皆さんの暖かい応援、ありがとうございます!
気まぐれ更新ですが、期待に応えられるように頑張ります(笑)
「explosion!!!!」
ドカンッ!!!
めぐみんの掛け声と共にジャイアント・トードの形をしていた
起爆粘土が、大きな音を立てて四散した。
「どうですかイタチ!もうC2の起爆粘土も完璧ですよ!」
めぐみんは順調に起爆粘土を習得していき
C2のレベルの起爆粘土をも扱えるようになっていた。
(ここまで成長が早いとは思っていなかったな…)
イタチが褒めて頭を撫でてやると
「爆裂魔法への愛の為せる業です!」と無い胸を張って
鼻高々にドヤ顔を晒していた。
「さぁ!次はC3ですね!早く教えて下さい!」
「…そうだな。めぐみんなら扱えるだろう。だがここでこの術を使うのは危険だ。もう少し広い場所を探そう」
そう言ってめぐみんの手を引いて街を離れていく。
はたから見れば兄と妹の構図という
微笑ましいものにしか見えないが
めぐみんは気にはせず、上機嫌に歩いて行った。
「ここら辺でいいだろう」
そう言ってめぐみんを連れてきた場所は
街からかなり離れた場所にある
とある廃城の近くであった。
「C3の爆発は非常に強力だ。めぐみんの爆裂魔法と同等の威力と言っていいだろう。」
「ゴクリッ」
めぐみんが見守る中、大きな起爆粘土を召喚し
それを廃城の方に向かわせる。
そして
「喝!」
ドゴォォォォォォォォン!!!!!
大きな爆発音と地響き、そして爆発による余波が
空気を伝わってこちらに襲いかかる。
城には大きなキノコ雲が立ち上っており
その威力を物語っていた。
「す、凄い!凄いですよイタチ!」
めぐみんがC3の威力に驚きつつも
その威力が気に入ったのか隣で
キャッキャキャッキャと騒いでいる。
だがイタチはそんなことなど全く気にならない程
他に気になることがあった
(今の爆破で城が崩れない…か)
あれほどの爆破を行ったのにも関わらず、城は崩れるどころか
先程見た時と同じ佇まいをしている。
(調べる必要があるかもしれないな…)
「ちょっと聞いてますか!イタチ!」
気がつけば考え込んでいたようで、めぐみんに注意された。
そして先程から騒いでいるめぐみんに意識を向ける。
「見てて下さいイタチ!爆裂魔法の申し子である
このめぐみんが必ず習得してみせます!!」
片目に手を当ててポーズを決めているめぐみんに対し…
「…前から気になっていたが、そのポーズには何か意味があるのか?」
という冷静なツッコミが炸裂した。
このすば( ´Д`)y━・~~
「今日は敵に攻撃を当てる練習をする」
「あぁ、よろしく頼む。」
今日はダクネスに剣の稽古をつけることになっていた。
「まずは丸太を相手に剣を振って貰う」
「分かった。見ていてくれ…やあぁ!」
掛け声と共にダクネスは丸太に剣を振るう。
(剣筋は悪くない…しっかりと型にあった振り方だ。どこかで剣を習っていたのだろうか?)
用意していた丸太がみるみる削れて無くなっていく
(丸太相手には剣はしっかり当たっている)
イタチは顎に手を当てて考える。
(対象が動いていたら当たらないのか?)
「よし、では次に俺に斬りかかってこい」
「んなっ!?イタチ殿にだとっ…!?」
「安心しろ、俺もそこそこ剣は扱える。ちゃんと捌ききってみせるさ」
「そうではない!そうではなくてだな…」
(あ、愛する者に剣を向けることなど出来ぬ…)
イタチは一向に構えないダクネスを見て
人相手には剣を振るいたくないのだろうと
勝手に解釈し、影分身をモンスターに変化させた
「これなら大丈夫か?」
「あ、あぁ。すまない。では…はあっ!!」
ダクネスは改めて剣を構え、モンスターに斬りかかる。
ところが…
スカッ
「とうっ!」
フォンッ
「…なるほど、そういうことか」
ダクネスの攻撃はモンスターに一度も当たらない
しかしモンスターである変化したイタチが
攻撃を避けている訳ではない。
ダクネスの剣がモンスターを逸らすように
綺麗にその周りをなぞっているのだ。
「はぁっ、はぁっ、もう一度!」
「もういい、ダクネス。」
「し、しかし私はまだ一度も攻撃を当てていないぞ!」
「いや、その当てれない原因が分かった。というより、ダクネスが一番よく分かっているんじゃないか?」
「ど、どういうことだ…?」
「ダクネス、生き物を殺すことが怖いか?」
「っ!?」
ダクネスは心優しい女の子だ。
故に生き物に対して自分が息の根を止めるという行為に
無自覚にストップをかけているようだ。
無機物である丸太には躊躇せず、クルセイダーとして
その腕を存分に奮っていた。
しかしモンスターであれど、生き物を傷つけるということに
自分の意思とは関係なく体が反応してしまうようだ。
(ダクネスは、剣を持つべきではなかったのかもしれない…)
だが責任感の強いダクネスが簡単にそれを
諦めることはないだろう。
(その結果行き着いた結論が、防御力の高い自分を盾にすることで皆を守る、ということか…)
救われないな…
そう思いながら、イタチは悩んでいた。
「…すまないイタチ殿。クルセイダーなどと大層な職業を生業としているにも関わらず、この体たらく…こんな臆病者が皆を守るなど烏滸がましいにも程がある…」
ダクネスは自嘲気味にそういった。
「…何か勘違いをしていないか?ダクネス」
「えっ?」
「俺は生き物に対して剣を振るうことが出来ないのを悪いことだとは思っていない。いや、むしろ尊敬に値する」
「な、何故だ!私は敵を倒すことの出来ない臆病者だぞ!そんな私が、尊敬されるところなど一つもない!」
目に涙を溜め、今までのやるせない気持ちをぶつけるように
イタチに勢いよく詰め寄る。
「落ち着けダクネス」
そういってダクネスの頭を撫でる。
「ダクネス…お前は優しい。その優しい心を、これからもしっかりと持っていて欲しい。簡単に命を奪うこと、それを躊躇わないような人になってはいけない。」
「だ、だがそれでは皆を守れないではないか!」
「少しずつでいい…共に頑張ろうと言っただろ?焦らなくていいんだ。」
「イタチ殿…」
そう…お前はこちら側に来てはいけない。
俺のような人間にはならないで欲しい。
(ダクネス…今の俺には、お前が眩しい…)
同胞、敵、あらゆる人間に手を掛けてきたイタチは
ダクネスが遠くに感じてしまった。
ダクネスさん、イタチの植え付けたトラウマのせいで
精神的に弱くなってます(笑)
イタチには素直になるっぽい設定ですかね( ´Д`)y━・~~