大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうもΣ(゚Д゚)

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三百九十五話 テロ終結

第三者side

 

 

 

リニスは身体に纏う電気の出力を上げると、勢いよく斬りかかる。

 

ガナンは先程と同じく、黒刀を鞘から少し出して防ぐが……

 

 

「シグナムさん、技を借ります……紫電一閃!」

 

 

「ぬおっ……」

 

 

リニスのパワーに押され、横合いに少しだけ吹き飛んだ。

 

 

「……パワーが先程よりも上がっている」

 

 

ガナンは黒刀を鞘から抜刀すると、魔力を薄く鋭く、静かに身体に循環させていく。

 

 

「身体に魔力を纏わせるだけでなく、電気でさらに負荷をかけることで、身体能力や反射神経を強化しているのか」

 

 

「御明察。元々、電気は使い慣れていますからね。どの程度まで負荷をかければ身体に負担がかからないか、ある程度は感覚で分かるんですよ」

 

 

リニスの限定解除(フルドライブ)、サンダーフォームはシンプルに電気による能力強化だ。

 

彼女のマスターである少年のフルドライブのデータを参考に、リニス用にチューンされている。

 

リンカーコアから送られてくる魔力をひたすら体の中で循環させて全体的な能力の底上げを行いつつ、さらに電気で負荷をかけた自己ブーストも使用している。

 

これは普段から電気の資質に慣れているリニスだからこそ使える荒業である。

 

山猫の素体とフルドライブ、そして電気による自己ブーストはリニスの身体能力を限界まで引き上げていた。

 

それは現マスターである少年のフルドライブをも凌駕するほどに……。

 

 

「それじゃ、いきますよ……電光石火!」

 

 

すると、リニスの姿が掻き消える。

 

 

「……っ!!」

 

 

ガナンは気配を感じた方へ、黒刀を横合いに振るう……が、空振る。

 

 

「ほう」

 

 

その直後、リニスは残像をも残すスピードでガナンの周囲を移動しながら斬りかかる。

 

 

「……早いな」

 

 

だが、その全てをガナンは的確に防いでいく。

 

一方リニスは幾度も攻撃を繰り返しながら、ガナンの戦闘スタイルを分析していた。

 

 

(フルドライブで強化している私の攻撃を反射神経だけで完璧に防いでいる……。身体強化の練度も並ではありませんね。そのうえ刀の扱いも達人級……広域次元犯罪者として指名手配されるだけの事はあるということですか)

 

 

切りが無いと判断したリニスは周囲に5発のサンダーバレットを展開させて、時間差で放った。

 

 

「ぬるい」

 

 

だが、ガナンが左手に持つ鞘を振るうと、サンダーバレットが掻き消されるように消えてしまった。

 

 

(今のは……!?)

 

 

その光景を見たリニスが目を見開く。

 

 

(攻撃を防いだというよりは、()()()()()()()()()()()()()……?AMF……ではありませんね。あの機械群達とは魔法消失時の反応が違う)

 

 

リニスは思考する。

 

 

(得体が知れませんね……。このガナンという男から感じる魔力波動……何かが違う)

 

 

「そこか。術式展開……黒斬(こくざん)!」

 

 

「くっ!?」

 

 

黒い魔力斬撃がリニスに向かって放たれる。

 

リニスはかろうじてサンダーセイバーで受け止めるものの、思いのほか威力が強いのか、僅かに押されてしまう。

 

 

「はあっ!!」

 

 

なんとか斬撃を斬り飛ばすが、その間を狙ってガナンが接近していた。

 

 

「隙ありだ」

 

 

「そんな隙など……ありません!」

 

 

二人は高速で斬り結ぶ。

 

攻撃の手数や反応速度はリニスが上回るが、防御や駆け引きなどはガナンに軍配があがっていた。

 

 

(……攻め切れない)

 

 

リニスは攻めあぐねていた。

 

ガナンはリニス以上に戦い慣れているのか、間の取り方が絶妙に上手く、相手の嫌がる間合いを常に維持しながら、自身に有利な状況を意図的に作り出していた。

 

 

(こうなれば……)

 

 

「セイバースラッシュ!」

 

 

リニスは光輪を四つ放つ。

 

それらはガナンに前後左右で迫る。

 

しかしガナンはその全てを紙一重で回避する。

 

リニスは左手を振るい、時間差で四つの光輪を操るが……

 

 

「この程度の攻撃……効かんぞ」

 

 

ガナンは黒刀で四つの光輪を斬り飛ばす。

 

 

「問題ありません。貴方相手に僅かな時間を稼げれば良かったので」

 

