続き書けたで候。
いよいよ決勝戦。
では、どうぞ(╯°□°)╯︵ ┻━┻
ヒエンside
「とうとうこの日が来てしまった……」
インターミドル都市本戦五回戦、決勝戦の日を迎えてしまった。
俺は自分の部屋で四つん這いになりながら呟く。
「逃げたくなってきたぜ……」
緊張して死にそう。
「……わざわざ決勝まで勝ち上がってきて、当日に不戦敗だなんて、下手したら暴動が起きるよ?」
「今までの苦労が全部水の泡になっちゃうよ!?」
「でもヒエンさんの気持ち、ちょっと分かるかもです……」
「なんのなんの!朝御飯いっぱい食べたら、きっと元気へっちゃらだよ!!」
見ると、入口付近になのは、イリヤ、つぼみ、響の女主人公四人組がいた。
こう見ると、出会う筈のなかった四人の女の子が揃っていると感慨深い物がある。
より詳細に言えば、俺ってハーレム系主人公になったのでは……?と錯覚してしまいそうになる。
実は世界は俺を中心に回っていた?
「あー……これは現実逃避し過ぎて変な事考えてますね」
「そうだね。なんかボーッとしてるし」
「ホントですね。ちょっと意識飛んでます」
「三人共凄〜い。私は
そんなこんなで俺を起こしに来た四人組と共に、いつも朝御飯を食べているバイキングコーナーへと向かう。
中にはチームヒエンの面々がいた。
女子が約四十人いる。
ある意味、ハーレムと言っても過言ではない。
とりあえず各々が好きな物を取っているので、俺も好きな物を取ろうと思う。
ここは気合を入れて、ゲン担ぎの意味も込めてカツカレーでも食べようか。
俺はこれでもかと言うほど、ごはんを大盛りにし、カツも多目に取った。
それを見たフェイトと、アリシアが表情をギョッとさせる。
「ヒ、ヒエン……さすがにそれは食べ過ぎだよ!」
「試合前にそんなに食べたらお腹壊しちゃうよ、お兄ちゃん……」
「いや、ほら。ゲン担ぎしようかなって」
「それでもその量は、いくらなんでも食べ過ぎですよ?」
「少しにしときなさい!」
「ヒエン兄ちゃん、緊張し過ぎて空回りしてる……?」
続けてすずか、アリサ、はやても側へとやって来た。
五人が少しにしとけと言うので、渋々少しだけ食べる事にした。
空いてる席を探していると、プリキュア5の面々が声をかけてきた。
「あ、おーい!ヒエンさーん!!ここ空いてるよー!!」
のぞみが大きな声で呼ぶので、近付いていく。
「「「「「おはようございます」」」」」
「おはよーっす」
のぞみ以外にも、りん、うらら、こまち、かれん、くるみがいた。
六人とも各々好きな物を食べており、すっかりこの世界に慣れたようだ。
あ、でも駄目だ。
また緊張してきた。
とりあえず食べるのに無心になる。
「ヒエン……貴方、もしかして目茶苦茶緊張してる?」
「敵前逃亡したくなるくらいには」
くるみの質問に間髪入れずに答える。
「とりあえず落ち着きましょう。さっきからカツカレーなのに、白米ばかり食べてますし」
「深呼吸です、深呼吸!」
りんとうららが笑顔で落ち着かせようとしてくれる。
「そういう時は、甘い物を食べてリラックスしましょう」
「甘いものを食べると、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやβ-エンドルフィン、ドーパミンが増加し、リラックス効果や幸福感をもたらしてくれるので、一時的にストレスが軽減されますよ」
こまちとかれんもヨーグルトを取ってきてくれた。
俺はカツカレーをチビチビと食べながら呟いた。
「やれる事はやったけど……正直なところ、勝てるかどうかは分からん」
「二日前から発勁だっけ?それの習得のために特訓してたんでしょ??」
「ああ。おかげで無事習得出来たけど、それでも五分五分だ」
くるみの質問に答えるものの、本当に勝てるかどうかは未知数だ。
それだけヴォーラス・クリストファーの力は強大なのだ。
「大丈夫だよ!」
その時、隣に座るのぞみが声を上げる。
「ヒエンさん、今までいっぱい頑張ってきたじゃん!それこそ死ぬ気で!!」
彼女は力強い瞳で俺を見る。
「私達に教えてくれたでしょ?史上最強の魔導師になるんだって。その夢を叶えるために、インターミドルだって必死に勝ち上がって、都市本戦決勝戦まで来たんでしょ?だったら、最後まで自分の事を信じなきゃ!!」
「そう……だよな」
弱気になるなんて俺らしくない。
「そうだよ!だからヒエンさんなら、きっと大丈夫!!夢見る乙女からのありがたい助言だよ!!!」
「ありがとう。ちょっと勇気出てきたわ」
「えへへ。どういたしまして〜」
のぞみが照れながらショートケーキを食べる。
それはそうと、のぞみさん……まだ食べるの?
