大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

最近、ストレスで体調がヤバイです。

はぁ( ´Д`)

それではどうぞ(*´・∀・)つ


第四十二話 アースラの雰囲気

ヒエンside

 

 

 

「ふわあぁ~」

 

俺は大きなアクビをしながら前方にそびえる武家屋敷のような家を見る。

 

ただいまの時刻am5:00

 

俺は現在、高町家の前で待機している。

 

なぜ俺が待機しているかというと、それはなのはとユーノを待っているからだ。

 

二人と合流したあと、俺達はアースラへと向かうことになっている。

 

流石に小学三年生の女の子とフェレット一匹で向かわせるわけに行かないのでこうして迎えに来たというわけだ。

 

 

 

ガラガラ…

 

 

 

すると扉を開ける音が聞こえた。

 

俺が前を見るとなのはが丁度門から出てきたところだった。

 

その格好はいつもの私服姿。

 

赤い長袖Tシャツの上に少しピンクの混じった白いTシャツ、ピンク色のミニスカート、白いソックス。

 

劇場番でも着ていた私服姿だ。その背には白いリュックが背負われている。

 

なのはは静かに扉を閉める。

 

俺はなのはに声をかけようと手をあげ近づく。

 

しかしなのはは後ろにいた俺に気付くことなく…走り去っていってしまった。

 

「………え?」

 

予想外のことに俺は少しフリーズして止まってしまったが、すぐに再起動し追いかける。

 

幸いなのはの足はそこまで早くないのですぐに追い付くことができた。

 

「…お母さんお手紙読んでくれたかな?」

 

「……うんきっと…!」

 

「…ありがとうって気持ち、お母さんが大好きみんなが大好きって気持ち上手く書き切れなかった…!」

 

「帰ってきたらちゃんと言葉で伝えよう!」

 

「うん…!」

 

肩の上にいるユーノはなのはに笑顔で話しかける。なのはもユーノに笑顔で答える。

 

(後戻りは…もうできない。自分で決めた道…自分が本当にやりたいこと。それを…やるんだ!)

 

なのはは新たな決意を胸に走るのだった。

 

 

 

そんななのは達の様子を俺は後ろから歩きながら付かず離れずの距離で見ていた。

 

そして未だに話しかけられずにいた。

 

いや

なんかさ…

 

なのはが何かを決意してるっていう感じがしたから邪魔しちゃ悪いかなって思ってさ。

 

まぁそれはいいんだ。

だがそれよりも…

 

(全く気づかれねぇorz)

 

そう。

そのことが問題なんだ。

 

なのはは後ろからついてくる俺に全く気付かないのだ。

 

このままなのはの後ろをずっとつけるのは俺としてはマズイ。非常にマズイ。

 

なんでかって?

考えたらすぐに分かるさ。

 

第三者から見た俺はこうなる。

 

九歳の少女の後ろをついて回る怪しげな不審者

 

の図になってしまう。

 

その証拠にすれ違う人々が俺の方に訝しげな視線を向けているのだから。

 

このままではアースラに行く前に、警察署のお世話になってしまいかねないので声をかけることにした。

 

「そういえば兄さんまだ寝てるのかな?」

 

「うん、きっと寝坊してるよ。だからおこしにいってあげないと」

 

ふっ。

残念だったななのはよ。

 

俺は起きてます。

 

そして現在、貴方の真後ろにいます。

 

だがこのまま普通に声をかけるのは面白くない。なので少しおどかしてみよう。

 

ここで俺は得意芸、声真似を披露することにする。俺は小声で声の調整をする。

 

「あ~あ~、フグ〇くんーフグ〇くんー、どうした?笑えよべジ〇タ、キャッチマイハートベリーメ〇ンー」

 

うむ。

バッチリである。

やはり声真似と言えば特徴的なボイスで有名なこの人、若本〇夫さんであろう。

 

ちなみにサザ〇さん、ドラゴン〇ールZ、金色〇ガッシュは現在絶賛放送中だ。俺もよく見ている。

 

俺は気配を消してなのはの後ろに近づき、すっと息を吸う。そして大声をあげた。

 

 

「ぶるああぁぁぁああぁぁぁ!!!!」

 

 

「にゃああああああああああ!!!!」

「わあああああああああああ!!!!」

 

俺の若本さんボイスに驚いたなのはとユーノが悲鳴をあげながらビクンと跳ね上がる。

 

はっはっは(゜▽゜*)

 

作戦成功。

俺は意気揚々と二人へ近づき声をかける。

 

「やぁ~おはよおぉう。なのはくんにぃ、ユーノくぅん~」

 

勿論若本さんボイスで。

 

「「………」」

 

しかし反応がない。

 

「どぅしたのおぉだあぁ?なのはくんにぃユーノくぅん?」

 

「結界発動」「…レイジングハート」

 

しかしその瞬間俺はピンク色のバインドにかけられ、周りは少し薄暗くなっていた。

 

あるぇ?

