とりあえずでけた。
これ書いてて思った。
ほんまフェイトちゃんええ子や。
バルディッシュマジイケメン。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
なのはside
なのは達は、時の庭園の入口前で傀儡兵達と向かい合っていた。その数はおよそ50体はいた。
「い…いっぱいいるね…?」
「まだ入り口だ……中にはもっといるさ」
ユーノが唖然とした様子で呟き、クロノは冷静に現状を分析する。
「クロノ君…この子達って…」
「近くの相手を攻撃するだけのただの機械だよ」
「そっか……なら安心した」
なのははどこかホッとしたように息をはいた。
彼女的には生き物でないことに安心したのだろう。
そしてクロノがデバイスを構え、先陣を切った。
ジャキッ!!
《Stinger snipe.》
クロノは射撃魔法スティンガースナイプを発動させ、青色の魔力光弾を一個展開する。
「あ…それはヒエン君のときにも使ってた……」
そして傀儡兵の集団に放った。貫通力があるスティンガースナイプは次々に傀儡兵を破壊していく。
「はっ!」
クロノはさらに操作し、次々に破壊していく。
「……速……っ!?」
なのははそのスピードの速さに驚く。
するとスティンガースナイプの光が一段と弱まった。
「スナイプ……ショット!」
しかしクロノが
しかし最後の一体に障壁を張られ、遂にスティンガースナイプは消えた。残りの一体がクロノへと突っ込んでいく。
しかしクロノは自分から接近し、攻撃を紙一重でかわすとデバイスを超至近距離で止め、零距離からの射撃魔法をぶつけ最後の一体を破壊した。
ちなみに全機破壊するのに二分もかかっていない。
「さ、さすが…」
「すごい…!」
これにはなのはとユーノも言葉が出てこなかった。
「ぼーっとしてないで…行くよ!」
「「あ……うん!」」
そして三人は時の庭園の内部へと入っていった。
三人は庭園内を走っていく。しかし中は床が抜けており、ずいぶんとボロボロであった。
なのはが走りながら床が抜けているところを覗くと赤黒い空間があった。その中を見るとなぜか寒気がし、思わずなのはは体を震わせた。
「ねぇ二人ともこの穴って…?」
なのはは二人に聞いてみる。
「ユーノは知ってるな?その穴には気をつけろ?」
「虚数空間……魔法が発動できない空間だよ」
「飛行魔法も発動しない。落ちたら重力の底まで真っ逆さまだ」
「……了解!」
ユーノとクロノの言葉で絶対に落ちないでおこうと誓ったなのはだった。
そしてある程度先に進むと大きいロビーのような所に出た。そして案の定、先程より大量にいる傀儡兵達の姿があった。
だがクロノは冷静に伝える。
「二手に分かれる。君達は最上階にある駆動炉の封印を」
「クロノ君は…?」
「プレシアを止めに行く!ついでにあのバカも連れ戻す!!……それが僕の仕事だからね。じゃあいくぞ二人とも?」
そしてクロノはデバイスを傀儡兵達に向け構えた。
「いま道を造るッ!」
《Stinger Blade.》
そしてクロノの周囲に青い魔力刃が10個配置される。そしてそれらを一斉に発射した。
ドドドドドドドッッッッッ!!!!!
スティンガーブレイドの大剣群が傀儡兵達に襲い掛かる。そして道が空いた。
「なのは、ユーノ!!あの階段の向こうだ!!」
「「うん!!」」
なのはとユーノはその間を飛翔魔法で駆け抜けていく。
「クロノ君……気をつけてね…!」
「任せておけ」
なのは・ユーノは時の庭園の駆動炉を止めるため、クロノはプレシアを捕まえるために動き出した。
なのはside end
◆◆◆
フェイトside
一方…
リニスに連れられたフェイトは、リニスの部屋のベッドに寝かされていた。
その側では、二つの映像が展開されていた。
なのはとユーノそしていつの間にか合流していたアルフの三人が傀儡兵と戦っている映像、クロノが単独で無数の傀儡兵と戦っている映像が映されていた。
リニスはイスに座りながらそっと二つの映像を見る。
本心をいえばリニスも時の庭園へと向かいたかったが、一人放心状態となっているフェイトだけを置いていけるはずもなかった。
なんとかフェイトには立ち直ってほしかったが……
