大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

いよいよ四月ですね。

こないだvividstrikeのOVA出てたんで見たんですが、なんというか水着回で俺得な感じでした。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第六十二話 異世界の魔法少女の邂逅X

「勝った…」

 

「お疲れミユ!」

 

「お疲れ様イリヤ」

 

なんとかライダーを倒したイリヤ達。イリヤは今回の功労者であるミユに声をかけ、お互いを労いあう。

 

「で他の皆は?」

 

「あははは…あ、あれ」

 

イリヤが苦笑いをしながらある方向を指差す。

 

 

 

 

 

 

チーン…プスプス

 

 

 

 

 

 

「っふんだ!」

 

「つんつん」

 

 

そこには黒焦げになって倒れている一人の高校生と、なぜかそっぽを向いている茶髪のツインテール少女、倒れている高校生をひたすらつついている金髪のツインテールの少女の姿があった。

 

 

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

「で無事勝てた訳だが…」

 

なぜかライダーを倒してからの記憶が少し曖昧なんだが?気付いたら倒れてたし。俺はいつ気絶したんだろう?

 

というか思い出そうとするとなぜか体が震える。正直、思い出したくないといった方が正しい気がする。

 

すると突然ある映像が頭をよぎった。

 

 

 

ピンクイロノホウゲキガセマッテクルウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!

 

 

 

ガタガタガタガタ

 

 

 

「ちょっ…大丈夫ですか!?」

 

「………は!」

 

すると突然震え出した俺を見て驚いたのか、側にいたイリヤが背中をさすってくれた。しばらくすると治まったのでお礼を言う。

 

「サ、サンキューイリヤ」

 

そう言いながらイリヤの頭をポンポンと撫でる。サラサラしてとても撫でやすいでござる。

 

「……///」

 

「あ、ごめん」

 

いつもなのはやフェイトの頭を撫でていたので、ついクセで撫でてしまった。

 

「だ、だだだだだ、大丈夫です!」

 

「お、おう」

 

顔を赤くしながら慌てるイリヤ…ありやな!

 

ステッキモードとなってるルビーが羽でサムズアップをしてくるので俺もサムズアップで返しておく。

 

「す、少しお兄ちゃんを思い出しまして…それでちょっと…」

 

お兄ちゃんといいますと…【穂群原のブラウニー】と呼ばれるあの御方か!

 

だがここで俺がイリヤの兄の名前を出すと、大変ややこしいことになるのは目に見えているので言わないように注意する。

 

「へぇ~お兄さんいるんだ?」

 

「はい。いつも優しくて料理上手で…お人好しなお兄ちゃんです」

 

「そうか」

 

イリヤが優しい表情になりながら話す。彼女のその表情でいかにその人が大切な存在なのかがよく分かる。

 

その隣にいるミユが少し寂しさを押し殺すような表情となっていたが…俺はそれに気付かない振りをした。

 

彼女たちの歩むことになる物語を俺は少しだが、前世の記憶で知っている。

 

そしてこの子たちに……そう遠くない未来、過酷な戦いが待っているということも。

 

だが俺が彼女たちの力になれることは何もないだろう。

 

俺と彼女たちでは文字通り、住む世界が違うからだ。

 

欲を言えば世界なんぞ関係なく力になってあげたいが。何をバカなことを言っているんだというのは分かっている。だが彼女たち…イリヤとミユとはもう既に共闘した仲である。俺にとってはもうこの子たちは仲間も同然なのだ。

 

まぁ、世界云々以前に後二体のサーヴァントを倒さなければこの空間から出られもしないのだが。

 

「さてまぁ、とりあえず…休憩がてら軽く作戦会議するとしますか」

 

まず手始めにそこでむくれている茶髪の少女に声をかけよう。

 

 

 

 

 

 

軽い作戦会議が終わったあと、俺達は各自個別に過ごしていた。現在、魔法少女達には魔力と体力の回復に徹してもらっている。なんせほぼ連続で3連戦もしたのだ。精神の消耗も半端ではないだろう。

 

俺も結構、精神的に疲れたからか座り込んだ際にどっと疲れがよせてきた。

 

彼女たちには炎の物(ファイアオブジェクト)で出したクッションと毛布を既に渡してある。今、俺の前で4人とも畳の上で目を閉じて仮眠を取っているところだ。

 

次の戦い……セイバーとバーサーカーのどちらが来るかは分からないが、できるだけ万全の状態で迎えたい。

 

サーヴァントの接近にはデバイス達が教えてくれるそうなのでそれまでしっかりと休んでおくとしよう。

 

俺はビルの壁に寄りかかりながら少し目を閉じた。

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

イリヤside

 

 

 

イリヤは夢を見ていた。

 

彼女は第三者としてその夢を見ていた。

 

それは彼女が大切にしている普通の日常。

 

大切な親友、少し生意気な妹と学校に行き授業を受け、そして友達と遅くまで遊ぶ風景。

 

お腹を減らして家に帰ると、高校から早く帰った兄が作ってくれるお菓子を食べる風景。

 

ウチに遣えるメイド姉妹…少しサボり気味だがいつもよく見てくれている姉、少し厳しいがいつも美味しい料理を作ってくれる妹のメイド二人と過ごす風景。

 

今は海外に行っているが、時たま帰ってきては嵐の如くハチャメチャにしていく母と一緒にお風呂に入る風景。

 

父親は……特にない。

 

そんな優しい風景……夢が終わるとイリヤはふと目を覚ました。

 

イリヤがキョロキョロと辺りを見回すと、側ではミユ、なのは、フェイトが静かに眠っていた。

 

「ん、んー」

 