 

だがリニスの狙いは他にあった。

 

彼女は黄色いストレージデバイスの持ち手を半分にすると、もう一本のサンダーセイバーを両手に構えた。

 

 

雷の剣(サンダーセイバー) 二刀流(ツーソードスタイル)

 

 

リニスは両手に黄色い魔力刃を構えて突貫する。

 

 

「二刀流か」

 

 

「はああああ!!」

 

 

リニスは閃光となり、ガナンの周囲を動き回り無数の斬撃を浴びせていく。

 

 

「ぬっ……」

 

 

ガナンは上手くいなしていたが、徐々に負う手傷が増えていく。

 

その様相はまさに電光石火。

 

技のイメージは恭也や美由希の扱う神速であり、超高速での攻撃が可能となる。

 

 

「見事な物だ。手傷を負わせられるなど何年ぶりだろうな……」

 

 

ガナンは黒刀と鞘を使って致命傷を避けていく。

 

 

「だが、まだ甘い。術式展開……」

 

 

そして、黒刀を鞘にしまい、さらに魔力強化を行うと、強烈な居合いを繰り出した。

 

 

「これで決めます!」

 

 

対してリニスも、正面からサンダーセイバーの二刀流剣技を繰り出した。

 

 

大黒斬(だいこくざん)ッ!!」

 

 

「紫電二閃!!」

 

 

 

ザンッ!!!!!!

 

 

 

二人が交差する。

 

膝をついたのはほぼ同時だった。

 

 

「がはっ……」

 

 

「ぬぅ……」

 

 

リニスは斬られてしまったのか、口から血をはく。

 

 

(くっ……完全に押し負けた。なんという技の鋭さに魔力練度……しかもこの男……まだ随分と余力を残している)

 

 

ガナンはというと多少ダメージを受けているものの、まだ動けるようだ。

 

対して、リニスは少なくないダメージを受けており、出血もしている。

 

剣術の腕は完全にガナンが上回っていた。

 

 

(完敗ですね……しかし、この場にいるのは私一人だけではない)

 

 

「動くな」

 

 

「貴様はこのまま捕らえる」

 

 

ガナンにゼストが槍を向け、クロノがバインドで捕縛した。

 

 

「……女、名はなんと言う?」

 

 

だが、ガナンは気にする事なくリニスへ視線を向けると、彼女に名を聞いた。

 

 

「リニス……リニス・オオゾラです」

 

 

「ヒエン・オオゾラの関係者か」

 

 

「私はヒエンの家庭教師で……使い魔です」

 

 

「そうか……覚えておこう。分断(ディバイド)

 

 

すると、突如ガナンを捕らえていたバインドが無力化される。

 

 

「バインドが!?」

 

 

「何をした……?」

 

 

クロノとゼストは警戒する……が、それに反して彼は無反応だった。

 

 

「予想以上に消耗したうえに、多勢に無勢……か。ここは大人しく引かせてもらおう」

 

 

ガナンは高く跳び上がると、黒い魔法陣の上に着地する。

 

 

「置き土産だ」

 

 

直後、黒い(もや)がガナンの周囲に展開され、中から数十体の機械兵器群が姿を現す。

 

 

「あれは召喚魔法!?」

 

 

「召喚魔導師だったのか」

 

 

ガナンは身を翻すと、転送魔法を発動させる。

 

 

「……さらばだ管理局。縁があればまた会うかもな」

 

 

そうしてガナンは姿を消した。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

なのは達は突如現れた機械兵器群に苦戦していた。

 

 

「フェイトちゃん!このロボットみたいなのが使ってるのって……」

 

 

「アンチマギリングフィールド……AMFだよ!」

 

 

機械兵器群はなのはの使う射撃魔法を無効化させていた。

 

 

《機械群は高密度のAMFを展開……普通の射撃魔法では撃ち抜けません。多重弾殻弾に切り替えます》

 

 

「それで突破出来るの?」

 

 

《マスターの魔力量であれば問題ありません》

 

 

「じゃあ、それでお願い!!」

 

 

《Cross Fire Shoot.》

 

 

数個の桜色のスフィアから放たれる鋭いレーザー状の射撃魔法が、機械兵器群を貫く。

 

 

「プラズマランサー……ファイア!」

 

 

《Plasma Lancer.》

 

 

フェイトは魔力変換資質の電気の性質を利用して、そのまま機械兵器群に射撃魔法を叩き込む。

 

魔法そのものを打ち消せても、魔法で発生した効果までは打ち消す事が出来ないのだ。

 