母:プレシアの拒絶ともいえる言葉を真っ正面から受けたフェイトの心は既にボロボロであった。少し一人で考える時間も必要かと考えたリニスは一端、席を外すことにした。
「フェイト…何か飲み物を持ってきますね…」
リニスはそういうと部屋を出ていった。
部屋には目の光を無くしたフェイトが一人ポツンと残された。
(母さんは……わたしのことなんか……一度も見てくれてなかった……)
フェイトの脳裏にプレシアの後ろ姿がよぎる。
(母さんは……最後までわたしにはほほえんでくれなかった…。母さんが会いたかったのはアリシアで……わたしはただの失敗作…)
フェイトの脳裏に厳しい表情で怒るプレシアの姿がよぎる。
(わたしの生きる目的は…ただ母さんに認めてもらうことだった。どんなに足りないって言われても…どんなに酷いことをされても…耐えられた。また……あの時みたいに笑って欲しかったから…)
フェイトの脳裏に優しい表情で笑いかけるプレシアの姿がよぎる。
(あんなにはっきりと捨てられた今でも……わたしまだ…母さんにすがりついてる…)
フェイトの脳裏に先ほどの拒絶する言葉を投げ掛けるプレシアの姿がよぎる。
(アルフ……リニス……)
フェイトの目から一筋の涙が流れた。
(…ずっとそばにいてくれたアルフ……いなくなったけど生きててくれたリニス……)
フェイトの脳裏には優しく笑いかけるアルフとリニスの姿がよぎる。
(アルフは言うことを聞かないわたしにきっとずいぶんと悲しんで……リニスだって本当は今、母さんの所に向かいたくて仕方ないのに……)
そしてフェイトは顔を横に向け、モニターに映っているアルフと話している白い少女に視線を向ける。
(この子…なんて名前だったっけ……何度も…教えてくれたのに)
フェイトはソッとベッドから起き上がる。
(何度もぶつかった……まっしろなあの子……)
フェイトの脳裏に何度も戦った白い少女の姿がよぎる。
(……わたし……ひどいことしたのに……話し掛けてくれて……わたしの名前を呼んでくれた……)
フェイトの目に失われていた光が徐々に戻っていく。
(…はじめて…わたしと対等にまっすぐ向き合ってくれたあの子…)
フェイトの目から大粒の涙が流れる。
(……何度もわたしの名前を呼んでくれた……何度も何度も…)
ポロポロ
ポロポロ
「わたしは……わたしは……ッ」
そしてフェイトの脳裏にある少年の後ろ姿がよぎった。あの少年も何度も自分を助けてくれた。どれだけ傷ついてもいの一番に助けにきてくれた。
「わたしは……ッ!」
そして最後に、母:プレシアの後ろ姿がよぎった。
(…わたしは……母さんに認められたいと思ってた。それ以外に生きる意味なんか無いって…それができなきゃ生きていけないんだと思ってた)
「でも……そんなことなかった……」
すると机の隅で金色の光が点滅する。
「バルディッシュ……」
《Sir.》
それはボロボロになっていたバルディッシュであった。
フェイトはバルディッシュをソッと両手で取る。
「バルディッシュ……わたしの…わたし達のすべては…まだ…はじまってもいない……?」
《Get set.》
するとバルディッシュはアックスフォームへと切り替えた。だがその姿は所々にヒビが入りボロボロな状態であった。
ギギッ……ギギッ……
ギギッ……ギギッ……
だがそんなボロボロの状態でもバルディッシュは動くのを止めない。まるでフェイトに何かを伝えるように……まるで……悩んでいる主を慰めるように……
「…………!」
ギギッ……ギギッ……
「そうだよね…」
フェイトはバルディッシュを抱きかかえる。
「バルディッシュも…ずっとわたしのそばにいてくれたんだもんね」
ギギッ……ギギッ……
「おまえもこのまま終わるのなんて嫌だよね…?」
《Yes sir.》
フェイトはバルディッシュをそっと構える。
「……あの子が言ってた言葉……」
フェイトの脳裏にあの公園で戦う前の白い少女の言葉が出てきた。
「……捨てればいいってわけじゃない………逃げればいいわけじゃ……もっとない……」
そして目を閉じる。
「……うまくできるか分からないけど……一緒にがんばろう……バルディッシュ」
フェイトは魔力をバルディッシュへと流した。
キイイイ…
するとバルディッシュは金色に光る。そして光が収まると……
《Recovery.》
黒き戦斧はその凛々しい姿を取り戻していた。