俺は戦々恐々しながらカツカレーを完食した。
◆◆◆
俺はチームヒエンの皆を引き連れて、試合会場へとやって来た。
試合開始時間三十分前だというのに、会場はいつになく人でごった返していた。
出店の量も尋常じゃない。
「……多すぎじゃね?」
下手したら準決勝よりも多いんだけど?
「それだけ注目されてるってことなんじゃない!?」
「だよね!」
「新しい出店も幾つかあるし!」
「これはもう食べるしかないよ!!」
なぎさ、咲、ラブのプリキュアピンク三人組プラス、シンフォギア装者の響が元気よく返す。
ってか響、もうすっかり馴染んでるやないかい。
そして俺はチームの皆と別れると、リニス、恭也君、美由希さんの三人を連れて控え室へとやって来た。
とりあえず、なんだか今日は変に落ち着かないので精神統一をしながら開始時間まで待つことにした。
目を閉じて座禅を組む。
「スゥー……ハァー……」
深呼吸を繰り返しながら、精神を落ち着かせる。
それを何度か繰り返し、ギリギリまで集中する。
「そろそろ時間です」
リニスが知らせてくれる。
時間を確認すれば、試合開始五分前であった。
「緊張は取れたか?」
「まあ、なんとか」
「なら、後は勝つだけだな」
「武運を祈ってるよ」
「ああ」
恭也君と美由希さんの激励を受け、俺はリングへと向かう。
『皆様、大変お待たせ致しました!本日のメインイベント!都市本戦5回戦の選手入場です!!』
そして時間となったので、三人を引き連れて入場する。
会場の中はいつになく、人で一杯であった。
座り切れずに立ちながら見る人でも溢れている。
テレビカメラも複数ある。
今頃、全部の管理世界で放送されているんだろう。
「ん?あれは……」
見ればチームヒエンの近くに、クロノやティーダ達の姿もあった。
他にも俺の対戦選手であった者達全員とその関係者が、この試合を見に来ていた。
自然と気合が入る。
彼らのためにも無様な戦いは出来ない。
『レッドコーナーからは、ダブル変換「炎熱」と「凍結」の使い手でありながら、多種多様な魔法を使いこなすオールラウンダー!四回戦では女子チャンピオン「
「セットアップ、スピリットフォーム改」
俺は死ぬ気モードになると同時に、白いカッターシャツに黒いネクタイ、黒いベストに黒いスラックスといったスーツ型バリアジャケットに換装する。
そして上腕部を保護する黒い篭手と、下肢を保護する黒い脚甲も装備すれば準備完了である。
『続いて、対するブルーコーナーからは赤きガンナー!三年間無敗のチャンピオンとして君臨する金色の若き獅子!四回戦では「
金髪に鋭い目つき、頬にある傷跡が大きく目立っている。
グレースーツに身を包んだヴォーラスがゆっくりと入場してくる。
「炎装」
ヴォーラスは不敵な笑みを浮かべながら、赤いスーツ型バリアジャケットへと姿を変える。
肩にはマントのように赤いコートがかけられ、その両手には赤い拳銃型デバイス、イグナイトが握られている。
ヴォーラスにはセコンドは居らず、二人のDSAAスタッフがいた。
リング中央で俺達は睨み合う。
俺はヴォーラスを観察する。
でかい。
言葉にするなら、まずそんな感想が出てくる。
ヴォーラスの身長は高い。
175cmの俺よりも頭一つ分大きい。
恐らく180cm後半、下手したら190cmはあるのではないだろうか。
「ヒエン・オオゾラ……時空管理局嘱託魔導師。使用デバイスは
ヴォーラスは静かに笑いながら話す。
どうやら俺の事は粗方調べているようだ。
「……随分と知ってもらえているようで光栄だ」
「お前の情報はすぐに集まるぜ、ヒエン・オオゾラ。どうやら、
「……一体どういう意味だ?」
「
ヴォーラスはこれ以上語るつもりはないのか、話すつもりはないようだった。
こいつといい、ダイヤモンドといい、意味深な言葉ばかり並べやがって……。
その時、実況の声が響いた。