ちょっとやりすぎた…?

 

「ヒエンくん…」

 

なのはが声をかける。

しかしその表情は俯いたまま見えない。

 

「来てるなら普通に声をかければ良かったんじゃないのかな?それに今は朝の五時だよ?まだ寝てる人だって多いんだよ?私たち大声だしてそれで起きた人だっているかもしれないんだよ?どうしていつもこんなバカなことばっかりするのかな?もう高校二年生でしょ?こんな子供っぽいことばかりして恥ずかしいと思わないのかな?どうなのかな?かな??」

 

「どうもすいませんでしたあぁぁ!!」

 

俺は即座に土下座する。

 

ヤバイ。

何がヤバイって声のトーンと一呼吸で言葉を紡いできた時点でかなりヤバイ。

 

「今からアースラにジュエルシード探索のために行くんだよ?そんな浮ついた心でいくなんてダメなんじゃないの?ダメだよね?」

 

「…はい。ダメです」

 

怖えぇ!?

ちょっとおどかすつもりで言っただけなのに…普段温厚ななのはがここまで怒るとは…それだけ本気で怒っているということか。

 

「兄さん」

 

ユーノが俺に声をかける。

だがいつもの高い声に比べたら少し低く感じる。

 

「兄さんにはいつも助けてもらって、魔法の訓練にも付き合ってもらって感謝しています。なのであまり言いたくなかったんですが…」

 

ユーノも怖い。

 

「ふざけないでもらえませんか?」

 

「どうもすいませんでした」

 

俺はこの二人に精一杯の謝罪をするのだった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「………というわけで…」

 

アースラの艦盤内の会議室にてミーティングが行われていた。司会進行としてリンディ提督が話を進めている。

 

「本日0時をもって本艦全クルーの任務はロストロギア…ジュエルシードの捜索と回収に変更されます。また本件においては特例として問題のロストロギアの発見者であり結界魔導師でもあるこちら…」

 

「はい…ユーノ・スクライアです」

 

リンディ提督に呼ばれ、ユーノが席を立ち上がり自己紹介をする。

 

「それから彼の協力者でもある現地の魔導師の二人…」

 

そこでユーノの隣に座っているなのはと俺にアースラの船員の視線が移る。

 

「高町なのはです!」

 

「大空氷炎です…」

 

なのはは少し緊張しながら、俺は少しテンションが下がりながら名前を告げる。

 

ちなみに俺となのはは学校の制服に着替えている。まぁ、まだ学生の俺たちにとってはこれが正装だし。

 

そんな様子をリンディさんは優しく微笑みながら、エイミィはグッドポーズ、クロノはタメ息をつきながら見ていた。

 

「以上3名が臨時局員の扱いで事態にあたってくれます」

 

「「「よろしくお願いします!」」」

 

 

 

パチパチパチ

 

 

ワーワーワー

 

 

ヨロシクネー

 

 

ふむ。

とりあえず歓迎されてるようで良かった。ふと隣のなのはを見るとクロノと目があったようで、なのはが極限の微笑みスマイルをクロノに向けていた。

 

クロノはそれに照れたのか、ぷいっとそっぽを向いた。

 

「もークロノくんってば!せっかく新しいお友達が出来そうってタイミングで~!」

 

「いてて」

 

そのとき側にいたエイミィがクロノにチョークスリーパーをかける。

 

「クロノくんは照れ屋さんだから…根は良い子だから……」

 

「はい…こちらこそよろしくお願いします」

 

そっぽを向いたクロノの代わりにエイミィがなのはに謝っている。執務官補佐ってこんなところもサポートしなければならないのだろうか?

 

まぁクロノの気持ちも分からんでもない。なのはは普通に美少女だからな。そんな女の子から笑顔なんて向けられればそりゃ照れもするか。

 

そういえばこの二人は、前世でなのはの元となった魔法少女のゲーム『リリカルおもちゃばこ』ではくっついていた。

 

俺も何度かやったことがある程度なので詳しくは覚えていないが、とりあえずラブラブな感じになっていたのは覚えている。っていうか最終的には結婚していたはずだ。

 

さてこの世界ではどうなるのだろうか?

