遊びで書きました(笑)
うちはイタチの朝は早い。
早朝に日課である鍛錬をして、ギルドが開くと同時に
皆の生活費のためにクエストへと向かう。
その際、必ず影分身を街に一人置いておく。
昼間のダクネスやめぐみん、カズマの修行は
この影分身が基本的に相手をする。
対する本体は明日を生きるために
日々エリス稼ぎに追われている。
今日も朝からギルドに向かい、クエストを選んでいたが
「任務の数が少なくないか…?」
いつも張り出されているクエスト掲示板には
数枚しかクエストが掲載されていなかった。
ギルド員曰く、「最近、魔王の幹部が住み着いて
下級モンスターは隠れてしまった」とのこと。
「…仕方ない、骨が折れそうだが、今日はこいつにしよう」
そういってクエストの紙を一枚剥がすのだった。
〈高難易度クエスト!ブラックファングの討伐!〉
「こいつはでかいな…」
イタチは今、ブラックファングと呼ばれる
巨大熊と対峙している。
「悪いが、今回お前は術の実験台になってもらう」
「グオォォォォ!!」
ブラックファングは吠えながらこちらに向かってくる。
それに合わせてイタチがある構えをとる。
その目はいつもの目とは違い
目の周りには血管が浮き出ていた。
「柔拳法八卦六十四掌」
ブラックファングの襲いかかるタイミングに合わせてイタチも動き出す。
「八卦二掌!」
「グオォ!?」
鋭い点穴にブラックファングが慄く。
「四掌!八掌!十六掌!三十二掌!」
次々と繰り出す点穴に、ブラックファングはどんどん後退していく。
「六十四掌!」
ブラックファングは後方にいとも簡単に吹っ飛ばされた。
「…使えたが、これはチャクラを使う者にするべきだな」
チャクラ…この世界でいう魔力に当たるものを宿している者には
有効な技だと使ってみて思った感想だ。
最も、この術を受けて立っていられる人間がいたらの話だが。
「グオォォ…」
故にチャクラを持たない熊にはあまり有効ではない為
また起き上がってイタチと対峙する。
そして先ほどの戦闘の騒ぎを嗅ぎつけて
他のブラックファングが次々と茂みから出てくる。
「随分と増えたな…これで思う存分術を試すことが出来る」
その言葉と同時に大勢の熊が一斉にイタチに襲いかかる。
それからはイタチによる一方的な蹂躙であった
「火遁・豪龍火の術!」
「グオォォォォ!!」
「水遁・水龍弾の術!」
「ガァァァァ!!!」
「土遁・山土の術!」
「ウグォォォ!!!」
「風遁・真空連破!」
「アベシィィィ!!!」
「雷遁・黒斑差!」
「ウワラバァァァァ!!!」
次々とブラックファングをなぎ倒していく。
「これで最後だ…大玉螺旋玉!!」
このすば♪───O(≧∇≦)O────♪
「クエスト達成の報告に来た」
「本日もお疲れ様です。イタチさん!」
イタチはクエストを終えて街に戻って
クエストの達成を報告していた。
「今回は高難易度クエストのブラックファング討伐でしたね。一人で向かわれていましたが、大丈夫でしたか?」
「大丈夫だ、問題ない」
「それは良かったです。では確認を…」
ブラックファング討伐数…29体
ギルド員が目を擦る。
ブラックファング討伐数…29体
「…イタチさん?ブラックファングは一体しかいませんでしたよね?」
「いや、たくさんいたが?」
「何で!?」
「…あと一体で30体だったのか」
「そこ!?今そこ重要!?」
「それで、報酬は?」
「何でそんなに冷静なんですか!?私がおかしいみたいじゃないですか!?」
あまりのイレギュラーな数字にギルド員のキャラは崩壊。
そしてギルド員が激しくイタチに注意する度に
その大きな胸が服から溢れそうになるのを
男の冒険者さん達が見入っていたのは秘密である。
「今日もよく働いたな…金もかなり溜まったし、高難易度の任務も悪くないかもな」
〈大量討伐!ブラックファング討伐クエスト大成功!!〉
次から原作に戻ります(笑)