10話突破!
「見てて下さい!イタチ!ぐぬぬ…!!」
「そんなに気合を入れて作るものではないんだが…」
それからというもの、めぐみんは起爆粘土の修行を
毎日行うようになった。
爆裂魔法に比べて燃費も格段に良いので
魔力の使いすぎてぶっ倒れることは無くなった
「今話しかけないでください!集中してるんです!!」フヌヌッ
「…すまん」
「ふんぬぬぬ…とわぁ!!」パッ
気合いを入れて念じた掌の中から出てきたのは…
ゲコッ
「………………………」ジトー
「ふふん!どうです?見事なジャイアント・トードでしょ?」ドヤッ
「これではリトル・トードだな…」
掌サイズの普通のカエルだった
「しかし、何故ジャイアントトードを選んだんだ?」
「しっかりイメージできるものがこれしかなかったのです。あの見た目とデカさと捕食された時の生暖かさ…今でも鮮明に覚えています…」ブルブル
「生暖かさは必要ないぞ…」
「と、とりあえず!これで爆発出来るはずです!よし…」チョコン
めぐみんはジャイアント?トードを地面に下ろして
トードから少し距離を取る
「いきます…explosion!!」
(掛け声は変わらないんだな…)
そんな呑気なことを思っていると
めぐみんのジャイアントトードが爆発した
パンッ
「…………………………」
「…まぁ、あの大きさならこんなモンだろう」フムッ
「…爆竹じゃないですか」
「扱いは難しいだろうが、本当に便利な技だ。無理せず確実に習得していこう」ポンッ
「…あい」グスッ
∑(゚Д゚)このすば!
「くぅー!やっとイタチさんからスキルを教えてもらえる!」プルプル
一方、カズマにも影分身ではあるが忍術を教えることとなった
「どんなかっこいい技なんですか?こう、一撃必殺みたいな!」
「…今回カズマに教える忍術は、変化の術だ」
「変化?」
「そうだ。これは忍者学校で習う基本中の基本となる術だ」
「そんなの役に立つんですか…?」
「何事も基本を疎かにしてはいけない。どんな術や技であろうと、やはり根本となるのは基礎だからな」
「そりゃそうですけど…」ブツブツ
「そうだな…この変化の術を習得出来たら、カズマが覚えたがっていた豪火球の術を伝授しよう」
「やりましょう、イタチさん!変化っていいですよね!」パッ
(まだ変化すら見ていないだろう…)ハァ
カズマの現金さに呆れながらも修行を再開することにした
「変化とは、その名の通り他の物や人に自分が変化することを指す。これは相手を騙したり油断させたりするのに大変役に立つ。こんな風にな…」パパパッ
慣れた手つきで印を結び、術を発動する
「変化の術!」ポンッ
術の発動と同時に煙が立ち上る。
煙が晴れた先には…
「お疲れ様です、カズマ様!」ニコッ
毎度おなじみ、窓口の巨乳ギルド員がいた
「すげぇ!本物と全く違いが分からねぇ!」
「嫌ですわカズマ様、私は本物ですよ?」
「え?でもこれはイタチさんが変化して…」
「イタチさん?見かけておりませんが…」
「えっ?あれっ?こんがらがってきた…!」
「フフッ、ねぇカズマ様?私カズマ様のこと一目見た時からいいなぁって思っていたんですよ」ジリジリ
「まっ、マジっすか…!?」アタフタ
そう言ってカズマの腕に抱きつくギルド員
「だから、いつも頑張ってるカズマ様にご褒美あげちゃいます」ムニュムニュ
「もう既にこの状態がご褒美なんですけどねぇ」デヘヘ
「では…」スーッ
ギルド員は目を閉じてカズマの顔が重なってゆく
(えっマジでっ?いいのっ?)
カズマは動揺しながらも強く目を閉じて唇を差し出す
「えいっ!」
ポコッ
「あいたっ」
ムードぶち壊しの可愛いチョップが
カズマの頭にクリーンヒットした
「目の前で変化したのに…」
ボンッ
「騙されるとはどういうことだ…」ハァ
「あっ!やっぱりイタチさんじゃないですか!」
「これで分かったか?変化の術は使い方によって戦況を大きく変えることが出来る。基本だからと言って舐めてかかると今回のように騙されてしまうぞ」
「た、確かに…!」
「まぁ、とりあえずやってみろ」
「はい!」
カズマは冒険者カードを取り出し
変化の術を習得する
「いくぜ!変化の術!」
ボンッ!
「どうです?イタチさん!」
「…ちなみにそれは誰を真似たんだ?」
「見て分かんないっすか?イタチさんですよ!」ドヤッ
イタチは溜息をつく
それもそのはず、イタチの眼の前に居たのは
顔面が荒れまくった髪の毛ボサボサロングヘアーの
中肉中背のおっさんだった
(変化は対象のイメージの強さで変わってくるんだが…)
自分がカズマからそのように見られているのだと
一人で勘違いして無駄に落ち込んでいた
次はダクネスの性癖を
ガチで治しにかかります(=゚ω゚)ノ