大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうもΣ(゚Д゚)

外伝続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


とある魔導の氷凍炎焔(アイスフレイム)

ヒエンside

 

 

 

とある魔術の禁書目録(インデックス)

 

通称、とある。

 

とあるは超能力が科学的に解明された学園都市を舞台に、あらゆる異能を打ち消す右手、幻想殺し(イマジンブレイカー)を持つ少年、上条当麻が10万冊3000冊の魔道書を記憶する少女、インデックスとの出会いを皮切りに科学と魔術の壮絶な戦いに巻き込まれていくアクションファンタジーである。

 

とあるは超人気コンテンツの一つとして、小説からアニメ化、ゲーム化に加えて映画化までされている。

 

外伝としても、とある科学の超電磁砲(レールガン)、とある科学の一方通行(アクセラレータ)などの作品もあった。

 

当然、前世で俺もどハマりしていた。

 

小説と漫画を集めながら、アニメや映画も勿論視聴していた。

 

俺がいた当時はとあるのアニメは、禁書目録と超電磁砲共に第二期まで製作されていた。

 

カラオケでも熱唱する程、OPとED曲は好きだった。

 

残念ながら俺のとあるの原作知識は、続編の新訳とある魔術の禁書目録15巻までとなっているが。

 

くそぅ……。

 

思い出したらまた読みたくなってきたじゃないか。

 

 

「はぁ……」

 

 

俺は溜め息をつきながら、死ぬ気化すると同時に周囲にバレないように魔力付与を展開させていく。

 

全身に薄く鋭く魔力を循環させる。

 

この状態であれば、たとえセットアップせずとも無印当時の出力を発揮出来る。

 

とりあえず、そろそろ現実と向き合おうか。

 

ひとまず俺は目の前の美少女、天草式十字凄教の五和との対話を試みる。

 

 

「……発言いいか?」

 

 

「……どうぞ」

 

 

了承が出たので質問する。

 

 

「まず一つ確認したいんだが、あんた達から見て俺達は突然現れたように見えたのか?」

 

 

「はい。一般人は気付いていませんが、私達からはそう見えました。まるで瞬間移動でもしてきたかのように……」

 

 

「なるほど……」

 

 

世界が変わった瞬間には、もう捕捉されていたのだろう。

 

俺達には魔力がある。

 

しかもその総量は、天草式十字凄教の魔術師の警戒度から見ても、相当危険な部類に入るらしい。

 

五和は真剣な表情で再度問うてきた。

 

 

「もう一度聞きます。貴方達は一体何者ですか?」

 

 

俺は五和の質問に答えた。

 

 

「ただの通りすがりさ。正直に言うと、俺達もこの状況に戸惑っている」

 

 

「……どういう事です?」

 

 

「俺達にとっても予想外の状況ってことさ」

 

 

俺は目の前の五和を視界に入れつつ、再度周りの気配を探る。

 

気配の数は大まかに約二十人前後ってとこか。

 

しかも包囲されている範囲が徐々に狭まってきている。

 

こちらが妙な動きを見せたら、すぐに対応出来るようにするためか。

 

 

「それより……たかだか三人に随分と警戒の仕様じゃないか?」

 

 

俺の言葉の意味に気付いたのだろう。

 

五和は少し驚きながらも答える。

 

 

「気付かれていましたか。なら、こちらの思惑もお分かりでしょう。貴方達には大人しく同行していただきたいのですが?」

 

 

俺はアリアとロッテの二人に念話を送る。

 

 

『二人とも……どうする?』

 

 

『そんなの決まってるでしょ?』

 

 

『当然拒否!』

 

 

『だよなあ』

 

 

俺は原作知識にて、天草式十字凄教が仲間想いの義理堅い組織だという事を知っている。

 

だが二人からしてみれば、いきなり武器を突きつけられて包囲されているのだ。

 

訳の分からない武装集団という認識しかないだろう。

 

それに俺も早く現状を把握したいし、天草式の面々に捕まる訳にはいかない。

 

五和達には悪いが、ここは正面突破させてもらおう。

 

 

「悪いが断る。こちらとしても得体のしれない武装集団に捕まる訳にはいかないんでな」

 

 

俺は五和と話しながら、マルチタスクを駆使して二人にさらに念話を送る。

 

 

『二人とも、俺が今から煙幕を出すと同時にフェイクシルエットで奴らを惑わせる。その間に一気に突っ切るぞ』

 

 

『分かったわ』

 

 

『こいつらかなり出来るっぽいし、それがいいかもね』

 

 

