大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

とりあえずでけた。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第七十四話 なのはの覚悟

 

なのはside

 

 

 

なのはは学校が終わってから、アリサ、すずかと共にバニングス家へとお邪魔していた。

 

 

さっそくアリサは保護した大型犬がいる檻の前に二人を案内した。

 

 

なのはが大型犬の前に座る。そこにいたのは、なのはの予想通りアルフであった。

 

 

『やっぱり……アルフさん!』

 

 

『………あんたか……』

 

 

なのははアルフに念話で話しかける。

 

 

『そのケガどうしたんですか…?それにフェイトちゃんは…?』

 

 

アルフは辛そうに顔を伏せる。

 

 

「あらら…どした大丈夫…?」

 

 

「傷が痛むのかも…そっとしといてあげようか…?」

 

 

「……うん…………」

 

 

するとユーノがアルフへとソッと近付く。

 

 

「あ、ユーノ…こら危ないぞ」

 

 

「大丈夫だよ…ユーノくんは」

 

 

『なのは…彼女からはボクが話を聞いておくから』

 

 

『うん……』

 

 

そしてなのはは、ひとまずアリサとすずかと共に屋敷の中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

そしてアルフと二人になったユーノは、さっそく話を聞く。

 

 

『一体どうしたの?…君たちの間で一体何が…?』

 

 

『………あんたがここにいるって事は…管理局の連中も見てるんだろうね』

 

 

『うん…』

 

 

そこでタイミングを見計らって、アースラに戻っていたクロノもアルフに話しかけた。

 

 

『時空管理局執務官……クロノ・ハラオウンだ』

 

 

『………』

 

 

『正直に話してくれれば悪いようにはしない。君のことも……君の主フェイト・テスタロッサのことも』

 

 

『………』

 

 

アルフはしばらく瞠目し……話し始めた。

 

 

「話すよ……全部。だけど約束して…!フェイトを助けるって!あの子はなんにも悪くないんだよ…!!」

 

 

『約束する』

 

 

「フェイトの母親……プレシア・テスタロッサが全部の始まりなんだ……」

 

 

「エイミィ記録を…」

 

 

「してるよっ」

 

 

そしてアルフは語る。

 

フェイトがジュエルシードを集めることになった訳を……。

 

しかしアルフはこのとき気付いていなかった。クロノの隣で………その内容を悲しげに聞いている女性がいることに。

 

 

 

 

 

 

アルフは語った。

 

フェイトは母、プレシア・テスタロッサによってジュエルシードを集めるように命じられたこと。

 

フェイトは笑わなくなった母のために……それらを集めれば母が再び笑ってくれると信じて、必死にジュエルシードを集めていること。

 

だがフェイトがいくら頑張ってもプレシアはそれを決して認めないこと。そしてフェイトが虐待され、傷つけられていることなども話した。

 

 

 

 

 

 

そしてアルフの話をなのはも念話にてしっかりと聞いていた。

 

 

『なのは…聞いていたかい…?』

 

 

『うん……全部聞いた』

 

 

『君の話と現場の状況…。そして彼女の使い魔アルフの証言と現状を見るに…この話に嘘や矛盾はないみたいだ』

 

 

『……これから……どう……なるのかな…?』

 

 

『プレシア・テスタロッサを捕縛する』

 

 

なのははそれを聞いて少し考える。

 

 

『アースラを攻撃した事実だけでも逮捕の理由にはおつりが来るからね。僕たちは艦長の命令がありしだい、プレシア・テスタロッサの逮捕を最優先事項として動く事になる。……君はどうする?高町なのは』

 

 

『わたしは……わたしはフェイトちゃんを助けたい!!』

 

 

なのはは両手を胸に持ってくる。そして力強く返した。

 

 

『アルフさんの思いと…それから、わたしの意思。フェイトちゃんの悲しい顔は……わたしもなんだか悲しいの…。だから助けたいの……。悲しいことから。それに……』

 

 

『それに?』

 

 

『それに……友達になりたいって伝えたその返事も…まだ聞いてないしね』

 

 

『……そうか』

 

 

クロノは腕をくみながら話す。

 

 

『フェイト・テスタロッサについては、なのはに任せる。アルフはそれでいいか?』

 

 

『うん……』

 

 

アルフはなのはに話しかける。

 

 

『なのは……だったね…。頼めた義理じゃないけど……だけどお願い』

 

 

『……アルフさん?』

 

 