二人の魔法少女は機械兵器群を次々と破壊していく。

 

 

「やあ!」

 

 

「はっ!」

 

 

「大したことないわね!」

 

 

イリヤ、美遊、クロの三人というカレイドの魔法少女達の協力もあって会場北側の制圧はスムーズに完了した。

 

会場の東側と南側では、プリキュア達が無双していた。

 

黒魔導師の男達は驚愕する。

 

 

「なぜAMFを使っているのに……こいつらは普通に魔法を使えるんだ!?」

 

 

「くそ……魔法発動の阻害や、威力減衰すら起こらねぇ!?」

 

 

「一体何が起こってんだ!?」

 

 

男達にとって、カラフルな衣装で戦う少女達は怪物にしか見えなかった。

 

機械兵器群と黒魔導師達が吹き飛ばされ……否、叩き潰されていく。

 

 

「残念ながら、私達は魔導師ではありません。なぜなら私達は……」

 

 

ブロッサムの呟きに続くように、後のプリキュア達が叫んだ。

 

 

 

「「「「「プリキュアだからっ!!」」」」」

 

 

 

そのとき、意識を失いながら男達は思った。

 

 

(((((プリキュアって……なに??)))))

 

 

残る西側では、シンフォギア装者達が機械兵器群を破壊し回っていた。

 

 

「おりゃああああ!!」

 

 

「はぁああああ!!」

 

 

「ぶち壊す!!」

 

 

響、翼、クリスの信号機トリオは勢いよく殴り、斬り、撃っていた。

 

 

「はっ!!」

 

 

「デェス!!」

 

 

「やっ!!」

 

 

マリア、切歌、調の三色団子トリオも勢いよく切り、刈り、刻んでいた。

 

六人の活躍もあり、機械兵器群はあっという間に殲滅された。

 

機械兵器群がいなくなった事もあり、周りにいた若き魔導師達も魔法が普通に使えるようになった。

 

 

「魔法が使えるようになってる……!?」

 

 

「あの人達のおかげだ!!」

 

 

「まるで戦姫みたい……」

 

 

そして勢いづいた若き魔導師達は、茫然としている黒魔導師達へと攻撃を再開した。

 

 

「テメェら、さっきはよくもやってくれたな!!」

 

 

「この借りは倍返しにしてあげるわ!!」

 

 

「「「「「ぐああああっっ!?」」」」」

 

 

彼らの鬱憤が溜まっていたこともあり、たたでさえ数の減っていた黒魔導師達はものの数分で全滅した。

 

直後、会場を覆っていた結界が解除され、荒れていた景色は綺麗に戻った。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「殲滅完了……」

 

 

会場周りの敵を排除していたダイヤモンドは最後の黒魔導師を気絶させると、後をついてきていた兄のヴォーラスへと視線を向ける。

 

 

「兄貴、そっちの首尾はどう?」

 

 

ヴォーラスは通信端末をしまうと、簡潔に状況を説明した。

 

 

「今しがた、奴らのアジトと思われる拠点を一斉摘発。捕まっていたインターミドルの選手達も無事保護したそうだ。会場を覆っていた結界も解除された」

 

 

「そう……それで肝心の奴らの研究資料は回収出来たの?」

 

 

「ああ。俺のチームが秘密裏に回収した。奴らが目指す不老不死のその根幹……エクリプスウイルスのな」

 

 

「エクリプスウイルス……確かウイルスが宿主の肉体を作り変える……魔導殺しっていわれるウイルスだっけ?」

 

 

「ああ。エクリプスウイルスに適応すれば怪力や、再生能力といった超人的な力を手にし、魔法を始めとした()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そして感染者の肉体は多様な病化を起こし、肉体そのものを兵器へと変える。そして感染者自身は一般的な攻撃に対しては、ほぼ不死身となる」

 

 

「そのエクリプスウイルスに対抗するために作られたプランが魔眼計画……つまり、私達……だったよね」

 

 

「そうだ。元々、俺達は魔導殺しに対抗するために作られた人造魔導師だからな」

 

 

実は、クリストファー兄妹は“魔眼計画”という極秘人体実験で生み出された存在だった。

 

彼らはかつてプレデッドにて行われていた極秘プロジェクト、魔眼計画の被験体だったのだ。

 

その目的は、魔導殺しへの対策として魔眼保持者の育成と制御。

 

実際に魔眼能力は強力であったが、不安定で暴走のリスクが高く、実験体の大半が廃棄・死亡した。

 

ヴォーラスとダイヤモンドは、数少ない“安定型”の成功体である。

 

