「ふむふむ。なるほどなるほど。つまり、霊力弾とかを使って相手が宣言分被弾するか力尽きるまで打ち続ければ勝ちなのか」
「そうそう。出来るだけ美しくね。まぁ、死ぬかもしれないけど、普通に戦うよりは遥かに安全よ」
説明を受けて、俺は納得する。
ようは弾幕
スペルカードなるものもあり、それは必殺技らしかった。
紙事態は何の効果も持っておらず、それでも名前を書いて、エフェクトとかも描いて、使うときに宣言する必要があるらしい。でなければ使ったらダメなんだそう。
また、敗北には三種類ある。被弾回数分の被弾と、力尽きての降参。スペルカードが全部かわされた時の三つだ。
ちなみに、能力の使用は無制限らしい。
「中々面白そうなゲームだぜ」
「そう。『げーむ』ってのは分かんないけど、まぁ良いわ。それで、スペルカード用の紙はコレよ。頑張って作りなさい」
「了解」
俺はそう言って、書き始める。
* * *
「狼魔~!出来たか~?」
縁側からこちらに転がってくる魔理沙。超可愛い。異論は認めない。
「おう!出来たぜ!魔理沙!」
「よし!ならさっそく弾幕ごっこだぜ!!」
「よっしゃ!行くぜオラァ!」
意気揚々と俺は出来たばかりのスペルカードを持って魔理沙と共に外に出る。
「今回は練習ってことで、特別ルールだ!私は3回当たったら負け。狼魔は力尽きるまでだ!スペカは……狼魔。何枚作った?」
「三枚だな。貰ったのが三枚だし」
「そうか……じゃあ、スペカの上限三枚!それで良いな!」
「よし!始めよう!」
そう言うと、俺と魔理沙は空を飛ぶ。
「じゃ、行くぜ?」
「来いよ魔理沙!避けきってやらぁ!」
放たれる星形の弾幕。
魔理沙を中心に球状に広がるそれを、俺は右へ左へ動いて回避していく。
「これくらいなら全然余裕だぜ!」
「へぇ…ならこれでどうだ!?」
瞬間、星形の弾幕と共にレーザーが飛んでくる。
「うおっ!レーザー!?そんなものまで出るのかよ!」
「弾幕なら問題ないんだぜ!」
「そうかよ!」
なら、と言って霊力弾を扇状に放つ。
「おぉ!ちゃんと放てるのか!」
「魔法みたいなモノだからな。能力で作れるんだよ!」
「そうなのか?」
「そうなんだよ」
「へぇ……じゃあ、とりあえず宣言するぜ!魔符『スターダストレヴァリエ』!!」
宣言と同時、いくつかの魔方陣が出現し、魔理沙の周りを回転しつつ星の弾幕を放つ。
「うぉ!星の群れ……!カッケェな!ならこれでどうだ!?浪漫『
星を避けながらの宣言。すると、俺の真上に現れる炎。
それは、台風のように渦を巻き、空を覆う。
「な、なんなんだぜ……それ…!」
「圧倒的火力に潰されな!」
直後、降り注ぐ炎の雨。魔理沙はそれをかわしつつ、反撃の隙を探す。
「くぅっ…弾幕量が多すぎるんだぜ…!」
言っているうちに、砕かれる魔方陣。
「んな!壊れた!?」
魔理沙は驚くが、すぐに切り替え、回避に専念する。
しかし、炎の雨はだんだんと激しくなり、地面に当たった雨は高く跳ねて魔理沙を襲う。
「上から下から…鬱陶しいんだぜ!!」
魔理沙はレーザーを放ち、弾幕を破壊しようとする。
しかし、弾幕にレーザーが当たると、弾幕は小さく散らばり、魔理沙を襲う。
「なんで増えるんだよ!!」
「そういう弾幕だからな!」
魔理沙は悪態を吐きつつも、確実にかわしていく。
そして、数秒後、炎の雨は止む。
「スペルブレイク。これで残り二枚なんだぜ」
「くぅっ…一機は持っていけると思ったのに…やっぱり一筋縄じゃいかないか…」
正直判断速度が速い。スペルが破られてすぐに回避に切り替えたのは驚きだった。
俺なら一瞬動きが止まると思う。それを彼女は止まることなく切り替えたのだ。
弾幕が散ってからの判断も速い。すぐさま軌道を読んで小さな弾幕を素早くかわしていく姿は、かなりかっこよく見えた。
「んじゃ、二枚目行くんだぜ!!魔符『ミルキーウェイ』!!」
大きな星が円状に放たれ、それは発射地点の時計回りに変えて行く。
更には魔法陣が魔理沙の周囲を回り、小さな星の弾幕が放たれ始める。
左右正面から迫りくる弾幕の群れ。その量に、俺は驚きながらも喜びを隠せない。
「行くぜ…!!」
魔理沙のレーザーを想像し、扇状に霊力の塊を配置。一斉に放つ。
「狼魔もレーザー撃てるのか!?」
「霊力レーザーとかカッケェじゃねぇか!だから撃てる!!」
「カッコ良ければ何でもアリか!?」
レーザーを避けつつ、魔理沙は更に弾幕を増やして行く。
「うげっ、ちょ、無理!浪漫『
瞬間、白い弾幕が俺の周囲を囲む。
そして、その間、全ての弾幕は防ぐが、攻撃は出来ない。
それでも、弾幕は増え続ける。
「行くぜ…染めろ!白!!」
周囲を染める白い弾幕。魔理沙はその圧倒的弾幕量と射出速度にに頬を引きつらせ、
「スペルに気を裂いてる暇なんて無いんだぜ!!」
スペルを切り上げ、全力で回避を始める。
「さっき見たからな…コレも追加だ!!」
俺はレーザーを周囲に放ち、更に周囲を白く染める。
「当たれぇ!!」
「それは出来ない相談なんだぜ!!」
俺が叫ぶが、しかし、魔理沙は素早く回避して俺に近づくと、
「まずはこれで一機!」
至近距離でのミサイル。
「嘘だろ…!?」
俺は直撃し、そのまま落ちていく――――記憶はそこで途絶えた。
弾幕ごっこから一人称じゃなくて半三人称…!!