『あの子……あたしに心配をかけないように笑顔を作ったり、あたしの愛情に微笑み返してくれることはあっても心から笑ってるところなんてもうしばらく見てない』

 

 

『………』

 

 

なのはは黙って聞く。

 

 

『きっとフェイトは…あの女が自分を優しく抱きしめてくれたその時こそ心から笑えるんだって信じてる……。でも……』

 

 

『……うん』

 

 

『頼むよなのは。あの子……いまほんとにひとりぼっちなんだよ……。フェイトを…助けて…』

 

 

『大丈夫…まかせて!』

 

 

なのはは力強く返事を返した。

 

 

『フェイトの救出作戦はどうする?』

 

 

そこでクロノが本題に入る。

 

 

『予定通り君のアースラへの帰還は明日の朝…。それまでの間に君がフェイトと遭遇した場合は…』

 

 

『うん……大丈夫…。一応考えてる事はあるんだ』

 

 

『……考えている事?』

 

 

『うん。そのための準備だけ…ちょっと手伝ってもらっていいかな?』

 

 

『…うん了解!』

 

 

『……詳しい話を聞こうか』

 

 

『僕も手伝うよ!!』

 

 

エイミィ、クロノ、ユーノが乗り気で返す。

 

 

その反応にアルフは思うことがあったのかお礼を言った。

 

 

『ありがとう……』

 

 

それになのはは、笑顔で一言返した。

 

 

『どういたしまして』

 

 

 

 

 

 

なのはは、ゆっくり時間をかけてアリサの部屋へとたどり着いた。

 

 

「おそーい!遅いよなのは…!」

 

 

少し遅いなのはに、ツンデレ少女アリサが駄々をこねる。

 

 

「あはは……ごめんごめん」

 

 

「こっちこっち」

 

 

なのはは苦笑しながら謝り、すずかは笑顔で案内する。

 

 

「さー新しいゲームやろゲーム!!」

 

 

「ほら…これが新作のゲームなの!なのはちゃんと遊ぶのを待ってたんだよ」

 

 

「楽しみ!」

 

 

そして三人はゲームを楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

ゲームを終えた三人は午後のティータイムに入る。

 

 

「はー……なかなか燃えたわー……」

 

 

「やっぱりなのはちゃんがいたほうが楽しいよ…」

 

 

「…ありがと」

 

 

三人は紅茶を一口飲む。

 

 

「明日は朝から体育かー。ちょっと憂鬱だわ」

 

 

「えー、でもいいじゃないアリサちゃん。体育は苦手じゃないんだし」

 

 

「そうそう!朝から体を動かすのは気持ちいいよ」

 

 

「すずかは別格すぎるのよ」

 

 

「あはは…」

 

 

すずかは苦笑いしながら、話題を代える。

 

 

「そうそう…!明日といえばうちの工業機器開発会社で新製品の見学会があってね…!」

 

 

「いいわね」

 

 

「面白そう!」

 

 

そして三人は何気ない会話をしばらく楽しむ。

 

 

「「「………」」」

 

 

しかしその後、妙な沈黙が訪れる。

 

 

そしてしばらくして、すずかが会話を切り出した。

 

 

「…なのはちゃんは明日からまた学校はお休み…なんだよね?」

 

 

「……うん。でも……多分もうすぐ全部終わるから……!そしたらもう大丈夫だから!」

 

 

なのはは二人を安心させるように優しく言葉を紡ぐ。その表情からは、以前迷っているような表情は欠片もしていなかった。

 

それにいち早く気付いたのはアリサであった。

 

 

「…なのは………何か…少しふっきれた?」

 

 

「え……?あ……えと……どうだろう……」

 

 

なのはは苦笑いしながら困ったような表情となる。それを見たアリサはタメ息をつきながら話し始めた。

 

 

「はぁ………心配してた…ってあたしが怒ってたのはさ、なのはが隠し事をしてることでも…いつも考え事してることでもなくて……なのはが不安そうだったり……迷ったりしていたこと」

 

 

「………」

 

 

「……それで時々……そのままもうあたしたちの所へ帰ってこないんじゃないかな…って…思っちゃうような目をすること」

 

 

「「………」」

 

 

なのはとすずかは、アリサが今まで思っていたことを黙って聞いていた。

 

 

「でも……その表情を見る限りじゃ大丈夫そうね?だいたい誰の影響か、検討はついてるけど」

 

 

