早いものでもうすぐゴールデンウィークですね。
皆さんはどこかいきますか?
自分は公務員試験あって勉強しないとだめなんで出掛ける予定はないですorz
では、どうぞ( *・ω・)ノ
ヒエンside
真っ暗だ。
周りは真っ暗で何も見えない。
意識が浮上していく感覚がする。
この感覚を言葉で表すと…海の上を浮き輪でプカプカ浮かんでいる感じだろうか。
そもそも俺は今どういう状況なのだろう?
頭がボンヤリしていて何も考えることができない。
『………よ!』
するとどこからか声が聞こえた。
『……きよ!』
どこかで聞いたことのある人の声だ。
『起きよ!』
今度は言葉がハッキリと聞こえた。
『起きるのじゃ!ヒエン!!』
すると視界が突然、真っ白になった。
◆◆◆
目を開ける…
そこは真っ白な空間であった。
なぜかその真っ白な空間にどこか懐かしさを感じてしまった。
俺は辺りをキョロキョロと見回す。
周りは白、白、白、白、真っ白であった。
ちょっと待て……。
このシチュエーションどっかで見覚えがあるのですが……
このあと確か…
「おお!やっと起きおったか!!」
俺は声のする方向を向く。
そこにはダンディーなアゴヒゲを生やし、丸眼鏡をかけ、白い装束を着て、右手に杖を持っている老人がいた。
というか俺を転生させてくれた神、グラフ様がいた。
「なんでさ?」
そう呟いた俺は悪くないと思う。
「久しぶりじゃの」
「お久しぶりです。あの…」
「どうしたんじゃ?」
「なんで俺、またここにいるんです?」
まさか……
俺はまた死んでしまったのだろうか?
「ああ…それはお主が……『待てよ?』話をきかんかい……」
確かに今までの人生、波乱万丈だったが死ぬようなことは……
ただいま人生振り返り中……
「oh…」
「なに勝手に一人で暴走して、一人で落ち込んどるんじゃお主は」
いやいやいやいや、神様!!
そうはいいますけどね!?
今まで巻き込まれたトラブル考えれば、下手すりゃマジで死んでもおかしくないようなことばっかりだったからね!?
っていうか今生きてるのが奇跡だからね!?
いや……ちょっと待て……
俺は今の自分の格好を冷静にみてみる。
その格好は病院で入院患者が着るような病衣であった。
「何・・・だと・・・?」
ただいまの俺の脳内
なぜか病衣着ている。
↓
病院に入院中だったのでは?
↓
そして来たことのある白い空間。
↓
ここって転生するところやん。
↓
もしかしなくてもやっぱり俺死んじゃった!?Σ(゜Д゜)
「Oh,Jesus!!」
「だからそれはもうええわい!!」
ボカ‼
「あいた!?」
おおお…
手に持ってる杖で思いっきり叩きやがった…
「全く……お主はいちいちボケねば気がすまんのか?」
「いやそんなことないですから。ちょっと精神が暴走しちゃっただけですから」
「はぁ…今のお主の状態について詳しく説明してやるから大人しくせい」
「あ、そうなんですか?それならそうともっと早く言って下さいよ?」
「そういう間もなくお主が勝手に暴走するからじゃろうが!?」
なんかすいません。
「では説明するぞい」
「お願いします」
「それはそうと……お主どこまで覚えておる?」
「はい?」
どこまでとな?
俺は記憶を思い出す。
えーっと…
確か異世界で英霊とかいうチートと戦って、命からがら逃げ帰ったと思ったら、なぜか無印のラスボスの前にいて、戦いというなの一方的な蹂躙をされ、あっさり負けたはず。
というか忘れられるはずがない。
だが今思えば、あのときプレシアってかなりけしからん格好だったな。
「ラスボスに負けました」
「とりあえずお主は、相も変わらず変態だということを再認識したところじゃ」
「なんですと!?」
バカな!?
まさか考えてることがわかる………ってわかる空間だったここ。
「ようやく思い出しおったか。お主の考えてることは一言一句ワシに伝わるぞ」
一つだけ訂正してもいいですか?