「わたし達のすべては……まだはじまってもいない…」
フェイトの足元に金色の魔法陣が展開される。
「だから…ほんとの自分をはじめるために……」
そしてその身を漆黒のバリアジャケットへと姿を変えた。
「いままでの自分を…終わらせよう!」
今ここに『金色の閃光』とその相棒『閃光の戦斧』が復活した。
フェイトside end
◆◆◆
リニスside
リニスは部屋の外で、フェイトとバルディッシュのやり取りをこっそりと見ていた。
だがその表情は心配していた先程までとは段違いであった。
(本当に……強くなりましたねフェイト)
その表情はどこか嬉しそうでもあり、寂しそうでもある……そんな表情をリニスはしていた。
(私も負けていられませんね…)
リニスは目を閉じて集中する。
「………」
そしてソッと目を開けた。
その表情にはもう迷いや不安といった感情はなかった。一切見えなかった。
そしてリニスは部屋へと入っていく。フェイトは既にバリアジャケットへと姿を変えていた。
リニスはフェイトに微笑みかける。
「もう大丈夫のようですねフェイト」
「うん。心配かけてごめんねリニス…」
フェイトは申し訳なさそうな表情となるが、すぐにその顔を引き締めた。
「でも……もう大丈夫だから」
そして笑顔で笑いかけた。
だがリニスとしてはフェイトのそんな表情に不満があるようで……
「もう……フェイトのくせに生意気ですよ?」
リニスはグリグリと力強くフェイトの頭を撫で回した。
「わ、わわわ…ちょっとリニス!?」
フェイトは抗議の声を上げるがリニスはやめない。そしてひとしきり撫でるのに満足したのか、撫でるのをやめた。
「うぅ……髪の毛ぐしゃぐしゃ…」
フェイトは少し半泣きになりながら髪を解きほぐす。
「だって部屋に戻ってみれば、もう元に戻ってるんですよ?これじゃ…私がいる意味がまるでないではないですか…」
「ええっと……ご、ごめんなさい?」
「冗談ですよフェイト」
「も、もうー!リニスー!?」
どうやらこの使い魔、お茶目を覚えたようでフェイトをからかうのに少し楽しさを感じているようだ。それはフェイトが素直すぎるリアクションを取ることにより成り立っているのだが。
一方で弄られているフェイトととしても、今までのリニスは優しいお姉さん又は、先生のような印象だったので、このようなやり取りはなんだかんだで新鮮な感じがしていた。
はてさて、どちらも一体誰の影響を受けたのやら…。
そして二人は一通りやり取りを終えると落ち着いた。やり取りといっても一方的にリニスがフェイトを弄っていただけであるが。
「さて……覚悟はいいですかフェイト」
「うん。大丈夫だよ」
「では、貴方のお母さんのところへいきましょうか?そして思いきっり言いたいことをいってやりましょう」
「うん!」
そしてリニスとフェイトは転送魔法を使い、時の庭園へと向かった。
リニスside end
◆◆◆
なのはside
なのはとユーノは途中で合流したアルフと共に、三人で先へと進んだ。すると巨大な螺旋階段のあるエリアへとたどり着いた。
三人は一気に下へと向かうが、又しても大量の傀儡兵達が現れた。
「くるよ二人とも!」
ユーノの合図を皮切りに一斉に傀儡兵達が攻めてきた。傀儡兵達はビームや武器を使い、三人を激しく攻め立てる。
なのはは自身の周囲に魔力弾を配置しつつ放ち、ユーノはチェーンバインドで拘束し動きを止め、アルフは肉体強化で強化した拳や蹴りで傀儡兵を沈める。
だが倒しても倒しても…傀儡兵はやってくる。
「くっそ~……数が多い…!あとからあとから…ッ!!」
「だけならいいんだけど……この……!!」
「……っ……く…う……っ……なんとかしないと…!」
アルフ、なのは、ユーノもなんとか倒していくが……倒すペースよりも傀儡兵が後から増援でやってくるペースの方が圧倒的に速かった。
「バォオオオオオ!!」
すると巨大な斧を持った傀儡兵がなのはに向けて斧を投げかけた。
ブンブンブン!!!!
「なのは……っっ!」
ユーノが咄嗟になのはに呼び掛けるが、なのはの死角から放たれたため、なのはの反応は僅かに遅れた。
「……!?」
そしてなのはに当たるかと思われた瞬間…
《Thunder rage.》
突如上から放たれた雷が武器事、傀儡兵を破壊した。
バリバリバリ!!!!
