かったよ」

 

 

「僅かな期間でこれほど成長しているのは二年間の巨大な基礎修行のおかげだな。今のお前であれば、発勁も自由自在に操れるようになるだろう」

 

 

二人がウンウン頷きながら、納得する。

 

 

「いやまあ、うん……あざあす」

 

 

俺は少しどもりながら返事をした。

 

強くなってるのは実感しているが、この二人相手に攻撃する余裕はまるでなかった。

 

以前、襲撃した時はそれなりに手を抜いていたのだろう。

 

そう考えると、ちょっとモヤッとした。

 

 

「次は響君が相手だ。気張れよ。彼女のパワーは俺達なんぞよりも圧倒的に上だからな」

 

 

「頑張ってねー」

 

 

そして二人と入れ替わるように、ギアを纏った響がやって来た。

 

 

「さあ、やろう!ヒエン君!!」

 

 

やる気満々の所悪いけど、少しだけ言わせてほしい。

 

 

「もうちょい休憩させて」

 

 

次々戦うのやっぱりきついんっすよ。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「おりゃああああああ!!!!」

 

 

「はあっ!!!!」

 

 

響の拳と俺の拳を、真正面からぶつけ合う。

 

威力は互角であり、拮抗していた。

 

フルドライブ状態の俺と、パワーが互角ってこれ相当だぞ?

 

並の魔導師であれば、吹き飛ばしている自信がある。

 

響の秘められたポテンシャルはシンフォギア装者の中でも随一ではないだろうか。

 

響が歌いながら、攻撃を仕掛けてくる。

 

装者が歌を歌うことによって、ギアを稼働させるためのエネルギー『フォニックゲイン』を増幅し、出力を増大させていく。

 

要するにギアそのものがアンプとなって音楽を奏で、演奏に乗せて装者が歌うことで戦闘力を引き出す仕組みである。

 

言うなれば、『カラオケで強くなる戦闘服』だ。

 

その証拠に、パワーが段々と上がってきている。

 

 

「ふっ!ほっ!!はあっ!!!」

 

 

「あぶねっ!?」

 

 

拳から放たれる拳圧も鋭くなってきており、動きのキレも良くなってきている。

 

俺の動きに慣れてきているのもあるだろう。

 

響は風鳴司令の一番弟子であり、彼と同じく我流拳法を習得している。

 

主にカンフー主体であるからか、ある意味では俺と戦闘スタイルは似ているとも言える。

 

俺も額の炎を燃え上がらせて、対抗する。

 

響の拳や蹴り、それらに真正面からぶつかっていく。

 

互いに至近距離からの殴り合いのような形になる。

 

いつしかお互いに笑いながら戦っていた。

 

 

「これで決めるよヒエン君!」

 

 

「おう!」

 

 

響が腕のパイルバンカーを一度引くと、その拳にエネルギーを乗せていく。

 

俺も右拳に炎エネルギーを集中させる。

 

そして互いにぶつけ合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おりゃ!」

 

 

「……はっ!?」

 

 

「起きたね!」

 

 

勢いよく目を覚ます。

 

響が起こしてくれたらしい。

 

どうやら、パワー負けしたっぽい。

 

地味に悔しい。

 

初代や二代目プリキュア、シンフォギア装者の拳系女子ってなんでこんなにも力強いのか……。

 

主人公だからか?

 

 

「良い勝負だったよ!発勁の基礎は出来てるから、後は安定度を上げていけば大丈夫だと思うよ!!」

 

 

「そ、そうか」

 

 

響が笑顔で俺の手を取って、立ち上がらせてくれる。

 

この子、対応がイケメン過ぎる。

 

思わずトゥンクしそうになった。

 

 

「よし、次は俺だな!!」

 

 

だが、すぐ側に現れたOTONAの姿を見て急速に冷静になった。

 

そして最後は、風鳴司令と模擬戦をする訳だが、控え目にいっても地獄であった。

 

武を極めた超人との模擬戦闘は、俺のSAN値をゴリゴリと削った。

 

しかし、さすがは指導者としても超一流なのか、この模擬戦を終える頃には無事発勁を習得する事が出来たのであった。

 

 

「明日も同じ事しますからね」

 

 

次は発勁の練度を上げるために、模擬戦ループする羽目になった。(白目)




次回は決勝戦。

では、また( `・∀・´)ノ
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