「なんじゃい?」
俺は変態じゃない。
普通!!ノーマルだ!!
「まぁ、そういうことにしておくわい。だからといって話さなくてもいいということではないからな?」
え?
便利じゃないですかこれ?
「人としてそれはどうかと思うぞ?」
「はい。わかりましたよ……」
全く……
仕方ないジーサンだぜ。
「お主、わざとやっておるじゃろ」
「ユーモアです」
「はぁ…」
神様はタメ息をはく。
なんか失敬な気がする。
「まぁ、話の続きをするが…まずは結論からいっておく。お主は死んでおる訳ではない」
「ん?どういうことです?」
「今、
「あ、なるほど」
要は夢の中みたいな感じか?
「少し違うのう。お主の精神体をこの空間にワシが呼び寄せたのじゃ」
「はぁ……またどうして?」
「それはお主の神の加護にちょいと細工を施したからその説明をするためにの?」
「はい?」
どういうことだってばよ?
思わず某忍者主人公の口癖になったのは仕方ない。
「転生者は神の加護の影響でトラブルに巻き込まれやすくなる体質になるといっていたのは覚えておるかの?」
「はい」
あの世界で……身に染みて分かってます。身に染みて分かってます。身に染みて分かってます。大事すぎて三回言いましたorz
「苦労しとるの……。それで話に戻るがお主をあの世界に転生させてから、ワシらはお主のことをずっと見守っておったのじゃが……ある時気付いたんじゃ」
「………」
「お主は物語に
「え?」
マジで?
「マジじゃ。今まで異常に思わんかったかの?」
「いや他の転生者とか知らないんで比較のしようとかないですから!?」
「お主の運の悪さは他の世界の転生者と比べても異常じゃ。異常すぎる。このままではいつ死んでもおかしくないくらいの不幸レベルじゃ」
「oh…」
それ俺に諦めて死ねっていってるようなもんじゃね!?
「それをワシらが確信したのがお主が異世界に巻き込まれたことじゃった」
「あー、やっぱ見てたんっすね」
「本当に見てて焦ったのじゃぞ?少し目を離したら……英霊なんぞと戦っておったんじゃからのう」
「う……すいません」
「別に怒っとらん。それでお主があの世界で戦っておる時にちょいと加護の方に細工をしておいたんじゃ」
「細工?」
「転生させたとき言ったじゃろ?できる限りバックアップすると。残念じゃが、お主の加護を完全に消し去ることはできん。だがそれを弄ることはできる。それでお主の悪運を限界まであげさせてもらった」
「悪運……ですか?」
それ大丈夫なの?
「心配ないわい。じゃが注意事項がいくつかある」
「な、なんですか?」
「まず悪運が上がったからといって、お主の運の悪さが下がるわけではない。そしてこれはお主自身の心の問題になるのじゃが……何があっても絶対に心を折ってはいかん」
「どういうことですか?」
「お主の心持ち次第でいくらでも運というものは変わる。いつなんどきも心を強く保てということじゃ。よりシンプルにいえば、いつも通り死ぬ気でがんばれということじゃ」
「そ、そうっすか……」
なんだ……
結局いつも通りやれることをやれってことですね。
「はぁ…」
「なんじゃ?どうかしたかの?」
「いや……なんか色々ありすぎて気疲れしちゃって」
「仕方あるまい。今はしっかり休むがよい」
「はい」
そして休もうとしてふと気付く。
そういえば……
俺、どうやって病院までいったんだ?
それにあのとき……
プレシアに砲撃で撃たれたはずじゃ?