 

ここは並行世界である。

 

クロノがエイミィとくっつかず、なのはと結婚したり、フェイトと結婚したりする未来もあるかもしれない。

 

なのはに関してもユーノと結婚したり、別の誰かと結ばれる未来もあるかもしれない。

 

そう考えると未来というのはあらゆる可能性が眠っているな。

 

俺がそんな感じでニヤニヤしながらなのはとクロノを見ていると、視線を感じたのかなのはが俺を見てきた。

 

「また何か変なこと考えてるでしょ?」

 

ちょっと待って?

なんで一目見ただけで考え事してるってわかるのさ?一応なのはがこっちを見てきた瞬間は真顔に戻ってたんだが…

 

「雰囲気で分かるの」

 

となのはがジト目を向けてくる。

 

さっきまで極限の微笑みスマイルだったのに俺に対するお顔は主にジト目である。

 

なんでさ?

 

「相変わらずなのはと兄さんは仲が良いですね」

 

ユーノは苦笑しながらこちらを見る。

 

「えへへ。そうかな?」

 

なのはが照れている。

気のせいか若干嬉しそうに見える。

 

これで『えぇ~。そんな風に見えてるとか心外なの~』とか思われていたら、俺は泣いていた自信がある。

 

「あ、そうだ!改めて自己紹介するよ!」

 

するとエイミィがこちらに向けて顔を向けてくる。

 

「私はエイミィ・リミエッタ、16歳。通信主任兼・執務官補佐でこのアースラの管制官。クロノくんは直属の上官だけど学生時代からの友人!」

 

エイミィはブイサインをしながら視線をクロノに向ける。

 

「クロノくんのことはもう知ってると思うけど、クロノくんのフルネームはクロノ・ハラオウン14歳ね」

 

「よろしく」

 

そこにある人物がやってくる。

 

「あらためて…よろしくお願いしますね。ヒエンくん、なのはさん、ユーノくん。私はリンディ・ハラオウン…時空管理局・巡航L級8番艦次元空間航行艦船アースラ艦長です。…クロノは素直じゃないところもあるけど…仲良くしてあげてね」

 

「「はい」」

 

「分かりました」

 

なのはとユーノ、俺はそう返す。すると二人の男性がやってくる。

 

「オペレーターのランディです」

 

「同じくアレックスです。よろしくねヒエンくん、なのはちゃん、ユーノくん」

 

「「「はい。よろしくお願いします」」」

 

他にも俺達は、アースラのメンバーに挨拶をしていった。

 

「ヒエンくんも、なのはちゃんも、ユーノくんも困った事があったら遠慮なく言ってね。そうそうアースラの食堂のクッキーすごく美味しいんだよ?」

 

「羊羮とお茶もオススメかなぁ…」

 

「艦長のオススメはそのお茶に大量の砂糖とミルクを入れる事なんだけど…」

 

「へぇ…」

 

なのはとユーノにアースラメンバーが次々と話しかけていく。

 

思っていたのだが、アースラって好い人多すぎね?そりゃ原作のなのはもフェイトも上手くやっていけるわ。アットホームだし。

 

『兄さん、なのは、皆良い人達で良かったね?』

 

『うん!』

 

『そうだな』

 

そして俺達は三人で向き合う。

 

ここは年長者として一言いっておこうか。

 

「よし。いよいよここからが本番だ。気合いいれていくぞなのは、ユーノ」

 

「はい。頑張ります!ね、なのは?」

 

「うん!頑張ろうねヒエンくん!ユーノくん!」

 

こうして俺達はアースラにて新たにやっていく決意をするのだった。……でも何か大切なことを忘れている気がするんだが…

 

まぁいいっか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒエンの自宅

 

 

ガチャ

 

 

「ただいま戻りましたよヒエン~」

 

ヒエンの自宅に茶髪の綺麗な女性が入る。その手にはスーツケースが握られていた。

 

「あら?どこかに出掛けているのでしょうか。今日はあの子の大好きなカレーですのに…まぁそのうち帰ってくるでしょう」

 

彼の使い魔、リニス帰還。

 




魔法使いプリキュアってあれも魔法少女枠になるのだろうか?まぁ、格闘系魔法少女がいるんだからありか。

とりあえずこれだけはいえる。

魔法少女って素晴らしい(゜▽゜*)

とりあえず12/10の仮面ライダー平成ジェネレーションズは見に行かねば!

では、また( ・∀・)ノ

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