大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

ちょっと長くなりそうだったので分けました。
なので少し短いっす。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第七十話 プレシアとアルフ

 

アルフside

 

 

 

アルフは突然の閃光に目を庇う。

 

 

そして視界が元に戻り、次に彼女が見た光景は、空中で固まっているフェイトの姿だった。

 

 

「フェイト!ぼさっとしてないで先に帰っとくれ!アタシはジュエルシードを確保する!!ほら、速く!!」

 

 

アルフは急いでフェイトに声をかける。

 

 

フェイトは気付いたのか急いで転送魔法を展開し、時の庭園へと帰っていった。

 

 

それを見届けたアルフは狼形態へと変わり、7個あるジュエルシードへと一直線に向かっていく。

 

 

そしてジュエルシードを手に入れようとした。

 

 

(よし!)

 

 

 

ガキン‼

 

 

 

しかし突如、横から出てきた黒いデバイスがアルフの爪を受け止めた。

 

 

目を向けると、以前遭遇した時空管理局執務官がアルフの前に立ち塞がった。

 

 

「邪魔ぁ………!!すんなぁああ!!」

 

 

 

ドガ!

 

 

 

アルフは肉体強化で強化した爪で執務官を吹き飛ばす。

 

 

海の上を吹き飛ぶ執務官。

 

 

しかし執務官は何事もなかったかのように立ち上がり汚れを払う。そしてその手には4()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

アルフは先程まであったジュエルシードに目を向ける。だがその数は残り3個に減っていた。

 

 

「う、うぅうぁぁああああっ………!!」

 

 

アルフはしてやられた怒りで咄嗟に執務官に飛びかかろうとする。が無理矢理、理性でそれを抑え、雄叫びをあげながら転送魔法を発動させ退却していった。

 

 

 

 

 

 

そして帰ったアルフがプレシアのいる部屋に向かうとそこには、()()()()()()()()()()()()()()()姿()()()()()

 

 

アルフはすぐに近寄り、フェイトを抱き上げる。

 

 

「フェイト……フェイト…っ!!」

 

 

その体は見るからにボロボロであった。

 

 

「フェイトぉ……」

 

 

(あんの………クソババアァァ!!!!)

 

 

アルフは自分の纏っていたマントをフェイトに優しくかける。そしてその表情を、憤怒に変えるとプレシアがいるであろう部屋の奥へと勢いよく入っていった。

 

 

 

アルフside end

 

◆◆◆

 

プレシアside

 

 

 

プレシアは時の庭園の最も奥の部屋へと来ていた。

 

 

その部屋は時の庭園の最深部にあり、遺跡のようなものが存在していた。考古学者が見れば歓喜しそうな光景であっても、プレシアにとってはそんなものどうでも良かった。

 

 

そしてプレシアはそんな部屋の中央で、10個のジュエルシードを浮かばせていた。

 

 

「10個……たった10個………。これでも次元震は起こせられるけど……アルハザードには届かない…」

 

 

そのときプレシアは苦しみだし、胸を押さえる。

 

 

「ゲホッゴホッゴホッ」

 

 

その手には少なくない量の血が出ていた。

 

 

「もう……あまり時間がない……私にも………アリシアにも……」

 

 

 

ドゴオッ!!

 

 

 

その時、轟音が響いた。

 

 

 

プレシアが音源に目を向けるとそこには目の据わったアルフがいた。

 

 

 

ドスンッドスンッドスンッドスンッ!

 

 

 

アルフは勢いよく足音を鳴らしながら、誰が見ても分かるような怒りを滲ませ、どんどんとプレシアへと近付いていく。が、紫色の障壁が彼女の行く手を阻んだ。

 

 

「う……がぁぁ…!」

 

 

だがアルフは諦めることなく、その手にバリアブレイクを纏い、強引にプレシアの障壁を打ち破った。

 

 

 

ぐんっっ!!