「それには私がお答えしましょう」
するとまたまた聞き覚えのある声が聞こえてくる。
俺が視線を向けるとそこには二人の人物が立っていた。
一人は金髪でやんちゃそうな5,6歳くらいの少年、もう一人は15,6歳くらいの銀髪で長髪の美少女が立っていた。
その人物たちは俺がお世話になった神様見習いの姉弟であった。
◆◆◆
「お久しぶりです」
「久しぶり~兄ちゃん」
「ひ、久しぶり」
俺は驚愕した。
そこには俺が転生する際にお世話になった神様見習いの姉弟がいたのだから。
確か名前はお姉さんの方がエルで、弟君のほうがアランだったはずだ。
「おぉー。その通りだよ兄ちゃん」
「覚えてくださってたんですね」
「いやそりゃ忘れるはずがないから。というかナチュラルに心読まないで!?」
ビックリするがな。
というかあれから二人とも年、全くとってなくね?
「ここは時間の流れが特殊ですから」
エルが答える。
「つまりあれか?ここじゃ年をとるのが遅いのか?」
「いえ……そういうわけではないのですがなんといえばいいのでしょう?」
「この空間自体の時間が止まってると思ってくれたらいいよ?説明するとかなり長くなるし」
「そうか」
アランが捕捉説明してくれる。
まぁ、そこまで気になるわけじゃないしいいか。
「お主ら、久しぶりに会って話が弾むのはよいが本題に入らんでもよいのか?」
「あ、そうでした。では、ご説明しますね。あの日、あなたになにがあったのか」
「あ、ああ」
そういえばそうだった。
あの日俺はプレシアにコテンパンにやられたはずだ。なぜ無事だったのだろう?
「全てはこの子のおかげです。出てきなさいな」
するとエルの胸の中心からオレンジの小さな光が現れ、ポンと姿を現す。
言うまでもなく俺の相棒、小ライオンのヒッツさんである。
「あ、相棒」
「ガゥガゥ♪」
すると相棒が俺の頭に飛び移ってくる。
やっぱりベストポジションはそこなんですね。
「あのとき、気を失ったあなたは無意識にプレシア・テスタロッサの砲撃を吸収しました。そのあと、その魔力を利用し、地球までこの子が転送してくれたのです」
「はい?」
なんか急に、一気に無視できない情報が出てきたんですけど!?Σ(゜Д゜)
「落ち着いて下さい。ちゃんと順を追って話しますから」
「お、おう」
エルからの話をまとめるとこうなる。
あの日、プレシアから砲撃を撃たれた俺は意識が途中で途切れたらしい。
だがそれは極限にまで命を追い詰められたことで本能が目覚め、無意識に体が防衛本能をとったから、とのこと。
つまりプレシアの砲撃で命の危機を感じた俺は、咄嗟にその砲撃を吸収。逆に自分の魔力へと変換。
そしてその魔力を利用し、心のなかでチャンスをうかがっていた相棒が、プレシアがいなくなった隙を見計らって転送魔法で俺を地球まで送ってくれたらしい。
うん。
その説明をきいたときに俺は確信した。
プレシアの砲撃を吸収し、己の魔力へと変換した技。
つまり俺は…零地点突破・改を無意識のうちに修得したらしい。
分からない人のためにかくと……
技の正式名称は『死ぬ気の零地点突破・改』
カテキョーの主人公、沢田綱吉:ツナが開発した技である。本来の効果は、相手の死ぬ気の炎のダメージを吸収して自分のエネルギーに変換する技である。
使用するときは、右手の手の平と左手の手の甲を相手に向け、組み合わせ、四角形を作るという独自の構えが特徴である。
俺の場合は魔導師である影響か吸収するのは魔力となる。
だが使用する場合は、この特徴的な構えをしないといけないため、おそらく
もし、仮に真っ正面からくる砲撃だとしても威力が大きすぎる砲撃も吸収するのは厳しいかもしれない。
例として出すなら、なのはのスターライト・ブレイカーだろうか?
ブレイカークラスともなれば、吸収自体が追い付かず上から叩き潰される気がする。
そして話に戻るがその後、転送魔法で地球に戻った俺は倒れているところを発見され病院に担ぎ込まれたらしい。
◆◆◆
「というわけです」
「なるほど」
そういう話を聞くと改めて思うが、結構ギリギリだったんだな俺。
「であなたには、ヒッツについてもうひとつ説明しておきたいことがありまして」
「ん?」
なんのこっちゃ?