『4分4R、規定ライフは100000。四回戦より50000上がります。果たして勝利を手にするのはどちらなのか?戦いのゴングが今……鳴りました!!』
そして、試合開始のゴングがなった。
「それじゃ、まずはお手並み拝見といかせてもらおうか。ヒエン・オオゾラ」
ヴォーラスは開始早々、強力な赤い炎熱砲撃を放つ。
《Bufera Di Rosso.》(
「ちっ!?」
俺は炎の質を柔から剛に切り替え、反射的に砲撃魔法ヒートバーナーを放つ。
オレンジと赤い砲撃がぶつかり合い、強烈な爆発が起こる。
『開始早々、両者の砲撃がぶつかり合う!大爆発だあぁ!!』
「やるじゃねえか」
「くっ……」
ヴォーラスが楽しそうに笑う。
対して俺は苦い顔をしていた。
(剛の炎で威力を底上げした砲撃でやっと相殺か……。射砲撃の適性はあいつの方が、圧倒的に上と思った方が良さそうだ)
「フレアレイ!フレアショット!!」
俺は五つの光弾を放ち、直ぐ様強化すると、四方八方から攻める。
「イグナイト」
《Va Bene Capo.》(OK、ボス)
ヴォーラスは二丁の銃型デバイスを構えると、炎の弾丸を連続で撃ち出した。
《Vento Di Rosso.》(
絶え間ない早撃ちで五つの光弾を正確に撃ち抜く。
その精度は百発百中であり、これにはさすがの俺も驚く。
(一体どんな腕をすれば、縦横無尽に動く五つの光弾を撃ち抜けるってんだ!?)
「ほらほら!どんどんいくぜ!!」
続けて奴は俺へと、その銃を向ける。
俺は咄嗟にフェイクシルエットを使い、幻影を三十体出してその中に紛れる。
「そういえばお前もティーダ・ランスターと同じく幻影を使っていやがったな。面倒くせぇ……まとめてカッ消す」
《Folata Di Rosso.》
二丁の銃から強烈な炎熱砲撃が放たれ、幻影を一掃していく。
だが俺とて遊んでいる訳ではない。
かわしている最中に四分身を展開させて、攻撃の指示を出していた。
俺は攻撃直後の硬直を狙って、チェーンバインドでヴォーラスの全身を拘束する。
「あぁ?」
その間に四分身が攻撃を仕掛けた。
「「「「
ヴォーラス・クリストファー
LP100000→80000
四方からバーニングアクセルを食らい、ダメージを受けるヴォーラス。
「うぜぇな。とっととカッ消えろ」
《Tornado Di Rosso.》(
ヴォーラスを中心に強力な炎の竜巻が四分身をまとめて一掃すると、そのまま俺の元へとやって来る。
「相棒!」
「ガゥ!ガァアアアアア!!」
俺が相棒へ呼びかけると、俺の意図を察した相棒が右肩に現れ、調和の咆哮で炎の竜巻を消し去る。
《Lampo Di Rosso.》(
だがその直後、赤いレーザーが飛来する。
咄嗟のことで反応が遅れてしまったものの、俺はそれをなんとか両手で受け止める。
「ぐおおおおお!?」
勢いよく後ろへ押されるものの、両手の剛の炎でなんとか押さえ込む事に成功する。
ヒエン・オオゾラ
LP100000→94000
「おせぇ」
「ぶっ!?」
しかし、いつの間にか回り込んでいたのか、ヴォーラスが強烈な回し蹴りを俺へと食らわせた。
ヒエン・オオゾラ
LP94000→92000
俺は受け身を取りながら、体勢を立て直すが……
「得意の高速移動はどうしたよ?」
「ちぃっ!?」
その吹き飛ばした先に、既に回り込んでいた。
俺は両手から炎を噴射し、真上へと飛び上がる。
「逃がす訳ねぇだろが!!」
《Miraggio Di Rosso.》(
同じくしてヴォーラスも二丁の銃から砲撃の推進力で飛び上がる。
そこからはオレンジと赤色の魔力光が空中を猛スピードで駆けながら、幾度も激突する。
ヒエン・オオゾラ
LP92000→91000→90000→89000
ヴォーラス・クリストファー
LP80000→79000→78000→77000
俺の篭手とヴォーラスの銃がぶつかり合う。
丁度リングの中央付近で力比べを行っていた。
「ハッ!あのオカマに勝っただけはあるな!この程度の攻撃には普通に対応してくるか!!」