なのはは上を見る。
そこには黒衣を纏った少女がいた。
その少女の目は凛と輝いていた。
その少女には強さが戻っていた。
「フェイトちゃん!」
なのはの危機に現れた金髪の少女フェイトがそこにいた。
なのはside end
◆◆◆
フェイトside
フェイトはバルディッシュを構えた。
《Get set.》
「サンダー…レイジッ!」
フェイトは再び広域砲撃魔法サンダーレイジを放った。
螺旋階段の回りにいた傀儡兵達はフェイトのサンダーレイジでその数を随分と減らせた。そしてフェイトは側にいたリニスに話しかけた。
「リニス、周囲の傀儡兵は任せるね」
「はい。気を付けて」
「うん」
フェイトはリニスに返事をすると、なのはへと近付いた。
そして二人は見つめ合う。
「………」
「………」
そしてなのはがフェイトに話しかけようとしたとき…
「ゴォオオオオオオ!!!!!」
突如、巨大な大型鎧の傀儡兵が現れた。
その大きさは10mはあろうかという巨体であった。
「大型だ……防御が固い」
「うん……!」
二人はデバイスを構える。
しかしフェイトは焦らず視線をなのはへと向け……
「だけど……二人でなら……」
「……うん…うんうんッ!」
なのははフェイトに嬉しそうに答える。フェイトが認めてくれたようで嬉しかったらしい。
すると巨大大型鎧がビームのような攻撃を放ってきた。
「ゴォオオオオオ!!!!!」
咄嗟になのはは左へ、フェイトは右へと猛スピードで散開していく。
放たれた砲撃を散開し回避すると、巨大大型鎧は身体の至るところから射撃を開始した。
雨のような射撃がなのはとフェイトを襲う。しかしなのははロール回転で華麗に回避し、フェイトも高速スピードで優雅に回避した。
そしてなのはは魔力弾を生成する。
フェイトはバルディッシュをサイズフォームに変形させて、回転する三日月状の魔力刃を放った。
「っっ!」
「はあぁ!」
桜色の魔力弾と金色の魔力刃が大型の両腕に直撃する。
さらに動きが止まったところになのはが5発ほど魔力弾を放つ。しかしそれは肩についている盾に防がれてしまう。
だがもう片方の盾部分に、フェイトの攻撃によって発生した衝撃が伝わり両肩にあった槍は崩壊する。
しかし巨大大型鎧は怯まず、さらに砲撃を放とうとしていた。
それを見た二人もデバイスを巨大大型鎧の方へと構える。
「行くよバルディッシュ…」
「こっちもだよレイジングハート」
そして魔力エネルギーをチャージする。
「バルディッシュ!」
《Get set.》
「レイジングハートッ!」
《Standby ready.》
そして二人は並び砲撃を放った。
「サンダースマッシャー!」
「ディバイーンバスタ──!」
ドゴオオオオォォォォ!!!!!
金色と桜色の砲撃が炸裂する。
しかし巨大大型鎧の砲撃も負けてはいなかった。
互いの砲撃がぶつかり合う。
だが手負いの機械と、力を合わせた魔法少女コンビの勝負はどちらが優勢かは明らかだった。
「「せーのっ!」」
ドッゴオォォッ!!
すると合図を機に二人の砲撃の出力は増し、桜色と金色の砲撃は見事、巨大大型鎧を撃ち抜いた。
砲撃の威力は留まることをしらずいくつもの壁を撃ち抜き、庭園の城壁に大きな風穴を開けた。
そして巨大大型鎧は爆発した。
どうやら最後の傀儡兵だったらしく増援が来る様子はなかった。
なのはとフェイトは顔を会わせると静かに笑い合う。
「フェイト……フェイトぉっ!」
するとアルフがフェイトへと駆け寄り抱きついた。
「ん……アルフ……心配かけて…ごめんね?」
「うん……うん……っっ!」
アルフは泣きながら何度も頷いていた。フェイトはそんなアルフの頭を優しく撫でた。
「四人ともよく頑張りましたね」
そこへ傀儡兵の残りを倒していたリニスがやってくる。どうやら倒し終わったようだ。
「リニスさん/リニス」
なのはとフェイトが反応する。
「さてなのはとユーノは駆動炉、フェイトとアルフはプレシアのところまでいくんでしたね?プレシアはヒエンが抑えているのでまだ大丈夫だとは思いますが……時間がないのは確かです。急ぎましょう」
そこでヒエンの名前が出たことに驚くフェイトとアルフ。
「ど、どうしてリニスがヒエンのこと知ってるの?」
「そうだよ。なんでアンタがあいつのこと知ってんだい?」
なぜ二人が慌ててるのかリニスは予想がついているのか少し面白そうな表情をする。それはまるで四人が驚くのを分かっているかのように。
「それはわたしが過去に……彼に命を救われたからです」
「「「「え?………ええぇぇ!?」」」」
案の定、四人ともいいリアクションをした。
そのリアクションにリニスは満足したようで少し笑っていた。
それを側で見ていたなのはは思った。
(リニスさん……ヒエンくんに似てきたなぁ~)
そのせいで少しカオスな空気になったのは仕方ないのかもしれない。
えー
これを読んでくれている読者様に伝えることが。
一日考えた結果、クロスするプリキュアが決定しました。
それは……
「ハートキャッチプリキュア!!」どぅわあーーΣ(゜Д゜)
選んだ理由といたしましては、まず中の人が結構共通の人がいるというのがひとつ。
例えばテスタロッサさんちのフェイトちゃんとか。ハラオウンさんちのリンディさんとか。高町さんちの恭也くんとか。
あと作者も結構、ハートキャッチは好きだったからです(゜▽゜*)
まだストーリーは全然決まってないですがねorz
では、また(・∀・)ノ