 

 

 

そして勢いよくプレシアの胸ぐらを掴んだ。

 

 

「あんたは母親で……あの子はあんたの娘だろ……!?」

 

 

アルフは泣きながら声を荒げる。

 

 

「…あんなに頑張ってる子に……あんなに一生懸命な子に……なんであんな酷いことができるんだよっ!?」

 

 

「………」

 

 

しかしプレシアは反応することなく無言でアルフの腹にゼロ距離で砲撃を放った。

 

 

そしてアルフは勢いよく吹き飛んで行く。

 

 

「あの子は使い魔の作り方が下手ね。余分な感情が多すぎるわ…」

 

 

「っ……つ……フェイトは……あんたの娘は!あんたに笑って欲しくて……優しいあんたに戻って欲しくって」

 

 

アルフは泣きながらプレシアにフェイトの日頃感じている気持ちを伝える。……がその気持ちはプレシアに通じなかった。

 

 

 

ジャキン

 

 

 

プレシアはデバイスをアルフへと向ける。

 

 

 

「……フ……」

 

 

 

キイイイイイ

 

 

 

そしてエネルギーを収束させ……

 

 

 

「邪魔よ……消えなさい」

 

 

 

再びゼロ距離で砲撃を放った。

 

 

 

ドゴオッ!!

 

 

 

「うああぁぁぁーーーー!!」

 

 

 

アルフは吹き飛び、時の庭園の外へと吹き飛んでしまった。

 

 

それを見届けたプレシアは非情にも普通に部屋へと戻っていく。

 

 

 

 

 

 

コツコツコツコツコツコツ………コツン

 

 

プレシアが部屋へと戻ると……そこではフェイトが静かに眠っていた。

 

 

「フェイト……起きなさいフェイト」

 

 

フェイトはプレシアの声に反応し、静かに起きる。

 

 

「はい…母さん…」

 

 

「あなたが手に入れてきたジュエルシード10個……これじゃ足りないの……。最低でもあと4個…。できればそれ以上手に入れてきて……母さんのために」

 

 

「……はい……」

 

 

フェイトは静かに起き上がる。すると自分にかかっている黒いコートに気が付く。それはアルフがよく着ているコートだった。

 

 

「いいわね……フェイト」

 

 

「はい…母さん…」

 

 

そしてフェイトは部屋を見回しアルフを探すが肝心のアルフの姿が見当たらない。

 

 

「あの……母さんアルフは……?」

 

 

フェイトは不安げにプレシアを見上げる。

 

 

「ああ……あの子は逃げ出したわ……怖いからもう嫌だって…」

 

 

「……」

 

 

「必要なら…もっといい使い魔を用意するわ」

 

 

不安げなフェイトを安心させるようにプレシアは優しく笑いかける。

 

 

「忘れないで…あなたの本当の味方は…母さんだけ。いいわね……フェイト」

 

 

「はい…母さん…」

 

 

そしてプレシアは再び部屋の奥へ行き……()()()()()()()()()()へと入っていった。

 

 

フェイトも準備を行うため部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

このときプレシアやフェイトは忘れていた。

 

 

部屋に倒れていたはずの少年がいなくなっていたことに。

 

 

 

プレシアside end

 

◆◆◆

 

アルフside

 

 

 

キズつけられたフェイトを見て怒り任せにプレシアにぶつかっていったアルフであったが、圧倒的な力の差を見せつけられ吹き飛ばされてしまった。

 

 

そんな彼女だが現在、次元の狭間へとまっ逆さまに落ちていた。

 

 

「どこでもいい…転移…しなきゃ!ごめんフェイト…少しだけ…待ってて…!」

 

 

そしてアルフは再び転移魔法で地球の海鳴市へと向かうのだった。

 





最近思う。
三人称でかくか一人称でかくか迷う。
どうしようかなあ(゜-゜)

では、また(・∀・)ノ

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