この素晴らしい世界に忍者を!!   作:双戦舞

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思いつきで始めたので鬼の亀更新です


1話 転生

 

「俺はお前を愛している」

 

 

自分の魂が浄化されていくのが、肉体と精神が分離するのが分かる。

 

 

(サスケ…)

 

 

目の前には俺の唯一の家族が目を見開いてこちらを見ている。

 

 

(たくさんの仲間と共に、強く生きろ…)

 

 

そう願って微笑みながら、俺は目を閉じた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうやめてー!!!!」

 

 

「あっはっはっはっはっはっは!!!」

 

 

…再び目を開けた先に広がっていたのは

男が悶絶し、女が大笑いしている光景だった。

 

 

「あっはっはっは…って次の人もう来ちゃってるじゃない!

天界は何やってんのよ!仕事しなさいよ仕事!」

 

 

「えっ、次の人って…」

 

 

目の前の男女が俺の存在に気づき、こっちを見ている。

 

 

「まぁ来ちゃったものは仕方ないわね、この際だから

纏めて送っちゃいましょう…えーコホン、

うちはイタチさん、ようこそ死後の世界へ」

 

 

(…何故俺の名を、そして死後の世界…か)

 

 

自分が死んだことは覚えているイタチは

割と冷静に状況を把握することが出来た

 

 

「あなたは先ほど、不幸にも亡くなりました。

短い人生でしたが、あなたは死んだのです」

 

 

「…誰だ」

 

 

「私の名はアクア。若くして死んだ人間を導く女神よ」

 

 

「女神…」

 

 

いまいちピンとこないな…

 

 

「あなたたち二人には二つの選択肢があります。

一つはゼロから新しい人生を歩むか

天国的な所へ行っておじいちゃんみたいな暮らしをするか。

実は天国ってのはね……」

 

 

女神が長々と説明してきて、異世界に転生することを勧めてきて

そのまま紙をばらまき始めた

 

 

どうやら俺より前にいた少年は異世界に行くことに決めたらしい

 

 

「ほら、あなたも早く選びなさいよ!」

 

 

「いや、俺は天国でいい」

 

 

「「んなっ!?」」

 

 

その言葉に二人は固まる

 

 

「いいんですか!?何もできないんですよ!」

 

 

「いいんですか!えっちぃことも出来ないんですよ!!」

 

 

「じいさんのような隠居生活も悪くないかなと思ってな」

 

 

しばらく落ち着いた生活なんて送ったことがないからな

争いがない場所でゆっくりするのも悪くない

 

 

「いやいやいや、困る、困ります!主に私が天界に怒られちゃう!」

 

 

「てめぇ俺たち使って点数稼ぎしてやがったのか!」

 

 

「ええそうよ!じゃなきゃ死んだ奴のことなんて知ったこっちゃないわよ!」

 

 

「だからお願い!異世界行ってください!」

 

 

「断る」

 

 

「お願いぢまずぅー!何でもぢまずからぁー!」

 

 

ついに足に絡みついて泣き出した女神

 

 

「はぁ…分かった」

 

 

「ホント!よっしゃぁ!とゆーわけで、さっさと選んでねー!」

 

 

…見事なまでの手のひら返しだな。

さて、特典とやらを選ばなければならないんだったな

 

 

「…これにしよう」

 

 

「あら、早いわね…ふーん、まぁあなたならソレを選ぶと思っていたけどね」

 

 

「これ以外には魅力を感じない、というより、理解出来ない単語が多すぎる」

 

 

俺が選んだのは『チャクラ無限』

特典など無くても良かったのだが、やはり慣れない土地では苦労するだろうし

魔王とかいう危険な存在もいるようなので、用心に越したことはない

 

 

「『チャクラ無限』?チャクラって何?」

 

 

「魔力みたいなものよ」

 

 

「何が違うんだよ?」

 

 

「知らないわよそんなこと」

 

 

「おい女神」

 

 

「そんなことどーでもいいから、あんたも早く決めなさいよー」ボリボリ

 

 

(何か食べ始めたな…女神とはマイペースなのか)

 

 

なんてことを思っていると

少年は女神を睨みつけながら立ち上がった

 

 

「早く決めろだと?いいだろう。決めてやるよ。

異世界に持っていけるものだろ?」

 

 

「そーそー」

 

 

「…なら、あんた」

 

 

(…完璧に腹いせだな)

 

 

少年の発言に少し呆れながら静観する

 

 

「…それじゃあ魔法陣から出ないようにたっt…今なんていったの?」

 

 

何かの気配を感じて振り向くと、何もない空間から羽の生えた人間が現れた

 

 

「承りました。では今後のアクア様の仕事は、この私が引き継ぎます

カズマ様の願いは例によって受諾されました」

 

 

(…通ってしまうところ、そして奇妙な人間が出てきたことを見る限り

やはり異世界に行くというのは嘘ではなさそうだな)

 

 

冷静に状況を把握している隣で女神アクアは泣きながら出せと懇願し

対するカズマは女神の不幸を全力で喜んでいた。

 

 

「さぁ勇者よ!願わくば数多の勇者候補の中から、あなたが

魔王を打ち倒すことを願っています!さすれば神々からの贈り物として

どんな願いでも叶えて差し上げましょう!」

 

 

「マジで!!」

 

 

「あぁーそれ私のセリフ!!」

 

 

(二度目の人生…か。願わくば殺し合いのない平和な世界であって欲しいな)

 

 

 

 

「さぁ、旅立ちなさい!!!」

 

 

「わーっはっはっはっは!!」

 

 

「いやぁぁぁぁ!!!」

 

 

(サスケ、共に頑張ろう)

 

 

それぞれの思いを胸に、異世界へと旅立つのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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