『それじゃ……いくぜ!』

 

 

そして、俺は魔法を発動させた。

 

 

白煙(ホワイトスモーク)……からのフェイクシルエット!」

 

 

周囲に煙幕が出ると同時に、三十体の幻影の俺達……それぞれ十体ずつの俺達が煙から一斉に飛び出した。

 

 

「煙幕!?それに分身!?」

 

 

五和が驚いて周囲に気を取られている内に、本体の俺達も勢いよくスタートダッシュを切った。

 

幻影達は自動(オート)操作なのでしばらくは持つだろう。

 

 

『ヒエン!まずは私達の家にいきましょう!!』

 

 

『お父様の様子が心配だかんね!!』

 

 

『分かった!!』

 

 

俺達は真っ直ぐ一直線に走りながら、ロンドンの街並みを突っ切る。

 

しばらく走る事、十数分……リーゼ達の家の近くにたどり着いた。

 

周りは緑が多く、少し街から離れている。

 

 

「どうやら上手く撒けたみたいね」

 

 

「うん。特に気配もしないしね」

 

 

リーゼ姉妹の二人が猫耳をピンピンと動かしながら、周囲の気配を探る。

 

なんというか素体が猫だからか、気配に敏感なだけあって周囲の感知能力が異常に高い。

 

それこそ俺の超直感にも引けを取っていないのではないだろうか。

 

まあ、人間と使い魔じゃ、身体能力に差があって当然なのだが。

 

あ、あと今更ながらリーゼ姉妹は魔力を解放すると同時に、人間状態からいつもの使い魔の姿へと戻っている。

 

ちなみに認識阻害の魔法を使っているので、猫耳と尻尾があっても周囲にはバレていない。

 

そして俺達は抜き足差し足忍び足で、リーゼ達の住む家へと足を運ぶ。

 

 

「お父様!?」

 

 

「無事ですか!?」

 

 

俺達が家へ入ると、そこには予想外の光景があった。

 

 

「な、なんだね君達は!?」

 

 

「きゃっ!?」

 

 

リビングにいたのは見知らぬ老夫婦だった。

 

アリアとロッテが固まる。

 

無理もない。

 

ここは間違いなく二人の家だったのだろう。

 

外観も同じ。

 

庭も同じ。

 

玄関も同じ。

 

だが、そこに住んでいる人間だけが違った。

 

 

「す、すみません!」

 

 

俺は慌てて頭を下げる。

 

 

「家を間違えました!」

 

 

「家を?」

 

 

「本当に申し訳ありません!」

 

 

俺はアリアとロッテの背中を押しながら、その場を後にした。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

人気の少ない公園へ移動した俺達は、ベンチへ腰掛ける。 

 

しばらく誰も口を開かなかった。

 

 

「……何よ、あれ」

 

 

最初に口を開いたのはアリアだった。

 

その声は僅かに震えている。

 

 

「家は同じだった」

 

 

ロッテが呟く。

 

 

「間違いなく私達の家だったよ」

 

 

建物そのものは同じ。

 

だが住人だけが違う。

 

 

「ヒエン」

 

 

アリアが俺を見る。

 

 

「説明して」

 

 

その言葉に、俺は小さく息を吐いた。

 

二人も気付いているのだろう。

 

だが認めたくない。

 

だからこそ俺の口から説明して欲しいのだ。

 

 

「……ここは並行世界だ」

 

 

二人が黙る。

 

 

「俺達は別の地球に迷い込んだ」

 

 

「別の地球ってそんな無茶苦茶な……」

 

 

ロッテが頭を抱える。

 

二人の表情が曇る。

 

 

「一応、戸籍情報も調べてみよう。相棒、頼む」

 

 

「ガァウ」

 

 

俺の呼び掛けに相棒の分身体が姿を現すと、この世界での俺達の情報を調べてくれた。

 

結果は言うまでもなく……グレアム氏に時空管理局、ミッドチルダにベルカ。

 

そういったものが、この世界には丸々存在していなかった。

 

 

「だけど安心しろ。元の世界には帰れる」

 

 

「「……は??」」

 

 

「あー……言ってなかったけど、こういう状況は今まで何度も経験してるんだよ」

 

 

俺は説明するのも面倒だったので例の如く、二人に記憶の追体験を経験してもらった。

 

とりあえず転生者云々の伝えたらまずい情報は伏せておく。

 

 

「「……はぁあああああ!?」」

 

 

記憶の追体験を終えた二人は俺に掴みかかってきた。

 

 

「ちょっとこれ!?どういう事よ!?」

 