「あの……悪いとは思っていたのですがヒッツのメンテナンスをしているときにフルドライブシステムというものを見つけまして……」
「ああ…あれか。まだ半分しかシステム組めてないから未完成なんだよ……」
「すいません。その……システムを弄っていると楽しくなってしまって」
「ああ、いいよいいよ。で、どうしたんだ?」
「その……完成させてしまいまして」
「………は?」
いまなんと?
「だから……その……システムを完成させてしまいまして」
え?
マジで?
「はい。マジです」
え?
俺と相棒で頑張って作ったシステムをこんな短時間で?
「……はい」
「………」
なんだろう?
この虚しい感じは?
例に出すと……夏休みの課題をがんばって早めに取り組んで終わらせたのに、それを友達に写させたけど、そいつが他の友達にその課題を見せて手柄を独り占めしたみたいな心境だorz
その肝心の相棒は俺の心の中に戻っており、グータラしているが。
「兄ちゃん、ヒッツを作ったのは姉ちゃんだよ?その姉ちゃんが自分の作ったデバイスの改良ができないとでも?」
「あ、そっか」
そういえばヒッツを作ってくれたのってエルだったな。
「まぁ、僕もちょっと弄らせてもらったけど」
「は!?マジで!?」
ちょっと!?
なにしちゃってくれてんの!?
「だ、大丈夫だよ!!兄ちゃんの奥の手にもなるし!!そのときが来たらヒッツが制限、外してくれるから!!」
「ちょっと!なんか今物騒な発言聞こえたんですけど!?なに!制限って一体なに!?」
「だ、大丈夫だよ!!そ、それより名前!!名前つけようよ!!」
「な、なまえ?」
「だって兄ちゃん、フルドライブシステム作ったの
「あ、ああ」
「だったら名前はいるでしょ?兄ちゃんの新しい力になるわけだし」
「ああ、実はそれはもう考えてあるんだ」
「え、なんていうの?」
「ああ。俺のバリアジャケットの通常状態がソウルフォーム、そしてフルドライブがスピリットフォームだ」
「なんか……カッコ悪くない?」
「良いんだよ!!そもそもヒッツの名前自体、魂って意味がついてるし、どうしても魂関連で統一したかったんだよ」
「いやまぁ、兄ちゃんがそれでいいならいいんだけどさ」
「それより奥の手ってなんなんだよ?」
「それは貴方が成長してからのお楽しみです!!」
すると俺とアランの会話に、エルがわりこんでくる。
「そうか。ん?」
すると俺の体が急にどんどんと透けてきていた。
え!?
なにこれ!?
俺、成仏すんの!?
成仏しちゃうの!?
「落ち着いて下さい。現実世界の貴方の意識が目覚めようとしているだけです」
「あ、そうなの」
「はい。あと戻ったら、フルドライブシステム使用上の注意はヒッツに確認をとってください」
「わかった」
「あとは……決して無茶だけはしてはいけませんよ?」
「わかってるって」
エルが心配そうに見つめてくる。
「兄ちゃんファイトだよ」
「おう」
アランが笑顔で見送ってくれる。
「お、もういくのかの?」
そして神、グラフ様はショートケーキを食べながらこちらを見ていた。
「ショ、ショートケーキて……」
「しっかりやるんじゃぞ?」
「りょーかいっすー」
俺は最後投げやりになりながら返事をする。
「じゃあ皆、またいつか」
そして俺は、消えていった。
なんというか最近、低評価がつくことが多くなってきて精神的に辛くなってきた今日この頃orz
やっぱり名前か。
名前がダメなのか。
いや、そりゃあね?
自分にネーミングセンスがないのは認めますよ?
ただなんと言いますか。
ここまでくると変えるのもどうかといいますか。
ぶっちゃけると長く書いてると愛着がわいてきたのですよ。
はぁ(´Д`)
どうすっかなあ
ストーリー練り直すかなあ。
では、また(・∀・)ノ