「にゃはははは。いつも自分の欲望の赴くままやりたいことをやって生きてる人を傍で見てるから……その考え方が移っちゃったみたい」

 

 

「「「ぷっ、あはははは」」」

 

 

三人は楽しく笑い合う。

 

 

「アリサちゃん、すずかちゃん。わたしはいかないよ……どこにも……。友達だもん…どこにもいかないよ!」

 

 

「うん」

 

 

「……そっか」

 

 

「…頑張るのよ、なのは!せっかく見つかったやりたい事途中で投げ出したりしたら承知しないんだからね!」

 

 

「全部終わったらまた思いっきり遊ぼう!」

 

 

「またみんなでプールに行ったり!」

 

 

「うん…うん!」

 

 

「温泉もいいよね」

 

 

アリサとすずかは、優しくなのはに笑いかける。そしてなのはも二人に優しく笑いかけた。

 

 

「…その時は新しい友達も紹介したい……!」

 

 

「絶対よなのは!」

 

 

「うん!楽しみにしてるね」

 

 

(うん…どこにも行かない……。わたしはちゃんと…ここに帰ってくる。ただ少しだけ……いつもと違う時を過ごす事。それはこれから先……自分らしくまっすぐにいるために……後悔しないようにするための小さな旅をするだけ……。だからわたしはちゃんと帰ってくる……)

 

 

なのはは誓う。

 

 

またここに戻ってくると。

 

 

そしてそのときは……必ず笑って帰ってこようと決めたのだった。

 

 

 

なのはside end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

「うっ……」

 

 

うっすらと瞼(まぶた)が開く。

 

 

寝起きのためか少しボーっとしていたが次第に、頭が働き始める。

 

 

そして……白い空間での神様達とのやり取りを思い出し勢いよく起き上がった。

 

 

「いっ!?」

 

 

しかし背中に激痛がしたため、悶絶しながらであるがorz

 

 

そして今更ながら自分の格好を見て驚いた。病衣を着ているのは当たり前なのだが、体のところどころに包帯が巻いてあった。かなり重傷だったのかもしれない。

 

 

だが今の俺にそんな悠長なことを言っている時間はなかった。

 

 

「相棒」

 

 

『ガゥ』

 

 

俺は心の中にいる相棒に話しかける。

 

 

「フィジカルヒールたのむ」

 

 

『ガゥ~』

 

 

相棒から『大丈夫なのか?』という心配の思念をいただく。俺はそれに問題なしと伝えるが、なかなか相棒は納得してくれない。だがなんとか粘り相棒を納得させることに成功した俺に、相棒は渋々ながらもフィジカルヒールをかけてくれた。

 

 

俺の体をオレンジの淡い色が優しく包み、時間をかけて回復させていく。しばらくして体の痛みもある程度なくなった。背中の痛みも大分楽になった。

 

 

「サンキュー相棒。っていうか今は夕方か?それよりここ個室だったんだな。支払い高いんじゃね?」

 

 

俺はキョロキョロと見回す。

そこは普通の個室といったところか。

 

 

「そういえばあれから何日経ったんだ?」

 

 

『ガゥー』

 

 

『二日眠ってたよー』と思念での報告をいただく。

 

 

二日か。

結構眠ってたんだな…それより「あー!!起きたんやなあ!!」え、な、なに?

 

 

俺が声をした病室の入り口を向くと、車イスにのったおかっぱ頭の少女がいた。

 

 

そして……その()()()()()()()()に俺は内心冷や汗をかいていた。

 

 

な、な、な………

なんで俺の前にこの子がいるんやああああああああああああああああぁぁ!!!!!?????Σ(゜Д゜)

 

 

「お兄さん無事起きれたんやなあ~。ビックリしたんですよ~?いきなり()()()()()()()()()()()()()

 

 

その子はやがて闇の書と呼ばれる呪いの書と向き合わなければならない過酷な運命を持った女の子。

 

 

「でも元気そうで良かったです~」

 

 

そしていずれ己を守るために現れる騎士達の家族となる女の子。

 

 

八神はやてがそこにいた。

 





ある日、ハーメルンを見ると……

感想みたらこのままでも大丈夫、書きたいようにかいたらいいという意見が多く……評価を下さった方が多く、とても焦りました((((;゜Д゜)))

評価下さった方々、ありがとうございました!!

というわけでもうかけるところまで書くぞウラァー!щ(゜▽゜щ)

では、また(・∀・)ノ

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