だが“成功”とは、あくまで兵器として使える基準であり、人間性を無視した管理下に置かれていた。

 

彼らは数年前、とある内通者の協力で研究所から脱走する事に成功する。

 

以降、クリストファー兄妹は裏世界で潜伏しながら、魔眼計画に関わる組織の殲滅および、過去の自分たちの存在を終わらせる準備を進めてきた。

 

そのために力をつけ、表の世界での地位と権力も手に入れた。

 

そして、その過程でプレデッドがとある少年に注目しているという情報を得る。

 

それがヒエンだった。

 

兄妹はヒエンがインターミドルに出場するように部下を使い、彼の知り合い達を利用し、誘導したのだ。

 

兄妹はインターミドルの大会を“釣り餌”としてヒエンを利用することで、プレデッドの組織員、実験協力者、他の闇組織を一斉に炙り出す計画を立てていた。

 

なぜヒエンが狙われていたのか、それは彼のレアスキルと能力にプレデッドの連中が目をつけたのだ。

 

兄妹はそれを逆手にとり、ヒエンを囮として大会に出場させたのだ。

 

ただ予想外だったのは、ヒエンという少年の強さ。

 

まさか兵器として作られた自分達が負けるとは露にも思わなかったからだ。

 

 

「……まあ、多少計画にズレはあったが、これで忌々しい過去の因縁にやっと決着がつけられた訳だ」

 

 

「だね」

 

 

「だが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ」

 

 

「黒影って……確か広域次元犯罪者の?」

 

 

「ああ。どうやらヒエン・オオゾラを確保するために奴らが雇ったらしいが……どうにもきなくせぇ。すぐに撤退もしたみたいだしな」

 

 

「まるで別の目的があったみたい……だね」

 

 

「別の目的……ねぇ」

 

 

ヴォーラスは懐からタバコを取り出すと一本くわえた。

 

彼は人差し指から炎を出すと、タバコを静かに吸い始める。

 

 

「フゥー……これから荒れるかもしれねぇな」

 

 

彼は空を見ながら呟く。

 

丁度、夕焼けになる時間帯であった。

 

ちなみに言っておくと、彼はまだ未成年である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠れ家に戻ったガナン・バーンは、ある人物とモニター通話で話していた。

 

 

「それで……あの機械兵器のデータは無事取れたのか?」

 

 

「ああ、バッチリだとも。これで更に改良出来る。御苦労だったね」

 

 

「世辞はいらん」

 

 

ガナンは一蹴する。

 

 

「それより、ヒエン・オオゾラは確保しなくても良かったのか?貴様もあの少年には注目していただろう?」

 

 

「今はまだいいさ。私にも色々やる事があるからね。それよりも君の探しているロストロギアの場所……もうすぐ分かりそうだよ」

 

 

「何?」

 

 

「私にも独自の情報網があってね……色々と面白い話を聞かせてくれた礼さ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……そして()()()()()()()()()()()()()()()()……だったかな?」

 

 

「私にとってはくだらん話だ」

 

 

「君にとってはね。ただ私にとっては非常に興味深かった話さ。改めて礼を言うよ、ガナン君。それよりも、君を追い詰めたという金色の閃光……F計画の残滓……フェイト・テスタロッサ。彼女もこの世界にはいるが、興味はなかったのかね?」

 

 

「名は同じだが私の知っている奴と、この世界の奴は別人だ。元の世界の奴と戦ってこそ意味がある」

 

 

「それも復讐のため……かい?」

 

 

「そうだ。私は無様にも奴に負けた。だが、なんの因果かこの並行世界へとやって来て……偶然にも()()()()()()()()()()

 

 

ガナンの手元には()()と、()()()()()()()()()があった。

 

 

「私はあの時より強くなった。今度こそ奴を殺せるくらいに」

 

 

ガナンの目は復讐という狂気で染まっていた。

 

 

「健闘を祈っているよ、ガナン君」

 

 

その様子を見ながら、無限の欲望(アンリミテッド・デザイア)、ジェイル・スカリエッティは楽しそうに笑っていた。




はい。

これにて、インターミドル編完結です。

製作期間、なんと驚きの5〜6年。

いや、本当申し訳ないですはい。

勘のいい人は分かっていると思いますが、流れ的にちょっとViVid Strikeに続いてます。

次回は事後処理書いていきます。

それと、一旦これで本編の方は完結にしようかなと思ってます。

あ、まだ続きはしますよ?

舞台は番外編の方へと移る感じですはい。

一応、時系列としては……

インターミドル編→ヒープリ→VividStrike→ワンパンマンとなっております。

では、またく(`・ω・´)
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