イリヤは体を軽く伸ばしたあとルビーへと話しかけた。

 

「ねぇルビー、私何分ぐらい眠ってた?」

 

《おはようございますイリヤさん。だいたい1時間くらいですかねー。それより体の調子はどうなんですー?》

 

「うん。眠れたおかげでバッチリだよ。床も畳だから不便とかも特になかったし」

 

《畳というところに日本人のこだわりを感じますねー。ただ私としては魔法少女の画にはあまり合わないんですが、まぁ皆さんの寝顔はバッチリ納められたので問題はありません♪》

 

「な!?さっさと消しなさい!」

 

《無理ですよー》

 

するとイリヤが少し大きな声で話したせいか、他の面子も目を覚まし始めた。

 

「「「うーん…」」」

 

《あららら…。皆さん起きちゃいましたよイリヤさんー》

 

「ルビーのせいでしょ!?」

 

するとミユ、なのは、フェイトがむくりと起きた。

 

「イリヤもう起きてたんだ」

 

「お、おはようございますイリヤさんー」

 

「………」ボー

 

少し寝ぼけている三人にイリヤは苦笑いで挨拶する。

 

「お、おはよう三人とも」

 

三人とも軽く体を伸ばすとイリヤの側へとやってくる。

 

「体の調子はどう?」

 

「問題ない」

 

「しっかり休めたので大丈夫です!」

 

「同じく」

 

イリヤが確認をとる。

皆、特に問題はないようだ。

 

「あれ?そういえばヒエンさんは……っていた」

 

四人が目を向けるとすぐ側の壁にもたれかかって眠っているヒエンの姿があった。彼の膝の上では相棒の小ライオンが気持ち良さそうに眠っていた。

 

「「「「………」」」」

 

(こう見るとヒエンさんって……案外かわいいかも)

 

イリヤは寝ているヒエンに近付きジーっと顔を見る。

 

「ヒエンさんって童顔なんだね。い、意外と……メ、メイド服とか似合うかも…」

 

「メ、メイド服…」

 

なのははヒエンのメイド服姿をイメージする。

 

そして…

 

「……」

 

顔を赤くさせ首をブンブンと縦に振った。

 

そのときなのははこう思っていた。

 

(すずかちゃんとアリサちゃんに協力してもらおう!)

 

なのはの中でヒエン女装化計画が進み始めるのだった。

 

「ん……」

 

すると件の少年から声が聞こえた。

 

どうやら目を覚ますらしい。

 

イリヤはその様子をジーっと見守っていた。

 

 

 

イリヤside end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

「ん……」

 

俺はふと目を覚ます。

 

そして気配を感じたので顔をあげるとドアップのイリヤの顔がそこにあった。

 

「へ?」

 

「あ、起こしちゃいましたか。すいません」

 

「いや大丈夫だうん」

 

起きたら美少女が目の前にいた。

 

え?

なにこれ?

ご褒美?

 

と内心疑問に思いながらも首をポキポキとならす。少し肩がこってしまったが眠れたおかげか疲れはとれたようだ。魔力も回復している。

 

「ぐーーっと」

 

俺はスッと立ち上がり腕をグッと伸ばす。背骨からボキッボキッと音がなった。続いて肩を軽く回す。変な重さなども特にない。

 

万全だ。

 

そして俺は周囲を見回す。

 

他の面子は自分のデバイスとステッキを持ってこちらを見ていた。

 

「さて皆、体調はどうだ?」

 

「大丈夫です!」

 

「特に問題ありません」

 

「バッチリ!」

 

「同じく」

 

イリヤ、ミユ、なのは、フェイトの四人が返事を返す。

 

全員問題ないようだ。

 

「じゃあそろそろ移動しようか」

 

そして俺達はある地点を目指し、移動を開始した。

 

 

 

 

 

 

俺達は魔力を抑えながら目的地にゆっくり飛んで移動していた。周囲への警戒はデバイス達に任せている。

 

奴等は……サーヴァントは魔力の塊であるためアサシンなどの気配遮断のスキルでもない限り気付かないといったことはないはずだ。

 

それに目的地まで全員でいきさえすれば、この空間から出ることは簡単なのだ。

 

その目的地に奴等に見つからずにいければ万々歳だ。英霊なんていうチートとこちらが必ずしも戦わなければならないという決まりはないのだ。

 

こちらは魔導師、魔法少女といった特異な存在ではあるが、そういった点を無くせば普通の高校生と小学生の集まりなのだ。

 

人数に利があるとはいえ、相手は戦闘のエキスパート。

 

戦闘を避けるに越したことはないのだ。

 

 

「って思ってたんだけどなぁ…」

 

 

現在、俺達はある一点を見ていた。

 

そこは俺達が目指していた建物、時計塔があるところだ。だが俺達が見ている所は時計塔ではない。その側にあるビルの屋上を見ていた。

 

より厳密に言えば…

 

俺達は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()姿()を見ていた。

 

 

「まさかここに来て待ち伏せとは……」

 

 

俺はそいつらをじっと見る。

 

そいつらは男性と女性だった。

 

男性は2mを越えるような巨体でありその姿はまるで巨人と言われてもおかしくない巌(いわお)のような存在感があった。

 

女性は黒ずくめの禍々しい甲冑を装備し、黒いバイザーで目を隠している。その手には黒く禍々しいオーラを放った剣を持っていた。

 

俺達の前に…

 

バーサーカー:ヘラクレスと、セイバーオルタ:アルトリア・ペンドラゴンが立ち塞がるのだった。

 




あぁー
公務員試験の勉強しないとなー
もうすぐ試験なのですよー

はぁ(´Д`)

では、また(・∀・)ノ

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