 

「あんた未来の世界にまでいったことあんの!?」

 

 

「ええい!一旦落ち着け馬鹿姉妹!!相棒!!!」

 

 

「ガァアアアア!!!!」

 

 

「「はっ!?」」

 

 

相棒の軽めの調和の咆哮で無理矢理落ち着かせると、俺は二人に言った。

 

 

「まあ、二人も色々言いたい事はあるだろうけど、それは帰ってから頼む。帰れるなら帰った方が早い」

 

 

「そうね」

 

 

「賛成」

 

 

二人が頷く。

 

 

「じゃあ、相棒頼む」

 

 

相棒が咆哮を上げた。

 

 

「ガァオオオオオオ!!!!!!」

 

 

相棒の四肢についてる虹色の腕輪が光り輝き、その力を発揮する。

 

すると上下に淡く輝く虹色の花弁が現れる。

 

今回は異世界転移をさらに安定させるために、転移ゲートのような形を取る。

 

これであれば、例えドアがなくともどこからでもドアを発動させることが出来る。

 

固定化されている訳ではないので永続性はないものの、即効性に優れている。

 

すなわち一回限りのどこからでもドアである。

 

名付けるなら、【ちょっとどこからでもドア】だ。

 

いつも通り。

 

何も問題はない。

 

そう思った瞬間――

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

 

違和感。

 

次の瞬間。

 

花弁の輝きがふっと消えた。

 

転移ゲートは形成されない。

 

魔力切れでも故障でもない。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

こんな事は初めてであった。

 

 

「ヒエン?」

 

 

「どうしたの?」

 

 

二人が不思議そうな顔をする。

 

俺は答えず、再度相棒に頼む。

 

 

「ガゥ!!ガァオオオオオオ!!!!」

 

 

だが結果は同じ。

 

起動はする。

 

しかし発動しない。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「ガゥウウウ……」

 

 

「……なんだこれ」

 

 

これには相棒も俺も困惑を隠し切れなかった。

 

 

 

その時だった。

 

 

 

()()()()()()

 

 

 

()()()()()()()()()()()()

 

 

 

超直感が警鐘を鳴らす。

 

 

 

今まで感じた事のない異質な感覚。

 

 

 

敵意はない。

 

 

 

殺意もない。

 

 

 

だが、理解不能な何かに見られている。

 

 

 

そんな感覚だった。

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

第三者side

 

 

 

――妙なものがいる。

 

 

 

私は世界を知っている。

 

 

 

魔術。

 

 

 

神話。

 

 

 

位相。

 

 

 

天使。

 

 

 

魔神。

 

 

 

人間。

 

 

 

私はそれら全てを理解している。

 

 

 

だが、あの少年は違った。

 

 

 

奴の魂の一端を覗いた。

 

 

 

転生者。

 

 

 

異世界人。

 

 

 

世界渡航者。

 

 

 

それらしき断片が見える。

 

 

 

だが。

 

 

 

それだけだ。

 

 

 

幾つもの記憶が絡み合い。

 

 

 

幾つもの世界が重なり合い。

 

 

 

その全容を把握する事が出来ない。

 

 

 

まるで霧の向こう側を見ているかのように。

 

 

 

「なるほど」

 

 

 

私は一人呟く。

 

 

 

「面白い」

 

 

 

私の知る法則に当て嵌まらない。

 

 

 

位相でもない。

 

 

 

魔術でもない。

 

 

 

超能力でもない。

 

 

 

それでいて確かに存在している。

 

 

 

理解出来ない。

 

 

 

故に興味深い。

 

 

 

だから。

 

 

 

ほんの少しだけ手を加えた。

 

 

 

少年の花。

 

 

 

世界を渡る力。

 

 

 

それを完全に奪った訳ではない。

 

 

 

ただ。

 

 

 

今だけ。

 

 

 

この世界へ留めてみる事にした。

 

 

 

理解出来ないのなら観察すればいい。

 

 

 

観察しても分からないのなら、更に観察すればいい。

 

 

 

私は視線を向ける。

 

 

 

異邦人の少年へ。

 

 

 

「さて」

 

 

 

世界を渡る者よ。

 

 

 

お前は一体何者だ?

 

 

 

私は知らない。

 

 

 

だからこそ興味深い。

 

 

 

久しく感じていなかった知的好奇心が胸の奥で僅かに揺れた。




最後は一体どこの眼帯娘さんなんでしょう?

最後だけちょっと手直ししました。

では、また( ゚д゚ )クワッ!!
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