東方浪漫録   作:大神 龍

1 / 6
 なんか始まっちゃった。どうなるの?これ。

 書いたものは仕方ない。見て行ってくださるとありがたいです。


第一話

 目を覚ますと、真っ青な空が広がっていた。

 

 いや、もう文字通り。うん。ボケなんかじゃないよ?もう青しかない。あ、いや、雲があるから白もあるね。

 

 周りを見渡しても青と白。いやぁ、壮観だ。何もねぇもん。ここまで何もないと涙出てきちゃうね。風の音もすごいし。

 

 見て見て!下には緑が広がってるよ!山もあるし、川に湖もある!いやぁ、すごいところに来たなぁまったく!ハッハッハー!

 

「……さすがに現実逃避は限界を迎えるな」

 

 一度目を閉じ、再び開ける。そして、俺は叫んだ。

 

「ふっざけんなバカヤローーーーーーー!!!!!!」

 

 もちろん、叫ぼうが何しようが、どのみち落ちていくことに変わりはないのだが。

 

 

 * * *

 

 

「ん…?あれ、人か?って、あの速度で落ちたら死ぬんだぜ!!」

 

 そう言って、彼女は金色の髪をたなびかせながら乗っている箒の速度を上げる。

 

 

 * * *

 

 

 号泣しながら落下していく中、俺は気付く。

 

「そういや俺飛べるわ」

 

 ふわりと宙に浮かんだ瞬間、真下を彗星の如く通過していく何か。

 

「金髪…黒魔女?だが、スカートの中は見えなかった…あんなにバタバタしてるってのに、だ。まさか、鉄壁のスカート属性か?」

 

 真剣な表情で俺は言う。くそぅ、まだ観察力が足りないか。

 

 少しすると、金髪黒魔女装備の少女が帰ってくる。しっかり箒に乗って。

 

「なんなんだぜ…落ちてたと思ったら飛んだし…それなら最初から飛べよな」

 

「目覚めた瞬間からスカイダイビングだ。驚いて頭が真っ白になっても仕方ない」

 

「はぁ…心配して損したぜ」

 

 金髪黒魔少女がため息を吐き、俺を睨む。

 

 ふむ。怖いと言うより可愛いな。

 

「いやいや、心配して損することなんかないさ。それだけ君が優しいということが証明されただろう?」

 

「そういうもんか?」

 

「そういうもんだ」

 

 納得いかなさそうな表情の金髪黒魔少女。

 

「まぁいいや。んで、君に聞きたいんだが…ここどこ?」

 

「………もしかして、外来人?」

 

 む?外来人?日本語通じてるからここ日本だよな…?

 

 ハッ!もしかして、ここはファンタジーなところなのか!?だって、よくよく考えたら人が飛んでるし!魔女っこだし!キラキラ金髪だし!

 

 つまり、俺は二次元デビューしたってことか!

 

 ………ボケてる場合じゃないね。突っ込みいないボケは笑い殺すだけの凶器なのさ。早く突っ込みいれる相方を探さねば…条件は心の声にまで突っ込ことだな。道のりは長そうだ。

 

「さてお嬢さん!外来人ってなんですか!?」

 

「お、お嬢さん?まぁいいや。外来人ってのは、ここ、幻想郷の結界の外側から来た人間のことだ。お前みたいな奴」

 

「なるほど…しかし、幻想郷ねぇ…どっかで聞いたような…兄貴たちがやってたゲームの中にそんなのがあった気がするんだよな…」

 

「いきなりぶつぶつ呟きはじめてどうしたんだぜ?」

 

「ん?あぁ、いや、何でもない」

 

 言って俺は思い出す。

 

「そういえば、名前聞いてなかったな。俺は夢霧(ゆめきり) 狼魔(ろうま)。よろしく」

 

霧雨(きりさめ) 魔理沙(まりさ)。普通の魔法使いだぜ。よろしくな」

 

 魔理沙はそう言って手を差し出してくる。

 

 俺はその手をとり、握手する。

 

「それで、俺はお前の言うところの外来人っぽいが、俺はどうすりゃいいんだ?」

 

「む…そうだな…霊夢のところにつれていくのが一番か?」

 

「まぁ、魔理沙に任せる。行き先だけ教えてくれ」

 

「ん。わかった。じゃあ行くぜ」

 

「了解」

 

 魔理沙についていくような形で、俺は霊夢と言う人物の元へと向かう。

 

 

 * * *

 

 

「寂れた…けど、妙に落ち着く神社だな」

 

「そんな事言うと、ここの巫女が怒るぞ?」

 

 魔理沙に言われ、頬が引きつる俺。怒られたくはないものだ。

 

「お~い!霊夢~!」

 

 神社の裏側に降りると同時に神社に向かって声をかける魔理沙。

 

 すると、中から脇を出した巫女さんが出てくる。

 

「何よ魔理沙。また来たの?」

 

「別に良いだろ。それより、外来人が入ってきてるから伝えに来た」

 

「ふぅん…まぁ、それなら良いわ」

 

「んじゃ上がらせてもらうぜ」

 

「それとこれは違う」

 

 魔理沙は巫女さんに襟首を捕まれて投げられる。

 

「むぐぐ…なんでダメなんだぜ?」

 

「人の煎餅を持っていく奴を家に上げる気は無いのよ」

 

「じゃあ、これで許してくれ」

 

 そう言って、魔理沙は巫女さんの手に何かを乗せて、握らせる。

 

「え、ちょ、魔理沙?何?何握らせたの?」

 

「開ければ分かるぜ」

 

「え?え?なになに!?何なの!?ちょ、本当に何を握らせたの!?」

 

 不安げに震える巫女さん。見ていて面白いので、もうしばらく放置しておくことにする。

 

「貴方も見てないで助けなさいよ!」

 

 おっと。矛先がこっちに向いた。

 

「ふっ、俺に助けを求めるとは…じゃあ、開いてる手を出してくれ」

 

「わ、分かったわ」

 

 そう言って巫女さんが手を差し出してくれたので、5円玉をそっと握らせて返す。

 

「何!?被害が増えたんだけど!?」

 

「狼魔…ナイスだぜ」

 

 親指を立ててグッ!とされたので、俺も返す。

 

「意気投合してないで何を握らせたか教えなさいよ!!」

 

 この巫女さん…いじり甲斐がある…!

 

 妙にキリッとした顔で俺は思った。




 巫女さんはいじられる運命にある説。弱気な巫女さん可哀想。









 不定期の書き終えたらいつもの様に土曜夜九時更新なのです。

 よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。