「なめるな!!」
直後、俺は奴を弾き飛ばすと右手を向けてストレートバーナーを放つ。
《Tuono Di Rosso.》(
俺のストレートバーナーと、ヴォーラスのトォオーノ・ディ・ロッソが激突する。
至近距離から撃ち合った事で互いにダメージを受ける。
ヒエン・オオゾラ
LP89000→87000
ヴォーラス・クリストファー
LP77000→75000
「ボーッとしてる暇はねぇぞ」
「おごっ!?」
ヒエン・オオゾラ
LP87000→85000
直後、銃を噴射口に俺に急接近し、そのままアッパーを繰り出してきた。
俺は真上に吹き飛ばされるものの、炎の逆噴射でなんとか止まるが、ヴォーラスの追撃は止まらない。
《Tempesta Di Rosso.》(
強烈な炎熱砲撃を放つ。
俺もヒートバーナーフルパワーを放ち、なんとか相殺を試みるが……
「甘ぇ」
拮抗するのは少しだけであり、そのまま押し切られてしまった。
「ぐあ!?」
咄嗟にラウンドバリアを多重に張り、ダメージの軽減をするものの、少なくないダメージを食らってしまった。
ヒエン・オオゾラ
LP85000→78000
だが俺もやられてばかりではなく、攻撃直後の硬直を狙って、真正面からヴォーラスを殴り飛ばした。
「はぁ!」
「っ!」
ヴォーラス・クリストファー
LP75000→73000
ヴォーラスは真下へと吹き飛ぶものの、即座に体勢を立て直し、不敵な笑みを浮かべながらこちらを見る。
俺は少し離れた所にゆっくりと着地する。
勿論、奴から目を離さずに。
「クククッ……さすがに決勝に来るだけはあるじゃねえか。これなら退屈せずに済みそうだ」
「そいつは良かったよ」
「あのクソ生意気な妹を下したんだ。
「……期待だと?」
「気になるか?スロースターター」
ヴォーラスの質問に俺は黙る。
「だったら、この試合で俺に勝ってみろ。俺に勝てたら……テメェの疑問に全て答えてやるよ!」
奴が言い終わると同時に、赤い魔力弾の嵐が俺に向かって放たれた。
《Grandine Di Rosso.》(
「ヒートカノン!」
こちらも炎の銃弾で対抗する。
しかし、威力はヴォーラスの方が上なのか、被弾するのは俺の方が多かった。
「クハハハッ!どうしたぁ!どうしたぁ!威力も手数も俺の方が上だぞぉ!!」
ヒエン・オオゾラ
LP78000→77500→77000→76500→76000
「くっ……ショートバーナー!」
これ以上はまずいと悟った俺は速射砲撃ショートバーナーに切り替える。
「だだだだだだだっっっっ!!!!!」
ヴォーラスの魔力弾をまとめて吹き飛ばし、奴にダメージを与える。
ヴォーラス・クリストファー
LP73000→70000
「そうこなくっちゃなあ!!」
《Uragano Di Rosso.》(
しかし、それすらも奴は強力な炎熱砲撃で吹き飛ばした。
咄嗟にラウンドシールドを張り、防御する……が、勢いよく後ろに押されていく。
「ぐ、ぐおおおおお!!!!」
額の炎の炎圧を上げて強化する事でようやく止まった。
ヒエン・オオゾラ
LP76000→75500
「はぁ……はぁ……フゥー」
息を上げるものの、すぐに呼吸を整える。
やはり射砲撃の類いはヴォーラスの方が上のようだ。
「テメェも炎が使えるみてぇだが、どうやら総合的なパワーは俺の方が上みてぇだな。防戦一方なのが良い証拠だ」
だが、それだけで全てが上と決められるのも癪に障る。
「なら、試してみるか?」
「あぁ?」
「貴様の炎と俺の炎……どちらが強いかを」
「何?」
俺は真上へと飛ぶと同時に、一直線に奴の元へと急降下する。
「ハッ!ガチンコか!!おもしれぇ!!!」
俺は炎をコントロールし、右手に炎のパワーを集中させる。
対して奴も俺を迎え撃たんと、銃を構える。
「いくぞ」
「それ程消えたきゃ、カッ消えろ!!」
直後、大爆発が起きた。
外伝も偶に書いていきやす。
お楽しみに。
では、また( `・∀・´)ノ